え             




12/30    もう、2003年も終わりですね。
         今年も、演奏会場、展覧会場、イベント会場、そしてこのネット上で
         も、たっくさんの人にお会いできて、とってもうれしかった。特にこの
         HP。メールや掲示板など、あたたかいお便りを、たっくさんいただ
         きました。胸いっぱいのありがとう!です。なにげない、小さなこと
         でも、ほーんとうれしい。これからも、小さな幸せ、分けてやってくだ
         さいね。みんなの小さな幸せの集合体、みたいなHPになったらい
         いな。
         来年も、すこやかでよいお年を。



12/27   僕は、小津安二朗さんの映画を観ると、無性に写真が撮りたくな
        ります。おしゃれなアングル、いっぱいだもんね。
        「東京物語」もいいけど、僕は「浮草」好き。中村鴈治郎さん、杉村
        春子さん、いいなあ。ちなみに「浮草」は、1/2にテレビで放映さ
        れるそうでーす。
         僕は、素朴に洗濯物が乾してあったりすると、「いいなあ。」なん
        て、思ってしまうんですが、散歩カメラしてて、つい撮りたくなっても
        遠慮します。微妙だよね。知らない家の洗濯物に、カメラ向けるの
        んて。田舎の素朴な洗濯物の感じ、いいんだけどなあ。あたたか
        い光を浴びるシャツや布団たち。



12/26   お仕事でしてるマフラー。家にあったもので、1ヵ月ほど前からして
        います。短めで、首にフィットして、気に入っています。で、今日ふと
        タグを見たら、「犬の気持ち」って書いてありました。ん?あれ?
        犬用のマフラーでした、、、、でも、いいんです。いい気持ちだから。
         この時期になると、ついつい聴いてしまうCDがあります。
        「FRENCH CAFE SONGS」っていう2枚組のアルバムで、神戸のリ
        ズムキングというCD屋さんでたまたま見っけました。多分、戦前戦
        後のフランスのシャンソンや流行歌を集めたものです。エディット・
        ピアフなんか入っています。
        この頃のフランスの感じ、いいなあ。キッチュな感じ、たまりません。



12/25   以前、岐阜県の小さなライブハウスに唄いに行きました。リハが
        終わって開場になったのですが、どうも会場の様子がおかしい。
        何かなと思ったら、ホームレスのおじいちゃんがいて、みんなどこ
        となく迷惑そう。どこかからまぎれてきちゃったのかな、と思ってお
        店の人に聞いてみたら、ちゃんと入場料を払って入ってこられた
        そう。疑った自分が恥ずかしくなりました。で、ライブはいい雰囲気
        で気持ちよく終わったのですが、その後やっぱりお店の人、みんな
        迷惑そう。
         最後に、そのおじいちゃん、人込みをかきわけて僕の方にやって
        来ました。ちょっとびっくりしてたら、おじいちゃん、何も言わずに
        握手をしてきたのでした。そのまま彼は、お店を出て行ったのです
        が、僕の手のひらには、クシャクシャになった5千円札が残ってい
        ました。僕は感電したようになって、ただ「ありがとうございます。
        ありがとうございます。」としか言えませんでした。
         冬になると、今でも思い出すあのおじいちゃん。あのクシャクシャ
        な手触り。ひょっとして、あの日おじいちゃんは、自分のお誕生日で
        ちょっと贅沢な気分だったのかもしれないし。ひょっとして、演奏を
        聴いて気持ちよかった分チップをはずみたくなったのかもしれない
        し。ひょっとして、ただ酔っぱらってただけかもしれない。ただ、僕の
        手のひらには、あのクシャクシャな紙の温度が、今でも残っている
        のです。
         僕は天使みたいなものをほんとに信じています。ときどきいろんな
        形を変えて、僕たちのすぐそばに。あのおじいちゃん、今頃どうして
        るかな。クリスマスの夜に。



12/23   お昼にお仕事先の縁側で、お弁当を食べます。今日はなんてひなた
        ぼっこ日和。こうしていると、小さい頃、縁側にほしてあった布団の上
        で、いつのまにかポカポカ眠ってしまったことを思い出します。
         またドジな僕。ちょっと前、指をケガしちゃって。お仕事で、とかやっ
        たらまだかっこつくんですけど、犬のマウイと遊んでて、です。情けな
        いな。マウイはいつも、「全力投球」で遊んでくるので、よせばいいのに
        僕も「全力投球」で遊びます。
        「親指1本だけなら。」なんて思ってたんですけど、、、お箸もてない、
        ボタンかけれない、えんぴつ持てない、ギター弾けない、です。 ああ、
        親指って、こんなに凄かったんだ。つくづく偉大に思いました。
        で、今日は大分、動くようになりました。



12/22   まだ雪が残っている田んぼのあぜ道を、半日で学校が終わった
        小学生たちが歩いていきます。僕は木の上で、「雪って白いけど、
        溶けたら白い水にならないんだなあ。」なんて思いながら、子供の
        声を聞いています。お仕事先のおばあちゃんが、「松ぼっくり、拾っ
        たよ。」って小さな松ぼっくりを2つ、手にのっけて見せに来てくれま
        した。「しゅん」としてばかりの僕は、こんなかわいいおばあちゃんに
        「ポッ」って暖かくしてもらうのです。



12/21   昨日、NHKで谷川俊太郎さん出てましたね。僕は、何はともあれ
        びっくりしたのが、お歳。72歳だなんて。腰が抜けました。そっか、
        冷静に考えれば、それくらいだもんね。作品や声、言葉など、聞い
        たり見たりしてたら、僕より若いくらい。あんな歳のとり方、かっこい
        い。うん、かっこいい。
         ちなみに僕の家で飼ってる犬のモーツァルト。谷川さんの「モーツァ
        ルトを聴く人」って本をちょうど手にしてたので、つけたのでした。



