| ケンペーくん |
2000/3/22up
ケンペーくん
ならやたかし
幻冬舎アウトロー文庫(1999)\533
今まで、マンガは絵だと思っていた。これを読んで考えが変わった。マンガは、勢いだ。ケンペーくんの絵は、便所の落書きに毛の生えたようなものである。話は、現代に甦った憲兵が、もてる奴はぶっころせ、白人に媚を売る女もぶっころせ、神州日本、ここにありと、とんでもない。
にもかかわらず、魅入られたように読んでしまう。はっきり言ってそのアナクロニズムに嫌悪感を催すマンガであるが、ずば抜けて面白い。
P.S. エロ雑誌に連載された後(作者の本職はマンガ家ではなく官能小説家)、自費出版された本書を文庫版化した幻冬舎(右翼結社みたいな会社名だ)は怪しくて凄い。