今年の目標
「知識」のパッケージ化と「市民意識」を世界・日本に。


「今月の環境」(9月2005年)




9月29日: 農家を対象とした助成開始
9月26日: アスベストの代替開発遅れ
9月26日: ソニーの赤字に思う
9月25日: 室蘭工大の資源・素材学会
9月24日: 「太りすぎ」世界10億人
9月23日: ソニー、クオリアブランド廃止
9月22日: 大豆イソフラボン摂取量の目安
9月22日: ベネチア水没を水門で救う?
9月22日: 青色ダイオードの消費電力9割減
9月22日: 石綿新法のイメージ
9月22日: 東証の出来高36億株
9月21日: 自転車部品にアスベスト
9月21日: エキノコックス、本州定着?
9月21日: 下水汚泥から発電燃料
9月21日: 多摩のシカ、2000頭から400頭へ
9月21日: テングサ受難
9月21日: 自治体の「水商売」
9月21日: WFPのゲーム
9月21日: シャープ、液晶フルハイビジョン化
9月21日: 容リ法、プラごみの燃料化容認
9月21日: インドネシアで鳥インフルエンザ
9月21日: 諫早湾干拓 朝日社説
9月19日: アスベストで死者毎年10万人?
9月17日: 黄色いゴミ袋、杉並区採用
9月17日: 足立区の鉛汚染広場
9月17日: 不法投棄1500万立米
9月17日: クールビスで、節電効果2億キロワット時
9月15日: ソニーTV背水の陣
9月15日: レジ袋メーカー苦境
9月15日: 欧州車もハイブリッド
9月14日: 脱石油が進むタイ
9月14日: ダイオキシンの排出量
9月14日: 小学校、石綿で閉鎖
9月14日: エコドライブ認定制度
9月12日: 自民党大勝利
9月11日: 国連大学グローバルセミナーで盛岡へ
9月11日: 殺虫剤散布を控える病院
9月8−10日: 環境科学会年会で名古屋
9月 8日: 人間開発指数、日本11位
9月 8日: センナ茶、飲みすぎ危険
9月 7日: アフリカでも携帯急伸
9月 6日: チェルノブイリの被曝死4000人
9月 6日: シンガポールでお見合い
9月 5日: 4日の夜、杉並区で洪水
9月 5日: 鳥インフルエンザ、違法ワクチン原因
9月 4日: アジアで自殺急増
9月 4日: ニューオリンズは排水に80日
9月 4日: 米国のガソリン 初の3ドル
9月 4日: エチゼンクラゲを退治
9月 2日: ゲノムの70%は有用
9月 2日: 幼児の食物アレルギー
9月 2日: 原油高対策 石油元売
9月 2日: 原油高対策 中国上海市


9月29日: 農家を対象とした助成開始

 07年度から、農家の所得を税金で補償する「直接支払い」という新たな助成制度を導入する。 しかし、どのような農家を対象とするかで、農業団体と対立。

9月26日: アスベストの代替開発遅れ
  朝日新聞記事

 08年までにアスベスト全面禁止とする政府の方針に対し、配管の液漏れを防ぐ「シール材」に石綿製品を使っている化学工場や石油精製所、発電所などが対応に追われている。使用環境が苛酷で代替品開発が最も遅れているシール材は、「最後の石綿大量使用製品」といわれ、業界は、10年代に終えればよいと踏んでいた。代替品が重大事故につながらないかの立証はまだ不十分の上、コストの問題もあり、全面禁止の実現を危ぶむ声もある。

 旭化成の工場で使われているシール材は、70万個。シール材にかかる温度や圧力が比較的低い、酸性、アルカリ性などの条件が厳しくない状況もののから変えている。800度に耐える必要が有る部分もあるが、今のところ、代替品は未開発。

