え ん ぴ つ 日 記 ２００９
１２／３０ ＷＩＳHくん製作期間中は、わりと食生活や睡眠など気をつけていたの
で、それが終わった今、起きるとお昼ごはんの時間です。お酒も全く飲
まなかったのですが、今は飲んでコテンと寝ます。相当寝ています。
とはいえ僕の２０１０年は、「ＥＶＥＲＹＤＡＹ ＢＩＲＴＨＤＡＹ」が待っている
ので、お正月から３６６枚のバースデイカードを描き始める予定です。
散歩カメラに載せたパレットは、ＷＩＳＨくん製作時のパレット。アクリル
絵の具はすぐ乾くので、日に日に盛り上がっていき、ついにはその重み
に耐えられなくなって、真ん中のところが壊れてしまいました。多分、
１０００枚くらいの時点で崩壊しました。あと、腱鞘炎のため大きなサポ
ーターを手首にして描いてましたよ。ＷＩＳＨくんはスポーツです。
１２／２９ ＷＩＳHくん展２００９、無事終了しました。本当にいろんな人に支えて
いただきました。連日、たくさんの人が来てくれました。心よりありがと
う。展覧会が終わったら、世界は師走でした。なんとか僕にも２０１０年
が来そうです。今回は、さすがに何度も心折れそうになりました。会場
で描きながらの展覧会になるかなあ、と最後まで思っていましたが、
なんとか描き終えました。１５８２の作品は、１５８２のお願い事であると
同時に、僕が３９年生きてきた中で、大切に思っていることや感じたこ
とがぎっしり詰まっているようにも思います。そんな展示を観てもらえた
こと、とっても嬉しく思います。とはいえ、まだこの展覧会は終わってい
ません。少し未来の自分に向けてお願い事をポストに入れて、そのお
願い事が絵や詩になってそれぞれのポストに帰って来るまでがこの展
覧会です。今回は、本になるかならないかは別として、一度全ての作品
をＷＩＳＨくん本を作ってくれている印刷会社の方に、スキャンしていた
だこうと思っています。それが全て終わるのに1か月くらいかかりそうな
ので、発送は、もうしばらくお待ちくださいね。スキャンし終わったもの
から順に、切手を貼ってお送りする予定です。
最後にこの場をお借りして、ＷＩＳHくんにご参加・ご協力していただい
た全ての方に、もう一度心よりありがとうございます。
ああ、それにしても、今日中に雑誌の表紙絵描いて送らなきゃ。
１２／２２ １５８２枚のお願い事、描きました。ＷＩＳＨくん展、幕が開きました。
２００９年最後のドン・カ・ジョンです。凄まじい１ヶ月でした。特に、
搬入２日前くらいは、１日１５０枚描いてました。後にも先にもきっと
これだけ絵を描くのはないだろうな。もちろん絵は量じゃないけど、
ドン・カ・ジョンは、想像は無限であるということを証明しないといけな
いのです。矛盾してるかもしれないけど、同じ物を大量に作ることは
実は限りがあるように思います。僕らはロボットじゃないから。でも
想像力は何よりも自由で無限なはず。それを証明しないといけない
のです。だから描いたよ。１５８２通りの想像力、観てやってください。
ギャラリーの扉をくぐったら、１５８２枚のお願い事が、ひとつの塊・
メッセージとなって眼に飛び込んできたら嬉しい。それは、僕らが無
数の細胞でもってひとつの「私」であるように。そんな一番最初に描
いたＷＩＳHくん展のイメージを、やっと実現できたかな。
ものすごい大変だった搬入。お手伝いいただいた、たくさんの心優
しい方達に、心より感謝です。それからたくさんの励まし、応援、
胸に届いてますよ。もうこういう大々的な形での、ＷＩＳHくん展はひょ
っとしたら最後になるかもしれません。（ひとりで管理できなくなってき
てるからね。）どうぞ、お近くに寄られましたら覗いてやってくださいね。
それではいってみよう。今年最後のステージです。
それから、都合により明日から少しパソコンが見れないかもしれ
ません。どうぞ、掲示板にメッセージ残してやってくださいね。ちょっ
としたら観れますので。
１２／１３ お絵描き教室。ただいま。今日もちびっ子パワー爆発でした。抜け
殻のドン・カ・ジョンです。世界にひとつだけのカレンダー、これからの
一年間、みんなの壁で一緒にいることでしょうね。考えてみれば、来
年という一年も、もうこの先の人生では二度と帰ってこない一年なん
ですよね。特別な一年を特別なカレンダーで刻んでくれたら嬉しい。
ＷＩＳＨくん、よせばいいのに数えちゃいました。ざっと１５００枚。
昨年の倍以上かあ。どうりで描いても描いても減らないわけだ。ペー
スを倍くらいにしないと終わりません。とほ。やってみましょうか。
ハレルヤ
１２／１２ ふう。まだまだ見えません。地平線のはるか彼方にゴールがあるみ
たい。朝からずっと絵を描いていると、一日に５回くらいは犬のマウイ
を「ぎゅー」っとします。マウイは、「またですかー。」という顔をします。
明日は、お絵描き教室。たっくさんのご予約があったみたいで、ありが
とう。もう当日のお申し込みは打ち切りとなりました。もうひとりのドン・
カ・ジョンが、覚王山に行ってくれればいいのに。
ＨＯＭＥのところに、ＷＩＳＨくん第３巻の表紙入れましたよ。クリスマス
発売ですが、２５日は僕が子供の頃から好きだったチャップリンの命日
でもありました。いろんなクリスマスだ。
１２／１０ 部屋はＷＩＳHくん祭りです。ステレオでは、ケニー・ヴァレルがのんび
りギター弾いてます。
なんとなく一日５０枚をノルマに描いているのですが、最近ペースが
落ちてきました。もう弱ってる。例年より丁寧に描いているので、
一日６０枚くらいが限界みたい。先日神戸で友達が、「もうギャラリー
で、描きながらＷＩＳHくん展したら。」と言ってくれました。それもなか
なか面白いですね。もちろん全部描くのを目指しますが、ライブペイ
ンティングいいかもしれません。
８月。大好きなぱんとまいむさんで個展です。あと、３月のＳＡＢOU
さん個展でのＬＩＶＥですが、３月６日に変更です。それから、ＷＩＳＨくん
第３巻の発売日は、クリスマスに決まったのですが、ひと足先にＷＩＳＨ
くん展初日から発売予定です。取り急ぎご連絡でした。
さあ、描くぞ。
１２／６ 神戸２ＤＡＹＳ。ただいま。
朝、神戸に着いていつものＰＡ・さっちゃんとご挨拶すると、お手伝い
の方をご紹介してくれました。かっこいいお兄さん。さっちゃん曰く、
１０年くらい前に、ドン・カ・ジョンが司会したイベントで、小学生バンド
で出演してた方だそうです。すごい時間の流れだな、、、。
毎回、このイベントに呼んでいただくと思うんですが、だいたいプロ
でない方がご主演されるわけですが、そういう人たちのひたむき
な姿やまっすぐな瞳が大好きです。いつも胸いっぱいになります。
何年も歌ったり絵を描いたりしてると、どうしても「うぶさ」みたいな
ものが薄れていきます。この「うぶさ」が、表現にはとっても大事なも
のだと僕は思います。
まあそれにしても、神戸行ってる暇ないよ、ドン・カ・ジョン。絵描き
なさいよ。神戸で新たに、２００通以上のお願い事、鞄に入れて帰っ
てきました。
１２／４ 今日も、絵を描く前に畑行きます。蜘蛛の巣に、葉っぱがひっか
かっており、蜘蛛がえっちら下りてきて、器用にその葉っぱを下に
落として、巣を修復する姿がかわいかった。自然はいつも働きもの
です。
夕方、絵を描くのに煮詰まったとき、宅急便屋さんがやってきて
注文していたＣＤを落して行きました。ＴＯＭ ＷＡＩＴＳ。何年ぶりの
ＬＩＶE盤だろ。ぶっとんでました。硬くなった頭をほぐすには、充分す
ぎるくらい。永遠の変態おじさん、永遠のアイドルです。アルバムの
中に入っている写真が、どれもかっこいかったんだけど、随分おじい
ちゃんになったなあ。日本嫌いは分かるけどさ、こういうの聴くとさ、
一度は生で観たいなあって思うんよなあ。日本来てー。
明日から、神戸２ＤＡＹＳです。誰か、ドン・カ・ジョンふたりちょう
だい。
１２／３ ときどき、裏の畑に出かけます。お野菜採るわけでも、絵の材料を
見つけるためでもなく、ただ緑の中に行くと、絵の中に住んでいる自
分を少しリセットしてくれます。朝露を浴びた白菜が、朝の光の中で
蒸気を発します。
描いても描いても増えます。描いても描いても減りません、だったら
まだいいんだけど、自分の足で回れないお店の方が、郵送でハガキ
を送ってくれます。どんと何十枚単位でくるので、一枚ずつ描いてい
る僕をひょいと追い越して行きます。毎年ＷＩＳＨくんを終えると、数が
多い分、「もっと丁寧に描けたらなあ。」と思います。なので、今回も
昨年より丁寧に描いています。一枚一枚。一枚一枚。僕の一日です。
１１／３０ まるで締め切り日なんてなかったように、今日もたくさんのお願い事
が集まります。もう終わりですよー。昨日は、名古屋のお店を回って
回収して来ました。それでもまだ半分くらいしか回れてなくて、目の前
のハガキの山に、１日くらいは途方に暮れてもいいでしょう。ふう。
さあ、１２月がやって来るよ。イチョウ並木の下に敷かれた黄色い
絨毯の上を、子供が走り抜けます。明日から絵の中へ失礼します。
とはいえ、１２月５～６日は神戸でイベントだし、第２日曜日はお絵
描き教室だし、絵が描けるのは、１７日間だけかあ。計算しちゃ
ダメだよー。
１１／２８ 晩秋の植木屋は、ちびまる子ちゃんのタオルを首に巻いて、もみじ
の木に登ります。
本当にたくさんたくさんのお願い事、どうもありがとう。今日もどっさ
り４３のお願い事がポストに入っていました。神奈川県からの封筒が
多いように思ったけど気のせいかな。誰か広めてくれてるのかな。
今年はやっぱり、茨城でＷＩＳHくん展したこともあって、関東方面の
方も多いですね。嬉しい。ＷＩＳＨくん２００９、本日締め切りです。
明日、名古屋のお店は回収して来ようと思っています。どうしてもと
いう方は、急いで送ってください。僕一人でやっていることだから、
ゆるいものなんですが、速達で送ってくれた方もいるので、そういう
方達に敬意を払いたいと思います。どうしてもの方は、できるだけ
早く僕のところまで送ってくださいね。もう少ししたら、僕は絵の中に
住みます。音信不通になるかもね。ただ気をつけることは、神様、
ＷＩＳＨくん展まで丈夫な体をお守りください。そうすればきっとできる。
やるよ。
１１／２７ 今日は、散歩カメラ。写真いっぱいです。写真日記しましょう。
写真①、姉の犬・ビーちゃんが遊びに来ました。エリザベスカラ―
