プロのコテさばき

スミマセン。首をひねってご覧ください。

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東京の「工藤左官工業有限会社」で長年〈エコ・クィーン〉施工をされてきた遠藤さんのコテさばきです。
壁材はエコ・クィーン外壁材。仕上げ厚みは10ミリほど。
追っかけ2度塗りの2回目の塗りを行っているところです。
特に見ていただきたいところは、下から上に向けてグイ〜と塗り付ける動きです。
コテ返しをしてたっぷりの壁材をコテの上にすくい取り、下から上へ均一な厚みで塗り広げています(一定のスピード。速くはありませんヨ)。
手ではなく、“腰”で塗っています。壁に力をあずけて塗り広げるとき、コテの角度は徐々に寝かしています。塗りつけるときのコテの動きです。(塗りつけた面のコテ波を消すときは、コテの角度は一定に維持します。)
この動画ではお気づきになれないと思いますが、壁材をコテですくい取るとき、下の絵の動きを瞬間的に行っています。「コテ返し」というそうです。
北海道出身の遠藤さんは幼少の頃、左官職の父親から「雪」を壁材代わりにしてこの「コテ返し」を練習させられたとおっしゃっていました。

コテの上にたっぷり壁材をのせたら、
壁材を落とさないようその形のまま壁に持っていきます。

実際にDIY壁塗りに取りかかるまえに、
この「コテ返し」を練習してみてはどうでしょう。

珪藻土壁材は粘りがあるため、コテにくっつきやすいのですが、
たっぷりと壁材をすくい取るときは「コテ返し」をしないと
壁材を落としてしまいます。

シロートの方は一度に塗りつける壁材の量が少ないため時間がかかりすぎたり、塗り残しがいくつもできてしまったりして、思ったような仕上げにならないことが多いです。プロの施工スピードが速い理由のひとつに、一度に塗りつける壁材の量が多い、ということが挙げられると思います。

「コテ返し」がうまくできないのなら、下図の方法をお試しください。

コテ板にのせている壁材を、
2回か3回に分けてすべて壁に塗りつけてから、
平らにならしたり、柄をつけたりしましょう。