12/20   雪の醍醐味は、何と言っても朝窓を開けたとき。一面、銀の絵の具
        ですね。この一夜の魔法は、何回経験しても子供になります。我が
        家で、この魔法のじゅうたんは、あっという間に犬たちの運動場に変
        わるんですけどね。
         最近の読書は、また田口ランディさんにもどって何冊か読みました。
        女性なのに、男性的なところがおもしろいんかな。そういえば、ちびま
        るこちゃんは、子供なのに言ってることがおばあちゃんだったりする。
        案外、そういうギャップの所に、大事なものが隠されているかもしれま
        せん。それと「仏教が好き」なんて、おじいちゃんのような本も読んだ
        んですが、これがまた結構エキサイティングなのでした。
         今日は雪なので、ゆっくり本読めるかな。



12/19   わー、寒い寒い。冬さんも、もう少しふあふあやって来てくれたらいいの
        にね。突然すぎるよー。ドン・カ・ジョンは、毛糸の帽子をすっぽりかぶっ
        て、木につかまっています。
         僕の最近のヘビーローテイションはベン・ハーパー。ちょっと前にライブ
        のDVDが出て、今では映像は観なくともDVDをかけて音楽聴いてます。
        だってライブ盤聴いてるのと一緒だもんね。
         僕はギター1本で弾き語るベン・ハーパーが好き。さわると壊れてしまい
        そうな繊細なところ。男の孤独。泣いちゃいます、、、、。
         ベン・ハーパーのCDもいろいろだけど、僕のお薦めは「LIVE FROM
        MARS」っていう2枚組のライブアルバム。そのうちの1枚は、まるまる
        ギター1本弾き語り。ジーンとするよー。



12/17   僕は、犬好きって言うのがなんだか恥ずかしくて、あまり人に言えないんで
        すが、今日はチャペックさんのカレンダーを見たので、犬話。
         僕は小さい頃、犬屋さんになりたい(ペット屋さんじゃなくて)くらいの勢い
        で犬の本ばかり見ていました。犬の名前を覚えるのも楽しくて。で、子供な
        がら小さな夢があって、「大きくなったら、ワイヤーへアードフォックス・テリア
        (って種類の犬)飼うぞ。」って思ってました。そう、チャペックさん兄弟の
        「ダーシェンカあるいは子犬の生活」って本に出てくる犬です。
         今では、僕の意志とは別にコーギーとシェパードがいるんですけどね。
        まだこの小さな夢、持ち続けているんです。できたら、エアデール・テリア
        っていう、ワイヤーヘアードより大型の犬も一緒に飼いたい。飼いたいもの
        は飼いたい。どんな犬?って思われたら、チャペックさんの本、どーぞ。



12/15   ちょっと前、新聞の小さな記事に、ルベーン・ゴンザレスさんがお亡くなりに
        なったとありました。「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」でピアノを弾いていたお
        じいちゃん。84歳だったそうです。僕は、このルベーンおじいちゃんが、大好
        きでした。一度、生の演奏を観に行ったんですが、ピアノまで歩くのに、付き
        添いの人に支えられてって感じでした。でも、演奏はステキでしたよ。ブルー
        スのおじいちゃんなんかは、やっぱりタイム感がズレたりするけど、ルベーン
        おじいちゃんのリズム感、すごかった。彼の場合、「味」というより「つややか」
        な美しい演奏だったなあ。
         大好きなルベーンおじいちゃん。天国にもピアノがあるといいなあ。



12/13   今日、田舎な喫茶店に入って、「アールグレイティください。」って言ったら、
        そこのおばちゃん、「?????」って。「うちで、紅茶といえば、ミルクかレ
        モン。葉っぱの種類なんて選んでられないわよ。」ってすっぱり言い切るお
        ばちゃん。おかしかった。ファンになっちゃいました。メニュー見ずに注文し
        た僕が悪いんだしね。
         植木屋さんをしていると、ハトさんが巣を作っていました。いつもならその
        枝だけ切らずにそっとしておくのですが、お客さんのご都合もあり、やむなく
        切ることになりました、、、シュン。そうしたら、巣から生まれたてのヒナが
        2羽出てきました。かわいそうなので、家に持って帰って暖かくしているの
        ですが、ちょっと今回は難しそうです。以前、キジとウズラは成功したんで
        すけどね。、、、、心配。もしうまくいったら、イジーとバディって名前にしま
        しょう。
         そうそう、ちなみに今日入った喫茶店の名前、「スピカ」っていいました。
        乙女座に光る星の名前。ステキでしょ。



12/12   植木屋さんをしていたら、子供がやって来て「お菓子あげる。」ってラムネ
        をくれました。イチゴ味のラムネをひとつぶ食べたら、僕もたちまち半ズボ
        ンをはいた子供に「ヒューーン」と戻ってしまいました。味や匂い音楽など
        は、何年かしてまた経験すると、その時代まで、あっというまに引き戻して
        しまうもんですね。
         ひょっとして、ラムネをくれた子供は、あのときの僕?なんて空想したら、
        なんだか小さなお話ができそうでした。



12/5    僕の部屋のカレンダーは毎年同じ種類です。「きょうされん」ってとこ
       が出しているのんで。コンテストで選ばれた障害者の方の絵が、12枚
       のんです。いつも、いいです。来年のカレンダーも、とってもいい。
       11月の絵(ただ木が1本描いてあるだけ)、ジーンとしました。心を少し
       フアってしてくれました。



11/29  こないだイベントで歌ったとき、なんか純粋に「歌う」っていいなあ、って思
       いました。心が躍りました。12月も、演奏会のお話をいただいたのですが
       こちらの勝手でお断りしちゃいました。ごめんなさい。でも、気持ちは「歌
       いたいな」なんです。また落着いて、ゆっくり演奏会できたらいいな。
        チャップリンの書いた「smile」って曲。偶然いろんな人が歌っているの
       を最近、聴きました。リッキー・リー・ジョーンズの「smile」は、あったかい
       部屋にいるよう。アン・サリーの「smile」は、木洩れ日の下、子供の声が
       聞こえてきそう。ホリー・コールの「smile」は、夜お酒を飲みながら、、、。
        僕もいつか歌ってみたいな。



