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 このページの内容は、イギリス/サザンケアンテリアクラブ(SCTC)
 ホームページにて掲載されている、ケアン原産地イギリスにおける犬種標準を
 ウェブマスターである、ジェフ・S/D・セドリー氏の許可を得て、わたなべが
 意訳したものです。原文に忠実に訳したつもりですが、オヤ?と思われる点が
 ありましたら、遠慮なくご指摘ください(^^)。

 転載には許可が必要です。希望者はわたなべ宛にメール連絡ください。
 なお、原文のあるホームページは こちら です。

 なお犬種標準は、色の規定などが、各国KCで若干異なるようです。
 インターネットでは、アメリカの犬種標準は、当HPのリンク集で
 紹介しているCTCAのHPなどで見ることができます。
 (転載許可が取れたら、当HPでもご紹介したいと思います)



ケアンテリアのスタンダード(イギリス標準)


特 徴

活動的で、いかにも狩猟犬で、頑丈との印象があること。


外見についての概要

機敏で反応が良く、職人のような気取らない姿で、前足にしっかり重心が乗っていること。
四肢が強く、胸板が厚く、とても自由な動きをすること。様々な天候に耐える被毛を持つこと。


気質について

こわいものしらずで、陽気な性質であること。我を張るが好戦的ではないこと。(*1)


頭部と頭蓋骨について

頭は小さいこと、しかし体の大きさと釣り合いがとれていること。
頭蓋骨は広く、両目の間に境界のはっきりした、くっきりとしたへこみがあること。
マズル部(口吻、鼻口部)においては、あごが力強く、しっかりしていること。しかし
マズル部分は長すぎず大きすぎないこと。
鼻は黒いこと。頭部はしっかりすわっていること。


眼について

両目の間は広く空いてること。眼の大きさは中位で、色は濃い茶色(HAZEL=
ハシバミ色)であること。またボサボサ眉毛の中にわずかに引っ込んでいること。


耳について

耳は小さくとがっていて、しゃんとして、ピンと立っていること。
両耳の間隔は近すぎず、またあまり厚く被毛に覆われていないこと。


口について

歯は大きいこと。あごは、申し分のない、整然とした完全なシザーズバイトであること。
言い換えれば、上の歯が下の歯とピッタリ噛み合わさり、あごのラインに対して平行に
並んでいる歯並びになっていること。(*2)
         

首について

しっかりとしており、短くないこと。


前躯について

ゆるやかな肩のライン、中位の長さの足、がんじょうすぎず程良い骨格であること。
前足はひじのところがむき出しになっていないこと。足は、バサバサ毛でしっかり
覆われていること。(*3)


胴体について

背中は水平で、中位の長さであること。胸板は、弾力があり厚いこと。
腰は強くしなやかであること。


後躯について

太股は非常に強く、筋骨たくましいこと。股関節は、曲がりすぎでない、程良いもので
あること。後足のひざは、後方から見たときに、内にも外にも曲がらず、しっかりと
下に向いていること。


FOOT〜足の先のほう(強いて言えば、靴下に入る部分) について

前足のほうは、後ろ足の方に比べて大きく、またわずかに外またになっていること。
肉球(足の裏)は厚く、強いこと。
肉球の薄い足、各足の間隔が狭いのや広すぎるのは好ましくない。また、長い爪も
好ましくない。


尻尾について

短く、バランスのよい、羽毛のように軽くはない毛で覆われた、体にしっかりくっついた
尻尾であること。高くも低くもない位置にくっついていること。楽しげに動き、背中側に
折り返すような形になっていないこと。(*4)


歩行/動きについて

とても自由な流れるようなストライドで歩くこと。前足はしっかり前へ伸び、後ろ足は
強い推進力を生み出すように動く、そういう歩き方であること。後ろ足の両ひざは、くっつき
すぎてもいけないし、離れすぎても良くない。


被毛について

ケアンにとって非常に重要な要件である。様々な天候に耐える被毛であること。
また被毛は二重になっていなければならない。たっぷりのバサバサした、しかし雑ではない上毛と、
短く柔らかく密に生えている下毛の2つに覆われて無ければならない。
目の粗い被毛は好ましくない。若干のウェーブのある毛は認められる。(*5)


毛色について

クリーム色、小麦色(ウィートン)、赤毛(レッド)、灰色(グレー)、あるいは黒に近い色
であること。これらの色が混ざった色(ブリンドル)でも構わない。
全くの黒色・白色、あるいは黒地に褐色のブチ(ブラック アンド タン)でないこと。
耳やマズルなどが黒っぽいのは、ケアン独特のもの。(*6)


サイズについて

体高(地面から肩甲骨間にある隆起までの長さ)は、およそ28センチから31センチ
(11インチから12インチ)くらいであること。しかし体重との釣り合いがとれていること。
体重は、理想を言えば、6キロから7.5キロ(14ポンドから16ポンド)くらい。



フォールト〜標準からはずれている点について

前述のポイントからはずれている点は、すべてフォールトと考えられる。また、
そのフォールトの重大さは、その度合いに正確に比例する。(*7)

注:オスは、完全に陰嚢に降りた正常な2つの睾丸を持っていること。



*わたなべコメント*


*1)テリアは攻撃的な気質を持ちます。大変ですがシッカリしつければ改善も可能。
*2)シザーズバイトとは、歯並びの呼び方の一つ。他に上の前歯が下の前歯より前に
   出ているアッパーバイト、その逆のアンダーバイトなどがあります。
*3)ケアンは、太く短い足が良いと聞いております。
*4)ピン!とまっすぐ伸びた尻尾は、ケアンならではのチャーミングポイント(^^)。
   頭を左に向けた側面から見て、しっぽが時計の1時の方向に伸びてるのが良いらしい
   です。 cf.AKCスタンダードビデオ
*5)ケアンの上毛は、柔らかい毛ではなく硬い毛です。それに皮脂がのることによって、
   ケアンの体を水や寒さから守り、また汚れも付きにくくしているそうです。それを
   維持するために、シャンプーは控える、あるいは無しにした方が良いという意見もあります。
   また毛もバリカンで刈らず、手で死に毛を抜いていく方法が良いという意見もありました。
   そうしなければ、硬い毛が柔らかくなってしまうからだそうです。
   (話の出所は主に海外のケアンサイトです。いつかできれば翻訳紹介を試みたいと思います)
*6)うちのエレノアはブリンドルです。赤毛が多いので、レッドブリンドルとも呼ばれます。
   ケアンの毛色は生涯で何度も変わっていくと、何年もケアンを飼っている方たちから伺って
   います。しかし、ブリンドルがウィートンなど単色に変化することはまず無いそうです。
   また毛色は、年を経て濃い色に変わっていくケースが多いそうです。
   エレノアがどう変わっていくか?写真を随時掲載しますので、お確かめ下さいマセ(^^)!
*7)ご自分のケアンにフォールトがあっても悪く取らないで下さい。 完全なスタンダード犬
   などこの世に存在しないからです。

   繁殖やショードッグを試みる方なら犬種の質の向上発展のために改善していくべき問題では
   あります。(逆に何も考えずに繁殖するブリーダーもいます。ホントに何を考えてんだか)
   しかし、ペットとして飼っておられる場合は特に気にしなくてよいと思います。
   あなたのケアンは、この世でただ1頭、あなただけのケアンなのですから(*^^*)!



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