入院生活(2日間)

日本では、産後5〜7日くらいは入院すると思う。こちらでは、出産後48時間までは保険の範囲内で入院できる。それ以降は入院費が高いのでみんな大抵この期間で退院。アメリカの女性はたくましいと思いきや、意外とこちらの人は妊娠中の体重増加がすごいので、産後は動けないようだ。ベットからはほとんど降りずに廊下は車椅子移動する。

出産後2時間LDR室で親子3人過ごし(あきは友人のお宅)、赤ん坊はいろいろな処置のためいったんベビーセンターへ 8階から9階の入院室へ移動 こちらは全個室

1日目

 8時45分に出産し、眠いがなかなか寝れない。ぐったりのところへ看護婦さんの英語の説明&質問攻撃。頭も働かないし、ぼ〜っとしていたら、『分かったの?英語分かるの?』みたいな感じできつくいわれる。必要な時にナースコールを押すようにいわれるもコールを押すと『なに?』と言われ、用件を言わなければならない(しかもこちらの声は廊下中に響くシステム)のでなんて言えばいいのか分からず苦痛で、結局担当の見回りの看護婦さんに毎回用事を言っていた。

 母乳と告げていたので、母子同室状態。全く休めない。とにかく泣くとおっぱいを吸わせるように言われ、疲れきった体で動くようにする。

 昼になり、いろいろな人が訪れる。まずは、ポータブルの写真機で登場の写真屋さん。最初はレントゲンか何かと思いわけも分からずとってもらう。すると後で「明日注文を聞きに来るから、買うか買わないかサイズや枚数を決めておいて」と言って去っていく。さすがアメリカ、出産当日にこんな商売を、、、。分かっている人はすごいドレスを用意してとってもらうようだ。次に、小児科の先生らしき人が宣伝??に来る。こちらは、先生を選び 指名するので その時に指名してくれ!と言うのだ。何人か訪れる。私はもう小児科医は決定し、看護婦さんに言ってあったので関係なかった。 そのほか母乳の会みたいな人などなど。休めない。

 夜になり、痛みはピーク。痛いから休みたいと告げ、薬をもらって、しばらく赤ん坊も連れていってもらう。前から衣類を羽織り、背中とおしりは全開で丸見えの状態でベットに休む。トイレなど立つ度に後ろがス〜ス〜するし、なんだか情けない格好だった。寝て汗をかくとシーツに肌が張り付き気持ち悪かった。夜でもこちらの看護婦さんは普通に大声で部屋にチェックに来る。日本だと小声で寝ていたらそ〜っとバイタルを測ったりするがこちらは、寝ていようが何してようが昼と同じようにバンッと戸をあけ、どたどたやってくる。寝ていても大声で話しかけられ、こちらの声が小さいと「what? 」と大きな声で聞き返されて苦痛。

2日目

 朝になり赤ん坊が登場し、母乳が出ているか分からないけれど、一応吸ってくれた。でも、どのくらい飲んでいるか分からず、結構長い間吸わせ続けていた。良く寝るので放っておいたら看護婦さんに起してでも1.2時間おきにあげてと言われ、苦痛だった。おむつは変えたものはそのままにしておかなければならなかった。母乳のやり方が悪いと、もち方を強制されたが、私にはやりずらく、産後疲れていたし、英語でわけ分からないことも多く、ほっといてほしくて「I can do!!」とどなってしまった。疲れて涙も出てきて、早く家に帰りたかった。2日の入院で充分だった。アキもがんばってくれて面会に来てくれた時は 涙、涙だった。赤ん坊にも戸惑いながら優しく触れていた。日本人の知り合いの方が、けんちん汁とおにぎりの差し入れをしてくれた。とてもうれしかった。

 おまけに入院期間が明日の朝までなのに部屋を移れと言われ、違う部屋に、、、。移動した部屋は個室だがトイレが共同でむこうの部屋からも入れるし落ち着いて出来ない状態だった。入り口が1つではなくむこうの部屋に続くところで トイレ中でも むこうはドアを開けれる状態だった。

 食事は、毎回 配膳の人が直前に選択肢の中から選ぶかたちで聞きに来る。例えば Breakfast-パンケーキ、ソーセージ、フレンチトーストのいずれか&牛乳、スキムミルク、コーヒー、紅茶、オレンのいずれか&バナナ、オレンジ、りんごのいずれか&マフィン、コーン、シリアルのいずれかを選んで組み合わせる。でも 全部が来るわけではなく配膳の人の気分で少なかったり多かったりする。アメリカらしく甘いものが多い。

退院前にいろいろな書類にサインする。名前を決め、出生証明書も申請する。パパの協力で完了。2晩が過ぎ、朝になっていろいろ必要な薬(痛み止め、赤ん坊のおむつかぶれ用など)を処方してもらい帰宅準備。アキの時はお腹がすぐにぺったんこになったが、サキの時は何かまだ入ってるみたいにふくらんだままでびっくり&ショックだった。おっぱいもパンパンでお腹もでかくて、妊娠前の衣装を着てもなんかぼてっとしていて、、、。車椅子で玄関まで連れていってくれて、無事退院。

 家につくと安心と気が抜けて痛みがどっと押し寄せてきた。アキにもなるべく笑顔を見せて まとわりつくのを我慢した。寂しかったね。でも、アキが異様にでかく感じた。退院後にお友達が差し入れに来てくれたりしてすごく嬉しかった。

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