 電力会社、石油会社も事情は同様。全国の原子力発電所で、アスベストを含むシール材が160万個ほど使われているが代替ができたのは約1割。

 値段は5倍でかつ寿命も短い代替品を使うことになり、しかも安全性も確保できるかどうか不明。

C先生:すでにこの件、本HP記事で意見は述べた。「トータルリスクを下げる」ことが本来の原理原則である。コストは理由にはなり得ない。

9月26日: ソニーの赤字に思う

 22日に発表になったことであるが、ソニーが05年度営業利益は200億円の赤字。そのため、エレクトロニクス15事業撤退。

 中鉢社長は業績不振の原因を「商品(顧客視点の欠如によるヒット商品不在、類似製品乱立)」、「技術力の低下(デバイス/半導体に付加価値が移行。開発リソース分散)」、「組織の部分最適化と短期業績志向」と分析。

C先生:ソニーの没落の理由は、「ソニーが一流会社になったこと」だろう。以前、ソニー製品には、「マニアが作ったマニアのための製品」という小企業が作った製品の魅力が有ったのだが、現時点のソニー製品は、松下・東芝などの製品よりも、一般的な顧客を対象としたつまらない製品が多い。しかも、商品の信頼性がいまいち。これは、「一流会社ソニーに就職したい」若者を採用したことがその原因。
 さらに言えば、そのような若者をマニアにできなかった現社長の年代の責任。その原因は、現社長世代の上層部に、マニアが居ないから。さらに、自己評価が甘いのが、現ソニー社員の共通の欠陥のような気がする。
 自らの能力の限界を認め、価値観を大転換するために、環境対応を徹底的に考えた商品作りをしてみる、といった練習が必要なのではないか。環境を考えるということは、自然を含めた他者を徹底的に意識し、その中で自らの意識の有り方を再認識するということなのだから。
 ところで今ソニー製品でマニア的なもの、と言えば、ハイビジョンビデオカメラぐらいか。寂しい。

9月25日: 室蘭工大の資源・素材学会

 「資源循環型社会の将来像」なるシンポジウムで講演。室蘭は30年ぶりだったが、やはり空が広い。

9月24日: 「太りすぎ」世界10億人

 WHOの発表。30歳以上の75%以上が太りすぎと推定されるのは、女性の場合、エジプト、マルタ、メキシコ、南アフリカ、トルコ、米国など。男性だと、アルゼンチン、ドイツ、ギリシャ、クウェート、ニュージーランド、英国。9割以上は、ナウルやトンガ。

 かつて先進国に見られた肥満が、このところ、所得の低い国でも急増している。途上国でも車社会が広がり、運動量が減ったためか。

9月23日: ソニー、クオリアブランド廃止

 ソニーは、出井会長肝いりで2003年に導入した、クオリアブランドを廃止する。プレミアムブランドになるはずだったが、目論見外れ。

C先生:大体、ソニーそのもののブランド価値が下がっている。最近買ったソニー製品は、8ヶ国語の電子辞書が1台のみ。

9月22日: 大豆イソフラボン摂取量の目安

 食品安全委員会が揺れている。昨年3月に、大豆イソフラボンの量を高めたみそや錠剤など、3食品が特定保健用食品に申請されたのがきっかけ。

 納豆2パック程度でも駄目という意見もあって、揺れている。

C先生:特定保健用食品として認めなければ良いだけ。そんなに豆乳ばかり飲む訳でもないだろうし。

9月22日: ベネチア水没を水門で救う?

 このところ、サンマルコ広場が水浸しになることが多い。特に、秋から初冬には多い。 これを可動型水門で防ごうというのだが、環境保護団体や科学者は、生態系が壊れると反対。

9月22日: 青色ダイオードの消費電力9割減

 中村修二教授のJSTのプロジェクトの成果。

C先生:もしも本当なら、すごいことに繋がるかもしれない。

9月22日: 石綿新法のイメージ

 アスベスト被害者の救済のための法律だが、アスベスト被害に心当たりのある人の申請をすべて受け付ける。早ければ、06年の秋にも申請の受付開始。

9月22日: 東証の出来高36億株

 バブル期の数倍。ネット投資家が頻繁に短期売買するから。1円、2円の利ざやを狙ってのこと。

C先生:このような所得に対する所得税を高率にする必要があるのではないか。

9月21日: 自転車部品にアスベスト

 自転車の輸入販売業者30社がアスベストを使った自転車や自転車用のブレーキを輸入販売した実績があると発表。

9月21日: エキノコックス、本州定着?

