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  生分解性プラスチックの訂正記事 01.11.2001




 「今週の環境」(11月18日〜24日号)http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/Month0111.htmで報告した記事は、次のようなものでした。

11月18日: 偽生分解性プラ

 本日の話題は、自称「生分解性プラ」が偽であることを証明したという話。このプラは、昨年の秋に購入した某社のPCカード型ハードディスク2GBの緩衝材に使われていたもので、見た瞬間にこれは怪しいと思った。しかし、そこは実験科学屋として実証しなければ、ということで、生ゴミ処理機に小さくちぎって入れ、本当に消滅するかどうかをチェックすることにした。これでほぼ1年間生ゴミ処理機に入っていたことになるが、写真のように、大体もともとの形を保っている。





 ところがです。この記事に関して、全面的な訂正を要することが分かりました。その後、この発泡体は、本当の生分解性プラスチックで出来ており、材質は、昭和高分子製のビオノーレ、その発泡体は、株式会社JSPが作成したものであることが判明いたしました。

 本HPで偽物ではないかと判断したのは、全くの間違いであったことになります。陳謝。

 さて、しかし、何故判断を間違えたのか、ということが問題になります。この記事に示すように、この発泡体は、1年間近く、家庭用の生ごみ処理機の中に入っていました。しかし、分解が起きているようには見えません。しかし、生分解性プラスチックであることに間違いはないのです。

 真相は、生分解プラスチックが本当に分解するには、水分がかなり大量に存在していることが必須なのだそうです。ところが、自宅の家庭用生ごみ処理機に、十分な水分を入れると、嫌気性の発酵が起きるためか、臭いがきつくなるのです。そこで、できるだけ乾燥状態で、処理には長時間かかるけど、それで良いという条件で運転をしてきました。どうも、生分解プラスチックの分解条件を満たさないものだったようです。

 ビオノーレについては、以前にコープとうきょうとの共同研究でごみ袋として使用したことがあり、実際に生分解することは確認できています。その経験から、今回のテストでも分解すると思い込んでいたのですが、水分量に大きく依存するものだということが判明しました。

 以上訂正記事でした。


ついでに、罪滅ぼしで、グリーンプラ(生分解性プラスチックの最近の名称)の情報を。

現在、グリーンプラとして知られているものには、相当多種類あります。

PHB=ポリヒドロキシブチレート
PBS=ポリブチレンサクシネート
PVA=ポリビニルアルコール
PES=ポリエチレンサクシネート
PCL=ポリカプロラクトン
PBSA=ポリブチレンサクシネートアジペート変性
PEC=ポリブチレンサクシネートカーボネート
PBAT=ポリブチレンアジペート・テレフタレート
PLA=ポリ乳酸
Starch=デンプンを添加した系

多種多様な製品が存在していますが、その情報は、BPSなる団体のHPをご参照ください。
http://www.bpsweb.net/