付けて、いろんなところにボカンボカン当たります。実は、数日前
大手術をして帰ってきました。あのときはお医者さんに、あと２時間
くらいの命と言われて、みんなオロオロしてたのが嘘みたいです。
元気になってよかったね。写真その②、今日も写真嫌いな、我が
家のマウイ。ビーちゃんと兄妹です。拙者侍なので、写真は魂とら
れるので、お断りでござる。
写真その③、さあ、ＷＩＳＨくん、いよいよ明日締め切りですよ。速達
で送ってくれる方、遠い所から近い所から本当にありがとう。今日も
てんこ盛りです。
写真その④、またベレー帽、買いまして。みんな同じやん、と思われ
ますか。本人いわく、全然違うやん。
１１／２６ ファンキー・ミーターズを聴きながら、夜の高速を走ります。うーん、
かっこいなあ。どろどろ重たいファンクです。ＷＩＳＨくん第３巻の
打ち合わせです。印刷会社の水野さん、ギャラリー瑠なさん、ドン・
カ・ジョン、３人がそれぞれ、ＷＩＳHくんについて小さな夢を語りま
す。みんな眼がきらきらします。いい本になるよ。ＷＩＳＨくんは、
まだ種をまいている段階だけど、たくさん花が咲くといいなあ。
家に帰ると、ポストにはちきれんばかりにＷＩＳHくん封筒が入って
いました。福岡県から、香川県から、あちらこちらからお願い事が
封筒の中に入ってやってきます。ありがとう。あと、２日だよ。
１１／２５ ぎゃあ。もう２５日ですか。どうりで、最近ポストにＷＩＳＨくん封筒が
多いわけですね。ときどき神戸の幼稚園から、ずしりと重いハガキ
の束が届きます。怖くて開けてません。まだ各お店も、ほとんど回収
してないのですが、今手元のハガキの山も、描いても描いても崩れ
ないなあ。右手をあと３本ください。それでも、毎日絵の神様、降りて
きてくれます。ありがたいな。本当は、描きたてホヤホヤをお見せし
たいんだけどね。展示でドカンといきましょう。えっと、ＷＩＳＨくん展は、
できれば時間に余裕を持っていらしてくださいね。昨年６２３通のお
願い事。ちゃんと観ると、だいたい３時間半かかりました。お腹に
ぐっと力を入れていらして下さい。ＷＩＳＨくんはスポーツです。それか
ら、封筒で送ってもらっている方の中に、僕の説明が不十分だった
せいもあり、ハガキに切手を貼って送ってもらっているものがありま
す。ありがたくカンパとさせてもらいますね。おひとりおひとり伝えれな
いのですが、この場をお貸りしてご報告させていただきます。
ああ、明日からまたしばらく植木屋さんだ。ＷＩＳＨくん本の打ち合わせ
だ。時間って、止まらないんでしょうか。
１１／１９ 駆け込み乗車、お気を付け下さい。ＷＩＳHくん発車まで、後１０日を
切りましたよ。ラッシュアワーです。
ＷＩＳＨくん展のＤM。今回は、おひとりおひとりには、忙しくて発送で
きないと思います。ごめんなさい。各お店に置かせてもらいますね。
どうぞ手に取ってやってください。さあ、発車しますよー。
１１／１７ ここのところ寒いということもあって、おいしいお味噌汁作りに関心が
あります。僕はわりと、食べる寸前にお味噌を溶いて、香りを楽しむ、
みたいなお味噌汁が好きなんですが、なかなかお味噌の量や、おだし、
具の煮え加減など奥が深いもんですね。お味噌汁おいしく作る人にな
りたいなあ。あ、あと卵焼きも。
１１／１５ 今回は、ＷＩＳHくん展のＤＭ作ってみました。今日、届きました。さっそく
トップページです。それでもって、またＷＩＳHくん、描き始めました。という
のも、調子がいいと１日に２０枚くらい描けるのですが、５日で１００枚。
５０日で１０００枚。もし、１０００枚集まるとしたら、もうすでに間に合わない
ことに、気付いてしまいました。ああ、、、。まだ植木屋さんの仕事も、１１
月中はあるのになあ。しっかり、自分。
なにはともあれ、師走はやってきます。全部描くよ。
１１／１３ もしも、おっちょこちょい選手権があったら、僕の母はグランプリ取るだ
ろな。以前、おせんべいを食べながら料理していた母は、ふと見ると
もう少しでぞうきん食べそうになっていました。少し落ち着いたらいいの
に。昨日も、「きゅうりのきゅうちゃん」と言いたかったんだと思うんだ
けど、「きゅうりのきゅうり」と言っていました。「きゅうりのきゅうり」って。
もう少し落ち着いたらいいのに。
ＷＩＳＨくんの本・第３巻、作りますよ。まだ２巻がどれほど売れているの
かも分からないのにね。僕の小さな夢は、ＷＩＳＨくん展に３冊が並んでい
ること。まだまだ夢は続きますよ。うまくできるといいな。
１１／１２ 秋は、お化粧を始めました。秋のお化粧は、派手すぎず品があって穏や
かな「きれい」です。
クリスマスツリー展の作品、発送しました。「どこか知らない森の奥、光る
木があるという」、という絵を描きました。いつも長いタイトルで申し訳あり
ません。やってるうちにそうなっちゃうんだな。
今日のお昼は、料理します。この季節になるとヘビーローテイションの
メニュー。鮭とカブとゆずの和え物です。裏で採ってきたカブでね。行きつ
けのお店「ぱんとまいむ」のマスターに教えてもらったものです。料理はだ
いたい、１＋１が２になるものですが、１＋１が５にも１０にも膨れ上がる
料理が僕は好きです。何がどうなる魔法でしょ。このメニューもそんな
一品。お店に教えてもらったものなので、レシピをお教えできませんが、
よろしかったら、喫茶・ぱんとまいむにて、「カブと秋鮭のスパゲティ」、お
召し上がり下さい。ヤムヤム。
１１／１１ かんべんしてください。
たまに名古屋のＣＤ屋さんに行くと、「わあ。」っとなります。ブルース系の
アルバムに多いみたいですが、最近、簡単にＣＤ・Ｒで焼いて売ってるのん
があるんですね。今年、東京でやったファンキー・ミーターズのＬＩＶＥ盤な
んてあったり、今年、ジャズフェスでしたネヴィル・ブラザーズのＬＩＶＥ盤な
んてあったり。ＪＡＺＺコーナーに行けば、オスカー・ピーターソンのマイナー
なアルバムが、たっくさんセールしてたり。かんべんしてください。お金が鳩
となって、飛んでいきます。ぱたぱた。間近に迫ったＷＩＳＨくん隠居生活
での音源、充分です。
えっと、茨城で行われている「キャンドルスタンド展」ですが、好評につき
もうしばらく延期だそうです。それから、三重県大杉谷自然学校で、１／３０
～３１とワークショップに行くことになりそうです。あと、ギャラリー瑠なさんで
僕が個展を延期してしまったので、その代わりといったらなんですが、
茨城で出会った素敵な鉄作家・須智大さんを、ご紹介させてもらいました。
２／１８～２／２８の予定です。茨城と愛知のつながりが、少しふくらんだみ
たいで、うれしい。いろいろ、お知らせでした。
１１／１０ クリスマスツリーという１日
茨城県で行われるクリスマスツリー展の製作を、１日しました。最近、でっ
かい絵づいています。今回も、クリスマスツリーをお題に絵描きます。
まだ明日もかかります。
１年くらい前にコンポが壊れて、ラジカセで音楽を聴いていたのですが、
サブリエさんにラジカセを持っていったので、なくなりました。ちょうど余ってい
るコンポが家にあったので、部屋に持ってくるのです。やっぱりいい音は、
いいなあ。ブライアン・イーノの「ＢＹ ＴＨＩＳ ＲＩＶＥＲ」という歌が、僕は無性
に好きなのですが、いい音で聴くとさらに細胞に沁み入るようで、気持ちよ
かった。何度も聴くのです。この曲、確か｢息子の部屋」という映画で、すご
くいい感じに使われてたな。
１１／９ 冬は置き手紙もせずに、どこか外出しました。暖かいです。
サブリエ・ド・ヴェリエさん恒例の砂時計展、搬入してきました。「冬の砂時計」
という絵を描いたら、その歌もできたので、絵の下にヘッドフォンを置いて聴き
ながら絵を観てもらえたらと思ってます。その録音を自宅でしたのですが、犬
のマウイが鳴いたり、救急車が通ったり、僕の調子と関係なく録音が進みま
せんでした。とほ。よかったら音楽つき絵画、ご覧くださいね。１１日からです。
先日、茨城を旅したとき、久間陶園で作らせてもらったＷＩＳＨくんが、焼けて
届きました。笠間の土で、１４代続く窯の火で、それはそれは渋くできあがり
ました。ＷＩＳＨくん展で置きましょう。
それから、昨日もお絵描き教室、ありがとう。デジカメ忘れちゃいました。
かっこいい作品、ＵＰしたかったなあ。次回は、「かっこいい年賀状作ろう！」
です。
１１／５ ああ、死ぬかと思った。ライ・クーダーのライブ行ってきました。全曲釘づ
けでした。もうおじいちゃんだったけどね。大阪のおばちゃんみたいな恰好
だったけどね。すごかったあ。木の芽が雨を浴びて喜ぶように、僕も全身
ライ・クーダーのギター浴びて、喜びました。この時間が終わってほしくな
いのに。大阪、東京、全部おっかけたい。やっぱり僕は、こういう「後ノリ」
の音楽が大好きだな。ローリングストーンズのことを、かっこいい歳のとり方
という人がわりと多いけど、僕はライ・クーダーがいいな。商業主義の音楽
とは反対側で、僕にとっては「いなたい音楽」の永遠のアイドルです。
ライ・クーダーの息子さんが、ドラム叩いててんけど、しぐさや表情が若き日
のライそっくりで、ライ・クーダーよりライ・クーダーに見えてしょうがなかった
のは、僕だけかな。ああ、また日本来てー。
遅ればせながら、恒例の１２月・神戸・新開地祭りの司会業に、今年も行
きます。今回は、演奏もあります。遅刻しないようにね。
１１／３ 冬は電話もよこさずやってきて、「今年もよろしく」、と言って荷物を下ろし
ます。もう少し前もって言ってくれたらいいのに。パーカーを耳までかぶって、
植木屋は木につかまります。
改めまして、参道ミュージアムでの作品「扉のこちら側にいる僕 扉の向
こう側にいる僕」をご覧いただいて、どうもありがとう。今回は、忙しくてほと
んど作品の近くにいられなかったので、皆さんの反応がよく分からなかった
なあ、というのが正直なところです。扉、開けてくれたかなあ。自分にとって
「あちら側」ってなんだろう、って考える人がひとりでもいてくれてたら嬉しい。
１１／２ おかえり、リッキー。
雨に濡れたお祭りからへとへとで帰ってくると、リッキー・リー・ジョーンズの
新譜が届いていました。デッキに入れ１曲目が聴こえると、お帰りなさい、
リッキーでした。きっとここ１０年くらい、ずっと冒険したりチャレンジしたりの
リッキーのアルバム作りでしたが、一周してやっと初期から中期くらいの感じ
