雲仙普賢岳

[keywords:自然の驚異、防災、公共事業]

雲仙普賢岳は1991年、93年に噴火し、大火砕流という

まさに大災害の発生したところです。

このページは公共事業による自然破壊についてではなく、

自然の驚異と、その災害復興に伴う公共工事についてです。

以下に、先日出向いた際の模様を掲載します。

普賢岳北東斜面火砕流跡
眉山の裏側にあり、普賢岳の北東斜面に広がった火砕流の跡。

植物も雑草が少しあるだけの荒涼とした風景。一面、ビッシリと軽石のような、溶岩が小さく砕かれた状態の石で埋め尽くされていた。

上流から防災ダムが何基も続いている。

火砕流被災民家
普賢岳北東部に位置する、千本木地区の民家。

屋根は普賢岳側が穴だらけとなっており、噴石のすごさを見て取れる。写真手前側には溶岩状の火砕流で埋まりかかっており、命を守るのに精一杯、という状況ではないだろうか。

火砕流に破壊された納屋
千本木地区の民家に併設されていた納屋。

柱も押しつぶされかけており、崩壊一歩手前の状態。

この家の他に、完全に土台だけになった家など、何軒かあった。

中尾川防災ダム
普賢岳北東側の中野川に設置された防災ダム。

山間部によくある砂防ダムとはコンクリートも格段に厚く、しかも、10基以上連続に設置されていた。

このくらいしないと安全性は確保できないのであろう。

水無川火砕流跡
普賢岳東側斜面から海に通じる水無川。

日本中を驚かせた水無川は幅が数百メートルある上に、斜度もきつく、ここを火砕流が流れたとすると、すごい勢いであっただろう、と納得できるほどであった。

普賢岳の周辺を見て、

大自然の力を目の当たりにすると

本当に人間の力など及ばない世界があるのだ、と感じることができます。

こういう大自然に対しては受け身にならざるを得なくて、

公共事業もこのような防災ダムなど、

本当の意味で住民の生命を守るために直結するものならば

国民みんなも納得がいくのだろう、と思いました。

 

※雲仙普賢岳に関連するリンク

九州大学「雲仙普賢岳の噴火とその背景」