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ドライブ スプロケットのロックプレートを点検してみよう。
ロックプレートはボルトでスプロケットに固定されている。
ゆるみ止めにワイヤリングをしているが、上の写真は切った
後でとったものです。
ロックプレートには、ドライブシャフトのスプラインに
噛みあうように山が打ち抜いてあります、
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ドライブシャフトのスプラインにそって挿入された
ドライブ スプロケットは左右にスライドが可能です。
写真は定位置より少し押し込んだものです。
スプロケットとプレートはボルトで位置決めされますが、
1/2山ずらせて作られています。
ドライブシャフトにスプロケットを入れ、1/2山ずれた
状態でプレートが入り、ドライブシャフトに刻まれた
スリット位置で1/2山回り、スプロケットに固定されます。
すなわち スプロケットの左右の動きを制しているのは、
ロックプレートの山とスプラインのスリット部の山の、
重なりだけで位置決めされています。
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ロックプレートの山の部分が潰されています。
何故か外側だけが叩かれています。
プレートの厚みは2.0mmですが、1.7mmになっていました。
走行距離18000km
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これは新品のロックプレートです。
厚みは同じく2.0mmです。 プレスでの打ち抜きですが、
山の形状が違うように見えます。
めっきも有色クロメートから黒色クロメートに
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二号三号も外してみました。
左 94 走行距離不明
右 95 走行16000km
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ガッビーーン
右の95は錆びは酷いが、減りは同じ程度
左の94は・・・ 残り0.7mm
綺麗に叩かれています。
山が無くなると・・・・飛びます
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ロックプレートが外側に叩きつけられるのは、
静的なチェーンラインと無関係に、ドライブシャフトの
ベアリング スイングアーム ピポットベアリングの消耗や
スイングアームのひねりなどによるものでしょう。
ここまで読まれたあなた、是非 点検してみてください。
数百円の部品です。
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装着しました。
ワイヤリングしていないのは、くだらないことを考えて
いるからです。
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カバーを作りました。
ロックプレートは10000kmで交換すれば、まったく問題が無い
ので、単なる装飾と変わりありません。
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ロックプレートの厚みは2.0mm
ドライブシャフトのスリットは約2.3mm
0.3mm程の遊びが発生します、このガタが変形のきっかけだと
思い、カバーでロックプレートをスリットの奥に押さえ込もう
とも思いましたがやめました。
カバーの奥行きを、スリットの手前の位置 シャフト先端から
3.5mmの位置でそろえて、スプロケットの迫り出す力が
ロックプレートの山だけが負荷を受けるのではなく、
カバーと共に負担するようにしました。
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ドライブシャブトのセンターに開けられた8mmのネジ穴に
鉄ボルトを突っ込み、ワイヤリングして完成です。
カバーはシャフトの先端に固定されているだけなので、
スプロケットは0.3mmの遊び分だけ動きます。
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カバーを付けると 見えません。
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追記
F1初期型のロックプレートです。
スプラインの形状が違います 大きい物です。
スプラインの深さがドライブシャフト根元位置でテーパーに
なっていて、スプロケットが突き当たり固定される装着方法
だと思いました。
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スプラインが大きく プレスも綺麗に抜けているので、
当たりの面積も大きく変形が少ないようです。
スプライン形状を変更したのは、噛みあい面積を増やし
たかったからでしょうか?
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