 キタキツネや野ネズミなどに寄生するエキノコックスだが、埼玉県が今月8日に県北部で捕獲した野良犬の糞からエキノコックスの卵を確認。

 北海道では、03年度の調査で、キタキツネの感染率が43%。

 もしも人の口に入ると、主に肝臓に障害を生じるエキノコックス症を引き起こす。

9月21日: 下水汚泥から発電燃料

 汚泥を発電用にする全国初の事業に向けて、都とバイオ燃料(江東区)、東京電力との基本契約を結んだ。できた燃料を福島県の石炭火力発電所で燃やす。

 103万トンの汚泥のうち、9.9万トンを使って8700トンの燃料を作る。これまでの処理に比べ、年間で3.7万トンの二酸化炭素削減ができる。プラントの設計建設に50億円。維持費に年間4.7億円。出来た燃料は1トンあたり105円。

C先生:売り上げは、105円/トン×8700トン/年=91万3500円/年??? 本当らしい。

9月21日: 多摩のシカ、2000頭から400頭へ

 都はニホンジカを対象にした「特定鳥獣保護管理計画」をまとめ、2000頭生息するシカを08年度には400頭まで減らす。

9月21日: テングサ受難

 ダイエット食品としてブームになっている寒天の原料である海藻類のテングサの漁獲量が激減している。磯焼け現象が起きているため。原因は不明。

9月21日: 自治体の「水商売」

 岡山駅の売店。「ごっくん桃太郎おかやまの水」が並ぶ。四日市の「泗水の里」。横浜の「はまっ子どうし」。「足利の自然水」。

 これらの自治体の水商売の背景には、消費者の「水道水」離れがある。

9月21日: WFPのゲーム

 国連世界食糧計画の世界各地の飢餓の現状や食糧援助の活動をしってもらう目的でFoodForceなるゲームを開発すると発表。10月中旬からコナミのホームページから無料でダウンロード可能になる予定。英語版は、すでに4月から公開されていて、世界40ヶ国で200万人が体験するほどの人気。

9月21日: シャープ、液晶フルハイビジョン化

 シャープは液晶テレビをフルハイビジョン化しつつある。37型にもモデルを追加し、45型、57型、65型とフルハイビジョン化。

C先生:騙されないように。フルハイビジョン化をすれば高画質になるという訳ではない。万一高画質になったとしても、現時点で、ハイビジョン対応テレビの画質は、すでに地上波アナログの画質を上回っているだけでなく、DVDの画質をも格段に上回っている。現在、自宅にあるリアプロジェクション47型のテレビは、720Pと言われる解像力で、フルハイビジョン型ではないが、それでも、DVDの画像の欠点が見えすぎる。地上波アナログ放送では、多くの番組で見るに耐えない。現在、地上波デジタルの一部、BSハイビジョンだけが、ハイビジョン放送をしているが、それらは、これ以上高画質になってどうするの、というぐらい高画質で楽しむことが可能。要するに、ソース側が問題で、テレビ側はある意味どうでも良いのだ。

9月21日: 容リ法、プラごみの燃料化容認

 経済産業省は、20日、資源ごみの再商品化費用の8割を占めるプラスチックごみをマテリアルリサイクルせず、固形燃料に加工して燃やす方法も認める方針を明らかにした。

 07年にプラスチックごみの量が製品への再加工能力を超えると見られるため。プラスチックのマテリアルリサイクルには1トンあたり約10万円かかるのに比べ、固形燃料への加工は、同4万円前後で可能。

 法改正では、自治体負担の一部を企業側に転嫁することがすでにきまっており、企業の理解を得るためにも燃料化を認めるべきだと判断した。

C先生:その他プラごみをマテリアルリサイクルすることは、やってはならないリサイクルの典型例だろう。プラスチックをマテリアルリサイクルするとしたら、分別が極めて重要。本当に分別できるのは、ペットボトル、発泡ポリスチレンを除けば、一般家庭からのごみだとかなり難しい。燃料化が正しいという訳でもないのだが、少なくとも、分別不可能なプラごみのマテリアルリサイクルよりは、相対的にかなりましな方法である。

