毎天都在幻想..... |
炬燵会議/第六回/亜州純情 (尹=尹,圓=EN-SHOW)
尹:皆さんこんにちは。炬燵会議、第六回、尹です。 圓:そして私がEN-SHOWです。今回も宜しくお願いします。 尹:ところで、今回のお題は「亜州純情」ということにしてみましたが。 圓:アジアの純情、みたいな意味ですかね? 尹:そうですね。なんかこのところ、中国や韓国での反日活動が各メディアで取り沙汰されていますけど、そういうトピックは取り敢えず置いといて、友好的な方面での話を進めていきたいと思います。 圓:はーい。了解です。 尹:ところでEN-SHOW君はこのところ、なんですか、韓国の男性と文通していらっしゃるみたいですが(笑)。 圓:そうなんです。あのー、2003年の暮れから2004年の新年にかけて、韓国に行きましたよね。その時、尹ちゃんから紹介してもらったインドクさんと、住所の交換をしたんです。 尹:いつの間にそんなことしてたんですか(笑)。 圓:なんかね、彼の方から、「君に興味があるよ、友達になろうよ」って言ってくれたんですよ。それで、まぁ僕は、「社交辞令でしょ」と思って軽く構えていたんですが、「住所と名前を教えてくれ。僕のも教えるから。手紙書くから。」って言われて。で、日本に戻ってきて一週間ぐらいしたら、本当に僕宛に手紙を送ってくれて。びっくりしましたよ。 尹:うん、基本的に韓国人は、あんまり社交辞令みたいなことは言わないですからね。で、EN-SHOW君も返事を書いたと。 圓:そうです。 尹:韓国語で書いたんですか? 圓:まさか!僕の韓国語なんてホントにホンの片言ですから。インドクさんが英語が堪能なのに甘えて、全部英語で書かせてもらってますよ。 尹:そうですか。で、具体的に、どんなやりとりをしているんですか? 圓:えーと、あのですねー、まぁ、お互いの仕事のこととか、家庭のこととか、お互い海外留学の経験があるんで、その時のエピソードだとか、あと、今後の日韓関係のこととかについても・・・。 尹:えっ!そんな政治的なお話を! 圓:いえいえ、そんな大袈裟なものじゃないんです。今、韓国のニュースはこんな感じだよ〜、とか、日本はこんな感じだよ〜、国と国が仲良くするのって難しいね〜、みたいなことをつらつらと。 尹:なんか、色々嵩張るものも送り合ってるみたいじゃないですか。まさか密輸とかじゃないでしょうね(笑)。 圓:いやー、それはないですけど。なんか、インドクさんってミスチルの曲が好きなんですって。でも、韓国ではミスチルのCD売ってないっていうから、僕が買って送ってあげたり。で、そのお礼にってことで、韓国のCDとかビデオとか高麗人参茶とかが届いたりしてるんですよ。 尹:なるほど。そういえば先日のインドク君からのメールで「君のダンナさんは本当に面白くて心の優しい男だね。日本の男ってもっととりすましていて情が無いのかと思ってたけど、君のダンナさんは違うんだね」って。 圓:そうですか。嬉しいお言葉ですねぇ。 尹:それにしても、最初にインドク君の手紙を受け取ってからもう2年半でしょう?よく続いてますよね。 圓:でしょ?僕も正直、最初は何を書いたらいいかわからなかったし、こんなに長くやりとりが続くとは思わなかったです。 尹:それが今じゃすっかり仲良くなって。この間なんか、手紙読みながら涙ぐんでることあったじゃないですか?あれは何がEN-SHOW君の琴線に触れたんでしょうか? 圓:実はですねー、今まで親友からも言われたことがないようなアツイ一言が綴られていて、思わずグッときてしまったんですよ。 尹:何が書いてあったんですか?差し支えなければお話してくださいな。 圓:ええ、あのー、何ヶ月か前ぐらいから、韓国でも反日の傾向が強くなってきたことがありましたよね。インドクさんからの手紙の中にも、日本に対する不満がちらほら書いてありました。で、僕は彼への返事に「もし日本が憎かったら、もう無理して僕に手紙をくれなくてもいいよ」って書いたんです。そしたら・・・。(ちょっと言葉に詰まる) 尹:あ、泣かないで。そしたら?何て書いてあったの? 圓:いや、泣いてませんよ。あのー、それからすぐにインドクさんが返事をくれて、「たとえ国と国がこれからどういう状態になったとしても、俺にとってEN-SHOWが大切な友達であることはずっと変わらないことだ。それに、俺は、もう君との関係を切ることはできないとまで思っている。だから手紙をくれなくてもいいなんて、二度と言わないでくれ。」って書いてあったんですよ。 尹:ああーっ、久々に聞いたドラマティックなフレーズ!そりゃーEN-SHOW君だって涙ぐんじゃうわけだ。 圓:それから、「周りの国からどんなことを言われても、君が日本を愛する気持ちと、日本人としての誇りだけは失くさないでくれ。」とも書かれていました。 尹:はぁー、インドク君もたまにはいいこと言うんだ。で、EN-SHOW君はそれに対して何て返事を書いたんですか? 圓:実は、返事は書いてないんです。 尹:え?書いてないの? 圓:ええ。でもその代わり、電話しました。インドクさんに直接。これは、手紙じゃなくて肉声で気持ちを伝えなきゃいけないって気がしたんですよね。 