●室内の木部塗装は必要なのか?
木部の塗装は、補強、防腐、汚れ付着軽減、防水性向上、デザイン性を考慮しての着色などを目的とします。
無垢の木を多用して新築した際、室内の木部塗装は、必ず、しなければいけないものだろうかと、悩んだことがありました。
予算も少ないし、できるだけ楽(ラク)したいからです。
よごれやすさは別にしても、塗った場合と塗らない場合の『家の耐久性』に、どれくらい差が出るのか・・・。単なる美観維持の問題だけなのか・・・。考えてもわからないので、床と柱、階段の踏み板など、人がふれるところだけ、安全と言われていたオイルフィニッシュ用の塗料を購入して、自分で塗りました。
・その後、ある設計士さんからは、「人の手や足が触れ、長い年月をかけてできる風合いや艶が、最高のもの」という話を聞きました。
・無塗装で、室内犬といっしょに過ごされている建て主さんは、「木部保護塗料を塗っていたら、汚れ具合はだいぶ違っていたと思う」とおっしゃってました。
・アレルギー体質のお子さんの部屋をリフォームされた奥さんは、「とても気持ちいい〜。無塗装で十分」と言いながら、国産杉フローリングの床の上を裸足で歩いておられました。
・製材所の社長さんは、「床材に杉の36mm厚、今は、40mm厚のものを使っているわけでしょ。10年か20年後に、汚れが目立ってきたと感じたら、床材の表面を削ればいいんです。新品になりますよ。少々、削ったところで、なんともありませんよ」と笑いながらおっしゃってました(私が震災復興住宅再建支援組織にいた時の工法で建てた家の話)。
塗るか塗らないか・・・。それは、住まい手の考え方一つということなんでしょう。
(屋外の木部には、防腐対策が必要です。
安全な防腐塗料があるということをリフォーム会社をしている知人が教えてくれました。カナダ製で粉末状のものを水で溶いて塗るものだそうです。成分は企業秘密。強酸性か強アルカリ性か・・・?ホウ酸塩かな?
本当に効果があるのか、効果がどの程度継続するのか、使ってみないと分かりませんが・・・)
|