Santa Maria del Collage は1996-1997年にイタリア留学中に描いたコラージュシリーズである。
Roma, Spoleto, CastelGandolfo, Narniの教会、遺跡、民家のスケッチをもとにコラージュ構成した
作品群である。1998年1月に銀座のギャラリー舫にて展覧会をしました。
「Santa Maria del Collage を始めるまで.....」(1997/7/22の日記より)
まずローマに来る前から自分はこの街でなにかするぞ、と思っていた。ある意味で
ローマを征服して消化して帰ろうと考えていた。しかしそうはうまく行かず完全に
街の中にただよう空気と大きなモニュメント、歴史(文化)に圧倒されているのに
気付いた。なんて固くて根強い文化がここにはあるんだろうと思っていた、表現す
る意欲さえ失わされるようだった。そしてしばらく自己表現をあきらめ、ひたすら
街の中をさまよい見たことのない道や教会をさがし歩いてた。まるで何かを教わる
かのように....毎日そのローマの空気に触れていた。それからしばらくして自信がつ
いたのか目(心)が慣れたのか知らないが、自分は次第にスケッチブックを持って
行く所、行く所を描けるようになった。 閉ざされた表現の扉が次第に開いていく
満足感と幸福感を感じた。いつの間にか、来た時考えてたローマに対する返事を描
いているのに気が付いた。そしてこれは同時に自分への返事でもあったのかも....。
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