11/27  今日、お弁当をひろげて食べていたら、おじいさんのら猫が隣に来たので
       おかずをわけわけ一緒に食べました。今日の日記は、24日の神戸のこと
       を書きますね。限られた1日、ハードでしたぁ。

        朝、ユザワヤさんで画材を買って、お昼、お友達の帽子作家・村岡亨子さ
       んにお会いしました。彼女は、ドン・カ・ジョンの衣装帽子を作ってくれてる人
       です。もうすぐ本が出版されるので、ナフシャさんにご紹介して、4月に展覧
       会でーす。楽しみ。
        それから急いで大阪へ。つよしゆうこさんの展覧会です。子供がギターの
       ショウウィンドウをじっと見ている絵があって、まるで自分を見ているようでし
       た。しばらくしたら、わっくんも来てみんなでお話していると、神戸のどこかに
       いるようでした。
        それからまた急いでナフシャにもどって、荒井良二さんのお友達バンド・ム
       ーチーズのLIVEへ。荒井さんが来ると聞いていたので、お花屋さんに寄って
       お花を買いました。今開催中の荒井さんの個展、ちょっと思い入れがありまし
       て。荒井さんに合う花、やっぱり赤!と思って赤いチューリップを買いました。
       そしたらなんと、目の覚めるような赤いジャケット、赤いトレーナー、赤い靴。
       もう何も言うことありません。(写真参照) かっこいいムーチーズLIVEの後、
       荒井さんも3曲ぐらい歌ってくれました。僕のギター弾いてくれて。ほんといい
       唄書くんだなあ。
        そして、打上げはもちろんって感じで、壷焼きの大谷さん。ギャラリーVIEの
       村上さん、おかしかったー。みんなで食べる食事はおいしいな、やっぱり。
        夜中。やっとナフシャについて、雨の音を聞きながら寝袋にくるまったのでし
       た。



11/26  ただいまー、です。留守にしましてどーもすみませんでした。
       今回もステキな思い出たっくさんもらって帰ってきました。今日は、23日の
       イベントの報告を中心に書きますね。

        今回でもう13回目になった「フェスタ・IN・湊川」。震災関連のイベントなの
       に、こんなに定着してすごいですよね。僕は13回中、12回も出演させてもら
       って、スタッフの皆さんとは、もうファミリーみたいです。
        で、司会です。案の定、よく間違えるし、ボキャブラリーないし、頼んない司
       会だなあ。あんなんでよかったかなあ。僕自身はすっかり楽しんだんだけど
       ね。お友達の陶芸家・きもとさんと「あ・うん」の梶木さんがフリマを出してい
       たので、合い間によくそっちに遊びに行ってました。おかげで迷子や落し物が
       あるたび、スタッフの人が僕を探しに来るので、ごめんなさいでした。
        ドン・カ・ジョンの演奏はというと。楽しかーった。いつもは、わっくんが僕の
       曲に合わせてライブペインティングしてくれるんですが、今回はわっくんが、
       「一緒に描こうよ。」ってことになって、パンチャックのアコーディオンに合わせ
       て、2人で1枚の絵を描きました。僕のリクエストで昭和JAZZの名曲「青空」
       にのせて。だから、お題は「青空」。僕は魚に羽根をはやして飛ばしてみまし
       た。それから、いつも子供にだけは人気のドン・カ・ジョン。観に来てくれた
       こうへいくん、まなみちゃんが「飛べソーダ水」で、シャボン玉を吹いてくれま
       した。ありがとう、cyu!最後の「新しいシャツ」は、パンチャックと合わせたこ
       とがなくて、電話で打ち合わせただけだったけど、ステキなアコーディオン弾い
       てくれました。決まって間違えるのは、僕なんですよね、、、、。
        それから、イベントの最後に唄ってくれた加納浩美さん。最後の曲「上を向
       いて歩こう」で、僕もライブペインティング参加です。思いつくまま、僕の「上を
       むいて歩こう」を描きました。いろんな願い事が、ひとつひとつ星のように空に
       届いたらいいな、という思いで描きました。
        今回も、たっくさんの友達に会えて胸いっぱいの一日でした。おかげで、声が
       すっかり森進一です。観に来てくれたみなさん、両手いっぱい「ありがとう」。
        みんなに「ありがとう」をして、その夜、ナフシャで寝袋にくるまったのでした。



11/22  今日から、神戸です。
       最近、ミュージシャンしていないドン・カ・ジョンは、久しぶりに唄いたいなあ、
       って気分です。23日は、1時から唄います。わっくんとライブペインティングも
       します。行きたい展覧会がたくさんあって、この3日でどれだけまわれるか、
       わからないけど、うまく行けたらいいな。
        そんな訳で、3日間くらい留守にしまーす。



11/20  窓の外は雨。古いブルースを聴きながら紅茶です。
       昨日までお仕事で行ってた家には、かわいいおばあちゃんがいました。
       ああいうおばあちゃんって、どんどん子供になっていくんだろな。
       よくおばあちゃんが持っている乳母車みたいなのん、あれなんていうんだろ。
       やわらかい陽光に照らされて、あれにつかまって、畑に出かけていくおばあ
       ちゃん。やっぱりかわいい。



11/18  「こどもの詩」という本に、ステキな詩があったのでご紹介です。

           かぜのおと   

           ねえママ
           こうやってみみをおさえたり
           はなしたりすると
           かぜのおとと
           かぜのしないおとが
           するよ

           麦島勇輝くん チューリップ幼稚園 4歳



11/14  やっぱり僕はどんくさいなあ。
       植木屋さんのお仕事で、カリンの木に、ひとつだけ大きな実がなっていました。
       目を閉じて「はあ、いい匂い。」です。で、実を残して枝を切っていたら「ボトリ。」
       落ちました。「ごめんなさい。大切なひとつだけのカリン、落としてしまいました。」
       謝ったのでした。
        今日は他に、木の上にいたら幼稚園のときの先生に会いました。ふみこ先生。
       思い出深い。ほんと卒園以来はじめて。3年間の幼稚園のうち2年間みてもらっ
       て、かつ僕はすごくお行儀が悪かったので、毎日のように叱られていました。
       そのためお互いよく覚えていたのです。歯がぐらぐらになったとき、ふみこ先生が
       歯に糸を結んで「せいの!」って引っこ抜いたとき、「なんて恐ろしい。」と思った
       ことを、ふと思い出しました。



