朝靄の中を疾風のごとく伊豆大島に向かって突き進む。2番手にポイントに到着した。 朝まずめは、どんな釣りでも熱い。早く現場に着けるかは、湾内でエサとなるゴマサバを釣り上げ、いち早く確保できるかにかかっている。 今回の釣りは生き餌のサバを使った泳がせ釣り。サバを潮に馴染ませ100m先まで送り込み、マグロが喰らいつくのを待つ。ポイントを移動しながら、また流して待つ。ひたすら待つ。チャンスが来るのを。 圧倒的懇願、願うは奇跡。まさにギャンブルである。 今日の釣りは、餌でマグロを釣る仲間との釣り。ルアーをやるのは私だけ。 したがってナブラでも出ようものなら、一人で投げまくりである。貸切状態となる有難さゆえ、誘われれば行かないはずはない。今回は地元の朋友4人の仕立て船。チーム名は「サムライ」。以前に鯉釣りクラブとして存在していたが、剛腕で美食家のメンバーがステージを海に変え活発に活動している。伊豆大島周りのマグロ釣りは手軽にマグロが狙えるとあって昨年から火が付き今もフィーバーが続いている。今日は昼頃に干潮になる潮で期待大。開始早々、第一投目で釣友2人の竿が強烈に曲がる。 しかし、傍若無人なファイトで、最後は強烈な横走り。2mあまりのサメが悠然と現る。ガセ上等だが、その後、次第に流れが二枚潮になり、うまくエサを沖に流れず、4人のラインの方向が定まらない。万事休すがと思いきや、次第に潮が利き始め、潮風とともに現れた白波に、海鳥が活気づいてきた。鳥の騒ぐ四方八方に船を走らす。マグロが跳ねた。それも複数のマグロが。ここまでエサ釣りに興じていたがルアーのキャスティングを開始。跳ねたところまでは届かないが、渾身のサイド連続ジャーク。次のジャークに移る瞬間の重みで、心身が絶頂に達すと同時に違和感が脳裏に走る。シーラだった。再度投げるも、また、シーラ。望まぬ来客にガックリ。 テンションが下がりきっていたその時、強烈な引きが釣友を襲う。船底直下、35mでかけた。やはり勝負は逆発想、別発想、異発想。土壇場の奇跡・・起きる。フルロックのスタンディングで、あっと言う間にギャフ打ち、ライディング。
サバを先ず釣る ファイト中にケブラーの補強糸が30cm程、伸びハリスを保護する仕掛け サメ
もう少し魚を上げて写したかった ごちそうさまでした 120cmのシーラ
フィッシングメソッドングメソッド
フィッシングタックル
<マグロ泳がせ釣り>
・ロッド:SAMURAI 6ftスタンディングスペシャル
・リール:ALUTECNOS30LB
・ライン:よつあみPEウルトラ12号
・リーダー:呉羽まんゆうフロロ40号
・フック:オーナースーパークエ22号 根付けよつあみザイロンノット40号
<サバサビキ>
・ロッド:SAMURAI 7ft
・リール:SHIMANOイカスペシャル1000
ライン:PE4号
オモリ:80号+緑フラッシュライト
<ルアー>
・ロッド:サイドリングス80H
・リール:SHIMANO20000PG
・ライン:VARIVAS MAXPOWER PE5号
・リーダー:VARVAS130+ 170lb
・ルアー:メタリックサーディーン100g
釣り
午前3時出船。餌のサバを釣ってから、本命を釣るハードな釣り。経験からサバはふた流し目の弱ったモノに喰い付くらしい。
 餌のサバを電動シャクリで釣る
 
 サビキは餌なし
 
 船長に頂いたハリはずし。サバは素早く外し、イケスへ
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釣行日 平成23年7月4日(日)午前6時から午後12時30分
対象魚 クロマグロ
釣行場所 伊豆大島周り
天気 晴れ
釣果 クロマグロ23kg(釣友)、シーラ