毎天都在幻想..... 

炬燵会議/第一回/韓ドラブームに困惑 (尹=尹,圓=EN-SHOW)

    尹:炬燵会議、ここに復活、ということで、えー、尹です、どうも。

    圓:ご無沙汰してます。EN-SHOWです。・・・あの、本題に行く前に・・・そろそろ炬燵たたみませんか?近々夏も来ることだし。

    尹:まぁ・・・ねぇ。去年も出しっぱなしだったしねぇ。後で仕舞いましょうか。

    圓:で、今回のテーマは何でしょうか。

    尹:はい、今回はですねぇ、日本国内における、韓国ドラマブームについて思うところを率直に話し合おうという。

    圓:流行ってますからねー。僕の会社でも、パートのおばさんたち、ほとんど観てるみたいですよ、「冬のソナタ」。

    尹:「んぬぬぬぬぇ、ソナタの名はぁ〜」ってね。

    圓:「マロはぁ〜」ってね、・・・って違う、それ明らかに違う。

    尹:まぁ、それはともかく、ペ・ヨンジュンですよ。それで、ペ・ヨンジュンとくれば、もう、加藤茶じゃないですか。

    圓:え・・・?

    尹:「カトちゃん、ペ」ってね。

    圓:くだらなーい。ちょっとちょっとー、全然本題に入らないじゃないですかー。

    尹:すみません。えー、じゃ、改めまして、韓国ドラマなんですが。EN-SHOW君は、最近の韓国ドラマで楽しみにしてるものってありますか?

    圓:僕は・・・そうですね、東京MXTVで放送中の「ナイスガイ」かな、今は。

    尹:あぁ、あの、ナイスなガイが一人も出てこないままストーリーだけが展開していく「ナイスガイ」ですね。

    圓:えーっ、そんなことないですよ。カン・テピョンの役の男優さんなんか、女性に人気ありそうじゃないですか。

    尹:んー、まぁ、韓国では人気あるんでしょうね。強い男のイメージあるし、背が高いし、鍛えた身体してるし。でも私個人的には、あの俳優さん見ると、かかりつけの心療内科の先生がダブるんです。顔が似てるの。

    圓:じゃぁ、かっこいい先生じゃないですか。

    尹:いやー、それがねぇ、診察の間中さむいダジャレを連発するオジサンでねぇ。まぁ、ちゃんと診てはくれるんで信頼はしてますけど。

    圓:ところで尹ちゃんは、今ハマッてるドラマって何ですか?

    尹:それはもちろん、NHKBS-2で放映中の「オールイン」ですよ。何つったってイ・ビョンホンが主役ですからね。ただ、ちょっと気に入らないのは、このドラマ、日本に入ってきて「運命の愛」っていう副題がついちゃったんですよ。こんなメロドラマみたいな副題は要らないと思う。多分NHKの目論見としては、こういう副題つけといた方が女性の視聴者を捉えられると思ったんでしょうね。でもこのドラマは、メインタイトルからもわかるように、カジノが中心のドラマなんです!

    圓:と、思わず熱く語ってしまいましたね。

    尹:EN-SHOW君も何か言いたいことがあるんじゃなかったの?韓国ドラマといえば・・・

    圓:あ、そうだった。僕ねぇ、今ちょっと困ってるんですよ。会社の女性たちに「韓国語を教えてくれ」って言われることが多くて。「EN-SHOWさんの奥さんって韓国人なんでしょう?だったら韓国語で口説いたんでしょう?」って。あと、「EN-SHOWさん、これ、韓国語で何ていうの?」って訊かれる機会が多くなりました。これも冬ソナ効果でしょうか。

    尹:うーん、そういえば私も訊かれますね、このところ韓国へ旅行に行く人が続出してるし、仕事終わると「尹さん、アンニョ〜ン♪」って言われたりね。

    圓:なるほど。僕の会社はですね、韓国ブームの前に沖縄ブームというのがありまして。主に女性社員の間でなんですけど、「今日、駅前の喫茶店でユンタクして行かない?」なんて琉球語使ってましたよ。

    尹:それは、出所は、もしかして「ちゅらさん」?

    圓:多分そう。「ちゅらさん」って今もBSで再放送してるもんね。あのドラマで沖縄へ移住する人も増えたって話じゃない?