に戻ってきた気がするな。どんなアルバム作っても、僕にとってリッキーは
別格だから、付いていくんだけどね。やっぱり、こんなフォーキー、ジャジー
なリッキーがいいな。沁みわたりました。特筆すべきは、２曲目。ベン・ハー
パーと一緒に歌っています。好きなもんと好きなもんが合体して、もう僕の
頭は火事になるのです。ドン・カ・ジョンが選ぶ、今年のＡＬＢＵＭ ＯＦ
ＴＨＥ ＹＥＡＲ。ほとんど決まりですね。
１０／３１ 秋祭１日目、終わりましたよ。今回はインフルエンザの影響で、お客さんが
少なめだったそうです。僕のワークショップは、最初は暇だったけど、たくさ
んご参加してくれました。やっぱりワークは楽しいな。あんまり教えようとせず
それぞれが伸び伸び描いていく感じが、僕はとっても気持ちいい。明日、雨
降らず、またたくさんの「のびのび」に出会いたい。
ステージでは、新曲も歌えたし、友達の大道芸人・加藤みきおさんにもばった
りお会いして、飛び入りで一曲踊ってもらいました。楽しかった。
明日ものんびりいこ。参道ミュージアムもあと１日。たくさんの作品を観られる
のも、あと１日ですよ。
１０／２９ 今日のカーステから流れてくるスマッシング・パンプキンズは、いつもより
２割くらいかっこいかったので、僕もいつもより２割くらい気持ちよく運転す
るのです。そしたら、サイドミラーを「がーん」と電柱にぶつけてしまいました。
しっかり、自分。こういうときは、窓も開けているもので、粉々になったミラー
が紙吹雪のように車の中に飛びます。反省。明日修理です。とほ。ときに
ロックンロールは、サイドミラーを壊します。
１０／２８ あれ。気付けばもう１０月２８日ですか。時のめまぐるしさに付いていけま
せん。ちょっと待ってよ。ＷＩＳＨくんの締め切り、いよいよあと１ヵ月になり
ましたよ。そろそろお願い事、決めましょうか。以前、今年はもう描き始め
よ、なんてこの日記に書きましたが、嘘です。結局、１０枚くらい描いてや
めました。やっぱり、僕はコツコツ努力タイプじゃないや。締め切りがきた
ら、一気に描き始めます。エネルギー大放出。やっぱり、それがいい。
１０／２６ ワークショップ２ＤＡＹＳ。無事終了しました。たくさんのご参加、ありが
とう。一宮でも、覚王山でも、できた作品はしばらく街に展示してますよ。
今日の「ここが僕の家だよフラッグ作ろう」。自分の玄関先にあったらい
いなあ、と思う旗を思い思いに描いてもらったのですが、印象的だった
ある子は、ドロボウの絵を描きました。ドロボウにまで気持ちを伝えよう
とする街。好きだな。今、本当に世界は閉塞気味だから、「ＮＯ」じゃなく
て「ＹＥＳ」の世界になったらいい。来週末・秋祭も、「ここが僕の家だよ
フラッグ作ろう！」２ＤＡＹＳですよ。世界に愛を撃ち放とうぜ。
以前、前売りチケットを買っておいたパティ・スミスのドキュメンタリー映
画。てんてこまいな毎日で、もう今日しか観るときないなあと思って、ヘト
ヘトな体に鞭打って、帰りに観てきました。やっぱり、パティ・スミスは本
物だね。
１０／２３ 軽トラックに「あちら側に続く扉」を積んで、ブライアン・イーノでも聴き
ながら覚王山まで走ります。風が僕の首を巻きます。今から１週間、
空き地にひょっこりいてますので、よかったら覗いてやってください。
手を伸ばせばドアも開けられるようになってますので、よかったら、
「あちら側」覗いてみてください。もちろん、たくさんの作家さんの作品が
この一週間は観れますよ。僕もまたゆっくり行こ。
明日は、一宮で「ぐるぐるＤＯＧ作ろう！」。明後日は、覚王山で「こ
こが僕の家だよフラッグ作ろう！」です。いよいよお尻に火がつきまし
た。
ドラゴンズ、逆転するぞ。
１０／２２ ボブ・ディランのクリスマス・アルバムが届きました。１曲１曲、笑えて
しょうがありません。これ、どんな気持ちで聴いたらいいんだろ。いつも
のしかめっ面で、楽しいクリスマスソング唄ってるの目に浮かびます。
でも、いいよ。急に作りたくなったんだよね。俺も一枚作っとこ、と
思ったんだよね。面白いなあ。でもこのアルバム、売れないだろな。
明日は参道ミュージアムの搬入なのに、まだ出来上がってません。
１０／２０ わ。
ＷＩＳＨくん第一巻。増刷した３０００冊がやって来ました。すごい量や
なあ。これが今から３０００人の方の手元へ行くんでしょうか。しっかり、
自分。最初は、１０００冊くらいの増刷かなあ、と思っていたのですが、
「３０００冊いきましょう！」と、アドバイスしてくれた印刷会社の水野さん
は、「僕、これを英語版で作って、世界に売りたい。そうしたら戦争なん
てなくなるのに。」とおっしゃってくれたりで、僕よりＷＩＳＨくんを愛して
くれてるような方です。だから、水野さんがおっしゃることは、もうＯＫ
なんです。もう信頼してるから。共同出資していただいているギャラリー
瑠なさんにも感謝です。僕、最近思うんですが、つつましくていいから、
おじいちゃんになったとき、今日、日本のどこかから届いたお願い事を
絵や詩にして、明日切手を貼ってお送りする、なんて生活ができてたら
いいなあ。だから３０年後、４０年後、本があってもいいもんね、大丈夫。
目標・おじいちゃんＷＩＳHくん。
祝・中日ドラゴンズ。優勝するぞー。
１０／１７ 家の車庫で、参道ミュージアムの作品「扉のこちら側にいる僕 扉の
向こう側にいる僕」を、一日作ります。全身絵の具です。そうとう派手に
しでかしています。ときどき、郵便屋さんやお客さんが来ると、目が点
になっているのが分かります。ごめんなさい。大分できました。
こないだ、よく行くカフェ・サブリエさんに行ったら、店主のごんちゃん
が僕に、「ドンさん来たとき、すぐ分かるわ。」と言います。なんでだろ
と聞いてみると、「ほら、あの爆音。」と、僕の車の方を指差します。わ、
ごめんなさい。カーステレオは適当な音量にしないと、安全にもよくない
の分かってんだけど、もう少し、もう少し、と音量上げてしまいます。車の
中のコンサートが好きです。あ、気をつけます。
１０／１６ 今日は家でお祝い事があって、朝からスーツ出して着るも、未だに
ネクタイもうまくできません。歩いてもなんだかロボットみたいになるし
サラリーマンにならなくてよかったなあ。よれよれのＧパンが、僕には
お似合いです。Ｔシャツみたいに着られるスーツ作ってくれたらいいの
に。
参道教室、１１月は「かっこいい年賀状作ろう！」１２月は「超オリジ
ナル ＭＹカレンダー作ろう！」でいってみましょう。詳細は予定ページ
にて。
１０／１４ 金木犀の列車が、僕の顔を通過していくよ
ポンポン甘い香りを吐き出しながら
金木犀の列車が、僕の顔を通り過ぎていくよ
目を開けたら、みかんのような夕日の中へ
金木犀の列車 ポンポン甘い香り飛ばしながら
今日、いい匂いだったなあ。金木犀。一年で一番好きな匂いかもしれ
ません。木に登っていて、上の言葉が浮かんだんですが、それより前
に、「金木犀の列車」という絵が浮かんで、その絵に付けた言葉です。
いつかこの絵も描けたら、観てやってくださいね。
１０／１１ 昨日届いた、ダニエル・ラノアのアルバム「Ｂｅｌｌａｄｏｎｎａ」に入ってる
曲があまりに美しくて、僕の疲れた体が、やわらかい穴の中に滑り落ち
ていくようでした。ああ、落ちていく、落ちていく。
一緒に届いた、ビル・フリゼールのアルバムの中には、ボブ・ディランの
「Ａ ｈａｒｄ ｒａｉｎ'ｓ ａ ｇｏｎｎａ ｆａｌｌ」をカバーしてるのがあって、それを
聴いたとき、胸がいっぱいになって、ちょっと呼吸困難になるくらいでし
た。音楽って、やっぱりすごいなあ。
１０／９ 最近、裏の畑で採れた枝豆を毎日のように食べます。茹でたて
の枝豆。無我夢中です。きっと枝豆を食べているときの僕は、あ
ちら側に行っています。
ボブ・ディラン。今度はクリスマス・アルバムですか。なんだか笑
えます。いいですよ。ついていきますよ。きっとディランが、「お正月」
の歌を出してもついていきます。ひょっとしてクリスマスのＷＩＳHくん
展のラジカセでは、サンタクロースのボブ・ディランが唄っているか
もしれません。
この秋は、不思議と僕の好きなアーティストが新作を出すみたい。
ジャック・ジョンソンもライブ盤が出るみたいだし、リッキー・リー・
ジョーンズも新譜が出るみたい。好きな人たちって、本当に集まっ
てくるんだなあとよく思うんですが、リッキーのアルバムには、ベン・
ハーパーやビル・フリゼールも参加するそうです。特に、ビル・フリ
ゼールとリッキーは、僕の中で全然つながらなかったんだけど、
リッキーが彼のギターを気に入っているんだ、と思うだけでなんだか
嬉しいですね。こうなったら、全編ビル・フリゼールのプロデュース
で、ふたりでアルバム作ったらいいのに。
楽しみな秋。
１０／８ 作品作りはいつも、展覧会の直前に「どばー」っとします。それでも
この秋は予定がパンパンだったり、今年のＷＩＳＨくんは何枚になる
のか、少し不安だったりするので、今からＷＩＳHくん描き始めることに
しました。あまりコツコツ努力タイプじゃないんだけどね。だけど、ＷＩ
ＳＨくん製作って楽しいなあ。僕にぴったりの職業だな。きっとどれだ
けでも描いてられる。いつか創造の泉が、かれるときがあるんでしょ
うか。おじいちゃんになっても描いていたい。
１０／７ 恒例の砂時計展。ＷＩＳＨくん展がやってくる前に、「冬の砂時計」と
いう絵を描きました。描き終えると、すぐにその曲もできました。とき
に何かが生まれるときは、一瞬です。あれこれ考える時間ありませ
ん。もし、僕に映画を作る才能があったら、「冬の砂時計」という映画
作りたい。この絵、映画のラストシーンのようで、背景にある物語も
浮かんできます。よかったら、１１月のサブリエさんでご覧くださいね。
１０／６ 以前、友達にいただいた「ＬＹＲＡ」というメーカーの水彩色鉛筆が
気に入っていて、いつもこれを使います。どうも他のだとしっくりいき
ません。でも短くなってきたり、もっと色数が欲しかったりするので、
ついでがあると画材屋さんで見るのですが、ほとんどありません。
めずらしいメーカーなのかな。もうすぐＷＩＳＨくんだし、今のうちに取
り寄せとこ、と注文するのです。ドイツの色鉛筆でした。たくさんの色
がくるって、いいね。
１０／５ 今ライブを観てみたいアーティストのひとりは、ビル・フリゼール。
生でギターの魔法かけてもらいたい。茨城ＷＩＳＨくんツアーに出る
