VJ System for Consumer

 

VJシステム(プレイ用)の機材例です。

あくまでも個人的な主観で書いていますので、これが「絶対」とか「必須」とか「正しい」って言うものでもありません。

システムは個人個人のスタイルに応じて様々ですので、その辺はご理解願います。

また、入手困難な業務用機器などは置いといて、コンシューマにとって現実的な内容にしました。

 

機材

内容

具体例

1. Personal Computer

VJソフトの充実により、メインで使用されるケースがほとんど。

とにかくパフォーマンス重視であるというのであれば専用機を自作するのが良いでしょう。しかし移動を考えると、VJプレイはノートPCを核にしたほうが機動力があります。

映像素材の制作はノートでは非力なので、VJプレイマシンと映像制作マシンとは分けたほうが良いでしょう。使うVJソフトにもよりますが、WinMacかは別に優位性はないと思います。とにかく高速で軽いものが一番使い勝手がいいと思います。

PowerBook G3/G4

Vaio など

2. Scan Converter

PCRGB信号をNTSC信号に変換し、ミキサーやプロジェクターに出力します。VJソフトのほとんどは、320×240のムービーを素材として使用しており、画面にはコントロール部も写っているので、ムービーの部分だけを拡大表示できるスキャンコンバーターを使用します。しかし、フルスクリーン再生でプレイできる環境や、デュアルモニタが可能なVJソフト及びPCの環境の場合はズームの必要はなく、そのままコンバートすればOKです。

PC1台のプレイで、RGBで受けられるプロジェクターを使えばスキャコンはいりませんし画質も良いです。

Power Presenter 1280

TView Gold など

フルスクリーン、デュアルモニタでプレイできるならなんでもいい。

3. ProjectorScreen

映像をスクリーンに投影します。高価なので自前はきついので、借りられる環境があれば借りましょう。というか借りられる環境でプレイすればいいですね。もともと設置してあればなおさらOKです。

スクリーンは、アイデア次第で布や壁をスクリーンにしてしまうこともできますし、環境によってその都度検討する必要があります。

全て整ったハコでやれるのが一番いいのでしょうが・・・。

このあたりは時と場合によって対応する必要があります。

 

4. Video Mixer/Switcher

映像を送出する機器が2台以上ある場合に、機器間で映像をスイッチングしたりミックスしたりする場合にミキサーを使用します。フェーダーを使ったプレイを多用する場合はフェーダーレスポンスが良いものが望ましいです。

スイッチャは映像を単純に切り替えるのみ。業務用が望ましいですがゲーム用の安いものでも使えなくはないです。が、切り替え時がちょっとやばいのでスイッチは多用せず、映像送出しているハード上でのプレイを重視した方がいいと思います。

Roland V-5など

5. DV Camcorder

PC以外でVJが所有する定番機材ですね。

映像素材収集だけでなく、現場で生の映像を流してみたり、PCから高精彩な素材を書き戻して現場で流したりして使用します。PCよりも映像のクオリティが格段にいいですが、アクセス性が最悪なので他の機器と組み合わせて使用し、ミキサーを使いながら演出します。生中継などではPCの映像とミックスしたりして場を盛り上げます。

PCがトラブルを起こしたときの対策にもなります。

何でもいいんじゃないですか?

SONY VX2000なんか最高でしょうね。

6. DVD-R/RW

用途は高精細な映像を送出することですが、DVと比べアクセス性が良いことと、作成したDVD-RはポータブルDVDプレーヤで使えるため機動性に優れているということで、使用するケースが増えつつあります。外付けドライブも続々発売になってますし、オーサリング/ライティングソフトも充実しつつあります。

今後は更に、HDDレコーダーなども増えてくると思います。

PCがトラブルを起こしたときの対策にもなります。

ビデオデッキならi-Linkを搭載した機種が良い。

Pioneer DVR-2000/7000など。

7. VHS

既にお持ちでしょうからあえて言いませんが、ジョグシャトルがあるほうがいいでしょう(ってほとんどありますね)。何しろメディアが安いです。

PCがトラブルを起こしたときの対策になります。

 

 

123があれば十分プレイをすることはできます。このスタイルが現在では人口的に一番多いでしょう。

演出の幅を広げたい、もっと高精細な映像を流したい、となると、56のようなデジタル家電を応用します。

その場合はおのずと4が必要になってきます。56だけでのパフォーマンスは限界がありますから。

 

下記は、PC2台にDVまたはDVDを加え、「PC+PCのプレイ」、「PC+DV/DVDのプレイ」をスイッチャで

切り替えるという場合の構成例です。ここまでできればすごい構成です。

当然ながらこの構成がVJの全て、というわけではありません。皆さん自分の目的に応じて構成しています。

 

この複雑な構成を回避できるほどの専用ハードウェアが今後出現するのかどうか・・・

いやそりゃめちゃくちゃ高価でしょうねえ。完全な業務用になってしまいます。

コンシューマレベルでは、「パフォーマンス&コスト」のバランスから言えば、やはりPC1台ってのが一番安いですね。

参考になりましたでしょうか?