9月21日: インドネシアで鳥インフルエンザ

 インドネシアのジャカルタの動物園で働く職員ら3人がトリインフルエンザ(H5N1型)に感染した可能性があることを発表。

 この2ヵ月間に4人の感染死が確認され、19日には幼児3人の感染の可能性が判明。

9月21日: 諫早湾干拓 朝日社説

 有明海は全国のノリの4割を生産している。そのノリが不作であえいでいる。諫早湾では例の干拓が進んでいる。ノリの不作は干拓が原因ではないのか。そのような漁民の訴えに対し、国の公害等調整委員会は、「棄却」の裁定。
 この棄却の裁定の根拠は、科学的データが少ないということであって、ノリの不作と干拓との関係が無いことが証明されたからではない。
 この原因を調べるのは、本来ならば、農水省の仕事である。原因が分からないからといって、知らん顔で干拓を進めるのは無責任というほかはない。
 農水省が設けた有識者の第三者委員会は、01年に、「短期、中期、長期の3段階で水門を開き、原因を調べるべきだ」と提言した。だが、農水省は、約1ヶ月の短期調査をしただけで、中・長期調査をしなかった。
 今回の裁定に合わせて、公調委は、被害実態の調査や研究に向けた努力を国に求める委員長談話を出した。公調委の歴史で初めてのことだ。調査をさける農水省によほど我慢ができなかったのだろう。
 今からでも遅くない。水門を開いて調査すべきだ。

C先生:農水省がなぜ調査を拒むのか。もしかして、ノリの不作と干拓の関係が証明可能だと思っているからなのか。それともそうではないのか。いずれにしても、ここまで問題にされている水門を開く調査を行わないという態度は、現代日本の官庁では考えられないことだ。

9月19日: アスベストで死者毎年10万人?

 国際労働機関(ILO)は、18日、世界労災の実態に関する報告書を発表、この中でアスベストが原因で死亡した労働者は、毎年10万人に上がっていると推計した。
 報告書によると、職場での事故や職業病による死者は毎年220万人に達し、このうち約2割にあたる44万人がアスベストなどの有害物質が原因で死亡。しかし、01年の各国の公式統計を基にしているが、報告漏れなどのため実際の死者数ははるかに多いと推測している。
 有害物質にひょる死者のうち、肺がんやアスベストが原因の中皮腫による死者は世界で16万6050人であることから、ILOはアスベストによる死者数を推計したと見られる。

9月17日: 黄色いゴミ袋、杉並区採用

 宇都宮大学の杉田教授の協力で完成したカラスよけの黄色いゴミ袋を、杉並区採用。

9月17日: 足立区の鉛汚染広場

 カドミウム、鉛、ヒ素、フッ素のほか、シアン、六価クロム、総水銀について調べる。

 工場跡地であり、フッ素化合物が使用されていたことが確認されている。

9月17日: 不法投棄1500万立米

 環境省が全国調査。1万立米以上の不法投棄は、233件。残存量は1532万立米。霞ヶ関ビルで29杯分。新たに発見されたものでは、静岡県沼津市の36.5万立米。

9月17日: クールビスで、節電効果2億キロワット時

 電気事業連合会の推測。事業所の4割がクールビスを実践し、室内温度が2度上がったと想定。

 電力販売量は、6、7月で1400億キロワットと猛暑だった04年の同時期に比べて2%減。

C先生:割合にすると、0.14%にしかならない。

9月15日: ソニーTV背水の陣

 プラズマは止めたソニーだが、まだ駄目のようだ。液晶とリアプロで戦うらしい。液晶は、韓国サムソン電子との合弁生産のパネルを使用する。

C先生:ソニー製品は壊れるという感触を払拭してもらえないと。。。

9月15日: レジ袋メーカー苦境

 ポリエチレン価格の上昇、輸入品の増加、さらに、有料化と三重苦。

 メーカーは袋の厚みを薄くするなどで対応してきた。3,4年で4割も薄くし、現在18ミクロン。レジ袋の販売価格の半分以上を原料費が占めるため、赤字転落する企業が増加。