    尹:それはまた安易な・・・。沖縄は確かに人が穏やかそうだし綺麗だけど、自然が厳しくて大変だと思いますよ。台風の通り道だし。

    圓:そうですね。沖縄も韓国もそうだけど、もしかしたら一過性のブームで終わるんでしょうか。

    尹:うーん、ブームというものは大概が期限付きですよねー。90年代の終り頃、台湾や香港で日本ブームがあったんですけど、2000年に入ってからは徐々に韓国モノが流行りだして、今や「日本モノはもう古い」ってことになっちゃってるらしいですよ。

    圓:それは日本人としては非常に不本意です。

    尹:日本もね、冬ソナ以来、韓国ドラマなら何でもウケるだろうと思って放送してるようなところあるでしょう。もっと選んだ方がいいと思う。玉石混交なんですよ。

    圓:そういえば、今年から韓国で日本文化が全面解禁になったじゃないですか。日本のドラマは韓国ではどの程度放送されてるんでしょうかね。

    尹:それがね、日本は「東京ラブストーリー」なんかを出してしまってるらしいんですよ。もう、いつの時代だ?!って感じ。ファッションも音楽も古いし、誰が見るんだ?みたいな。

    圓:何でそんなことになってんでしょうねぇ。「日本ってダサ!」って言われて終りじゃないですか。何のための文化解禁なんだろう。もっと選んで出して欲しいですねぇ。あー、もどかしい。

    尹:せめて「金八先生」とか、「北の国から」とか、その辺を出して欲しかったですね。「東京ラブストーリー」なんてもう忘れてましたよ。「カンチ、セックスしよ♪」ってのが韓国でセンセーションを巻き起こすとでも思ったんでしょうか。あまり韓国人を見くびらないで欲しいですね。

    圓:いや、決して見くびっているわけじゃないと思うんだけど、韓国に出すドラマを選ぶ人がすっごく流行に疎い人だったんじゃないの?

    尹:うーん。あとさぁ、日本文化解禁の正にその時、韓国でコンサート一番乗りした日本のミュージシャンが「TUBE」ってのはどうなの?

    圓:それについては僕も同感です。他にもいるだろう!と。

    尹:ま、色々意見が出ておりますが、この辺で話を元に戻しましょう。EN-SHOW君が韓国ドラマを初めて観たのは?

    圓:99年頃かな?「ミスターQ」がとても面白くて、毎週楽しみでした。僕は元々はドラマってあんまり観る人じゃなかったんですけど、「へぇ、観てみると結構面白いんだ」って思いました。

    尹:「ミスターQ」は私も好きでした。原作のマンガも読みましたよ。特別目新しいことがあるわけじゃないんだけど、元気の出るドラマでしたよね。舞台がアパレル系会社ってことで、登場人物のファッションをチェックするのも楽しかったです。でも、あの頃は韓国のドラマがこれほど日本で流行るとは思いませんでしたけど。

    圓:韓国の人はドラマを作るのが上手いですね。ちゃんと人を惹きつけるものを作る。日本のドラマで最近楽しんで観られたのって「すいか」と「Dr.コトー診療所」ぐらいですかね。日本も韓国に負けないように頑張って作って欲しい。

    尹:それはそうと、韓国ドラマブームの火付け役となった「冬のソナタ」はEN-SHOW君から見てどうですか?

    圓:んー・・・あれは、やっぱり女の人が見るドラマかなぁって思います。全体的に女目線ですよね、ストーリー展開が。だからてっきり女性が脚本を書いたんだろうって思ってたんですけど、男性が書いたって知って驚きました。僕の中では韓国の男性ってマッチョなイメージがあったから、こんな繊細な物語を作る男がいるのかーって思いました。ドラマそのものについては、僕、あまり純愛ドラマって興味ないんで、正直言えば流して観てた感じです。

    尹:私も純愛ドラマってガラでもないので・・・そんなに毎週楽しみってわけでもなかったです。ペ・ヨンジュンもそんなに好きじゃないし。あ、もちろん、アジアで活躍する同胞ってことで応援はしてますけど。チェ・ジウさんが出てなかったら見てなかったかもしれない。

    圓:チェ・ジウさんみたいな人、タイプですか?

    尹:弥勒菩薩っぽい顔立ちしてるでしょう、ああいう顔が好きなんです。

    圓:なるほど。ところで、あのドラマでペ・ヨンジュンがやってることって、実は結構ズーズーしかったりしません?

    尹:同感。だって、ああいう状況で、結婚を約束した二人の間に割り込んじゃうんですからね。見かけによらず図太い神経ですよ。何より、私が頭に来たのは、一人で飲んでる時、別れた元カノを電話で呼び出しておいて「もう帰れよ。キミの来るところじゃない。」っていうシーンですね。お前、何様だ?っていう。

    圓:でも、悪人にはならないんですよね、脚本が上手いから。

    尹:うーん。それにしても冬ソナ、今、再々放送ですからねぇ。人気があるのはわかるけど、いつまでも同じドラマ使い回してないで「野人時代」でも放映して欲しいですね。

    圓:それも韓国のドラマ?

    尹:そう。政治がらみの、硬派で面白いドラマらしいですよー。CSでは既に放送されたらしいけど、私は観てないんです。

    圓:僕も、純愛とか恋愛とか以外のものが観たいですねぇ。歴史ものとか。日本でいう大河ドラマみたいなのが。

    尹:まぁ、待ってるだけじゃアレなんで、私、友達に頼んでDVD発掘しますよ。だからEN-SHOW君は韓国語をもっと覚えて、字幕なしで観られるようにしといてください。

    圓:は。頑張ります。

    尹:それでは、今回の炬燵会議はこの辺でお開きといたします。

    圓:皆さんごきげんよう。


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