2003年6月

 

6/1(日)
今月のお買い物
6/10 若竹七海「依頼人は死んだ」     文春文庫
6/中旬 森 博嗣「女王の百年密室」     幻冬舎文庫
6/20 江國香織「薔薇の木枇杷の木檸檬の木」集英社文庫
6/26 北村 薫「リセット」        新潮文庫

6/8(日)
初めて、ウニのスパゲティを作りました。とゆーか、初めてウニを買う。はあ、おいしいねえ、ウニは(素材かよ)。

6/11(水)
恩田陸「ロミオとロミオは永遠に」読了。言い方悪いけど、胸くそ悪い話でした。よくこんなん、考え付くなー。

6/14(土)
佐藤和歌子「間取りの手帖」リトル・モア、読了。読了、と言うか、眺め終わった。変な本なんです。本屋で見つけて、ツボに入って思わず、という感じで。こんな感じは「新解さんの謎」以来です。笑えます。素晴らしい。多分、初めて読者アンケートを書いてしまいました。工夫にあふれたカバーとか、薄っぺらい本なのに何故か2本ついてる紐だとか、本自体の魅力も一杯です。著者の冷静な観察眼が老獪さを感じさせるのですが、なんと、私より1歳年下の方なんですね。うーん、凄いな…。

6/19(木)
江國香織「薔薇の木枇杷の木檸檬の木」集英社文庫、を買ってくる。装丁は、ハードカバーの、勝ち。この中で、一番まじめなのはれいこだと思う。一番自然体なのは衿。一番かたくななのは桜子で、一番楽しそうなのは麻里江。一番分かるのは陶子。一番好きなのは道子。陶子が一番分かる、というのが、なかなか危険な思想で(笑)、面白い。

6/21(土)
川上弘美「あるようなないような」読了。

6/22(日)
川上弘美「なんとなくな日々」読了。

6/23(月)
「伝説のマダム」最終回。面白いドラマだった―。隙がないっす。桃井かおりはいいなあ。

6/24(火)
佐藤正午「ありのすさび」読了。

6/26(木)
「動物のお医者さん」最終回。そこそこ面白かったような、そうでもないような…(どっちだ)。ん〜、ちゃんと見てなかったしな。ま、ドラマ化にしてはマシな方です。これよりひどいドラマ化作品は山ほどあります。そう言えば、エンディングが、非常にきれいでした。これは、動物のお医者さんの中の人々が度々憧れていた「動物との非常に絵になる交流」の夢を映像化したものではないでしょうか?例えば、子牛の出産に立ち会った時の「監督阿波野の指示で子牛と雪原でスキップしてストップモーションで終わる」シーンのような。ドラマのように動物と関わってみたいのに、いつも何かがズレて行く、というのが、動物のお医者さんの持ち味ですが、そんな彼等の理想を一身に背負ったのが、あのエンディングのような気がします。

6/27(金)
テレビでタイタニックを見る。今回は、ディカプリオが石田彰だった。普段、ディカプリオに取り立て関心もないんですが、石田彰に喋られると何かもう!ですよ。ところでタイタニックは好きです。ラブストーリーって点はどうでもいいんですが、作り込みの凄さが好き。あと、構成が好きなんですよ。これが、タイタニック号沈没当時だけの話だったら面白みが半減なんだろうなあ。最初に沈没船探査チームが出て来て、謎が提示され、過去が語られ、時折現在に戻り(この、時間軸が移動する際の、一気に船内の様子が変化するところが好きです)、じわじわっと、謎が語られていく構成が好きなんです。一番いいのは、
ローズがジャックの思いをずっと抱えて生きて行き、彼との約束を守り、青いダイヤを海に返し、そして自分も、沈没した地点で、ただしベッドの上で、死んで行った、というオチのつけ方。これは結構ショックでした。鳥肌が立った。青いダイヤはどこへ行った?ってのが、メインテーマですからね。若い娘の恋愛話だけなら結構どうでもいいんですが、それを80年もずっと抱えて生きていた、って所に弱いんですよ。

6/30(月)
北村薫「リセット」新潮文庫、を買ってくる。新潮文庫で《時と人》シリーズ(スキップ、ターン、リセット)を揃えて、中山尚子氏の装画(版画かな?)の表紙を縦に並べると、1枚の絵になる!(北村氏がこの絵を持ってるのを、雑誌のインタビューで見たことがあります。というか、それまで気付かなかった。前2作は持ってたのに。)んですが、スキップとターンは、ちょっと、どこかに紛れ込み中なので、合体しておお!とか出来ないんですよ(^^;

 

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