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メッセージ寄稿〜
あなたはケアンの良い家族になる自信はありますか?

(98/2/7 追補 〜 ブリーダー考)

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ケアンテリアはネズミやイタチなどの害獣を捕るために飼われていた犬で、
そのワーキングドッグとしての性格があまり変らずに伝えられた犬です。

人間にはとてもなつこく、陽気なお祭り野郎のようで家庭犬としてよい犬種
ですが、反面、ネコなどには反射的に反応しますので、散歩中もリードは
離せません。よその犬には吠えつくことも多いです。

ケアンテリアがごく飼いやすい犬かと聞かれれば、わたしはノーと答えます。
3才くらいになって落ち着くまでは、とても手がかかるからです。
ケアンの小犬は(特にオスは)パワーとスピードがあり、やんちゃでいたずら
もかなりなものです。家庭犬としての躾訓練がぜったい必要です。

たとえば音に敏感に反応して吠えますから『わかった、もういいヨ!』という
ようなコマンドを教えないと吠えてばかりいるような犬になってしまいます。

また、引っ張らないで散歩ができるようにするにも訓練が不可欠です。
愛情だけでは不充分で、飼い主がしっかりしたリーダーシップを取れないと、
犬勢症候群の犬になってしまう可能性が充分あります。

ですから、このテリアキャラクターを愛し、かなりの時間がさけ、躾訓練が
でき、愛情を注げる方にだけ飼ってほしい犬です。


追加 98/2/7分

そうして、それでも飼いたいという決意が固まり、小犬を選ぶことに
なったら、ケアンの場合、一般的には、あまりに独立心おう盛で
やんちゃな小犬は選ばないほうがよいだろうといわれています。

中にはハイパーな子がいて、初心者には手にあまることがあるからです。

また、小犬の入手先としてブリーダーさんをさがすことも多いでしょう。

しかしケアンについて充分な知識を持ち、しかも犬達をこぎれいに飼育して
いるという条件(最低ともいえる)を満たすブリーダーさんは残念ながら
日本では多くありません。著名な犬舎でもその水準に達していないことも
あります。


手間はかかるかもしれませんが、いくつかのブリーダーさんを訪ねられ、
実際にブリーダーさんの人柄や飼育の状況などを把握し、納得した上で
自分に会った小犬を見つけてください。

以  上


メッセージ筆者について

メッセージを寄せて下さった方について、簡単ですがご紹介いたします。
(お名前等は控えさせていただきます)

この方は、ケアンを5年以上飼ってこられたある方で、ケアンのことを愛し、
心からケアンのことを考えて接してこられた方です。
やさしく時にはきっぱりと、わたなべに、ケアンテリアとはどういう犬か、
私が飼っても大丈夫かアドバイスをし続けて下さってる方です。
この場をお借りして、改めて貴重なアドバイスを下さったことに、心から
感謝申し上げます。ありがとうございました。


ケアンテリアってどんなワンコ?


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