【みっぴーの松山見聞録/二日目】

松山での二日目は道後に移動すべし。という計画だったので、名残惜しいスイートルームに別れを告げて道後温泉行きの路面電車に乗り込みました。車内は木の床。雰囲気も全体的に昭和を引き摺りつつ現在に至る感じです。最近では新型の車両も走ってるようなんだけど、地元の人々にも観光客にも、やはりこういった旧式の車両の方が人気があるんですって。みっぴーも、旧式の路面電車は大好きよ!

これが噂の坊ちゃん列車ね!

と言ってる間に、道後温泉駅に到着。すると目の前にちょうど、坊ちゃん列車が停まっていました。この列車、ただ展示してあるだけじゃないのよ。ちゃんと街なかを走ります。上の写真を撮った後、ちょうどこの坊ちゃん列車が発車する場面に出くわしました。紺色の、何ともレトロな雰囲気の制服を身につけた車掌さんが3人やってきて、列車に乗り込んでいきました。鉄道少年らしき数名の中学生が、すかさずカメラを向けます。車掌さん達はきっとあのポーカーフェイスの下で、「俺ってカッコイイ〜」と、ちょっとしたヒロイズムに浸ってしまったはずだわ。

道後温泉本館

ということで、道後温泉本館前にやってきました。といっても中には入らなかったのよね〜。ひとまず写真を撮っただけ。界隈の商店街をぶらついて、お腹がすいたので「道後亭」といううどん屋さんに入りました。ここはかの「食いしん坊ばんざい!」で放送されたお店だそうで、その時の山下真司さんの写真が飾られてたわ。で、私達もその、山下真司さんが食べたのと同じメニューを注文。手打ちの麺に大根おろしと薬味と生醤油をかけて、混ぜて食べるんだけど、さっぱりしていてなかなか美味しかったわよ。

湯築城跡の武家屋敷にて

さて、次にやってきたのは道後公園。別名・湯築城跡。なんでもここは、庭園を造る計画で土を掘ってみたら色々昔のものが出てきちゃったという場所だそうで・・・。再現された武家屋敷なんかもあって、畳の上で円座する人形たちがリアルでちょと恐いわぁ。でもね、この公園、とっても静かで居心地がいいのよ〜。私達が行った時は天気も良かったし、気温が20度を越えてポカポカ陽気だったのよね。木陰に腰を下ろしたら涼しい風が吹いてきて、危うくウトウトするところでした。

ごぉぉぉ・・・ん

さ、次は公園からしばらく歩いた場所にある石手寺です。ここはもちろん、四国八十八札所の一つに数えられる由緒正しきお寺。でもねぇ、足を踏み入れた途端びっくりしちゃったのは、「自衛隊のイラク派兵に反対」「全ての戦争は悪」というようなスローガンを境内で大々的に掲げちゃってることなのよねぇ。今回の自衛隊の件を、この寺では「戦争に加担すること」と捉えているようです。ま、ここまでハッキリ言われたら、みっぴーとしては何も言うことはないわ。

ところで、ここで特筆すべきことはと言えば、日本には珍しい東南アジア風のパゴダ(仏塔)があったこと。あと、現役の(?)お遍路さんを生で初めて拝見しました。う〜ん、みっぴーも定年後は、一度お遍路さんをやってみようかしら。こう見えてもね、私、色々と迷い多き人生を送っているのよ。もし30年後もこのサイトが存続していたら、みっぴーのお遍路さんルック、期待していてね!

ま、団子でも召し上がってよ

と、そうこうしているうちに日が暮れて・・・この日は道後の某有名和風旅館に宿をとってあったのよね。でも、前日の「スイートルーム・エピソード」の後だし、通された部屋が何だか西日の当たる狭くてムッとしたところでねぇ、ちょとガッカリしたわ。ま、でも畳の部屋は好きだから、ひとまずは気を取り直してお茶を入れて、お土産屋で買ってきたお団子を食べたというわけよ。

あ!そういえばね、旅館に辿り着く途中の道で、「重役室」って書かれた、ギンギラネオン付きのピンク色した怪しげな看板を見つけたの。何かしら?って思って、色々と想像を巡らしてしまうわよね、こういう場合。でね、みっぴー的には「風俗営業の一種で、重役と部下プレイを楽しむ所?」と考えたわけです。そこで尹ちゃん夫妻に「重役になって部下をいたぶる方がいい?それとも部下になって重役にいたぶられる方がいい?」って質問してみたの。そしたら尹ちゃんは「もちろんいたぶる方!」って即答したんだけど、その後でEN-SHOW君が遠慮がちに「俺、いたぶられる方・・・」って答えたのよ!きゃーっ!そうなの?そうなのね?アンタ方は今後も絶対うまくいくわよっ!

そんなわけで、ここまで書いたらその「重役室」の正体を明かさなくっちゃだわね。実はね、行ってみたのよ、くだんの看板の前まで。そしたら「コンパニオン募集」って張り紙があったの。どうやら、キャバクラのような場所らしいわ。・・・しかしねぇ、こんな温泉町に来てまで「重役室」とは何ぞって感じよねぇ。旅に出るってことはさぁ、普段の会社での身分とか家庭での役割とか忘れて「ただの人」になるってことなんじゃないのかしら?旅に出てまで身分を捨てられない不自由な人もいるのねぇ、この広い世の中には。


2004-03-11


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