C先生:レジ袋を5gだとして、1kgの樹脂から200枚できる。1kgの樹脂価格が例え150円が250円に上がっても、1枚あたり2円にはならない。製品価格も3〜4円ということだろう。やはり、安すぎる。

9月15日: 欧州車もハイブリッド

 ポルシェとBMWは、それぞれ他社との共同開発に参加すると発表。

 ポルシェはフォルクスワーゲンが相手で、SUVのカイエンをハイブリッドにする。BMWの相棒は、GMとダイムラークライスラー。

C先生:BMWの社長談話が載っているが、10年後のハイブリッド車のシェアを最大でも3%と見ているとのこと。甘いのでは。さらに、水素エンジン車の開発も続けるとのこと。BMWの未来は危ない。

9月14日: 脱石油が進むタイ

 夜10時を過ぎると、バンコクの大型ネオンサインは一斉に消される。タイ政府が7月中旬に省エネ策の義務化に踏み切ったから。ガソリンスタンドも、午後10時から午前5時は営業ができない。

 タイは1次エネルギーの53%を輸入。そのうち、75%が原油。貿易収支は昨年まで黒字だったが、今年の1〜7月は赤字。

 天然ガスはタイ湾で産出され、国産エネルギーの4割。バイオマスもあるが、原料のヤシが急騰。今年の4月には、すべてのガソリンを2011年までにエタノール混合に切り替える方針。

C先生:タイのガソリンの価格は安かった。計算したら80円以下ぐらいで、アメリカ並だったように思う。政策的な低価格をやめるのが一番なのだが、政治家にとっては、政治生命に絡むことなので、できないのだろう。

9月14日: ダイオキシンの排出量

 東京都は、04年度のダイオキシン類の排出量を発表。03年よりも8%減だが、98年度の1/20になっている。

 ただし、汚染状況調査では、河川の水質で3箇所、川底で1箇所、基準を超過していた。

9月14日: 小学校、石綿で閉鎖

 これは上越市の話。80年に建設された校舎で、アスベストの使用が判明したため。文部科学省も、「一時的にでも、学校全体の閉鎖は聞いたことが無い」。

C先生:ポロポロ剥がれているようなら対策が必要だが、そうでなければ、冬休みにでもゆっくりやれば十分。

9月14日: エコドライブ認定制度

 自家用車に測定器を一定期間取り付けて、認定機関に提出。これでエコドライブを行っているかどうかを判定。自動車保険料を割り引く。

9月12日: 自民党大勝利

 公明党を入れると、なんと2/3を超す勢力になってしまった。こいつはしまった。行き過ぎた。ちょっとやり過ぎたようだ。

 本HP「今週の環境」の8月8日に次ぎのような記述をしていたが、それがまさに的中してしまった。

 「この解散は、よくよく考えると、小泉さんはやはり自民党の解体がやりたかったのだ、ということが良く分かる。賛成すれば、自民集票マシンである郵便局からの支持を失って怖い、反対すれば、自民推薦が取れずに怖い。毒皿を2枚用意して、それぞれに相当の毒を仕込んだのだ。

 民主党は、「郵政民営化に賛成する」と言わないと、この選挙には勝てない。しかし、多分、言えない。となると、今回の選挙は自民の圧勝と予測しておこう」。

 テレビを見ていると、政治評論家達が、今回の勝利の理由を、小泉さんの作戦が当たったとか、民主党の政策(マニフェスト)が浸透しなかったとか、理由を述べているが、的外れなのではないか。

 小泉自民党に投票した理由は、非常に簡単なのではないだろうか。それは、自民党を本当に壊して欲しかったから。そして、その壊れることを確実に自分の目で見たかったから。すなわち、小泉さんの革新性に対して一票を投じたのである。選挙民は、今の民主党では、党内の意思の統一が弱く、政権の担当能力も怪しいことを見抜いている。それに加え、郵政民政化に「賛成」と言える程度の革新性も無くなっている。しかし、旧来の自民党では、旧態依然とした守旧勢力がうごめいている。この自民党に政権担当をされたのでは、何も変わらない。そして、今回の小泉さんは、極めて革新的だったのだ。逆に、民主党は保守的に見えたのだ。日本の政治状況は、「保守的な野党が勝てる国」ではないのだ。しかも、民主党は決して本物の保守とは言えない。