11/13  最近、朝起きて窓を開けると、100匹の光たちが、いっせいに部屋の中へ
       入ってくるよう。「おはよう。」ってあいさつしても、夢中で飛び込んできます。
       今朝もそんな朝でした。
        どんくさい僕は、大事なものほどよくなくすみたいです。
       僕の好きなアルバム、フェアグラウンド・アトラクションの「ファースト・キッス」。
       冬になると毎日のように聴くCDなんですが、もう一年ぐらい前から、足をは
       やしてどこかへ行っています。もうすぐ冬だというのに、どこ行ったんだろ。
        僕の好きな本、フィリパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」。
       お引越しの途中、足をはやしてどこかへ行っています。どこ行ったんだろ。
        どなたか、見かけたら教えてください。



11/11  よく降りますね。
       今日はジョニィ・ミッチェルを聴きながら、高速を走って、「フリーダ・カーロ展」に
       行ってきました。美術館のある白川公園には、絵の具を散りばめたような木々た
       ち。黄色い帽子をかぶって、やわらかい声をあげていた子供たち。スズメを捕まえ
       ようとして、何度も何度も失敗していたのら猫。
       雨の午後、みんな秋の中にいました。



11/10  毎日、雨が続きますね。僕は、タンスから薄手のセーターを引っ張り出して
       きましたよ。
       仕事がお休みだったので、久しぶりにゆっくり本を読んだり、映画を観たりで
       した。映画は「死刑台のエレベーター」を観ました。きっと10年ぶりくらいかな。
       マイルス・デイヴィスのトランペットが、なんとも雨の日、でした。
       明日も雨かなあ。



11/9   朝、雨上がりの公園を歩いていると、すっかりお化粧した無数の葉っぱが
       じゅうたんとなってひかれてありました。その上を歩くといい音がします。
        今朝、イラストのお仕事で絵を描いて発送しました。「できました、安心でき
       る補聴器店」という見出しの横に僕のイラストです。おもしろい。
       どこかの街の新聞折込みに入るそうです。



11/8   今朝、お仕事前に、自転車に乗った知らないおじちゃんが、「今年はあたた
       かいね。」って僕に言って去っていきました。そして、夕方ごろお庭で仕事して
       いたら、おんなじおじちゃんが、路上の誰かに「今日はあたたかいね。」って
       言って朝と反対方向に去っていきました。僕はなんだか、胸がポッて暖かくな
       りました。人生って味わい深い。人って愛らしい。こんなおじちゃんステキです。
       イランの「白い風船」って映画を思い出しました。



11/7   月とひなたぼっこ
       モーツァルトを連れて、夜散歩に出かけます。裏の公園にはお気に入りの場所
       があって、芝生が盛り上がった丘のような所で、モーツァルトと一緒に座ります。
       (モーツァルトっていうのは、家にいるシェパード犬です。)
       月の光を浴びて、じっとします。モーツァルトの眼に月が反射していました。
       遠い街にいる人も、同じ光の下にいるんだなあ。トム・ウェイツの「グレープフル
       ーツムーン」のような月でした。



11/5   今の仕事先、大きな川が近くにあるので、休み時間になるとこっそり抜け出
       して、堤防に行くのです。もう使われていない古い鉄橋があって、その上に座
       わるのです。アン・サリーが唄ってた「3時の子守り唄」を口ずさみます。
       チョウチョが、「明日は雨ですよ。」って言いに来ました。



11/4   堤防にずっと座っていました。ススキの海がどこまでも銀色に光って波打って
       いました。空の下にただ僕がいて、川の音を聞きながら、からっぽになって、
       風が頬に触って。
        時計を見て、立ち上がると、お尻が土で湿っていました。



10/31   帰ってきたら、掲示板が大変なことになっていました。 涙。

        えっと、お引っ越しを完了しました。大好きな神戸を離れるのは、やっぱりつら
       いものです。
        ボロボロの家でも、人の温度が染み付いたような場所こそ、僕にとっては最高の
       家です。5年間住んだ神戸の家、ほんと雨漏りはするし、ムカデや白アリは出るし、
       年中大変でしたが、僕にとっては、かわいいステキな家でした。涙もろくてダメで
       すね。隣のおばあちゃんとお話したり、いつも見慣れた風景を見ただけで、胸が
       「キュン」となって。
        僕の好きな神戸は、イコール、大好きな人たちが住んでいる街。
       ほんと、「ありがとう」がいっぱい。また会いに行くね。
        今日はごめんなさい。ブルーなドン・カ・ジョンです。



10/28  今日から、また4、5日留守にしまーす。返ってきたらお返事しますので、よかった
       らメッセージ残していってくださいね。


10/27   日曜日、月面クッキング。
        先日、映画「フライドグリーントマト」の原作を読んだって、この日記に書いたんで
       すが、その本の最後に料理のレシピが書いてありました。で、昨日「フライドグリーン
       トマト」作ってみましたー。
        まずは、遊びに来ていた姉とスーパーへ。グリーントマトってのはないので、できる
       だけ青いのんを選んで買いました。それから帰って、切ったり、塩コショウしたり、揚げ
       たり、、、。本には、ベーコンの脂をフライパンにひくってあったのですが、ベーコンを
       焼いても、なかなか脂が出ないものです。焼いているうちに脂が足りなくて燃えてきま
       した。ほほ。急いでオリーブオイル投入です。2回目に作ったときは、その学習をいか
       して、ベーコンをフライパンにひいたまま、揚げました。これがなかなか成功!おいしか
       ったよー!
        そんな訳で、月面クッキング、カメラに収めましたので、よかったら「散歩カメラ」を御
       覧になってくらはーい。