ちょうど前の日、注文していた彼の新譜が届いたので、旅の途中
僕の空色の車の中は、いつもビル・フリゼールがかかっており、
このアルバム「Ｄｉｓｆａｒｍｅｒ」は、僕の茨城ツアーのテーマ曲みた
いになりました。きっとこれからもこのアルバムを聴くと、茨城の風
景を思い出すだろな。ときに好きな音楽というのは、思い出をその
中に閉じ込めてくれる宝箱のようで、何年経ってもその箱を開ける
と、まるで昨日の出来事みたいに、思い出を蘇らせてくれるもので
すね。
今もビル・フリゼールのアルバム、３枚注文中です。早くこない
かなあ。
１０／４ 「これ以上輝いたら、どうなっちゃうんだろう。」というくらい、きれ
いな月だった。こんな日は、絵の神様も降りてきます。てんてこま
いのスケジュールのドン・カ・ジョン、たまの休みには、相当な勢い
で製作します。茨城に出品するキャンドルスタンドと、３０号のでっ
かい絵を描きました。絵の神様、とりついていただきましてありが
とうございます。３０号の絵でも、こんな日は描けちゃうもんだな。
スマッシング・パンプキンズを聴きながら、静かな絵を描きました。
ＷＩＳＨくん。茨城の「メンタルサポートステーション・きらり」さん
にも置かせてもらっています。あと、ＷＩＳＨくん第一巻、増刷は
なんと３０００部です。たくさん読んでもらえますように。
１０／３ 昨日、友達と「小さい頃なりたかったもの」について話してました。
絵描きの友達は、マティスやピカソや他の知らない画家の名前
を挙げて、「あんな絵が描けたらなあ。」と思っていたそうです。
もうひとりの友達は、「親の力を借りず、ひとりで生きたい。」と
思っていたそうです。ギャップがあって少し恥ずかしくなりました。
僕が小さい頃なりたかったのは、「桃太郎」でした。幼稚園のとき
首飾りみたいな紙に、将来なりたいものを書くのがあって、そこに
「桃太郎」って書いたのを覚えています。
１０／１ 「あれ。このままだと僕、壊れるな。」とふと思い、ギャラリー瑠な
さんにお電話して、１月の個展を６月に変更していただきました。
わがままですみません。ご理解いただきました瑠なさん、どうも
ありがとうございます。ＷＩＳHくん本に続く新しいプロジェクト・
「ＥＶＥＲＹＤＡＹ ＢＩＲＴＨＤＡＹ」。歩き始めました。やっぱり丁寧
に作りたいなあと思いました。夢は続きます。６月の瑠なさんも
「ＥＶＥＲＹＤＡＹ ＢＩＲＴＨＤＡＹ」でいこう、ということになりました。
２０１０年は、ＥＶＥＲＹＤＡＹ ＢＩＲＴＨＤＡＹです。愛を撃ち放とうぜ。
そういえば、ＷＩＳＨくんのテーマ曲なんて以前作ったのですが、
ＣＤにして本の横に並んで売ってたらかわいいよなあ。録音した
いけどメンバーいません。アコーディオン、ベース、ドラム。誰か
いませんかー。フェアグランド・アトラクションのような曲です。
９／３０ 茨城ツアーでは一日オフがあって、東京へ行ってきました。
分刻みのスケジュールでしたが、大好きな街・浅草も行けました。
レトロなものノスタルジックなものが、わりと僕も好きだったり
するのですが、浅草はそんな生半可な趣味みたいなものをあざ
笑うかのように寝そべっていました。本物は違うのです。お店で
おじちゃんに道を聞いたら、「そこんとこ、まっつぐ行ってくださ
い。｣と、江戸っ子は答えます。どう観てもいかがわしい帽子と
カツラのお店に入って、もう少しでシルクハット買いそうになりま
した。僕の大好きな芸人さん・ボンボンブラザーズが出てたら
と思って、浅草演芸場に行ったけど、出演してませんでした。
目黒で待ち合わせがあるから、駅に向かって帰ろう帰ろうとする
んだけど、演歌専門店やブロマイド専門店が、僕を捕まえます。
ちなみにブロマイド屋さんで、ボンボンブラザーズのブロマイド探
したけどありませんでした。やっとのことで目黒に着いたとき、
思わず「浅草が俺を離さないんだよねえ。」と言い訳しました。
もし東京で暮らすことができたら、浅草に住みたい。
９／２９ ＷＩＳＨくん第１巻、増刷しよう。ギャラリー瑠なさんで、そう打ち合
わせをした帰り、ＷＩＳＨくんポストを置いていただけるというスパゲ
ティ屋・ノンナさんに行きました。１巻が、もう５冊しかなかったので
５冊と、２巻を１０冊置かせてもらいました。そうして家に帰ると、
ひょこっと、１巻が１００冊入った包みが出てきました。とほ。まあ
でも増刷してる間、在庫がなくならなくていいや。ノンナさんには
明日送ろ。とっても暖かいお店でした。あんなふうにご夫妻おふた
りくらいでやってるお店っていいですね。
えっと、覚王山参道教室の１階が、ギャラリーみたいになっていて
そこに昨年の参道ミュージアム作品「風がすわる椅子」、それから、
一昨年展示した「踊れ、台所」のフライパン絵画も、最近描いた中
から搬入しました。近々展示されるでしょう。他の作家さんの過去
の参道ミュージアム作品も観れますよ。この秋の企画です。
「今日のＷＩＳHくん」いってみよう。茨城出張ＷＩＳＨくんツアーより
１枚。「僕らは愛を撃ち放とう」
９／２６ 僕は、ボブ・ディランの映画「Ｄｏｎ’ｔ Ｌｏｏｋ Ｂａｃｋ」が好きなん
ですが、これは、ディランがイギリス・ツアーに出かけたときのド
キュメンタリーです。この映画みたいに、今回の茨城の旅も、隣り
でカメラ回してくれてたら相当面白かっただろな。
最初の晩に宿泊させてもらった宿は、明治３７年に建てられた
岩間小学校第一分校。木造の学校は、長い歴史を航海してきた
宇宙船のようでした。お風呂は、五右衛門風呂。宿泊代は、校庭
の草取りです。陳腐な言い方かもしれないけれど、「風の又三郎」
が、ついさっきまでそこにいたような、そんな場所でした。僕が泊っ
たのは「ねんど部屋」。たくさんの子供の声が、大きな黒板から跳
ね返って聴こえるようでした。そんな事を思いながら眠り、朝起き
たら、ここの住人が僕の顔の横で寝ていました。猫です。「おはよ
う。」特筆すべきは、ここで管理人をしてらっしゃるおふたり。大さん
とあやさんです。とても愛らしいおふたりでした。大さんは、鉄の作
家さんで、校庭には彼の作ったツリーハウスがあります。ちょうど
埼玉で大さんの個展があって、僕も観ることができてよかったな。
ときに作品は、言葉よりも多くのことを語りかけてくれるものです。
朝の校庭で３人ごはんを食べたこと、ずっと忘れないでしょう。
ありがとう、大さん、あやさん。
９／２５ あれ。
なんとなく気付いてはいたんですが、ＷＩＳHくん第一巻。もう手元に
ほとんどありません。１０００部なんて遥か彼方と思っていたけど。
でも、きっと売れてるわけでなくて、いろんなお店に置かせてもらっ
ている状況なんだろな。よく分かっていません。ＷＩＳＨくんポストを
作るところから、本を置かせてもらうとこまで、全部ひとりでやって
いるので、そろそろ管理できなくなってきましたよー。誰か、マネー
ジャーしてくれませんかー。ＷＩＳHくん展で販売する気満々だったん
ですが、どうしたらいいかな。まだ、３巻４巻と作りたいし、１巻も気
にいってるし、、、。
「今日のＷＩＳＨくん」更新しましょうか。茨城の旅で、印象的だった
作品です。「天国にいる主人が、バアアバ（私）、クロ（孫）を見守って
いてくれますように。主人（ジイイジ）も安らかでありますように」という
お願い事です。静かに、ときに涙を浮かべながら、ゆっくりお話しし
てくれたご主人とクロとのこと。絵を描き終えて、その絵に添えた詩
を読んでお聞かせする頃には、僕も涙の中でした。
９／２４ いなたい
もうすぐ始まる「まいどおおきに関西弁展」。今年僕が選んだ言葉は
「いなたい」です。でも実は、この言葉が関西弁かどうかよく知りま
せん。多分、関西のミュージシャンの間だけの言葉かもしれないし、
ひょっとして、全国のミュージシャンの間だけの言葉かもしれません。
初めて僕がこの言葉を聞いたのは、確か神戸でソニー・クラークの
アルバムを聴いていて、「このピアノ、いなたいなあ。」と友達が
呟いたときでした。友達は、関西のミュージシャン。このニュアンス、
今のところ他の言葉では見当たりません。「田舎っぽい」とも違うし、
「しぶい」とも違う。やっぱり「いなたい」は「いなたい」。ザ・バンドの
ロビー・ロバートソンのギターは、僕にとっって「いなたい」し。日本だ
と、川畑文子やあかつきてるこは、大分「いなたい」。もし、いなたい
博士がいたら、いろいろ教えてください。
夕飯後、「パリ、テキサス」でも観よ、とソファに座ります。学生の時
何度も観た映画です。何年ぶりに観ただろ。それでも、今日はこの映
画の良さが、しみじみ分かったような気がするな。ああ、トラヴィス。
映画音楽と言えば、僕は「パリ、テキサス」ですが、皆さんにとっては
なんですか。全編に流れるライ・クーダーのギター。これこそ、「いな
たい」です。
９／２３ この秋のスケジュールを予定ページに書いていると、眼がくらー
とします。今日もふたつ追加です。植木屋さんも忙しいし、カレンダー
製作の締め切りも１０月。誰か、ドン・カ・ジョンをあと３人ください。
仕事の合間に、明日取り壊しになるという店舗に行って、ドアを
もらってきます。今年の参道ミュージアムは、参道の入り口にひっそり
とある空き地に、「扉のこちら側にいる僕 扉の向こう側にいる僕」と
いう展示を構想中です。世界にはきっとどこかに、あちら側の入り口
があります。ある人にとって「あちら側」は、神様の世界かもしれないし、
ある人にとっては、夢の世界かもしれないし、ある人にとっては、死
んだ人が住んでいる世界かもしれません。それが本当にあるかどう
かは分かりませんが、僕にとって「あちら側」は、あると思った方が
生活が楽しかったり豊かになるので、あることになっています。空き
地にポツンとある扉が、そんなことを考える装置みたいになったら、
と思っています。よかったら「あちら側」、覗きにいらして下さい。
あなたにとって「あちら側」は、なんですか。
９／２２ 岐阜ＤＡＹ
出張ＷＩＳＨくんを置いてくださるお店。どんどん増えます。岐阜県
可児市にある、「らいれろ～ず」さんにも今日置かせてもらいました。
親子で迎えてくれました。似顔絵描いてくれました。茨城でお世話
になった「ＪＯＹＣＥ ＣＡＦＥ」さん、福島でお世話になった「なのはな」
さん、にも置かせてもらっています。考えれば、ＷＩＳＨくん（ポスト）を
置いてもらっているお店の皆さんは、それぞれフィールドは違っても
