DIY大好き奥さん
H19年9月初旬の話です。
1階をひとりでこつこつと〈エコ・クィーン内壁材〉を塗って来られた奥さんから、施工応援の依頼がありました。2階の3つの部屋と階段室を粉末タイプで施工するとのこと。ビニールクロスを剥がしての施工で、階段室に足場設置の依頼も。クロス剥がし〜下地材塗り、そして、天井の仕上げ塗りまでの応援です。

▲これは当クラブのオリジナル足場。
取り外し可能の床面部分をはずして撮影。壁は、クロスの下紙が残っている状態です。
荷物を持って上り下りできます。また、足場を組んだまま、壁面の施工ができるように、足場と壁との隙間を設けます。ツーバイフォー材を2本くっつけて梁と足に使い、あと、合板と金具を使って作れます。コの字型の階段室でもびくともしない頑丈なものが作れます。
階段室の明かり取りの窓は、奥さんの手作りです。「階段室が暗かったので」とのこと。
困ったことがひとつ。仕上げは「この絵(下写真)に合う風合いを」とのご注文。毎年個展を開いている、油絵を描いてらっしゃる方です。その方が塗った壁(玄関室)を見ると、なかなかの手作り壁。消費期限が切れて、トロトロにやわらかくなった〈エコ・クィーン内壁材/水で練れてるタイプ・佐野の名水〉を使ったなめらか凸凹仕上げです。「これは粉末タイプでは出ない風合い。また、人の風合いをまねるのは至難の業・・・」。後日、「できません」とお伝えしましたところ「あまり気にしないで好きに塗ってくださって結構ですよ」とのお言葉をいただき、ひと安心。

さて、この奥さんはいろいろ手作りをされているのです。脱帽です。

玄関の下駄箱は、外のホコリなどが付着した服を中に持ち込むのがイヤというご主人のために、奥行きを大きくしてクローゼットに作り替え、傘立ては下駄箱の裏側に隠れるように工夫。ソファセットも手作り、ストーブが下部にうまく収まるパソコン机。そして、食器棚まで見事な手作り。イスもデザインが気に入らないからと、こつこつと彫刻刀で削りながら形を変えていたり・・・。家は住みながら使いやすいように完成させていくというお手本です。おもわず「名誉顧問になってください」という言葉が出てしまいました。

写真を撮らせていただきましたので、一部をご紹介します。

▲台所との仕切りにもなっている食器棚
▲左のイスが原型(座面は張り替えています)。右が作り替えている途中のイス。写真ではわかりませんが、彫刻刀でコリコリと削った跡がすばらしい手作り風合いとなっています。

▲収納付き手作りソファ。座面の下には市販の衣装ケースを納め、収納ケースの引き出し前面部に板をくっつけていました。うまく活用しています。
▲「サンセベリア(別名/虎の尾)に花が咲きました。とても珍しいそうです」と、見せていただきましたので、これもご紹介。〈エコ・クィーン内壁材〉がつくりだす室内空気の効果でしょうか??
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