10/25  「空海の風景」という本を読みました。
       空海は、なんだか人間味がありそうで、前から興味がありまして。
       彼の神秘体験がおもしろいです。「土佐の室生門先に寂留す。心に観ずるに
       明星口に入り、、、、」 明星、つまり金星が突然口の中に入ってきた、ってい
       うんです。わは!金星食べちゃったの。ゾクゾクします。



10/24  こんな完璧に穏やかな日。どうやって伝えよう。
       つい最近まで、休み時間は、日陰を探していたのに、今では陽だまりを探して
       ひなたぼっこです。鳥の声を聞きながら、あたたかい日本茶をすすり、僕はす
       っかり、おじいちゃんになってしまいました。バッタのお母さんは、子供を背中
       におんぶして、「もうすぐ冬ですよ。」って言いに来ました。



10/23  目からうろこ。
       今、お引越しを計画中です。荷物が多いので引越し屋さんにお願いすること
       にしました。で、「アート引越しセンターへ〜♪」のCMでお馴染みの引越し屋
       さんに決めたんですが。僕ずっと、「アート引越しセンター〜♪」って思ってま
       した。だってFROM Aとかあるでしょ。あんな感じの。自分が引越しなんて
       しなかったら、ずっと勘違いしたままでした、、、、。



10/22  こんな田舎にも、ぽつんとフランス料理店があります。
       植木屋さんで切ったたくさんの丸太を、ときどきこのお店に持って行ったり、
       そのお返しにケーキをいただいたりです。なぜ丸太がいるかというと、この
       お店には、大きな暖炉があるんです。暖炉、いいね。で、今日はじめて、お昼
       を食べに行ってきました。おいし!サツマイモのスープなんて、ほっぺたが
       落ちちゃいました。僕のほっぺた、返してー。



10/21  ふああ。今日は雨だったので、ためていた宿題を一気にしました。
       「雑貨屋さん」のページに、ネットでお買い物できるコーナーを作りました。
       神戸のお店「KOKOMIC SHOPさん」に行けない人でも、お買い物でき
       ればいいなあ、と思って作りました。機械音痴な僕は、ゆっくりゆっくり、
       作ったのでした。

        昨日、壷焼きの謎について少しお話しましたが、ついでに今日はおうどん
       です。
        僕は、神戸の元町でお腹がすくと、「つるてん」さんというところで、ぶっかけ
       そばを食べます。でも、こないだは少し寒くて、「アゲの入った暖かいおそば」
       が食べたくなりました。多分愛知県だったら「きつねそば」だと思うんですが、
       メニューに載ってなくて、しょうがないので「きつねそば、ください。」と言ったら
       「たぬきネ。」と言われました。きつねと言えばアゲののったおうどん、たぬき
       と言えば、アゲののったおそばなんですね。
        で、たぬきの謎もいろいろあるみたいで。どん兵みたいに「かきあげ」がのっ
       てるところもあれば、京都では「あんかけ」が出てきたところもありました。「甘く
       ないきざみアゲ」のところもあるし、大阪の「かわふく」ってところでは、たしか
       「こんにゃくときざみアゲ」が入ってたように思います。皆さんの街では、どうで
       しょう。不思議。
        多分、きつねの反対の意味がたぬきで、それぞれお店や地域によって、「ア
       ゲののったおうどん」の反対が違うんでしょうね。うーん奥深い、たぬき。




10/20   まだどうしたらいいか、迷っているんですが、デジカメで撮った写真をとりあ
        えず、「散歩カメラ」っていうページを作って載せてみました。でも、写真を増
        やせば、どんどんHPが重くなるし、ページも多くなるし、うーん、どうしよかな。

         僕の小さな夢、「壷焼きの大谷さんに行く」。叶いました。
        神戸、新開地のど真ん中。風俗店が建ち並ぶ夜の街。ナフシャのスタッフ
        の方に続いて、おそるおそる入りました。するとそこは、神戸というよりは、
        浅草や吉祥寺といった下町、江戸の感じ。お店の奥には、なぜか大きなガラ
        スのショウケース。日本刀、鹿の頭の剥製、伊勢えびの剥製などなど、所狭し
        と詰まっています。コンセプトは、さっぱり分りませんでした。
         で、僕の謎、壷焼き。
        (愛知で壷焼きといえば、サザエの貝ですが、神戸では、だし汁で煮込んだ大
        貝だそうです。屋台では、ちくわなども入っているそうです。) 
        で、大谷さんで出てきた「壷焼き」。これがおいしかったー!だし汁文化の底
        力!思わずおかわりしてしまいました。
        これで納得。大谷さんの、摩訶不思議な初体験は終わったのでした。



10/19   デジカメ試運転です。試しに何枚か撮ってみました。
        まだ、よく分っていないのですが、また慣れてきたら徐々に増やしていき
        まーす。



10/18   バスの中で
        先日、神戸に行ったとき、市バスに乗りました。降りるバス停が次になった
        ので、ボタンを押そうとしたら、他のお客さんが「ピンポーン。」って押してく
        れました。しばらくして、運転手さんのところに男の人が来て「すいません、
        今ボタンを押したの間違えです。」って言いました。えっ、僕、降りるよ。
        あわてて僕もボタンを押したんですが、もうボタンが鳴らないようになってい
        ました。しょうがないので、僕も運転手さんのところへ行って、「あのー、僕
        降ります。」と、言ったのでした。



10/17   おいしいレストランで食べる料理も、もちろんおいしいですが、ぬけるよう
        な青空の下、草の匂いをかぎながらひろげるお弁当もまた格別です。思
        わず「ほほー!」って叫びたくなります。今日は、みかんをいただいたので
        目を閉じて「はぁ、いい匂い。」です。冬はいい匂いを連れて、一歩一歩近
        づいているんですね。
         超アナログなドン・カ・ジョンは今日、デジタルカメラなんて買いました。
        今まで、一眼レフで撮った写真をスキャンしてたのがほとんどで、カメラで
        さえ、全手動でした。それがデジカメだなんて。操作できるんでしょうか、、。
        テーブルの上の膨大な説明書の前で、途方にくれています、、、、。
        できたての作品、今日見た風景など、HPに載せたりして、このデジカメ君も
        活躍できるといいんですが。どうなることやら、、、。
         そういえば、今日この窓から見える、みかん色の夕焼け、きれいだったな。



