博士A1博士
Q:アロマターゼとは?
芳香化酵素阻害剤のことです。
芳香化酵素は男性ステロイドホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」から女性ステロイドホルモン「エストロン」への変換を仲介する酵素で、この酵素を阻害することによって
a.男性ホルモンの
 持続性を高め
b.筋肉増強剤の使いすぎによる女性化乳房を防ぐ目的
で使われます。
植物から抽出されたクリシンなどがインターネットで出回り数年前から問題になっていました。

博士A2博士
Q:感冒薬は禁止?
感冒薬がいけないのではなく、そこに含まれるエフェドリン類、カフェインなどの興奮剤成分が問題なのです。
解熱鎮痛剤や抗生物質,ビタミン類だけなら問題はありません。
また,通常の用法用量を守り十分な休薬期間をとれば、トレーニング時の総合感冒薬の使用は問題ありませんので専門家に相談してください。鎮咳去痰剤のコデイン類は多量の使用により、一部が禁止麻薬のモルヒネに変化するので、用法用量を守り、必ず事前の申告をしましょう。

博士A3博士
Q:β2作用剤とは?
気管支拡張剤として喘息の治療に使われる薬ですが、長期連用するとグリコーゲン分解促進作用が現れるため筋肉増強剤の代用として使われます。
冬季五輪では8%、シドニーでも6%の選手が使用していて以前から問題になっていました。
基本的に吸入での使用しか認められていませんでしたが、錠剤を使用しながら吸入と申告する選手も後を絶たず、2000年以降は濃度判定により興奮剤または蛋白同化剤使用と見なされるようになりました。

博士A4博士
Q:食品で陽性?
クリスティー,オッティーらが使用した栄養補助食にナンドロロンが含まれていたのではないかという事で問題になりました。最近アメリカで売られている栄養補助食には、IOCの禁止物質を含み成分表示がない製品もあるので注意が必要です。
スポーツ用,老化防止用,記憶増強用に売られている製品には体内でテストステロンに変化するアンドロステンジオン,DHEA、またナンドロロンに変化する19-ノルアンドロステンジオン,19-ノルアンドロステンジオールなどを含む製品があり、これらは使用できません。
分類Ic-b参照
それらは日本では薬事法違反になるので正規販売はされていませんから、栄養補助食品を安全に使用したい場合には個人輸入品や輸入代行品ではなく、日本で正規の許可をうけた信頼できる製品を選んで自分自身の責任で使用するようにしてください。

博士A5博士
Q:遺伝子ドーピングとは?
遺伝子ドーピングとは、遺伝子操作によって運動能力を高めるドーピングです。
医学倫理を無視すれば金メダリストのクローニングや、筋ジストロフィーの治療のために開発されたIGF-1(インシュリン様成長因子)合成遺伝子を組み込む治療による筋力アップが可能です。
将来のドーピングは化学物質を服用する現在のようなものから遺伝子操作へと変わる可能性があり、IOC検査機関よる調査も開始されています。

博士A6博士
Q:HESとは?
Hydroxyethyl starchの略で、本来大量の出血や急激な血圧低下時に血漿量を補う目的で使用しますが、ドーピングでは熱交換を助けて消耗を防いだり、EPOのドーピングで上昇したヘモグロビンやヘマトクリット値を隠蔽するために使われます。2001のノルディック世界選手権で15kmクロスカントリー選手のJari Isometsa (FIN)が陽性第一号で失格になりましたが、元々はドイツ陸上の長距離選手が始めたといわれています。


$F[質問再読み出し

$F] $Flへ戻る
ライン