共通して言えるのは、ハートのある方ばかりです。皆さんで、もし
オフ会なんてできたら、相当ハートフルな集まりになるでしょうね。
岐阜で、もうひとつＷＩＳＨくんを置いてもらっているお店・Ｃｌｏｖｅｒ
Ｓａｂｏｕさんにも今日行って来ました。３月は、こちらで個展しま
すよ。３月６日は、Ｓａｂｏｕさんの７周年記念日だそうで、誕生日を
テーマに「ＥＶＥＲＹＤＡＹ ＢＩＲＴＨＤＡＹ」という展示を構想中です。
それから、１月もギャラリー瑠なさんで個展予定入っています。来年
のカレンダー原画など、展示予定です。
てんてこまいです。しっかり、自分。
９／２１ 闇
茨城に着いて初めて感じたことは、茨城にはまだ闇がある、というこ
とでした。僕が住んでいる愛知には、もう闇はないだろな。いつもどこ
かに明かりがあって、地平線はぼんやり明るい。きっと住んでいる人
には日常すぎることだろうけど、茨城には、手を伸ばしても怖くて一歩
も足を出せない闇があって、僕は少しほっとするのです。自然は、人間
の手に負えない、圧倒的なものであった方がきっといいんです。だか
ら、山のふもとにぽつんぽつんと見える家の明かりに、胸がキュンとし
たりしました。きっと人間は、漆黒の闇から信仰や神話や神様みたい
なものを作り出したんだろな。そして音楽の源もきっと、「沈黙」にある
ように思います。
出張ＷＩＳＨくん最終日。「大きな音と暗い場所が怖くなくなりますよう
に」、というお願い事を持って、子供さんとお母さんが来てくれました。
僕は、夜がギターになっている絵を描きながら、「夜は耳を澄ますと、
いろんな音が聴こえてくるよ。」とお話していると、突然、お店のブレー
カーが全部落ちて、真っ暗になりました。お母さんの「大丈夫だよ。」
という優しい声の隣で、その子供さんは１分くらいの間、じっと耐えま
した。そして明かりがつきました。この子供さんのお願い事は、半分く
らい叶えられたのかもしれません。そのハガキに添えた言葉です。
「夜は僕の音楽 暗闇にほら 耳をすますと 僕の音楽聴こえるよ」
本日は２枚、「今日のＷＩＳＨくん」更新しましょう。
９／２０ ああ、やってしまいました。大失敗です。１９日のイベント。ギターを
持っていくこともあって、車で早めに出たのですが、大渋滞でした。
途中で迂回して電車で行こうとするも、そんなときは下の道も渋滞して
いるものです。「安土」という普通しか止まらない駅に着いたものの、
コインパーキングもなく、ある酒屋さんに入って事情を説明して、車を
置かせてもらいました。そんなときは、電車もトラブルがあるもので、
どんどん遅れます。結局、総合司会者・ドン・カ・ジョンが会場に着いた
のは、イベント終了３０分前でした。人としてどうなんでしょう。ごめんな
さい。せめてもの救いは、最後に歌わさせていただくことができたこと
でしょうか。それにもかかわらず、スタッフの方には、暖かく迎えていた
だきまして、頭が上がりません。スタッフの皆様、司会を代役してくれた
方、ステージの時間を早めて演技してくれた皆様、予定時間に観に来
てくれた方。この場をお借りして、心よりお詫び申し上げます。そして、
そんなときこそ、わざわざ会いに来てくれた友達が、なにより僕を「ほっ」
とさせてくれます。ありがとうね。世界中のみんなで、１９日という日を
もう一度朝からやり直せたら、もう少しうまくやれるのに。ちなみに、珍
道中はまだまだ終わらず、帰りの電車も１時間遅れ、挙句の果てに
切符を紛失しました。もう、こんな日はないよね。トホ。
本日、覚王山での「出張ＷＩＳＨくん」無事終わりました。教室に着いた
とき、「気持ちいいから外でやろ。」と、机を外に持っていきました。
おかげで、通りすがりの方とめぐり会えてよかったな。ご参加していただ
いた皆様、ありがとう。
９／１８ 出張ＷＩＳＨくんで描いた絵を今１枚１枚観ると、１２０枚とはいえお一人
お一人お話した時間が、鮮明に蘇ってきます。いい時間です。全てが特別
です。いろんなエピソードがあり、それを書き尽くすことはできませんが、
今思いついた１枚をご紹介しましょう。
ある男性が、間違えてハガキの表面に大きく「お笑い芸人になりたい」、
と書いて持ってきてくれました。「書き直してもいいですよ。」と言いましたが、
そのままで、ということでそこに描きました。僕は、その字に交わるように、
人が泣いている絵を描きました。「僕はとなりにいる君をまず笑わせたい」
と言葉を添えました。それを観た彼は、「どうして、このお願い事に泣いてい
る絵なんですか。」と不思議そうに尋ねました。そのとき僕が思ったのは、
人を笑わせたいという根源的な衝動は、恋人でも、友達でも、自分の大事
な人が、泣いてたり、ケガしてたり、落ち込んだりしてたとき、「ちょっと、
笑わせたろ。」とふと思うことのように思いました。だからきっと、テレビの
前の大勢を笑わすことの始まりは、隣にいる大事な人を笑わすことじゃ
ないかな、と思いました。そう伝えると、彼の表情も変わりました。そして、
次の人が前に座られたのですが、その人が彼の奥さんでした。僕はご結婚
されていることも知らなかったわけですが。お話の中で彼女が、旦那さんの
ハガキを観せてもらっていいですか、と尋ねられたので、お観せしました。
そこには、旦那さんにとって隣にいる人・奥さん自身が泣いている絵が描か
れているわけで、それを観た奥さんもまた、涙を浮かべておられました。
奥さんの絵も描き終わり、ご夫婦で古河市の夜の中へ帰っていかれた後
姿を、僕は忘れないでしょう。１０人いたら、１０通りの愛の形があるもので
す。
以前この日記にも書いたのですが、最近お誘いを受けたものが結構多く
て、ボーっとしていると忘れてしまいそうな自分が不安だったんですが、
案の定、ひとつ忘れものに気付きました。いつも誘ってもらっている「まいど
おおきに関西弁展」。今日急いで描いてお送りしました。ご迷惑おかけしま
した。今年、僕が選んだ関西弁は、「いなたい」です。よかったらご覧ください。
９／１７ 久野陶園
僕が茨城に着いた夜は満月でした。昔の電車のひと車両を改造して
できた、「かしゃま文化会館」というカフェでお茶を飲みました。このカフェ
のオーナー・慶子さんと僕は、いつのまにかギターを抱え、お互いが好き
などんとの歌をたくさん歌いました。フランスのジプシーが、キャラバンの
中で演奏してる気になりました。みんなで外へ出て満月を眺めました。
僕が展覧会をさせてもらった笠間市は、笠間焼きという陶芸が盛んな
所で、この地に初めて陶芸を広めたという「久野陶園」という窯元があり
ます。この家の１４代目が、先ほどの慶子さんです。ひっそりと建つ
かやぶき屋根の家、山の斜面にできた壮大な登り窯。自分が今という
一点にいるんじゃなくて、何百年の歴史の線の上に「ポツン」、と立って
いるような気にさせてくれます。気配がぷんぷんしました。「なんか作って
みる？」と粘土をもらい、この歴史の先っぽで、ＷＩＳＨくんポストなんて
作るのです。罰当たるかな。偶然、その日は慶子さんの個展搬入日で、
僕もお手伝いすることになりました。会場に向かう途中、水戸の街をドラ
イブしながら、慶子さんの学生時代のことなど聞かせてくれました。笠間
に行ったら、是非行くといいよ、久野陶園。そして、是非お会いするとい
いよ、慶子さん。ロックです。
９／１６ ホープくん
今回の茨城の旅は、本が一冊書けるくらい笑いと涙の旅でした。
マネージャーのようにお世話してくれた黒澤さんには、小学生の娘さんが
二人いらして、下の娘さんが「ホープくん」というのを作ったんだそうです。
箱を赤いマジックで塗って窓辺で乾かしてたら、カーテンが真っ赤になった
そうです。ツヤを出そうと全面に木工用ボンドを塗ったら、崩壊してしまっ
たそうです。そんなわけで、僕が着いた頃にもうホープくんはいなかった
わけですが、カーテンには赤い痕跡がありました。ホープくんには、物語が
あって、「６月にＷＩＳＨくん（ポスト）が茨城に来て以来、ホープくんにはお
願い事が入りません。皆さん、ホープくんにも入れてください。」みたいな
ストーリーです。たくさんの人にお手紙して、一通お願い事が来たそうで、
僕も一通お願いしてきました。僕が滞在している間、もう一通来ました。
小学生の画伯は、愛情たっぷりに３枚描きました。彼女が、出張ＷＩＳＨく
んでお話してくれたお願い事は、「お願い事がたくさんきますように」でした。
夜空でその子が星になっている絵を描いて、「私は星になりたい」と書き
ました。「星に願いを」です。
そもそも、その箱に「ホープくん」と書こうとした彼女は、ホにも丸をうって
しまい、「ポープくん」と書かれてたんだそうです。「ポープくん」は、彼女の
中では何よりも「ホープくん」であり、心の中でずっと生き続けるでしょう。
９／１５ ほとんど茨城では知られていない僕ですから、僕のことを「ＷＩＳHさん、
ＷＩＳＨくん」と呼んでくれる方が多かった茨城の旅でした。名前変えよかな。
さっきこの「出張ＷＩＳＨくんの旅」で描いた絵を数えてみたら、１２０枚くら
いでした。１２０人以上の人とゆっくりお話して絵を描いたんだなあ。今回
は、ＷＩＳＨくん展で展示させてもらおうと思って、ほとんどお持ち帰りさせ
てもらいました。本当にたくさんの人が、心を開いてお話してくれました。
今回は特に、心に病を抱えてらっしゃる方がわりと多かったように思いま
す。そんな方でもゆっくり耳を傾けると、静かにまっすぐな言葉でたくさん
お話してくれます。出張ＷＩＳＨくんで心掛けている唯一のことは、「聴く」
ということだけです。耳へんに十四の心と書いた「聴く」は、きっと１４才の
頃、いろんなことが砂漠に水が沁み入るように感じていた、あの頃の心で
耳を傾ける、という意味だと思います。そうして描いていると、ときにどうし
てその絵や言葉が浮かんだか分からないときもあります。でも、できるだ
けそのまま描くようにしています。近い未来、ひょっとしてその絵や言葉の
意味が皆さんの中で分かるときがあるかもしれません。そのときは、逆に
教えてもらえたら嬉しいですね。
えっと、ひとつお知らせです。兵庫県で今月２３日に行われる予定だった
「ランプフェスティバル」が、インフルエンザの影響で中止になりました。
楽しみにされていた方、どうもすみません。僕も大好きなイベントなので
残念です。また来年お会いできたらいいですね。
９／１４ はだか
