アンケート回答
[福井県知事]:栗田幸雄氏
| @日本の環境(自然環境から都市環境まで広い意味で)が現在どのような状態にあると認識していますか。 |
| → これまでの大量生産、消費および廃棄を伴う社会経済活動は、 大気の汚染や水質の汚濁、廃棄物の増大を生じ、さらには地球温 暖化やオゾン層の破壊あるいはダイオキシンや環境ホルモンといった有害化学物質による環境汚染の進行など、地球規模での生態系、自然、食糧、経済等に大きな影響を及ぼす問題になっていると認識しています。 |
| ●同様に福井県については如何でしょうか。 |
| → 福井県は「越山若水」といわれ、美しい緑の山々ときれいな海 や川に恵まれた自然豊かな土地です。 しかし、大都市圏ほどは深刻化していないものの、廃棄物問題 をはじめとして解決すべき課題は多く、私たちの身近な経済活動や日常生活を見直す中で、これらの環境問題への対応が必要であ ると考えています |
| A日本の環境を改善していくための具体的施策をお持ちですか。 |
| → 地球全体に大きな影響を及ぼす環境問題を解決していくために は、総合的な環境改善施策として国や国際的な取組みとともに、 地域でできることを地域自らが積極的に行うことが大切であり、 これらによって循環型社会を構築することが重要であると考えています。 |
| ●同様に福井県に置き換えた場合は如何ですか。 |
| → 県民、事業者、行政それぞれが環境への配慮を念頭に置きながら、これまでの社会経済システムを見直し、廃棄物の減量化、資源やエネルギーの循環的な利用を進め、「環境」の価値を認識した循環型社会を形成することが重要であると考えています。そこで、県民総ぐるみで環境と調和した循環型の社会づくりを積極的に推進するため、今年の年頭に「環境立県 福井」を宣言しました。今後、重点的・戦略的施策として、「資源の循環」、「環境関連産業の創造と振興」、「地球環境の保全」、「自然との共生」、「環境意識の醸成」に取り組んでいきます。 |
| B京都議定書の批准は正しいと思いますか。 |
| → 地球温暖化は、その影響が地球全体にわたること、また、将来の世代にも影響を及ぼすことから極めて深刻な問題であり、その防止に向けて世界各国が協調して早急に行動することが重要であると考えています。昨年11月のCOP7の最終合意を受け、国において京都議定書の批准に向けた対応が開始されたことは、今後の地球温暖化対策に大きな意義を持つものと評価しています。 |
| Cその結果、CO2の6%削減により今の経済状況から、産業界ひいては国民全体に更なる負担を強いることについてどう考えますか。 |
| → 地球の温暖化を防止するためには、大量生産、大量消費、大量廃棄といった社会システムあるいは生活様式を環境への負荷の少ないものに変えていくことが重要です。今後、温室効果ガスの排出削減のために経済的負担が求められる可能性もありますが、国民の十分なコンセンサスを得ながら解決していくことが望ましいと考えています。 |
| Dまた、経済超大国であるアメリカが離脱したことも含め、日本が国際社会でとるべき方針について意見をお聞かせ下さい。 |
| → 地球規模での実効ある温暖化対策を進めるためには、アメリカや途上国を含むすべての国が一つのルールの下で行動する国際的枠組みが重要であり、日本としては、世界最大の温室効果ガス排出国であるアメリカの建設的な対応を求めていくとともに、率先して京都議定書に批准し、議定書の2002年の発効実現に向け最大限の努力をすべきと考えています。 また、環境負荷の少ない製品や技術の開発に取り組み、途上国への技術移転等その普及を国際的に進める努力を強めていくべきと考えています。 |
| E環境税導入についてどのように考えますか。 |
| → 環境税は環境政策の目的達成の一つの手段であり、規制や行政 指導との組み合わせの中で導入を検討する必要があると考えています。 |
| F諫早湾干拓計画について推進すべきか否か。有明海の生態系と農地拡大政策を含めた総合的な意見を聞かせて下さい。 |
| → 諫早湾干拓事業については、かんがい用水が確保された大規模で平坦な優良農地の確保と高潮や洪水時における地域の総合防災機能を強化することを事業目的として、長崎県や地元市町村のご努力によって、国が事業を進めてきたものと理解していますが、本県にはこうした干拓事業はなく、意見については差し控えさせていただきます。 |
| G企業の環境担当者に対して何かご意見はありますか。 |
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→ 本県では、県自らがISO14001の認証取得やグリーン購入などの環境改善施策に率先して取り組んでいます。また、昨年設立した「グリーン購入ふくいネット」、「福井県環境ISOネットワーク」に多数の県内企業が参加するなど、本県企業の環境保全に対する意識も高まりつつあります。 今後ともこれらのネットワークの積極的な活動を通じて、さらに環境改善の輪を広げていただきたいと考えています。 |
| H環境NP0に対して何かご意見はありますか。 |
| → 本県では、平成9年1月に起きたロシア船籍タンカー「ナホトカ号」の重油流出事故を契機として、私を含めた県民の多くがボランティア活動の大切さを痛感しています。環境NPOの活動は、地域に根ざした継続的かつ着実な環境保全活動の推進に大きく貢献していると考えており、今後とも地域における自主的な環境保全活動のリーダー的な役割を期待しています。 |
| I市民に対して、環境活動に関して、何かご意見はありますか。 |
| → 県民、事業者、行政それぞれが常に環境への配慮を念頭に置きながら社会・経済活動を営むとともに、県民総ぐるみで環境と調和した循環型の社会づくりに積極的に取り組むことが必要です。また、県民一人ひとりが日常生活において自覚と責任をもって行動することが重要であり、身近なところから一歩一歩着実に活動の輪を広げていくための支援を行っていきたいと考えています。 |
| J その他、環境に関することについてのお考えをご自由にお書きください。 |
| → 廃棄物の処理や生活排水による水質の悪化など地域が抱える共通の環境問題等に対応していくためには、県域を越えた広域的な取組みが必要であり、現在、福井・岐阜・滋賀・三重の4県が連携して、環境教育、グリーン購入などの環境保全対策を推進していますが、このことは大変意義あるものと思っています。 |
| K このホームページに関する感想をお聞かせ頂けると参考になります。 |
| → 自主的な環境活動の一環として、今回の「環境問題に関するアンケート」を企画されたことは大変意義あることと思います。こうした活動を通じて環境の改善に寄与されていることに敬意を表します。 |