第十回白山サバイバル・ペアマラソン(白山連峰合衆囲、北園新聞社主催)は21日、白峰村−鶴来町の40キロコースで行われ、谷口幸治・堀田麻樹子組(岐阜)が2時間11分40秒の独走で優勝、地元石川勢は武岡秀樹・末吉真規子組(金沢市・宇ノ気町)が4位に入った。
大会には14都府県から
171組が出場、夫婦や
親子、ジョギング仲間の男
女ペアらが沿道の声援を受
け、白山路を駆け抜けた。
レースは白峰村役場前−尾
口村−吉野谷村−鳥越村役
場前までの26`を男子、鳥
越村役場前−河内村−鶴来
町役場前までの14`を女子
がたすきリレーして争われ
た。
大会はテレビ金沢、エフ
エム石川、ラジオかなざわ
・こまつ・ななおなどが後
援した。
◇…2位に7分の大差をつけて優勝した谷口・堀田ペアは、ともに30`の岐阜県記録保持者で「優勝は狙っていた。思い通りのレースができた」と口をそろえ、互いの健闘をたたえあった。
六度目の出場となった掘田は、これまで夫の健吉さんと組んで二度準優勝するなど好成績を残してきたが、頂点につけず、「勝つために(岐阜県内最高ランナーの)谷口さんと組んだ」という。
その谷口は「雨で体が冷え、どうしようかと思った」と言いながら10`過ぎの長い下り坂で後続を一気に引き離した。2位に3分36秒差でたすきを受けた堀田も初出場の谷口の頑張りにこたえ自己最高の51分34秒でゴールに入った。暮れのホノルルマラソン切符をつかんだ二人は「思い切り楽しんできたい」と笑顔が絶えなかった.
◇…石川県勢トップの4位でゴールインした武岡、末吉の二人はレース後、がっちり握手し、ハワイ・ホノルルマラソンの出場権獲得に満面の笑みを見せた。
武岡は七度目、末吉は八度目の出場で、今大会に向けて五月三日に二人そろってコースを試走した。
調子は悪くなかったが、後半5`でペースダウンしたという武岡が5位でたすきを末吉につないだ。「河内村の坂を登りきってからが勝負と思っていた」と話す末吉が前を走っていた県勢ペアを34`地点で抜いて一つ順位を上げ、そのまま4位でゴールを駆け抜けた。
第六回大会で優勝し、一度ホノルルを経験している武岡はタイムに納得がいかなかったふうで、ホノルルでの力走を誓った。
◇…十年連続出場ペアの中でも最年長の谷幸信さん(71)・駒井キミ子さん(61)組は「とにかく楽しく走ることができました」と口をそろえた。
谷さんは今月7日にカナダ・バンクーバーでハーフマラソンを走ったばかりで「腰が少し重かった」と疲れが残っていたよう。駒井さんはフルマラソンを十回以上も経験しており、レース後も「私には少し距離が短かった」と余裕たっぷり。
◇…1月の全中スキー距離の男女リレーで入賞した鶴来高一年の山下直哉、川崎扇生両選手が今大会唯一の高校生ペアとして出場した。
白峰村の山下選手は「出場村民の中で一番になる」と意気込んだが、10`過ぎの長い下り坂で足を痛めた。痛みをこらえながら踏ん張って、川崎選手にリレー。たすきを受けた川崎選手も鶴来町に入ってペースが落ち、二人にとって、初挑戦のロードレースはスキーのようにいかなかった。
それでも、無事完走した県距離スキー界のホープ二人は笑顔で健闘をたたえ、「スキーで頑張る」と意欲を新たにした。
山尾武次・山尾千恵子(石川)
関口富治・冨居秋子(富山)
古田良穂・酒谷洋子(石川)
福島理夫・安井あき子(同)
鈴木実・南英江(同)
片山正三・加藤夕子(同)
早川静男・早川真知子(同)
喜多俊彦・喜多外始子(同)
宇野敏彦・木下晴子(同)
丹羽良一・高橋一恵(同)
大塚雅三・東坂万紀子(同)
飯野亮・藤村多恵子(同)
門祐輔・中村光佐子(京都)
泉克彦・酒井いづみ(石川)
楠忠樹・鶴本貴子(兵庫)
安藤登・上田佳泰子(石川・山口)
山崎純一・山崎幸技(福井)
戸波正実・川口和美(石川)
向正吉・小倉清子(同)
野村幸男・菅野真由美(同)
尾崎清一・本保詠子(同)
進藤康洋・木村優華(同)
野崎英吉・三原ゆかり(同)
紺谷繁次・辻口るみ子(同)
長田正明・吉村千住子(同)
中田憲次・野村時代子(同)
牧本晃佳・飯田美穂(同)
浜田正敏・前田花子(同)
高田和義・片山千歳(同)
岩室伸一・岩田美穂子(同)
佐々木隆志・中田愛(鶴来)
西山善和(白峰)
尾崎清一・本保詠子(鶴来)