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セルスターティング システム
セルモーターの回転を、3マイのギアを使って減速し
クランクシャフトを回します。
セルモーターは3本のボルトで固定されますが、1本が
このセカンダリーギアの裏側になります。
肉抜き穴からアクセスできる様になっています。
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大きなドリブンギアNO22の軸受け部分には、ニードル
ローラーベアリングが入っていて、クランクシャフトの
上を空転しています。
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ニードルローラーベアリングの内輪にもクランク
シャフトからのオイル供給のラインが彫られていて
ベアリングにオイルを供給し、ドリブンギアにも
穴が開けられています。
このギアは620gもありますが、始動時にしか回転しないの
で軽量化は意味が有りません。
全体の軽量化には繋がりますか・・・
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ニードルローラーベアリングによりクランクシャフトと
空転してしまうと、セルモーターの回転がクランクシャ
フトに伝わりません。
ここにワンウエークラッチが、フライホィールホルダー
との間に装着されます。
ワンウエークラッチは内輪(ドリブンギア)と外輪(
フライホィールホルダー)との相対的な回転差により
連結させたり切り離したりするクラッチです。
この場合 クランクシャフトがセルモーターの駆動回転
より遅いと連結され、クランクシャフト回転が
セルモーターの駆動回転より早い時やセルモーターが
止まっていてクランクが回っている時(エンジンが始動
している時)は切り離されます。
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フライホイールホルダー
960g鉄の塊です。 スプラインによりクランクシャフトに
連結されます。
実際にはワンウエークラッチはホルダー内にリングによって
固定されますがホルダーに完全に接触していません。
セルの使用頻度が多い使い方や、圧縮比が高いエンジンや
バッテリーが弱くモーターの回転数が上がらない状態では
ワンウエークラッチを痛めやすい様です。
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問題なく接続できる状況でも、ホルダーはこのような
状況です。
容量が小さいのか不具合が出やすい所です。
400のノーマルでは滑り難いのですが、一度滑り出すと
元には戻りません。
クラッチを中心に3点交換が必要でしょう。
ですからducatiには、金属表面の改良 摩擦抵抗の低下を
挙げているオイル添加剤は入れてはいけません!!
もし添加剤に効能の効果があれば、ワンウエークラッチは
滑ってしまいます。
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フライホイール
重量1880gのフライホイールです。
位置決めのピンが一つ使われて、7本の6mm 強度区分12.9の
ハイテンションボルトにネジロックが使われてカチカチに
締まっています。
強度区分8.8のボルトが引き千切られたのを知っているので
強度区分12.9新品を使うことをお勧めします。
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ジェネレーターローター
クランクシャフトにキーにより位置決めされます。
ワッシャーは皿バネ座金と呼ばれるワッシャーで、
中心が膨らんでいる面が表になります。
対辺20mmのロックナットの締め付けトルクですが
400SS ワークショップマニュアルでは176.5-186.3N.m
Haynes では Monster 157N.m
SS/SL 91-93 177-186N.m
SS/SL 94- 180-190N.m
違いの理由がわかりません。
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900と400ではローターの大きさがこんなに違います。
400は300wですが900は500wを越えていたはずです。
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左側のカバーです。
ジェネレーターのコイルとローターが接触してキズが付いて
いる物を見かけます。 コイルの変形でしょうか?
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シフトシャフトがカバーを貫通する部分です。
メタルが挿入されていて、表にオイルシールがあります。
ペダル操作によってシャフトが強く押し付けられる為に
楕円形に磨耗して、シャフトにガタが発生しオイルシールが
新しくてもシール出来なくなります。
メタルは圧入されている為に切削しないと入れ替えらないと
思います。
なぜ ニードルローラーを入れてくれないのでしょうか?
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