 今回の選挙を象徴する最大の事例は、鈴木宗男氏の復活である。北海道への利益誘導を訴えて、そして当選した。この選挙公約は、郵政民営化反対を訴えることと同義である。すなわち、景気の悪い地方は、決して小さな政府などを望んでいないのだ。そこで、「旧態依然たる保守」が復活したのだ。

 小さな政府が良いのか、大きな政府が良いのか。今回の選挙結果を見ると、小さな政府が選択されたように見えるのだが、本当に小さな政府を国民は選択したのか。大きな政府がこれまで駄目だったのは、それは利権が介在し、効率が非常に悪かったからである。これを国民は知っている。しかし、小さな政府にすれば、すべてが良い方向に行くのか。それは、実のところよく分からない。日本に住む国民が等しくある種のサービスを国から得ることが必要なら、ある程度のサイズの政府が必要である。

 小さな政府、大きな政府の話を考えるとき、良い題材となるものは、ソ連邦の崩壊である。計画経済というものの非効率性がソ連邦の崩壊に繋がった。しかし、崩壊して何が起きたのか。旧ソ連邦のタジキスタンに行ってみて分かった。ソ連の計画経済の時代には、一人一人に石炭が現物支給されていたのである。ところが、それが全く無くなってしまった。そして何が起きたか。森林の破壊が起きた。それは、あの寒い国で、冬のエネルギー源を森林に頼る以外に方法が無くなったからである。

 日本でも同様である。過疎化の進む地方でも、あるレベル以上のサービスを国民が得るためには、やはり、あるサイズの政府が必要である。要は、どこまでサービスの均一性を望むか、に掛かっている。

 現在の日本でも、予算の使い方がもっと合理的であれば、政府のサイズはさらに小さくできるだろう。個人的にも、現時点では、さらに小さな政府にして、無駄をつぶすことが正当なアプローチではないかと思う。その最大のターゲットは、郵政民営化よりも、特別会計である。電源特別会計、石油特別会計などなど。この特別会計の話は、後日詳細に行うとして、これらの特別会計を見直さない限り、無駄が継続して行われる。ところが、特別会計が悪の根源だということは、どの政治家も言わないし、霞ヶ関も言い出さない。ある種の聖域になっている。なぜか、メディアの主張も弱い。

 本日は、盛岡市で、国連大学のグローバルセミナーの講師をしていた。私の次の講師が、岩手県葛巻町の町長さんだった。この町は、再生可能エネルギーの拡大を実現したなかなか優れた町である。しかし、畜産廃棄物から発生させたバイオガスから水素を作って、燃料電池で発電するという設備を導入した、との紹介があった。効率から考えて、こんな無意味な方法はない。こんな馬鹿げた実験ができるのも、実に、エネルギー特別会計があるからである。正解は何か。バイオガスでガスエンジンを動かして、コジェネをすることである。ただし、正解、すなわち、正統的な方法では、予算は付かない。

 さて話を戻そう。自民党が本当に潰れるシナリオが、今回の選挙でできたことはすごいことだ。どのようなシナリオか。過去の自民党は、農村地域で固定的な地盤をもった議員が多かったためになんとか議員数を維持してきた。加えて、特定郵便局の影響力も無視できない。集票マシンとして、効果的に動いていたからである。ところが、今回の総選挙で、例えば岩手県では、民主党が勝っている。これは何だ。自民党は、逆に東京など都市部で勝ったのである。これは、小泉政権の改革というものが、実は、地域の切捨てだという地方における危機感が生んだ結果だと考えるべきだ。小泉さんの革新性に反対するために、やはり革新を訴える民主党を選択する以外に無かったのである。保守政党が無いのだ。

