うまく仕上げるコツ

初めから上手に塗れる方は10人にひとりいるかどうか・・・。コツを知ったとしても、初めからいい仕上げができる、なんて甘い考えは捨てておきましょう。

下の写真は、下塗材〈NGU〉で 下塗りした天井に、ペーストタイプPS-1でDIY 施工された方の仕上げです。

▲「2部屋めのチャレンジだったけど、ラフ仕上げがめちゃくちゃになった」とのことです。(壁材がもっとやわらかかったら、全く違った仕上がりになっていたかも知れません。)
▲天井仕上げ面のアップ
コテで押さえつけているのがわかります。材料が固すぎたのでしょう。
人間と同様、やさしくなでてあげると、豊かな表情を見せてくれるのです。

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コツ

日本ケイソウ土建材株式会社の「DIYハンドブック」に掲載されていますが、ここでも紹介しておきます。

1. あせらない。ひとつひとつの作業をていねいに!
初めての挑戦でも、いい仕上げをされる方がいます。クチャクチャになってしまう方との違いは、センスの差、手先の器用さではなく、落ちついて一つひとつの作業を進めたかどうかです。
初チャレンジの方の多くは、塗る以外の作業を甘くみてしまい、予定の日程で完了できなくなって大急ぎで作業をします。プロでもできないスピードで・・・。当然、なにもかもが雑。気持ちは先のことばかり考えてあせり、心ここにあらず、めちゃくちゃ壁のできあがり、となります。落ちついて、さぼらず、たんたんと作業しましょう。

2. .コテ扱いに慣れる
最初は左官ゴテをうまく扱うことができないかも知れませんが、施工するうちに慣れてきます。落ち着いて考えながら塗っていくと勝手に手が動くようになります。コテから伝わる感触も感じ取れるようになります。
DIY施工が終わるころには、とっても上手になっています(^_^;)。何でも経験が必要ということです。

コテの傾け加減や押さえつける力加減によって仕上げ風合いも違ってきます。やさしく塗りつけることができないときは、壁材が固すぎると思います。思いきって、やわらかめに水練りしてみましょう。

下塗りする人は、下塗り作業でコテ扱いに慣れると思います。

3. 気持ちよく塗れる柔らかさに壁材を水練りする
粉末タイプで施工する場合、水の量をどれくらいにすればいいのか悩むところです。『気持ちよく塗れるやわらかさ(固さ)』を早めにつかみましょう。練り水の量の目安が施工マニュアルやDIYハンドブックに記載されていますが、あくまで目安です。仕上げ方や下地の吸水具合によって、練り水の量を調節します。
(ペーストタイプの場合でも、水を少量加えてやわらかくしたほうがいい場合があります。)

塗り始めるとすぐに固すぎるかやわらかすぎるかがわかると思います。
固すぎて塗りにくいと感じたら、水を足して混ぜ直しましょう。やわらかすぎた場合は壁材(粉)を足して混ぜ直します。ちょうどよいやわらかさ(固さ)に水練りできると、施工もスイスイ進み、仕上がりも決まりやすいです。やわらかめのクリームをペタ〜ペタ〜と塗ってる感じ。「たのしい〜、きもちいい〜」と思えたら、それがベストのやわらかさ。

※真冬などの低温環境下において、ビニールクロスの上にペーストタイプで仕上げる場合は、やわらかくしないように。材料がだれる恐れがあります。

4. ラフ仕上げは『無心』で塗る
ラフ仕上げのコツを聞かれたら、「ラフ仕上げにしようと思わないこと」と答えます。
ラフ仕上げは「雑」仕上げではありません。
平らに仕上げるのもラフ仕上げにするのも、塗り方の基本は同じ。塗り残しなく、均一な厚みに塗りつけていくだけです。平らに仕上げるときは、塗りつけた後、コテ波を消すように表面をならす。違いはその点だけです。
“知らぬ間にできちゃったラフ仕上げ”それが、最高のラフ仕上げだと私は思っています。無心に塗るとラフ仕上げの神様が舞い降りてきます。作為のない、安らぎと感動を感じる壁になります。かっこいいラフ仕上げにしようと思ったとたん、ラフ仕上げの神様は消え去り、作為だらけの壁になります。つくり笑顔にこころ休まることはありません。
ラフ仕上げは、「いい・わるい」「きれい・きたない」「じょうず・へた」といった価値観を飛び越えた芸術作品です。
コツをつかんだ人は言います。「さわりすぎるとダメですネ」と。さわりすぎるということは、まだ、「いい・わるい」という価値観にしばられているか、または、一発でちょうどよい厚みに塗ることができていない、ということです。

ラフ仕上げは、簡単なようで難しく、難しいようで簡単。奥が深いです。あなたを悟りの境地へ誘いますヨ。