400エンジンの油温について
ここで記載される油温とは ヨシムラ デジタルテンプメーターで
センサーをオイルストレーナー取り付け オイルポンプに入る直前の
油温を示しています

センサー位置について













センサー装着位置はドレーンボルト交換と 95 900SSから油温計が標準装備となった
オイルストレーナー位置がありますが ドレーンボルト位置はオイルパンの
一番深い位置で油温は低く 鉄粉を拾う磁石を放棄することは絶対に出来ません
オイルストレーナーを加工して12mm
1.5ピッチのセンサーを装着しました


400エンジンの現実
Vバンクのピストンクリップが外れピストンピンがシリンダーに
迫り出しシリンダーを削るトラブルがありますが ピストンが溶けて
クリップが外れるのが原因です

400エンジンは 120km/h で7000回転回さないといけません
気温が25度を超えれば 油温100度は簡単に突破します
高速で100度前後で安定した油温も 高速を降りて一般道に入ったとたんの渋滞で
140度を突破します ミッションの入りが悪くなることで体感できます

オイルクーラー装着報告は後日・・・

 
シリンダー オフセット
ducatiの二気筒は90度の挟み角度を持ち 直線状に並んでいるように見えますが
コンロッドの厚みの値だけ シリンダーがずれています

ベベルのヘッドを分解した時に 前後でカムシャフトの長さが値が言うことを
教えてもらいました
カムシャフトの駆動はクランク軸に付けられたベベルギアに 前後各軸 各々に付けられた
ベベルギアが交わることで駆動が分配されています
(厳密には何種類かの駆動方式があるみたい)

同一平面上にある二枚のベベルギアによって 前後に分配されてヘッドに上がってきます
この二本のシャフトは同一平面上です
ヘッドはホリゾン側が左にオフセットしているので ホリゾンヘッドと
シャフトの距離は バーチカルヘッドとシャフトの距離にくらべて長くなっています
この長さの差を調整する為にホリゾンカムシャフトはバーチカルカムシャフトに比べて
長さが長くなっています



あれ? ベルトのカムは同じ長さなのに? オフセットの吸収は?
良く考えると ベルトは二本です そうですプーリーをたがえ違えに
することによって オフセットを吸収しています

逆に言うと ベルトの厚みがオフセット量です
ベルトの厚みが コンロッド一本の厚みです
パンタエンジンでは ベルトの厚みでオフセットを吸収することで
カムは1種類で済みます
ベルトの厚みは 耐久性や駆動ロスから決められた物ではなく
コンロッドの厚みから決められた幅だったのです
900形ともベルトの幅は同じですから 900とコンロッドの厚みは同じです(径は違うかも)
図を書こうとして気がつきました 
ベベルの前後コンロッドの重なりかたと ベルトの重なり方が違うのに気がつきました
写真はどちらも 右が進行方向で 左ベベルはバーチカルが右側
写真右 400はバーチカルは左側です
同じメーカーの同じ形式のエンジンなのに 何故ヘッドのオフセット位置が違うのでしょう
不思議です 理由を知りたいです  私は検討もつきません
燃焼室から見たプラグ
左がB7HS 右BP6HS

形式の詳細は
B  ねじ径 B 14m/m
P  Pタイププラグ(磁器突出方)
数字 熱価による熱特性
H  ねじ長 H 12.7mm
S  S 銅芯入り(標準タイプ)

となり B7HSとBP7HSの違いは Pの電極部の飛び出しの違いだけです
見たとおり 外寸は同じですが 飛び出しの違いは大きく違います 2mm
 
この二本をヘッドに装着すると

B7HSは 燃焼室面と電極が面位置になります
BP7HSは あからさまに燃焼室内に飛び出してきます

400のヘッドは350と同じ物と思え ボアアップによる圧縮比の増大をピストントップを
低くすることで 補正しているので ピストンの盛り上がりが低い為
電極はピストンと接触した形跡は見たことが有りません

燃焼スピードや プラグの自己清浄作用を考えると Pタイププラグ(磁器突出方)の方が
有利と思います

ますます 気になってきてしまった

燃焼室内にネジ山が在るのが納得できないなーー

写真の手前で1.5mm 奥で3.5mmもネジ部が剥き出しだ

スワールとかタンブル流なんて言ったって これじゃ話にならない

ヘッドのプラグホール座面を削り込んで もっとプラグを燃焼室に押し出し
プラグネジ部手前側を燃焼室と同一面に 奥のヘッドネジ部は滑らかに削ってしまおう

座面を1.5mm切削した時に Pプラグの先端とピストンは接触の可能性は無いのか?

Pプラグの高さは12.5mmだから プラグホール座面からピストンまで18mmあれば安全かな?
クランクをアダプターで回してピストンをTDCに合わせる

プラグホールの手前がわにデプス基準面をあてがい
デプスバーを伸ばして 測定した

22mmあった 

1.5mm切削しても Pプラグで楽勝

手前側のネジ長は12.5mmなので ヘッド壁面からピストン
までは9.5mmも在るって事ね


    
             
こんな安易な計測では信じられない方に





TDCのピストン位置

真っ黒ですね まだ手を付けていない
二号機エンジンです
燃焼室への出っ張りは 3mmほどです
自在定規をピストン形状に移して
ヘッドにあてがってみると 
こんなイメージになります

恥ずかしいので 掃除しました
二号機ヘッド

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