ケナフってどんな植物?

 ケナフ(学名:Hibiscus cannabinus)−アフリカ西部原産のアオイ科フヨウ属の一年草(写真:大きな絵で見たい人は、画像をクリックしてね)。その種類は、 大きく分けて、キューバケナフとタイケナフがある。 茎の繊維は固く、布・ロープ・製紙等に利用されている。成長が速く、春に播種後、秋の収穫期には高さ4〜5m、下部の直径は太いもので10cmにもなる。国内で最も成長した記録は広島県の、高さ6mというものがある。

 90年代に入り、温暖化が世界的な問題となり、地球環境保全、特に森林の保護をめぐる国際的な世論の高まりを背景に、環境保全効果が期待される植物として、非木材資源のケナフが脚光を浴びるようになった。

 「面積当たりの収穫高が木材より多く、パルプの代替原料として利用価値がある。」「CO2の吸収能力が高く、同一面積当たり森林に比べ4、5倍。」「水中の窒素・リンの吸収効率が大きく、水質浄化資源として期待できる。」

 「環境にやさしい」「温暖化防止のスーパー植物」、果ては、「地球の救世主」とまでもてはやされているけれど、どうも
イメージが一人歩きしている印象を受ける。ケナフの植栽には、実はさまざまな問題・疑問点が指摘されている。