茨城で出会った人たち。みんな裸だった。それは、実際服を着てい
なかったわけではないんだけど、みんな裸の言葉を持っていた。
僕は、たくさんの服を着ていて、夏の終わりなのに、まるでセーター
を着ているみたいだった。もっと裸になりたい思った。まるで土の中
から生えているような人間は、とてもかっこいい。素敵だった裸の
言葉。裸の人たち。
Ⅰ’ｍ ｈｏｍｅ
「すごい」、というより「凄まじい」１週間でした。車に絵の具を積んで、
毎日出張ＷＩＳHくんの旅をするって、最高楽しかった。1週間、ずっと
お世話いただいた黒澤さん、ご家族の皆さん、スタッフの皆さん、本当
にありがとう。それから、出張ＷＩＳHくんにご参加いただいた皆さん、
心を開いてゆっくりお願い事を聞かせていただきまして、本当にありが
とう。いったい、何人の方とお話したのかな。おひとりおひとりお話した
時間を、もう一度再生しています。またおいおい、茨城日記、書けたら
と思います。とりあえず、今日は休もうか。
９／４ 明日から茨城ＷＩＳHくんの旅、行って来ます。とはいえ、全然準備
してなくて、関東方面の地図がないのに気付きます。中学のとき
勉強した地図帳をひっぱり出してきて眺めます。でも道路地図じゃ
ないから、「らっかせい」やら「とびうお」やら「笠間やき」やら、僕が
知りたい情報とは少しズレています。「大丈夫かな、自分。」
でも、出張ＷＩＳHくんって準備することがあまりないんです。絵の具
持ってくぐらい。練習するわけでなく、全部そのとき、その場、その
人のお願い事で、「はい、スタート」です。まだやったことのない「出張
ＷＩＳHくんツアー」、どうなることでしょう。茨城の皆さん、ＳＥＥ ＹＯＵ
ＳＯＯＮ。
そんなわけで１３日までちょっと留守にします。向こうでパソコンが
借りれたら、掲示板で「茨城旅日記」書けたらいいですね。メールが
観れないので、お急ぎの方は、掲示板にご一報ください。じゃあ、
行って来ます。茨城って何がおいしいんやろ。
９／３ 秋のワークショップ＊その②
「ぐるぐるＤＯＧ作ろう！」
あるヨーロッパの街で、車がロータリーに突っ込んで、緑地帯に
あった犬のアート作品を破壊したんだそうです。しばらくすると、
そこに木の犬が飾られて、やがて市民も巻き込んであちこち
にアート犬が増殖したんだそうです。なかなかいいお話ですね。
それを一宮市でもしようということで、「アートドッグズ１３８」です。
１０/２４（土） 僕はワークショップで参加します。「ぐるぐるＤＯＧ
作ろう！」です。筒状の箱に、犬をぐるっと描いて、それを転がす
と、自分のしっぽを追いかけていく「ぐるぐるＤＯＧ」の完成です。
もちろん、フタ付きの小物入れにもなります。じゃんじゃん、作り
に来てください。また詳細は後ほど。
「アートドッグズ１３８」の参加者も募集中だそうです。
９／２ 秋のワークショップ＊その①
「ここが僕の家だよフラッグ作ろう！」
旗に思い思いの絵を描いて、自分だけの旗を家の前に飾ろう。
１０/２５に作った作品は、参道ミュージアム期間中、覚王山界隈
に展示する予定です。秋祭（１０/３１、１１/１）も同じワークショッ
プしますよ。参道お絵描き教室プレゼンツなので、もうひとつの
お絵描き教室で講師をしてる、ＭＡＲＵちゃんもご一緒です。
無機質な街に、手作りの旗が各家の前にあったらいいなあ、と
思うんです。「ようこそ、僕の家に」なんて描いてたら、あったかい
なあ。誕生日には、「今日は僕の誕生日です」って旗が立ってた
り、「今日はお父さんの誕生日です｣って旗が立ってたり。そんな
街がいい。みんなで街を旗でいっぱいにしよう。１枚５００円。
たくさんのご参加、お待ちしております。詳細は、予定コーナーに
てどーぞ。私の街でも「ここが僕の家だよワークショップ」して欲し
いという方、行きますよ。
９／１ ９月は大きな掃除機を持ってきて、片っぱしから白い雲を吸い
込みました。雲ひとつない、真っ青な空だった。
今年も夏野菜貿易、たくさんもらっていただきまして、どうも
ありがとう。近い未来、僕は、今日食べる野菜を隣の畑から採っ
てきて、みたいな生活がいいなあ、なんて思っていましたが、
自然は、そんなに人間の都合のいいようにはできていません。
ナスができるときは、いっきにすごい量が採れるものです。人間
は、あまり自然を手中におさめない方がいいんです。
遅ればせながら、映画「いのちの食べ方」を観ました。もし神
様がいるとしたら、僕らは裁きを受けるときがくるんでしょうか。
なんとなく気付いているけど、知らない振りをしていること。ああ
神様、僕はまだこの映画に対して自分の考えがまとまりません。
きっと野菜と同じで、鶏や豚や牛も、家の隣で育てて、食べると
きは、その命をありがたくいただくこと、がいいように思うけど、
僕らは随分遠いところに来てしまいました。食べ物が、「生き物」
から「物」になっていきます。システムから逃げ出そう。怖い怖い
と言って、逃げよう。僕らは、自然を手中におさめない方がいい
んです。この映画、観てください、とはよう言えんけど、よかったら
観てください。
８／３１ 大丈夫だろうか、自分。
なんだかＷＩＳＨくんまで個展がないからといって、ぼんやりして
いるけれど、多分これじゃダメなんだ。このＨＰに書いてある
予定は、メモ代わりになってまだ安心なんだけど、その他にも
ワークショップやら、グループ展やら、まだ書いてない予定が
いくつかあります。今年は、カレンダーも描かないといけないし。
気付けば、あれ終わっていた、なんてことありませんように。
しっかり、自分。
こないだ、滋賀で個展させてもらったとき、店主ののんちゃん
が、フランス料理店に誘ってくれました。田舎者の僕は、まだ
一度もフランス料理店なんて行ったことがなく、おまけにその
とき、右と左違う色のスニーカーを履いており、「自分に自信が
ありません。」と、最初お断りさせてもらったのですが、それでも
行くこととなり、なんてことなく最高おいしかったのですが、とき
どき「大丈夫だろうか、自分」と、問いかけるのです。
今日、植木屋さんで４階建てぐらいの大きなイチョウの木に登
りました。台風の影響かすごい風で、切ったイチョウの葉っぱが
紙吹雪のように街に落ちていきました。たこ焼き屋さんも、バス
も、歩行者も、みんな紙吹雪の中です。
「古今東西、イチョウでござい。」
８／２８ もう長い間仲良くさせてもらっている、神奈川県の山に住んでい
る日本画家の佐藤恵太さん。ＷＩＳＨくんの第一巻ができたとき、
早速ご注文をいただいてお送りしました。一冊５００円なんですが
恵太さんから送られてきた封筒の中には、１０００円札が入って
いて、「５００円は、安すぎます。」と書いてました。第二巻ができ
たので恵太さんに、「前回余分にもらいましたので、今回はプレ
ゼントです。」と書いてお送りしました。恵太さんから送られてきた
封筒の中には、１０００円札がまた入っていました。心優しい友達
です。こんな出来事も、きっとＷＩＳHくんだから起こることなんだろ
な。ＷＩＳＨくんは、僕が思ってもみなかったことを、いろいろ連れ
てきます。遠い空より恵太さん、ありがとう。もうすぐ東京では、
恵太さんの個展があるそうです。銀座のＡＣギャラリーにて、９月
７日から１３日まで。東京方面の方、是非どーぞ。
ちなみに今年の夏、僕は、以前恵太さんからいただいた夏空の
下に立つ木の絵を、部屋に飾っていました。恵太さんの絵は、し
ばらくそこに佇んでいるような、そんな気持ちにさせてくれます。
詳しくは、僕のリンク「ふじの山里通信」からどーぞ。
８／２７ 秋の空気はとても澄んでいて、遠くの方の小さな物音まで聴こえ
るような、そんな気がします。季節の変わり目に感じる、こうした
「気配」みたいなものは、いつも懐かしい気持ちを連れてきます。
僕の中に眠っている、まるで細胞のような無数の小さな記憶は、
特別な事柄や場所からではなく、こうした「気配」によってふと呼び
起こされるみたいです。そのたび、どこか胸が「キュン」となるこの
季節の変わり目が、僕はたまらなく好きです。
もう、運動会の練習をする子供たちの声が聴こえてきます。
８／２６ 毎年、植木屋さんで行くお寺。今日、一年ぶりに行ってみると、
屋根の上に刈り込みバサミが、ひょこっと置いてました。昨年
忘れたまま、ずっとここにあったんだなあ。ダメな植木屋の例で
す。忘れものには、ご注意しましょう。
「浮草」って、やっぱりいい映画やなあ。いいシーンばっかり。
おしゃれやなあ。うーん、何度観ても夢中です。
８／２３ 季節が、空気を入れ換えました。秋が、上映１０分前のブザーを
鳴らします。「秋、始まりますよー｣。ソーダ水のような空だった。
僕のお絵描き教室は、毎回ご予約をいただいているので、その
日によって参加者の数も違います。今日は、たくさんのご参加で
どうもありがとう。ちびっ子達の飛び散るエネルギーを体に浴びて
帰ってきました。ちびっ子達は、だいたい紙に描くだけでは飽き足
らず、黒板にも描きます。教室の黒板は、よくあるマジックで書く
タイプですが、教室が終わって、今日も「びやあ」って描かれた絵を
黒板消しで消そうとしたら、消えませんでした。普通のマジックで描
かれてました。今日も、年末の大掃除のような参道教室です。
次回は、本来なら９月１３日ですが、ドン・カ・ジョン茨城遠征の
ためお休みです。なので次回は、９月２０日の「出張ＷＩＳＨくん」に
なります。お願い事ひとつ持っていらしてください。ドン・カ・ジョンの
秋は、ワークショップてんこ盛りです。
グレープフルーツ１個食べます。
８／２１ 僕がまだ子供だった頃、母がボリショイサーカスを観せてあげ
ようと、チケットを買ったんだそうです。驚かせようと思ってすぐに
は見せず、箪笥の中にしまっておいたんだそうです。そのまま忘れ
てサーカスは終わり、後日箪笥の中にあったチケットを見つけた
ということです。そんな話を、昨日の夜聞かせてもらいました。いか
にも母らしいエピソードです。
今日、生まれて初めてボリショイサ－カスを観ました。
８／２０ 切手を胸に貼った旅人
一通また一通と、お願い事が入った封筒がポストに届きます。
ご参加どうもありがとう。封筒を開けて、お願い事を読むときは、
少し謙虚な気持ちになりますね。皆さん、心を開いて書いてくれた
お願い事ですから、いいかげんには観れません。郵便で送って
もらう方には、ハガキ一枚につき５００円分の切手を同封してもら