 今回、大勝した自民党だが、小泉さんは残りの1年間で、さらに自民党を破壊し続けるだろう。そして、1年経ってふと気が付いてみると、自民党は革新的な都市政党になっているだろう。そして、小泉さんは言葉通りにやめて、自民党はその地位に安住するだろう。ここで、都市の有権者の浮気さが表面に出れば、自民党は、本当の意味で破壊されつくされるのである。浮気の本体、それは、無関心と保守への回帰思想である。

 総括すれば、「保守的な与党・革新的な野党」という過去の構図が崩れたのが今回の選挙だったのだ。今回は、「革新的な小泉自民党、非革新的な野党」だった。これが、自民党が大都市の票を得た最大の理由である。しかし、日本国民の大部分は、やはり、「保守的な与党・革新的な野党」を望んでいるのだ、と信じる。次の与党になるのはどこか。それが保守政党であることは確実。それは民主党か? 民主党が保守化し、地域に基盤を置く政党になるか。しかし、出来そうもないことだ。となると、野田聖子さんあたりが、新党、例えば、理念として保守的地方優先政策を謳う新党を結成して、次の次ぐらいの総理になるのだろうか。それとも、極限の保守的な選挙公約を語っていた社民党の復活か。これは無さそうだ。それなら、社民党よりももっと保守的だった共産党か。さらにさらに無さそうだ。

 多くの選挙民も、今回の自民党の大勝利を「やりすぎた。ちょっと行き過ぎた」、と思っているに違いない。選挙民のバランス感覚を考慮すれば、次の選挙が面白い。どの政党が保守本流になるのか、これが「次の選挙が決めること」である。

 何かが起きる基盤が、今回の選挙でしっかりと出来たことは確実だ。小泉さんには、残り1年間でしっかりと自民党を壊してもらいたい。

9月11日: 国連大学グローバルセミナーで盛岡へ

 これから岩手に向かう。ということで、先週の記事は、徐々に追加する方針。

9月11日: 殺虫剤散布を控える病院

 殺虫剤や殺鼠剤を定期的に散布するのをやめる病院が増えている。有機リン系の薬剤は原則使用しないことを決めた病院も。ゴキブリには、ジェル状の餌で対応。

9月8日-10日: 環境科学会年会で名古屋

 現在、会長を務めている社団法人環境科学会という学会の年会があって、名古屋へ。もともと環境のことすべてが議論されるということを特徴とする学会なのだが、徐々に、工学的・社会的予測モデルを取り扱う研究が増えてきて、以前はあった医学関係などは、消滅してしまった。

 環境は、総合的な視点が重要なのだが、なかなか全部を取り込んだ学会というものは、生存が難しい。

 10日は、環境科学会に加え、合計5学会での合同シンポジウム。「地域からの温暖化防止」について、半日の議論を行った。基調講演を行ったが、まあ、毎度のように、長期的・全地球的視野の必要性を述べることになってしまう。

9月8日: 人間開発指数、日本11位

 UNDPのHDIの話である。寿命、GDP、女性進出度、進学率などで評価する。

 日本は、バブル期には1位だったが、今は、ノルウェーが1位。

 日本では、女性進出度が低く、生涯教育も足を引っ張っている。

9月8日: センナ茶、飲みすぎ危険

 センナ茶は、ダイエットのための健康食品として知られているが、有効成分であるセンノシドの量が1回分お茶や錠剤で、便秘薬の1回分を超す商品が4割もあることが分かった。

9月7日: アフリカでも携帯急伸

 国際電気通信連合の発表によれば、95年に0.1%だった携帯電話の普及率は、04年には、8.8%に達し、今年の3月時点では、アフリカ全人口の約1割にあたり8200万人が使用中。

 サービス地域もアフリカ全体の6割に及び、内戦が続くスーダン、無政府状態のソマリアでも営業がなされている。

 通話料は1分間で42円と高価であり、ナイロビには、携帯回線を使った公衆電話屋が出現している。

 それにしても、年間平均所得が500ドルと言われるアフリカで携帯が急速に普及したのは不思議である。そもそも世界銀行などによる収入データが不正確なのではないか、との推測も流れている。

