表面がやわらかい古壁下地の場合

(繊維壁や、指でひっかいて落ちるようなじゅらく壁など)


壁剥離の可能性がありますので、表面の壁を落とす必要があります。

【下地処理〜下塗りまでの手順】
1. 照明器具やコンセントプレートが取り付けられている場合は外します(ビニールクロス下地の施工方法参照)

コンセントやスイッチプレートはビニールシートなどでくるんでおきます。

2. 養生・マスキング作業 (壁落としのための養生)

剥がし落とす壁材で汚しそうなところを養生します。特に床面や巾木部分。

3. 壁落とし

繊維壁の場合は、ローラーバケと刷毛を使って壁に水を与え、スクレーパーで表面の壁材を剥がし落とします。

じゅらく壁の場合もスクレーパーを使って表面の壁材を落としますが、水を与えた方が剥がしやすいかどうかについては、一部分で試してみて判断してください。

▲じゅらく風壁を剥がしているところ。ローラーバケで水を与えてから剥がしました。
4. 清掃

落とした壁をゴミ袋に入れ、施工場所をきれいにそうじします(壁材の処分は自治体の指示に従って処分)。柱や巾木なども雑巾できれいにしておきましょう。

※壁面も塗れ雑巾できれいに拭くことをおすすめします。壁に残っている壁材を落とすことができますし、壁に付着している壁材の色も拭き取ることができます→アクとなって仕上げ面に出なくなります。

5. 養生・マスキング作業

6. 水性シーラー塗布

原液で使うタイプのシーラーはそのまま水で薄めず塗ってください。よく吸水する下地だと判断したら2回塗布。

7. 下塗り(下塗材NGUを全面に塗る)

シーラーが乾燥してから下塗りを行います。

8. 乾燥

乾いて白くなったらオーケー。冬でなければ1日ほどで乾くと思います。
下地からアクが出ていたら、再度、下地材(NGU)を施工してアクを止めます。このときの下塗材は、練り水の量を少し多めにすると塗りやすいです。

以上で下塗りまでの作業は完了。
仕上げ塗りにとりかかりましょう。