っています。それでＷＩＳＨくん展が終わって、皆さんの家に発送
するとき、その切手を使わせてもらっています。なので、家にある
切手で構わないのですが、もし選べるようでしたら５０円切手を入
れていただけると助かります。どうぞよろしくお願いします。
昨日は、万華鏡を作るワークショップ。絵の担当で行ってきました。
印象に残ったちびっ子兄妹。最初は現代アートコンビでしたが、
ワークが終わるころには、ふたりともすっかり「中日ドラゴンズ万華
鏡」ができあがっていました。「自由」ってのは、そういうことだ。
えっと、僕がサンプルで作った万華鏡、他にもいくつかコラボした
万華鏡は、覚王山アパート内にある「ＰＲＩＳＭ」という万華鏡屋さん
に置いてもらっています。他にもたくさんの珍しい万華鏡が置いて
ますので、よかったら、お訪ねくださいね。
トップページの絵は、先日描いた「あの扉を開けに行こう」。
８／１７ ＡＬＬ ＳＥＴ
今日、僕が生まれた町にあるお店・ＮＡＩL'S ＴＯ ＢＥさんにＷＩＳＨ
くんお願いしました。これで、今のところ予定しているお店、全てに
設置できました。快く置いていただいた各お店の皆様、この場をお
借りして、本当に心よりありがとうございます。１１月まで少しありま
すが、どうぞよろしくお願いします。
思えば、ちょうど昨年の今日は、「ＷＩＳHくん展」の最終日だった
んだな。真夏のＷＩＳＨくん展。七夕に締め切って、８月１２日に展示
初日だったから、1ヶ月ほどで６２３通のお願い事を描きました。右手
が腱鞘炎になって、シップ巻いて描きました。今本になったＷＩＳHくん
を観てみると、氷やらスイカやら海やら、ちょうど今の夏の風景がた
くさんあります。ＷＩＳＨくんの本を読むには、今がいいですね。
じゃあ、久しぶりに「今日のＷＩＳＨくん」、いってみよう。
８／１６ こないだＣＬＯＶＥＲ ＳＡＢＯＵさんでいただいたカレーがすごく
おいしかったので、真似て作るのです。夏野菜カレー。ナス、カボ
チャ、ササゲ、トマト、ピーマン、キュウリ、それからバナナに、ウリ
のようなメロン、、、。とにかく家で採れた夏野菜をじゃんじゃん投入
して、野菜の水分だけでグツグツ煮込みます。ＳＡＢＯＵさんの
カレーには程遠かったけど、別の料理になっておいしかった。ごち
そうさま。
僕は、中日ドラゴンズのＴＶ中継を観るのが大好きなのですが、
だいたいおいしい料理を食べて、ビールもコップ一杯しか飲まな
いんだけど、そうすると「さあ、中日観よ。」って頃に、安らかな眠り
が訪れます。ほっぺをつねったりビンタしたりしても、１分も経たな
いうちに安らかな眠りがやってきます。うーん、なんかが違う。
８／１５ 最近、ケニー・ヴァレルやソニー・クラークのアルバムをよく聴き
ます。やっぱり昔のブルーノートの録音っていいなあ。どこがどうだ
か分かりませんが、いいなあ。ケニー・ヴァレルとソニー・クラーク
は、共通して特別すごいリフを弾くわけでもないのに、心つかまれ
ます。きっとふたりとも、人間性みたいのがそのまま音になってい
るんだろな。ケニー・ヴァレルは、彼のギターのように、心静かで
ケンカなんてしない人なんだろな。映像を観ると、どう観ても美容院
のおっちゃんだけど、この人のギターは、色気があるんよなあ。
ソニー・クラークのピアノは、明るいフレーズを弾いていても、いつも
どこか「はかない」なあ。やっぱり、ずっと麻薬中毒だったこともあ
るのかな。この「危うさ」が、たまりません。
昨日、ＤＭを郵便局に持って行きました。ＤＭには手書きな感じで
「料金別納」とデザインしたのですが、それを郵便局の人が見たら、
「ぷはっ」と笑われて、「これ、デフォルメしすぎですよ。次回からもう
少しちゃんと書いてください。」と、ご注意いただきました。ちゃんと書
かないのが、面白いのになあ。
８／１４ そろそろＤＭ書かなくちゃ、と以前もらったハガキや手紙をひっ
くり返します。そうすると、だいたい昔の手紙をしばらく読むことに
なります。その中に、今ではすっかり仲良くさせてもらっている
作家・タンゲキョウコさんから、初めていただいたお手紙がひょこ
っと出てきて読むのです。まだ僕が神戸に住んでいたとき、名古
屋のガランスというところに唄いに行ったときのお礼のお手紙で
した。そうして読んでいると、郵便屋さんがやってきて、小包みを
ひとつ落としていきます。キョウコさんからの郵便でした。どうして
こう「宇宙のねじれ」は、偶然を連れてくるのでしょう。以前、キョウ
コさんからＴシャツのご依頼をいただいてお送りしたのですが、だ
いたいお代は物々交換になります。貿易みたいなものです。その
お返しのＴシャツが入っていました。僕は１枚送ったのに、キョウコ
さんからは３枚のＴシャツ。いつも男前なキョウコさんが大好きです。
そうして、ＤＭ書くのがまた進みません。
８／１３ おじいちゃん。
僕は、ほとんどおじいちゃんのこと覚えてないんですが、かすか
に膝の上にのせてもらった膝の感触を覚えています。おじいちゃ
んは、書道などが得意だったそうで、僕にどこか似ていたんだ
そうです。そんなことを聞いて育ったせいか、なんだか僕には
いつも、おじいちゃんがついてくれているような、そんな風に思っ
ています。お盆には特にそんなこと思いますね。
ありがたいことに、毎年ＷＩＳHくんを置いてくれるお店も少しずつ
増えて、そのたび、靴が入ってた箱などひっぱり出してきては、新し
いＷＩＳＨくんを作ります。今日もふたつ。同じ物を作ってるようでも
みんな表情が違うもんですね。
８／１２ 以前、たまたま展覧会を観てくれた知多市のギャラリーの方が、
ＷＩＳHくんを置いてくださるということで、今日行って来ました。初め
て車を買ったとき、どこを目指すともなく、ライ・クーダーの「ショウ
タイム」を聴きながら、知多半島をぐるりと走ったときのことを思い
出しました。海の匂い。今日はボブ・ディランです。とってもおしゃれ
な空間だった「生活空間ＫＡＴOさん」。目を閉じたＷＩＳＨくんが、棚
の上に座りました。知多半島のお願い事、集まりますように。
８／１１ 某リサイクルショップで、ガチャガチャマシーン見つけました。
ときめきました。持って帰りました。いつかデビューしましょう。
先日作ったお守りスプーン。これまたお友達つながりで、
雑貨屋さんに置いてもらえるというんでお願いしました。写メー
ルが送られてきたのですが、愛情いっぱいのディスプレイでし
た。「シンボリ」というお店で、名古屋のどこかだそうです。今度
行ってみたいな。よかったら残り少ない「お守りスプーン」、どー
ぞ。
８／１０ 今日は、お友達つながりで、ＷＩＳHくんを置いていただけるという
お店に行ってきました。Ｃａｆｅ Ｃｌｏｖｅｒ Ｓａｂｏｕさんという岐阜の
お店。とっても気持ちのいい中国茶のお店でした。岐阜に行ったら、
立ち寄るといいよ。ＷＩSHくんに関係なくね。こんなこと書くことでな
いかもしれないけど、ＷＩＳＨくんは、結構予算的にギリギリでやって
いて、各お店に設置料みたいなのをお支払いしてないんです。皆さん
共感してくれて、ご協力いただいています。Ｓａｂｏｕさんも、来るお
客さんみんなにＷＩＳＨくんのことをお話してくれて、本当に嬉しかった。
ＷＩＳＨくんっていうのは、たくさんの愛によって支えられているんだな
あ、とよく思います。そんなわけでひとつＷＩＳＨくん増えました。岐阜
の方、よかったらお願い事ひとつ持ってお訪ね下さいね。帰りに、
一宮のギャラリーさかなさんにも、ＷＩＳＨくん置かせてもらいましたよ。
もちろんこのお店も、愛情いっぱいです。愛っていうのはきっと伝染
するんですね。ＷＩＳＨくんを快く置いていただいているお店の皆様、
他にもご協力いただいているたくさんの方々、この場をお借りして心
よりありがとう。
ゴーヤチャンプルーが上手にできた夜に。
８／７ タラー。ＷＩＳＨくん２００８の本・第２巻。できましたよー。
ドン・カ・ジョンという会社の社長はドン・カ・ジョンで、社員もドン
・カ・ジョンで、結局ひとりしかいないので、なかなか発売と同時
に全てのお店に置くことができません。すみません。ＷＩＳＨくん
（ポスト）を置いてもらっているお店を中心に、おいおい持ってい
きますね。とりあえず、ギャラリー瑠な、喫茶・ぱんとまいむ、ソボ
クロ、サブリエ・ド・ヴェリエさんには、今日置かせてもらいました。
よろしかったら、手に取ってやってください。それから、１巻をネッ
トでお買い求めいただいていた方に、栞をお付けしていたので
すが、もう手元になくなってしまいました。ご了承ください。
それでは、久しぶりに「今日のＷＩＳＨくん」、更新しましょうか。
第２巻、最初のページに載ってる作品、いってみよう。
８／６ 昨晩は、アルバート・キングの映像を観ました。ルーシー（彼は、
自分のギターのことをこう呼んでいます。）は、まるで地球を持ち
上げるかのように、図太い声で鳴きます。どの曲も、わりと同じ
リフだったり、同じ「間」だったりしますが、すごいエネルギー
大放出でした。彼は右用のギターをそのまま左で弾くので、普通
チョーキングするとき、弦を押し上げるところを、押し下げます。
これでもかというほど押し下げます。まさにＯＮＥ＆ＯＮＬY。自分の
世界を持っている人が勝ちですね。
今朝、家で収穫したスイカを食べました。ドン・カ・ジョンのファー
ストアルバムを録音したとき、一緒に作ってくれたスタジオＦの
広吉さんが、アルバート・キングのことを、「ああ、あのスイカの種
に似てる人、、、」、と言ったことを思い出しました。どこがどうだか
分かりませんが、僕も世界で一番スイカの種に似ていると思いま
す。広吉さんのことを思い出しながら、口からたくさんのアルバート
・キングを吐き出していた夏の朝でした。
８／５ 今、茨城県で行われているＷＩＳＨくん本になったよ記念展覧会。
９月には僕も行ってこようと思います。それでお世話してくれている
方からのリクエストで、１週間ほぼ毎日いろんなお店で「出張ＷＩＳH
くん」することになりました。どうなることでしょう。「出張ＷＩＳHくんツア
ー」です。僕は、茨城に行ったことがないので、もちろんみんな初め
てのお店です。茨城の皆様、どうぞよろしくお願いします。だいたい
の日程が決まったようなので、予定ページにＵＰしました。茨城の方
よかったらお願い事ひとつ持っていらしてくださいね。