10/16   神戸の街を歩いていると、おしゃれな洋服屋さんまで、秋色になっていて、
        なんだか気持ちよくって、うれしくって、です。
         僕が神戸に出かけたその日、ナフシャは7回目のお誕生日を迎えました。
        「おめでと。」最近は、てるちゃんといい、どんと院まつり、それから荒井良二
        さんの展覧会(決まったんだよー。)といい、今まで蒔いてきた種が、芽となり
        花となっていくような思いです。僕はナフシャのスタッフじゃないけど、これらの
        企画には思い入れがありまして。
         10/12は、ドン・カ・ジョンの演奏が中止になったので、ナフシャにいました。
        そして、たっくさんのお友達にお会いできました。いつもの場所で、いつものよ
        うにお話して、僕はふあふあ秋の柿のように、あったかい色になったのでした。
         一日ナフシャに居て、閉店後もスタッフのみんなと一緒に、「壷焼きの大谷さ
        んへ行く。」という小さな夢にも付き合ってもらいました。
         これからも、10年、20年とお祝いできるといいね。



10/15  たらいまー。長らく留守にしまして申し訳ありませんでした。ああ、ノートパソ
       コンがあったらなあ。
        今回も神戸の滞在、いろいろあって楽しかったなあ。
       出かけるときは、さわやかな秋の陽気にもかかわらず、映画「ヘドウィグ アン
       ド アングリーインチ」のサントラ盤なんて車に積んで、ドライブGO!GO!
       でした。
        12日の演奏会が中止になったのですが、やっぱりHPでお断りしただけで
       は充分伝わらず、観に来てくれた方がおられたようで。ほんと、申し訳あり
       ませんでした。たまたま連絡してくれた人は、そのまま会場からナフシャに
       来てくれて、お話できたのですが。その中には、幼稚園を卒業したちびっ子
       2人もいて、ステキな絵を描いてプレゼントしてくれました。ありがとう!cyu!
        そんなこんなで、また神戸便りを徐々に書きたいと思ってます。



10/10  黄色1色のテントウ虫をみつけました。あんまりかわいかったんで、ずっと遊
       んでしまいました。こないだは、白いカエルが、白いシートの上に座っていて、
       ジャンプして木の幹にとまりました。15分ぐらいしたらそのカエル、木の幹色
       になっていました。ってことは、カエルの眼には、世界がカラーで見えているん
       ですね。生き物と色の関係って、おもしろい。

        えっと、今日からまた少し神戸に行きまーす。絶好のドライブ日和。
       来週中旬に帰ってきますので、よろしかったらメッセージ残していってください。
       ペコ。



10/9   今夜のお月さん。まるでパウル・クレーが夜空に描いたようです。いいなあ。
       昼下がり、目をつぶってじっと耳を済ましてみると、今まで無音だった世界が
       あっという間に、たくさんの虫の声、鳥の声に変わりました。本当ににあっとい
       う間のこと。気持ちよかった。いろんなリズムが、いろんな所から聞こえてきて。
       人間じゃなくなったみたいでした。



10/8   今日は、キンモクセイの花を、そっとポケットに入れてお仕事です。
       なにげなくお店でDVDを見ていたら、マイアイドル、セロニアス・モンクのドキ
       ュメンタリー映画「ストレイト・ノー・チェイサー」が、なんと1500円で売っていま
       した。期間限定ですって。DVDのお値段ってわかんないねえ。だって、CDより
       安いんだもんね。
        この映画、モンクの「いっちゃってる」姿がよく映し出されていて大好きです。
       音楽のドキュメンタリー映画では、ボブ・ディランの「ドント・ルック・バック」、
       キューバ音楽の「ブエナ・ビスタソシアル・クラブ」、そしてモンクの「ストレート・
       ノー・チェイサー」。この3本は、だーーーい好きです。モンク、かっこいいー。
        お店に在庫がなかったので、さっそく予約して帰ってきました。



10/7   柿のお尻が黄色くなってきました。ポッ。
       以前、この日記にも書いたんですが、ダウン症の女の子・藤山晃代さんの展
       覧会が、ナフシャで今日から開催されます。全面的にお手伝いできたらよか
       ったんですが、植木屋さんが忙しくなって、結局ナフシャさんにご紹介しただけ
       になっちゃいました。こういうアートは、うまく展示すれば、現代アートに負けな
       いくらいかっこいくなるし、観せ方によっては「発表会」みたいになっちゃうので
       是非パーンとはじけたものにしたいねえ、ってナフシャの麻里さんと話していま
       した。
        今回は、さをり織りを中心に展示するそうで、実際、さをり織り機を設置する
       そうです。週末、観るのが楽しみ。
        藤山晃代さん(てるちゃん)の展覧会は、11/2までナフシャにて。詳しくは
       僕の掲示板、もしくはナフシャさんのHPまで。



10/6   今日は、朝起きたら雨が降っていたので、植木屋さんがお休みになってし
       まいました。で、また木片に絵を描いたのでした。
       「まちあわせ」という新作は、スプーンくんとフォークさんが待ち合わせしてい
       るところ。好きな人と待ち合わせしているときの2人はとてもいいです。世界
       中いろんなところで、待ち合わせしている人がいて、きっとその人たちのため
       に、地球はゆっくり回っている。
        他にも2点、絵を描きました。