尹:あぁ、そうだったんですか。インドク君、喜んだでしょう。 圓:はい。尹ちゃんがいない時だったんで、1時間ぐらい話し込んじゃいました。なので、先月分の電話代が高かったのは僕のせいです。ごめんなさい。 尹:まぁ、いいですよ、それは。でも良かったね。なんか、話だけ聞いてると友情というよりは恋愛的な色合いを感じてしまわなくもないですけどね。 圓:なんか、韓国の人は感情表現がストレートだっていうのは尹ちゃんを見ていて或る程度は知っていたつもりだったんですけど、男からああいうことを言われたのは初めてだったんで、戸惑ったと同時にすごく嬉しかったですね。日本人はああいうアツイ言葉で人にものを伝えることをしないですからね。 尹:いや、日本にもね、アツイ言葉を持った人はたくさんいると思いますよ。伝える手段が韓国人とは異なるというだけでね。 圓:なんか、気恥ずかしさが先に立っちゃうんですよね、一般的な日本人は。 尹:そうですか。でもまぁ、それはともかく、インドク君とはこれからも仲良くやってってくださいよ。 圓:もちろんです。なんか、秋頃、日本に来るって言ってましたよ。だから「じゃぁ僕の家に泊まれば?」って言っといたんですけど、よかった? 尹:うん、構いませんよ。泊まってってもらいましょう。 圓:ちなみに「天麩羅が食べたい」って言ってました。 尹:そうですか。じゃぁ、作って差し上げましょう。 圓:本当に、素敵な友達を紹介してくれて、改めてありがとうございました。 尹:うーん、素敵な友達・・・って言うか、インドク君って私の前ではしょーもない冗談ばっかり言ってる人なんですけどね。よっぽどEN-SHOW君のことが気に入ったんでしょうね。まぁ、彼は海外生活の経験してるし、仕事の関係もあって、物事を多角的に見て考えることができる人だから、韓国人とか日本人とかいうことを超えて付き合っていけると思いますよ。 圓:しかし、個人対個人だとこんなに仲良くなれるのに、国対国ということになるとなんでそうはいかないんでしょうね。 尹:まったく。私も、EN-SHOW君とだったらこうして一緒に生活できるのに、対日本の社会ってことになると、反発が先に立つことが多いんですよね。 圓:僕も、元々は韓国っていう国に対しては、あまり良いイメージを持ってませんでした。尹ちゃんや、尹ちゃんの弟くんや、インドクさんに出逢ってなかったら、それは今でも変わってなかったと思います。 尹:あのー、今年はほら、日韓友情年じゃないですか。色々イベントもあるみたいですけど、なんか、うわべだけのものに終わりそうですね。 圓:僕もそれは思ってました。個人対個人で仲良くなる機会に恵まれない人達にとっては、友情年って言葉が却って薄ら寒いものに感じるのではないかと・・・。 尹:私はね、正直言って、これから先、韓国と日本が仲良くなれるとは思ってません。 圓:えっ?そんなこと公言しちゃっていいんですか? 尹:いいですよ、もう。それは、私の本音だし。政治的なことは、私ら一般人にはどうすることもできません。唯一、できることといったら、国籍とか民族とかいう括りにとらわれないモノの考え方のできる人同士が繋がっていくことぐらいじゃないんですか。 圓:うーん、それはそうですけど、ちょっと寂しいですねぇ。 尹:日本のことを悪く言う韓国人も、韓国のことを悪く言う日本人も、もう、一生そうやって言ってろと思ってますよ。もう好きにやってくれと。 圓:うーん・・・尹ちゃんは日本に来て、実際に日本人から嫌なこと言われたり喧嘩ふっかけられたりしてるようですし、身体で体験してる分、友好なんてキレイ事、と感じる思いも強いのかな。 尹:実際、喧嘩して血尿出ましたしね(笑)。 圓:あいたたた(笑)。 尹:だからね、逆説的ですけど、私はさっき言った括りを超えて自分と繋がってくれてる人たちを大切にしていきたいんです。 圓:僕は、その、尹ちゃんの言う、括りを超えられるのかな。 尹:もう既に超えたんじゃないですか。あんなに反対されながら、私と結婚したんですから。 圓:あぁ、そう言えばあの時は大変でしたよねぇ・・・それはもう・・・(笑)。 尹:あと、EN-SHOW君は今回のインドク君との文通を通じて、韓国に住んでいる韓国人の全てが反日ってわけじゃない、ということをわかってもらえたと思いますが。 圓:そうですね。本当に、貴重な機会でした。 尹:それはさておき、これからも括りを超えたお付き合い、よろしくお願いします。なんか、韓国人と結婚したってことで色々うるさいこと言ってくる人もいるみたいで、最近ずっと、心苦しかったんです。私のせいでEN-SHOW君に嫌な思いさせてるんじゃないかと・・・。 圓:それは全然気にしないで下さい。僕を嫌な気持ちにさせているのは尹ちゃんじゃなくて、色々うるさいこと言ってくる連中ですから。そういう奴等に惑わされないでこれからも強く生きていきましょう。ってことで、こちらこそよろしくお願いします。 尹:では、そういうことで、今回はこの辺でお開きにしたいと思います。 圓:また次回お会いします。ごきげんよう。 |
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