パンタローネ様のクランクケース分解 4
シフトリンケージ

シフトベダルの上下運動をシャフトNO5の回転運動に変換
して、アームNO11を前後させて変速装置を切り替えて
います。

昔の足踏みミシンに使われている雰囲気の部品ですね。
国産のバイクの機構はどんな物なんでしょう?
   
何時か必ず折れるスプリングSです。

NO10のスプリングはアームをシフトドラムのピンに
押さえつける仕事をしています。

NO15のスプリングはアームを中立の位置に戻す仕事を
しています。

どちらが折れても、フライホイールを外す事になるので
簡単ではありません。
NO15のスプリングはベースNO12の凸を挟むように
広げられながら装着されています。

広げられたスプリングの間に、アームNO5にナットで
固定されたピンNO9が挟みこまれています。

スプリングに挟まれることによって。
どちらに振られても中心に戻ってくる動きになります。
シフトシャフトの動きの幅の中心位置を調整する為に、
このピンはエキセントリックになっていて、変心させる
ことによって、アームの位置を微調整させることが
できます。
シフトドラムのピンに爪を引っ掛けて、押したり
引いたりしながら変速を行う為に、特定の動作距離が
必要です。

ピンと爪の距離を同じにするように指定されていますが
シフトドラムの手前のプレートの置く側でピンに接触
しているので、実際には見えません。

爪の間のマークをピンの間にくるように、ベース
プレートの長穴で調整するのですが・・・

例のごとく DUCATIは数値だけでは上手に動かない様で
実動作による、最良の位置が有るようです。

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