10/5   今日は、アン・サリーを聴きながらずっと絵を描いていました。
       秋の風が窓から入っきて、僕の頬に触ります。いい気持ち。
        僕の中で秋にぴったりのCDは、リッキー・リー・ジョーンズの「POP POP」。
       というよりドン・カ・ジョンは、1年中このアルバムを聴いていますが。今年は
       アン・サリーの「MOON DANCE」も仲間入りです。どちらもカバー曲集。
       「MOON DANCE」の中では、「蘇州夜曲」っていう曲がほんと風のよう。
       いい感じ。



10/4   新しいページ「雑貨屋さん」
       KOKOMIC SHOPさん用に木片に絵を描いて、それを写真に撮ったので、
       新しいページを作って載せてみました。考えてみると、遠い所にいる人にとって
       は、お店まで行けないので、近い将来、このページがネット上の雑貨屋さんに
       なって、お買い物してもらえるようになったらなあ、と思っています。アート作品
       というより、雑貨とアートの間みたいなものが並ぶお店。どうしても実物と写真
       では、違いが出ちゃうけどね。
        またこの「雑貨屋さん」ページ。更新していきますので、覗いてやって下さーい。



10/3   わあ、今日はいろいろあって大変。
       まずは、12日に予定されていた元町ミュージックウィークでの演奏が
       やむをえない事情により、中止になりました。楽しみにされていた方、どう
       も申し訳ありません。僕は、予定どおり神戸行きます。ナフシャでお茶でも
       する予定ですので、もしよろしかったらご一緒にどーぞ。
        それから、今日KOKOMIC SHOPさんに納品する木片の絵達・9点
       を送りました。お店に出されるのは来週になると思います。今回は写真を
       撮ったので、その作品を「雑貨屋さん」というページを作って、ご覧になれる
       ようにしました。まだ、作りたてのページでいろいろ不手際があるかもしれま
       せんが、ぼちぼち整理していきますので、よろしくどーぞ。



10/2   帰り道、夕焼けがさして、黄金色に波打った田んぼの真ん中を、小さな
       トラックで走っていきます。あんまりきれいな黄金の田んぼに「わーー!」
       って叫びたくなります。
        今日、キンモクセイの匂いを吸い込みました。好きな匂いを3つあげて
       下さい、と言われたら、キンモクセイの匂いははずせません。さらっとした
       秋の風に漂うのがまたいいんでしょうね。金木犀を金木星と書いたら、木
       星のようで金星のようで。いいネーミングです。
        中国のお酒、桂花陳酒(けいかちんしゅ)はキンモクセイから作られてい
       るそうです。



10/1   秋の空は、雲の展覧会のようです。いわし雲、うろこ雲、わたがしのよう
       な雲、毎日変わって楽しい。
        「雲製造機」って作ったら売れるかな。いろんな雲作って空に浮かべる。
       いわし雲はもちろん、大きなくじら雲や足のはえたイカ雲なんか。空に手
       紙が書けるのもいいな。同じ街に住んでいる人なら、お話できる。小型の
       雲製造機は、ワンルームマンションに住んでいる人用。部屋の中で、小さ
       な雲を浮かべます。プカプカ、、、、、、、
       そんな事を考えながら、空を見上げていた秋の昼下がりでした。



9/29   木の下に寝ころんでいると、目の前に大きく葉っぱが見え、その葉っぱ
       の筋がきれいで、その向こうに高い空がスーっと広がって、その中にわた
       がしのような雲がゆっくり漂っていて。はあ、気持ちのいい秋の午後。
        夜、カボチャのスープを食べたので、「カボチャのスープ、召し上がれ」
       っていう絵を木片に描きました。「僕、オニオンスープ」の兄弟みたいなも
       んです。味覚の秋、おいしい食べ物たちの絵が増えそうです。ヤムヤム。



9/28   わほ。映画「僕のスウィング」のDVD買ってきました。映画は以前、日記
       に書いたように、ストーリーより音楽シーン重視な感じですが、このDVD、
       主演のチャボロ・シュミット先生のライブ映像がオマケについていました。
       ちょっと、カメラワークが落着かないのが気になりますが、やっぱりチャボロ
       のギター、かっこいい!ホロホロ。チャボロがギターを弾いたとたん、空気
       が別の次元に代わるよう。いいなあ。
       僕の本棚の上には、名古屋公演のとき、してもらったサインがまつってある
       のです。
        もし「僕のスウィング」を観て気に入られた人は、「ショコラ」や「ギター弾き
       の恋」に行くよりも、トニー・ガトリフ監督の前作「VENGO」に行くのんがドン
       ・カ・ジョン的お薦めです。これまた演奏シーンがすばらしいよー。



9/27   映画「フライド・グリーン・トマト」の原作を読みました。
       映画と結構内容が違って「あれれ、あれれ」と違和感があったのですが、
       読み終わってみると、本は本で、また違った感動が胸に残っています。
        物語は、アメリカ南部のカフェ「ホイッスル・ストップ・カフェ」で働く人、お客
       さんを中心に進んでいきます。この本のステキなところは、最後にこの「ホイ
       ッスル・ストップ・カフェ」で出されていた、20ものお料理レシピがのっている
       ところ。もちろん「フライド・グリーン・トマト」のんも。こんな本の作り方、いい
       なあ。アメリカの南部料理ということで、聞いたこともない材料があったりで
       すが、田舎料理、おいしそうです。「フライド・グリーン・トマト」の作り方は簡単
       そうなので、作ってみたいと思うのですが、よく考えたら「グリーントマト」って、
       売ってるとこ見たことないですよねえ。



9/26   神戸淋しいお店事情
       ここのところ、いいお店が閉店になっているようで淋しいです。小さくても、
       人の気持が空間になっているような所が減っていくのが、ほんと淋しい。
        一番残念だったのは、居酒屋「ロクツボヤ」さん。僕はあまりお酒を飲ま
       ないけど、唯一ここだけは店主の玉ちゃんに会いに、ときどき行きました。
       ハートがいっぱい詰まった玉ちゃん。新しいお店、待ってるよー。
        あと、元町の喫茶店「コットン」さん。ここは、まだ閉店になったか分らない
       けど、ずっと閉まったままらしいです。僕の中の神戸のイメージって、あんな
       感じ。小さな喫茶店で、音楽はタンゴしか流れません。年代ものの自動でレ
       コード盤を換える機械があって、現役でずっと動いてた。コットンさん、また
       行きたいなあ。
        他にも、自然に友達が集まってくるようなお店が、ひとつひとつなくなって
       います。この秋は、なんだかそんな季節みたいです。



