ミスター・サンダース

'99. 3. 7


♪くまのプー くまのプー
  まるまるとしたちっちゃいくま くまのプー・・・♪

私は、くまのプーさんがキライである。
読んでくれている人の98%を敵にまわしたような気もするが、
本当のことだからしょうがない。

キライだから、くまのプー「さん」なんて敬称はつけない。
呼ぶときは「プー」だ。
正式に述べるときには「くまプー」である。

しかし、そんな私の心などいざ知らず、
プーの人気はウナギのぼりにあがっている。
ディズニーキャラクターの中では、いまやミッキーの座を脅かすほどの、
あやしい魅力の持ち主であり、
来年(2000年)には、東京ディズニーランドにもついに、
プーのアトラクションが完成することになっている。
そのアトラクションの内容だが、どうやら我々ゲストが
プーの主食(?)であるハチミツの容器(壺)に乗り込み、
川らしき水流を下っていく・・・といったものらしい。
アトラクション名は「プーさんのハニーハント(仮)」だそうだ。
プーやその仲間たちが、獲物を見つけた狩人(ハントする人)のごとく、
川岸からゲストを楽しげに眺めている・・・
そんな恐ろしい予定図が、TDLのどこかに飾ってある。

TDLのワールドバザール、正面入口付近にある、
「ムービープレミアショーケース」というショップを御存知だろうか。
ここでは以前、ディズニーの、比較的新しい映画のグッズを
売っていたのである。
他のショップとは、雰囲気からして違っていて、
なかなかお気にいりの店のひとつだった。
「ライオン・キング」のヒロイン「ナラ」のぬいぐるみ
(大人バージョン・子供バージョン両方)を買ったのだが、
おそらく、そこのショップのみでしか売ってなかったような
気がする。私にとっては、とにかく貴重な店であった。

それがである!

いつだったか・・・最近インパークしたとき、
その「ムービープレミアショーケース」が、いつのまにか
プー専門店風に様変わりしていたのだ!
なんという仕打ち・・・
驚愕のあまり、私はその場に崩れ落ち・・・ず、
そこを突っ切り、となりの「ディズニーコレクション」へ入っていった。

ところで。
私はプーはキライだが、ピグレットは結構好きである。

ピグレットは、「くまのプーさん」に出てくるキャラクターだ。
物語の詳細その他は、いずれストーリーライブラリにて紹介するが、
ピグレットはその名のとおり子豚(piglet)で、
カラダが思いっきり小さく、それゆえに苦労も多い人物(?)である。

このピグレットも含め、プーのまわりにいる仲間たちをみてみると、
実は、かなり理知的なキャラクターたちであることがわかってくる。
「プーのおバカさん」・・・と、笑みをこぼしながら言ってのける
クリストファー・ロビン(プーの「持ち主」であり、親友である男の子)は、
その代表であるともいえるだろう。
プーに匹敵する破天荒なキャラクター「ティガー」は別としても、
たいていは、みな「マトモ」で「冷静」なキャラクターたちなのである。

プーは、おバカで、おかしなハプニングを次々と引き起こす。
そしてその割には、まったく懲りない野郎である。
だからこそ、人気がある。一般的に、愛される。

でも、そんな「プー」というキャラクターを輝かせているのは、
まわりを固めるキャラクターたちの「マトモさ」なのではないだろうか。
理性という土台があってこそ、そこに個性が輝く。
やさしく見守る、理知的キャラクターたちがいるからこそ、
プーは主役をはっていけるのである。

ま、筆者の場合、太ったクマってだけで×なんだけど・・・(爆)

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