9月6日: チェルノブイリの被曝死4000人

 IAEAの専門家チームが発表。直接被曝者の死者数を4000名と推定。強い放射線を浴びた60万人が対象。ただし、これまでの被曝が直接の原因だと特定できているのは、汚染除去作業員47人、他に子ども9人。

 これまで、数1000人から数10万人という様々な推測値があった。

 「当局が健康被害を過大視していたようだ」、と指摘。環境への影響についても、当初考えられていたほど重大ではないとした。

9月6日: シンガポールでお見合い

 シンガポールの少子化は、日本よりも急速。出生率は1.25。そこで国家事業でお見合いをやっている。

 住宅購入資格は既婚者とし、もしも両親の家から2キロ以内に住めば、補助金も増額。

9月5日: 4日の夜、杉並区で洪水

 1時間雨量100ミリを超すような雨が降り、善福寺川、神田川などが氾濫。

9月5日: 鳥インフルエンザ、違法ワクチン原因

 茨城県の毒性の弱い鳥インフルエンザの原因は、違法ワクチンではないか、との推測。殺処分数は、153万羽に上る。

9月4日: アジアで自殺急増

 韓国、香港でも自殺者が急増中。中国では、農村部に集中。

 韓国では、03年の字シャツ者が1万932人に上り、初めて1万人を突破。年代別では、働き盛りの40代の自殺が最多。中国では、農村で農薬を使った自殺者が増えている。香港では、飛び降り自殺が多い。

9月4日: ニューオリンズは排水に80日

 ハリケーン「カトリーナ」の被害は深刻。排水だけで80日、復興には1年掛かる?
 ニューオリンズの地盤沈下は、過去100年間で1メートルとのこと。
 治安の回復ができない。略奪が継続している。

C先生:アメリカが途上国であることを証明してしまったようだ。この国から奪う必要があるものが2つ。(1)牛肉中心の食事、(2)ピストルとライフル。これを果たさない限り、この国はいつまで経っても途上国なのではないか。

9月4日: 米国のガソリン 初の3ドル

 ミシガン、インディアナ、イリノイの3州で、はじめて1ガロンあたり3ドルを超した。ハリケーンの影響も出ているようだ。

C先生:1Lに換算すると、まだ87円である。タイも80円ぐらいだった。

9月4日: エチゼンクラゲを退治

 水産庁が、エチゼンクラゲを一網打尽+一刀両断する実験を開始する。

9月2日: ゲノムの70%は有用

 理研などがマウスについて解明した。これまで、ゲノムの大部分は無駄だと思われていた。30億個の塩基対のうち、2%が遺伝子でタンパク質の合成に関与し、残りの98%は無駄だという考え方もあった。

 ところが、理研ゲノム科学総合研究センターは、タンパク質を作らないがRNAを作る遺伝領域が相当数あり、マウスゲノムの全体の70%が有用なのではないか、との結論を得た。

9月2日: 幼児の食物アレルギー

 子供に多く見られ、卵や乳製品などを食べるとじんましんや呼吸困難を起こす「食物アレルギー」について、日本小児アレルギー学会が診察指針をまとめた。アレルギーかどうか分からないうちに、食品を控えさせる事例もあり、医療現場や家族の間でも混乱があるため。

 厚生労働省の研究班の調査によると、食物アレルギーは、乳児が10%、3歳児が4〜5%、学童期が2〜3%程度の割合であると推定されている。

 まずは、親が記録をつけることから始めるべきだ。何を食べ、何時間後にどのような症状が出たかなどなど。

9月2日: 原油高対策 石油元売

 石油元売会社は、割安な「重質油」注目している。新日本石油は08年度をめどに、1千億円をかけて重質油から現在の4倍の石化原料を製造できる新型装置を設ける。また、重質油の処理後に残るアスファルトを燃やす発電所を仙台製油所内に建設し、電力を販売する。

9月2日: 原油高対策 中国上海市

 エコカー化加速。まず、タクシーはLPG化。市バスはハイブリッド車を導入する。