毎天都在幻想..... 

炬燵会議/第四回/悶々リビドーの頃 (尹=尹,圓=EN-SHOW)

    尹:皆さんこんにちは。炬燵会議、第四回の尹です。

    圓:そして私がEN-SHOWです。今回も宜しくお願いします。

    尹:えー、今回のお題はですね、「悶々リビドーの頃」としてみました。

    圓:前回の下ネタからの続きですか?

    尹:えぇまぁ、あれ以降「下ネタ希望」というご意見をチラホラといただきまして。

    圓:じゃあ、尹ちゃんがうまくリードしてって下さいね。僕、なにしろ苦手分野なんで。

    尹:んー、困ったなぁ。では、あのー、EN-SHOW君の中学・高校時代のことを話していただけます?

    圓:僕の中学・高校時代ですかぁ?いいけど、すっごくつまらんとですよ。

    尹:いえいえ、推定数名のEN-SHOW君ファンにとっては興味深い話だと思います。まず、どんな学校だったか、と、入学のいきさつについて教えてください。

    圓:はぁ、わかりました。えっと、ですねぇ、僕が行ってたのは、中高一貫の私立の男子校だったんです。小学校6年の時、受験して合格して、入学しました。

    尹:なるほど。でも、中学・高校時代っていうと、一般的には人として、異性に興味を持ち始める時期じゃないですか。なのに、どうして共学に行かないで敢えて男子校進学を選んだんですか?

    圓:父親の方針です。当時、学校荒廃が問題になり始めていた公立中学に対する不安もあったんだと思いますが、試験を受けて選ばれた者だけが集まる私立の学校に自分の子供を通わせる、というのが父にとってのステイタスだったらしいんですね。それに、女の子がウロチョロしているような公立の学校へ行ってたら勉強なんか手につかんだろう、だから男子校へ行け、と言われました。

    尹:ふーん、そうだったんですか。じゃあ、いわゆるティーンエイジャーの頃のEN-SHOW君にとって、女の子ってどんな存在だったんですか。

    圓:遠い世界の存在でした(笑)。元々僕、女の子と気軽に喋れるようなタイプの子供じゃなかったし、男子校に通うようになってから、近所の幼馴染の女の子ともどうやって口を利いたらいいのかわかんなくなっていって。「あー、こうして彼女もできないまま青春が終わっちゃうんだなー」と漠然と考えてました。

    尹:そうですか。じゃあ、その男子校にいる間は、女の子との付き合いは全くなかったんですか?

    圓:いえ、実を言うと、一回だけありました。

    尹:どんな感じでした?

    圓:えーと、高校2年の時なんですけど。文化祭でバンドをやったことは前々回かな?話しましたよね。それで、僕に一目惚れをしてくれた女の子がいたんです。たまたま文化祭を見に来ていた僕の友達の友達で、同じ市内の公立高へ通ってる女の子だったんですけど。

    尹:ふーん、じゃ、アプローチは彼女の方から?

    圓:そうです。友達を通じて、「文通してくれませんか」って申し込まれました。

    尹:なるほど。で、文通しはじめたんですね。

    圓:はい。でもねぇ、手紙に書いてあることが全く、僕とはかけ離れた世界なんですよ。妙に男慣れしてる女の子だったしね。僕は手紙のやりとりだけで満足してたような感じだったんですけど、その女の子はしきりに、僕と会いたがったんですよ。会って、関係の進展を望んでるみたいでした。

    尹:どんなことを言ってきたんですか?

    圓:まず、手紙で僕の自宅の電話番号を聞きだして、毎晩のように電話をしてくるようになったんです。で、「○○先輩と○○ちゃんはもうホテルに行ったんだって〜」とかいう話をして、僕の反応を探るんです。僕の方はそういう話を聞いても「へえ、それで〜?」っていう返答しかできなかったんですよ、当時は。

    尹:はーあ。その女の子は、EN-SHOW君との関係をもっと密にしたかったわけですね。で、直接会ってデートしたことはなかったんですか?

    圓:ありますよ。でも2、3回だけだったかな。あのー、こんなこと言うと自慢してるみたいに聞こえるかもしれないですけど、僕、高校1年から2年にかけての1年間、学校代表の交換留学生としてオーストラリアに行ってたんですね。で、相手の女の子は、デートすると色んな友達の所に僕を連れて行って、その話をするんですよ。「この人、英語ペラペラなんよ〜」って。僕は、そういうのが嫌でねぇ。

    尹:なるほどねぇ。彼氏自慢がしたかったのかな。EN-SHOW君のことが好きだった、というよりは。

    圓:はい。正にそうだと思います。僕は、女の子に縁がないと言いながら、僕なりに「こんな恋愛がしたいな」っていうヴィジョンがあったんです。それは、まず、お互いが相手に惹かれるものを感じて自然に近づきになるっていうのが前提だったんです。でも、僕は、その女の子に全く惹かれるものを感じなかったんです。確かに、見た目はちょっと可愛い子でした。でも、それだけでしたね。というより、その子、自分がちょっと可愛いのを自分でわかってて、「私は可愛いんだからそれで充分じゃない?」って思い込んでる傾向がありました。僕は、なんか厳しいことを言うようですけど、そういうの嫌いなんですよね。

    尹:ふーん。でも、正直な話、「この女とはヤれる」とは思わなかったんですか?

    圓:思わなかった、と言ったら嘘になりますけど(笑)。でも、好きでもない女の子とそういう関係になってしまったら、僕は自分のことを責めていたと思います。初体験は本当に好きな人と・・・っていうのが理想でしたから。なーんて言ったら乙女チックですか?(笑)

    尹:いえいえ、おっしゃりたいことはよくわかります。結局、EN-SHOW君は自分の気持ちに嘘をつくことを許さなかったんですね。

    圓:そう言っていただけると嬉しいですけど・・・。

    尹:ところで、その女の子とはその後、どうなったんですか?