８／４ ライ・クーダー、来日しますか。ニック・ロウと来ますか。もうあれから
１４年にもなるんだ。この１４年間、ライ・クーダーも、ブエナビスタなど
いろいろあったね。沖縄、アフリカ、ハワイ、キューバ、、、。いつも
ライ・クーダーが向かっているのは、いろんな国ではなく、人間が共通
に持っているひとつの源流、「魂の湖みたいなもの」、のように思えま
す。そんなライ・クーダーの旅を、ずっと追っかけてこられてよかった。
まだまだ旅は続くでしょう。どこまでも着いていきましょう。ＷＥＬＣＯＭＥ
ＢＡＣＫ。
１４年前、大阪のコンサート会場に向かう途中、胸がはちきれんばか
りにわくわくして歩いた無機質なオフィス街が、今思い出されます。
僕にとってもうすでに、１１月４日は特別な日です。
８／２ 第二の故郷・神戸から帰ってきました。神戸は、まるで昨日も会ってい
たかのように、「あら、お帰り」と、僕に言います。お昼は、いつものよう
に「はきだめ」というお店で、串カツ定食をたのみます。都はるみが唄う
「大阪しぐれ」を聴きながら、ソース二度漬け禁止の串カツをほおばり
ます。なんで神戸の串カツは、あんなにおいしいんだろ。夜は、いつも
のように、お好み焼きの「こじか」で、阪神タイガースのＡＭラジオを聴
きながら、タバコをスパスパ吸って作るおばちゃんのお任せ料理を
食べます。「しあわせ」っていうのはきっと、手に入るものでも、お金
で買うものでもなく、胸の中になんとなくできる透明な「かたまり」なんだ
な、とふと思います。「こじか」の帰り道、今日がお誕生日という久しぶ
りに出会った笹部さんと一緒に歩きます。ビジネスホテルに着いて別
れた後、突然の大雨になり、「きっと笹部さん、今頃濡れているだろ
な。」と思った夜でした。
名古屋に着いたら、８月がなにくわぬ顔をして、「あら、お帰り」、と
僕に言います。７月のカレンダーを１枚めくります。
７／２９ スイカを収穫しました。キュウリやナスは、永遠と思えるくらい次から
次に育ちますが、スイカは大きくなるのをじっと待ちます。大事な子供の
よう。ヒゲが枯れて叩くと「ボヨーン」という音になると収穫します。体重計
にのせると１０キロでした。
ＷＩＳＨくん。いよいよ始まりましたよ。締め切りは１１月２８日。まだ全部
のお店に設置できてませんが、今日新たにモノコト、ギャラリー瑠な、喫茶
ぱんとまいむさんに設置させてもらいました。ＤＭもできました。郵送でも
どうぞ。今年もたくさんのお願い事、お待ちしております。
７／２７ 覚王山・夏祭終わりました。突然の雨に、浴衣を着た人たちが軒下や
テントで雨宿りします。お祭りの初めにステージで歌ったのですが、歌う
につれ風は強くなり、空が暗くなり、終わる頃には大雨でした。そんな幕
開け。雨男、申し訳ありあません。それから２日間、降ったりやんだり、
最後は大雨で中止になりました。それでも、たくさんの人が「くじ引きダ
ンス」してくれて、ありがとう。この場をお借りして、お礼申し上げます。
ひとつのくじ引きが、また次の再会につながるものであったり、その人の
思い出になったり、なにか心に残るものであったら嬉しい。僕もずっと
思い出として胸にしまっておきます。ありがとう。
７／２３ ホームセンターで、店員さんに質問しようと声をかけたら、お客さんでした。
おっちょこちょいでいけません。
「くじ引きダンス」、作ってます。今回の新作お薦めは、「お守りスプーン」。
絵を描いたスプーンを、首からぶら下げるようになっています。くじ引きに
お守りが入ってる時点で、なんだか罰あたりです。ひとつぶら下げて帰って
ください。週末の雲行きが怪しくなってきました。きっと、お祭りのステージ・
オープニングを、雨男ドン・カ・ジョンにしたためでしょう。誰か雲をどこかに
やってください。
７／２０ 中日ドラゴンズが強いと、なんて人生が楽しいんでしょう。明日もよろしく
お願いします。
今週末は、覚王山夏祭。なので、ちょっとフライング気味ですが、覚王山
のお店ソボクロとサブリエ・ド・ヴェリエだけに、ＷＩＳHくん（ポスト）置かせて
もらいました。今年のＷＩＳＨくん展は、今のところクリスマスの辺りを予定し
ています。どうぞお願い事入れてくださいね。またちゃんとした情報、近々
ＵＰします。
７／１９ 先日中古ＣＤ屋さんで、ふとブラインドボーイズ・オブ・アラバマのアルバム
を見つけて買うのです。帰って聴いてみると、クリスマス・アルバムでした。
真夏のクリスマス。それでも、かっこいかったあ。大地から沸き立つ地鳴りの
ようでした。ゴスペルって、どちらかというと音楽よりも信仰や魂の拠りどころ
みたいなものに属していると僕は思うのですが、そういうものが抜けてゴスペ
ルやっちゃうと、どうも残念なんですよね。ブラインドボーイズ・オブ・アラバマ
は、やっぱり魂が声を持ってメロディを持って心に入ってきます。このアルバ
ム、いろんなアーティストが共演しているのですが、マイ・アイドルのトム・ウェ
イツ、アーロン・ネヴィルも参加していました。好きなものって、どうしてこう集
まってくるもんでしょう。
７／８ 夢は続きます
ＷＩＳＨくんの本。第２巻作ることになりそうです。まだまだ次の資本になる
くらい売れてないんだけど。ギャラリー瑠なさんに、本当に心より感謝です。
今は、そのデザイン作業に取り掛かっています。２巻も、６２３枚から抜粋
するわけでなく、１巻に引き続きＷＩＳＨくん展で展示した順に載ります。楽
しみ。いちおう８月８日の発売予定です。よろしければご予約承ります。
久しぶりに「今日のＷＩＳHくん」更新しましょう。
７／７ ビル・フリゼールの映像「ＬＩＶＥ ＩＮ ＭＯＮＴＲＥＡＬ」を観ます。
うーん、かっこいいなあ。やっぱりこの人、すごいなあ。ギターの魔法使い
です。ヨーロッパで発売されたＤＶＤで、ずっと待ってたものですが、なぜか
今、２００２年の模様です。初めてトム・ウェイツを聴いたときを思い出しま
した。もともと僕はインプロ系の音楽は、あまり得意でないのですが、この
人は「やりっぱなし」じゃなくて、イメージがはっきりしてて、なんか物語の中
にいるようでした。だけど、危ういなあ。ラジカルな１枚でした。
そうそう、京都のガケ書房という面白い本屋さんにも、「ＷＩＳHくん本」置か
せてもらってます。京都でも少しでもＷＩＳＨくんのこと知ってもらえたら嬉し
いですね。
７／６ オスカー・ピーターソン「ＲＥＵＮＩＯＮ ＢＬＵＥＳ］を聴きます。
ヴァイブのミルト・ジャクソンを迎えてということもあってか、ピーターソ
ン・超絶テクニックご披露、というのはほとんどありませんでした。だけ
ど、なんかこのアルバム、すごくいいです。雰囲気があるというか。
ＭＰＳの録音って、わりときらびやかな音作りが多いけど、このアルバ
ムは、しっとりとしてて気持ちがいい。まるで日曜日の昼下がり、４人で
お茶しているように、メンバーがちょうどいいところでひとつになって
る感じがするな。レイ・ブラウンのベースが、またいいんよなあ。ピータ
ーソンとミルト・ジャクソンの間に絡みつきます。ＪＡＺＺの色気がぷんぷ
んするこのアルバム、これからも何度となく聴くことでしょう。
７／４ ボブ・ディランの新譜を聴きます。きっともうピークを越えてしまった声。
ディラン自身、まっすぐ声が出ない感じがきっともどかしいんだろうな。
でもいいんです。ディランがスタジオに入って録音しよ、ってだけで。
３３枚目だもんね。今回は、ジャケットがぴったりだなあ。ロードムーヴィー
のよう。部屋でじっと聴くより、ドライブしながらでっかい音で聴きたい。
アメリカ南部の泥臭い匂いがするのは、ロス・ロボスのアコーディオン弾
きが参加しているからでしょう。ライ・クーダーがギター弾いたらきっとよ
かっただろな。日本来ますか。また来て下さい。そして、ずっととんがり
続けてください。
７／３ 明日から、覚王山のソボクロで行われるＴシャツ展の搬入行ってきました。
今回は、「ぐるっとシリーズ」。絵が表から裏にぐるっとつながっています。
調子にのって、「ぐるっとエコバッグ」も作りました。ソボクロの隣に万華鏡の
お店があって、ドン・カ・ジョン万華鏡を作ってくれるということで、同じシリ
ーズで描いてみました。ぐるっとＴシャツ＋ぐるっとエコバッグで、ＳＥＴ割り
引きなんかもあります。定食屋さんみたいです。お近くに寄られたらどーぞ。
７／２ 机にのった夏野菜たちが、「ラタトウユ作って。」と言うので料理です。
この夏初めてのラタトウユ、ごちそうさまでした。
今日、茨城県に新作の絵７枚お送りしました。大きい絵も２枚。週末には
新しい絵たちが壁にかかっていることでしょう。茨城県の皆様、よろしかっ
たらどーぞ。
それから今日、郵便受けの中に絵本が２冊。僕の敬愛する絵本作家・西村
繁男さんの新作「むしむしでんしゃ」と、いまきみちさんの新作「ちびだこ
たこらす」。いつもこんな僕に、新作ができると送ってくれて、とってもうれしい。
ご夫妻の新作が一緒に出るなんてね。おめでとうございます。繁男さんの
新作は、「がたごと がたごと」から続く電車シリーズ。みちさんのは、最近取
り組んでこられた刺繍の絵本。お互い今まで丁寧に続けてきたものの
最新版であると共に、今までの中でも最高の作品になっていると僕は思い
ました。同じことを続けていくってときに保守的になるけど、おふたりの作品
のように、なにか足腰が強くなってそこから本当に自由に遊びまわるように
もなるんですね。これからもどんどん最高になっていくことでしょう。
よかったら、本屋さんでご覧ください。
６／２９ サブリエさんでさせてもらった「ＷＩＳＨくん本になったよ記念展覧会」。たまたま
旅の途中で観ていただいた茨城県の方が気に入ってくれて、今茨城県でも「ＷＩＳＨ
くん展」しています。なんでも６/２０に、新しいギャラリーがＯＰＥNしたそうで、とりあ
えずそれに合わせて、サブリエさんで飾ったものを中心にお送りしました。
ＳＯＶＡ ＳＯＶＡというお店。でも、売れちゃった絵、描き直したい作品もあるので、
７／４に第２段をお送りする予定。ＳＯＶＡ ＳＯＶＡさん情報ＵＰしましたので。予定
ページからどーぞ。それから、リンクに追加した「特選手作り市」は、ネットで手作り
作品が買い物できるそうで、僕の作品も参加させていただいたのでＵＰしました。
「その他の作品」コーナーから見れます。
それからそれから、月の山さんでの展示の模様を遅ればせながら少しＵＰしました。