都会のゴミの行方
大都市東京、ここで我々は文化的な生活を送っています。それは蛇口をひねればきれいな水がでて、その水も排水口から吸い込まれていつの間にか無くなります。それはゴミも同様でくずかごへ捨てれば、あとはいつの間にかその中も空っぽになって清潔な部屋で生活、仕事ができています。そんな生活は殆どの人にとって当然のことであり、こういう生活に疑問を持つ人などいないでしょう。
1200万人の都民、そして昼間働いている人々からのゴミの量は膨大であり、平成12年度のゴミ総排出量は467万dに達しているということです。このゴミは焼却されたりもしていますが、焼却残灰や産業廃棄物などは東京湾の廃棄物最終処分場に埋め立てられます。
我々が日常見ることのない、ゴミの最後に行き着く場所である最終処分場を見てきました。
(訪問は03.02.16)
●
東京都廃棄物最終処分場
日頃何気なく捨てているゴミですが、全てが焼却されるわけではなく一部は海に埋め立てられています。我々は自分の周りはきれいにしていますが、ちょっと離れたところにはゴミの山があるということを殆どの人が知りません。この最終処分場はまさにゴミの山であり、この山も数年中に満杯になってしまうということです。この10年はゴミの排出量が減少しつつあるということですが、劇的に減らない限り我々の文化的生活が破綻しかねない状況なのです。
最終処分場はおしゃれな臨海副都心のすぐ近くにあります。また、ちょっと足を延ばせば汐留めや銀座といった最先端の街です。そして、処分場のすぐ脇に風力発電があり、ファッション、そして環境技術の最先端と、現実の環境問題が向き合っている場所なのです。
この地は多くの人が目にするべきだと思いました。申し込めば見学もできます。
(03.02.23)