    圓:僕の方からお断りしました。「もう会うのやめませんか。電話もしないで下さい。」ってハッキリ言いました。

    尹:おー。単刀直入でいいですね。でも彼女はすぐ承知してくれました?

    圓:いえ、しばらくは渋ってました。でも、僕にそう言われたことを僕の友達に相談しているうちにそいつの方と恋愛関係になっちゃったみたいで、それっきり。

    尹:そうでしたか。ところで、男子校と言えば、私が連想するのはやはり「アナザー・カントリー」なんですけど、EN-SHOW君は学校内でそういう経験したことはないんですか?

    圓:あー。憧れの先輩だったらいましたよ。でも、恋愛感情じゃないですよね、僕的に、男が男に惚れるというのは。

    尹:ふーん。じゃあ、惚れられた経験ってのはあります?

    圓:それがねぇ、また自慢話みたいなっちゃって申し訳ないんですけど、僕は結構男にモテるんですよ。お山に行ってる時も、つけられたアダ名が「アニキ」でしたからね。

    尹:あぁ、そうでしたね。じゃあ、男の子に告白されたこととか、あるんですか?

    圓:ありますよ。バレンタインの日に後輩からチョコもらったりとか、誰もいない部室でイキナリ先輩に唇を奪われたことも・・・。

    尹:きゃー。どんな感じなんですか、それは。

    圓:嬉しいの半分、気持ち悪いの半分ですかね。僕はこう見えても生まれてこのかたずーっとノンケなんで。

    尹:「嬉しいの半分」っていうのが個人的にとても気になるんですが、このまま話を進めますね。そのー、EN-SHOW君を好きになってくれる男の子たちっていうのは、どんな傾向の人達だったんですか?

    圓:うーん・・・そうですねぇ、線の細いタイプが多かった気がします。僕に頼ってくるような感じの。

    尹:正に「アニキって呼ばせてください!」ってやつですね。

    圓:どうなんでしょう、よくわかりません。

    尹:ところで、突然なんですが、EN-SHOW君に精通があったのはいつ頃ですか?

    圓:中1の時ですね。夢精したんです。Hな夢を見て。

    尹:それ以降、性に対する興味とか、自分の内側に芽生えた性欲とかに変化は生じましたか?

    圓:うーん・・・特に変化はなかった気がします。精通の事に関しては知識として知っていましたし、自分もそれなりの歳になったんだな、と認識したっていうぐらいですね。性に関しては、人並みに興味はありましたけど、「リビドー悶々」っていう状態は、ティーンエイジャーの頃は殆どなかったですね。むしろ、自分の中の性欲を持て余すようになったのは男女共学の大学に入って、20歳を過ぎてからでした。

    尹:率直なお答えありがとうございます。それじゃぁ、ティーンエイジャーの頃のEN-SHOW君は、共学校に憧れたりすることはなかったんでしょうか。

    圓:なかったですね。それなりに快適でしたよ、男子校は。

    尹:何か面白いエピソードなどあったら教えてくださいますか。

    圓:僕の行ってた男子校は、生徒はもちろん全員男子、先生方もみんな男性、教育実習生もみんな男性だったんですけど、唯一、購買部で働いてるおばちゃんが女性だったんですね。その人、当時30代後半ぐらいだったはずですけど、結構キレイな人だったんですよ。だから、生徒には密かに人気があったんです。

    尹:大人の女性ですしね。

    圓:はい。それで、ある日、教室に入っていったら同級生の一人が大騒ぎしているんです。「何だ?」と思って話を聞いてみたら、「購買部でジャムパン買ってお釣りを受け取る時、おばちゃんと手が触れ合った」って言って顔を真っ赤にして興奮してるんです(笑)。可愛いもんでしょ。

    尹:・・・それって可愛いことなんですか?

    圓:まぁ、なにしろ、僕らの学校のマドンナは購買部のおばちゃんだった、という話ですよ。噂によると在学当時、購買部のおばちゃんをネタにオナニーしていた生徒もいたらしいですからね。

    尹:なんと。でも、そんな世界からEN-SHOW君はいきなり東京の男女共学の大学に入学しちゃうわけですよね。戸惑いはなかったですか?

    圓:ありましたよ。最初のうちは女の子と口が利けなかった。というより、どうやって目を合わせたらいいのかもわからなくなってた。

    尹:でも、私と一緒にバンドやるようになってからは結構女の子にモテてた気がするんですが。

    圓:あれってモテてたんでしょうかね?

    尹:モテてましたよ。でも、当時のEN-SHOW君は女の子たちに対してすごく無愛想でしたよね。私は、それを「九州男児のプライドがあるからなのかな」って思ってたんですけど。

    圓:そんな。プライドなんてなかったですよ。どうやって接していいかわからなかったんです、ああいう女の子たちと。

    尹:そうだったんですか。じゃあ、この辺でそろそろまとめに入りますが、EN-SHOW君にとって「悶々リビドーの頃」とは、大学生の頃だったんですね。

    圓:そうです。Hなビデオいっぱい借りてきて、毎日オナニーしてました。

    尹:なんでオナニーなんですか?当時、ステディな彼女がいましたよね?

    圓:その彼女に「結婚までセックスはだめ」って言われてたんです。前回お話しました、あの彼女です。だからオナニーするしかなかったんです。僕は風俗とか行かないし。

    尹:なるほど。今回は色々と正直にお話してくれてありがとうございました。

    圓:どういたしまして。じゃ、この辺でお開きですね。ごきげんよう。


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