【長崎写真帖・2005秋-1】
■ 長崎バイオパーク
温室の中。人工的亜熱帯ってやつだ。蒸し暑い。外との温度差にメガネも曇る。
色んな種類の蝶が放し飼いにされていて、美しかった。
温室を出てみたらフラミンゴのフィーディングタイムだった。なんか、こうして見ると餌にかぶりついているフラミンゴの群れって、優雅でもなんでもないのな。時間をずらせばもっと上品な姿が撮れたかも。
左は、プレーリードッグが丁度穴から出てきた瞬間。右は岩場で柵に囲まれたラマ。いずれもつぶらなその瞳で、何を見つめているのやら・・・。
左はカピバラ。ご存知、世界で一番大きなネズミ。彼等とは、直接触れ合えるようになっていた。結構人なつっこい。背中を撫でてみたら、意外にも毛並みは「ゴワッ」とした手触りだった。右はワラビー。かなり警戒心が強いようで、触ろうとしたら逃げられてしまった。
左は人気のリスザル。触ろうと思って手を伸ばしたら、肩の上に飛び乗ってきた。痛い。頭も齧られた。でも可愛いから許す。右はワオキツネザル。フワフワした外観とは裏腹に、抱き上げてみたらなんか引き締まった感触だった。隠れマッチョ?
他にも様々な動物がいたのだが、ここではこれぐらいにしておこう。もっと見た〜い!という方は、旅のついでに立ち寄ってみては如何だろうか。山を切り拓いた場所に作られた施設なので、静かで空気も良い。しかし休日にはそれなりに混むことが予想されるので、人混みが苦手な人は平日の昼間に行かれることをお薦めする。
■ ハウステンボス
園内に足を踏み入れると、まず目に入るのが立派な風車。そしてそれらの下で、敷き詰められた絨毯のように咲き誇る無数の花々が見事だ。
で、ハウステンボスに来た子供なら、否、大人でも絶対にはずせないのがテディベア・キングダム。何しろ、世界中に存在するあらゆるテディベアが館内ところ狭しと展示されているのだ。左は、天井まである巨大テディベア。右は、ガラスにへばりついて展示物に見入る筆者(写真撮影:EN-SHOW)。
ところで、テディベアの語源についてなのだが、聞いたところによると、アメリカの第26代大統領であったところのセオドア・ルーズベルト(愛称・テディ)が、趣味の狩猟に出かけた折、親子のクマを仕留めたのだが、親の方はともかく子グマの方は「まだ子供だから見逃してやろう」と言って止めを刺さなかった、そんなエピソードから来ているという。で、そんな優しい心の持ち主(ケッ!)の愛称を取って、以降、クマのぬいぐるみをテディベアと呼ぶようになったというのだが、私はこの偽善的ないきさつを思うだけで胸がムカムカしてくる。撃たれた子グマは、どうせその後、止めを刺されるまでもなく死んだんだろう。親を殺されて、自分も傷を負って、厳しい自然の中でどうやって生きていけるというのか?・・・嗚呼もう。こんなエピソードおばちゃん大嫌いやねん。
というわけで、本当は個人的にクマのぬいぐるみ全般を指してテディベアなんて呼ぶこと自体に並ならぬ抵抗があるのだが、展示物に全て「テディベア」と記されているので、ここでは仕方なくテディベアとタイプしている。普段の私はそれらを「クマのぬいぐるみ」と呼ぶのだが。
ちなみに、こんな昭和日本なクマさんたちも居た。↑
さて、再び外へ出てみると、レンガ色に統一された街並みと運河。フィーチャリング・みっぴー。
ところで、園内を歩いていると、所々でクリマスマス仕様のデコレーションが目につく。左は、広場に飾りつけされたツリー。右は、建物の窓から不法侵入しようとしているサンタの人形。しかし、肝心のクリスマスは2ヶ月も先である。いくら何でもまだ早かろう。
そういえば、ちょうど私達が訪れた時、ワールドバザールの外れのエリアで「サンタクロースの散歩」が見られるというので行ってみたのだが、サンタの野郎、日陰で涼んだまま出て来やしない。なるほど10月下旬の長崎は、日中の日なたは結構暑い。それにしたって少しは仕事しやがれ、つけ髭にせサンタ!
と、悪態をついている間に、日暮れが迫ってきた。私達は庭園を見たり、船を眺めたり、アミューズメント施設をハシゴしたりしながら暗くなるのを待った。そして・・・
イルミネーションの波を漂いながら、ホテルへと歩を進めた。
その道中、風車にも明かりが燈っていた。
無事ホテルに到着。いやー、よく歩いた。
(つづく)
2006-06-13
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