9/25   昨日、今日と愛知ではよく雨が降りました。で、植木屋さんは雨だとお休
       みになるので、この2日間ゆっくり絵を描きました。kokomic shopさん
       に置いていた大きな絵をもらってくれた人がいたので、それに代わる大き
       めの絵を描きました。今度は、額に入れるのでなく木片を大きく切ってみ
       ました。木目に絵の具をのせていくのは、難しいけど自然にできるデコボコ
       が、いいです。小さいのんも含めて今、7枚の木片のできあがりです。
       また納品したらお知らせしまーす。



9/24   昨日、偶然TVをつけたら、写真家の長倉洋海さんがトルコを旅する番組
       をしていました。最後に少し長倉さんの写真が出たけど、よかったなあ。
       番組の中で、タイル職人さんが作るきれいな青色を見たとき、「以前、砂漠
       を歩いていて、ポツンとあった湖を見つけて、その湖に映った空の青色がと
       てもきれいだった。」みたいなことをおっしゃっていました。
        子供の頃は、こんな「色の体験」って毎日のようにしてたんだろな。
       僕は以前アメリカに行ったとき、小さな舟に乗って真っ赤な夕焼けの中にい
       たことがあります。本当に泣きたいくらいの夕焼け。波も空も僕の体も全部
       が赤色でした。それは絵の具の赤よりも、赤かった。
        長倉さんのように旅する人は、本当の色をたくさん知っているんだろな。



9/23   掲示板にも書きましたが、わっくんと太田朋ちゃんの展覧会にも行って来ま
       した。どちらの展覧会もずいぶん長居しちゃった。
       わっくんの展覧会に行ったときなんて、お昼の1時にお会いして夜の11時ま
       で、ずっーとお話してた。最後は、もうすぐ閉店になっちゃうカフェ・AGGIさん
       に行こう!ってまるで学生のような二人でした。11月のフェスタイン湊川という
       イベントで、僕の音楽・わっくんの絵で、またライブペインティングしようって話し
       たのでした。
        朋ちゃんも久しぶりだったな。人間が苔になっちゃう絵がとてもよかった。
       僕は、毎日「木」と一緒にいるので、本当に緑になっちゃった自分が絵の中に
       いるようでした。
        太田朋ちゃんの展覧会は、掲示板に情報書いてまーす。わっくんのんは終わ
       っちゃいました。



9/22   今年のボローニャ国際絵本原画展。
       お友達のたかいよしかずさんが2年連続で入選されたのんと、なんといっても
       マイアイドルの絵本作家・クヴィエタ・パツォウスカーさんの原画が出品されると
       いうことで、わくわく行ってきました。
        全体としては、優等生な絵が多かったかなあ。僕はわりと下手でも、はみだし
       ちゃったりするような絵が好きですが。
        パツォウスカーさんの絵は、今まで観たことのない原画だったのでラキ☆
       彼女は、子供向けの絵だからって、こびたりしない。まるでデザイナーのよう。
       やっぱり、かっこいいぞー。
        ボローニャ国際絵本原画展は9/28まで。西宮市大谷美術館にて



9/21   昨日は肌寒いくらいで、お風呂にお湯を入れて入りました。ほ。
       すずかけ作業所の「ぷれんとり」というギャラリーで、すごくいい本を買いま
       した。
        「DNAパラダイス」。すずかけ作業所で絵画教室をしていて、絵本作家でも
       ある、はたよしこさんが日本の知的障害の人たちのアートをまとめた画集。
       僕はわりとアウトサイダーアートやアールブリュットの類の本にはアンテナを
       はっていたつもりでしたが、これはガツーンとやられました。
       27人のアウトサイダーアーティスト達もすてきだし、はたよしこさんの文章も
       またすばらしい。
        どんなスタイルにも属さない、というのはこういうことなんだな。誰かに観せ
       ようなんて思わない、ただ創造し続ける。それは呼吸するのに似ている。どう
       したって追いつけない所にいる彼ら、ただかなたに光る星たちを見ているよう
       でした。
        あまり手に入りにくい本かもしれませんが、興味のあるかた、ゆっくり読んで
       みてください。「DNAパラダイス」・2600えん・日本知的障害者福祉協会から
       の発行です。



9/20   ただいまー。長らく留守にしまして、どーもすみませんでした。
       神戸に行くと、行きたい所ばかりで、つい遅くなっちゃいました。また、観て
       きたことなど、じょじょに日記したいと思いまーす。
        13日は、すずかけのイベント「ランプフェスティバル」無事終了しました。
       台風が心配でしたが、暑いくらいのお天気でほんとよかった。ここに来ると
       いつも作業所の人が絵を描いた小皿を買うのですが、今回は大胆不敵に
       「ツチブタ」と描かれたのんを買いました。
        ライブはお祭りの最後にドン・カ・ジョンだったのですが、めっちゃ気持ちよ
       かったな。「飛べソーダ水」という曲では、パンチャックにシャボン玉を吹いて
       もらったのですが、高ーい秋の空にたくさんの水玉が飛んでは消え、僕まで
       吸い込まれるくらい。
       ダウン症や知的障害の人たちの前で演奏するのは、いいな。僕も含めて普
       通の大人の人は、感動したり何か感じたとき、そんなに感情を表に出さない
       けど、彼らは感じたことをそのまま体全体で表現する。そんな彼らを見るのが
       いいんだな。後から聞いた話だけど、一番前で踊っていた女の子は、ずっと
       登校拒否中だそうです。とっても楽しそうだったよ。
       ライブの終わりには、そんな彼らがステージまで握手しに来てくれて、まるで
       スターになった気分でした。大好き、すずかけ。また来たいな。



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