まるやきくん ボーナストラック 02


 まるやきくん単行本の詳細がついに決まりました。タイトルは『はじめてのファミコン〜なつかしゲーム子ども実験室〜』、マイクロマガジン社から7月上旬(おそらく全国的には7月7日前後、七夕のころ)に、定価1050円で発売されることになりました。よろしくお願いします。

 収録タイトルは、サイト分の『サッカー』『いっき』『カラテカ』などと「ユーゲー」の連載分の『グーニーズ』『ファミコンジャンプ』など、それに新たに実験した『スペランカー』『ゼルダ』『スーパーマリオ』の3本を含めた、合計35本です。

 表紙はこんな感じです。

はじめてのファミコン〜なつかしゲーム子ども実験室〜

 「ユーゲー」でも、まるやきくんのイラストを描いていただいた、志水アキさん描き下ろしの表紙です。

 ちなみに、表紙のデザイン案としてはこんなものもありました。こちらは幻の表紙ということで、せっかくなので載せてしまいます。

表紙案その2

 下のほうもムック風の感じがいいんですが、せっかくの志水さんのイラストなので、まるやきくんが大きい表紙を、と上に決まりました。ファミコン好きの方はよろしかったら手に取って下さい。


 さて、新規収録の1本『スーパーマリオ』ですが、実験後、手助けしながら進めた部分をアップします。厳密には「実験」と言えないのでここで。



まるやきくん ヘルプつきスーパーマリオブラザーズ(上)

(自力のプレイでは、2−4で挫折してしまったまるやきくん。だが、ワールド8も見てみたいという彼の希望により、ワープゾーンを教えながらのプレイを再開。ひとまず4−1まで来た)


まるやきくん(以下ま):ワールド2でもダメだったのに、4とか難しいんでしょ?
――まあ、だんだん難しくなるからね。
ま:げぇっ。なんかイヤなヤツが来た……。
(雲に乗ってジュゲム登場)
――知ってるんだ。
ま:一応知ってるよ。名前はねぇ……思い出せない。
――がんばって思い出して。
ま:あっ、わかった! ゴーグルなんとか。
――なんで戦隊もの的?
ま:だってゴーグルしてるよねぇ。これもカメの仲間?
――多分。
ま:じゃあ、ゴーグルカメキング。この名前に決定〜。
――ずいぶんゴージャスな名前だね。
ま:ゴーグル悪いヤツ、でもいいよ。だって危ないべ。こんな赤ちゃん、ボンボン投げられちゃ。ポイ捨て禁止だしね、普通。
――赤ちゃんとは?
ま:おお〜、アブね〜。フザけんな。かなり陰険。
――そのトゲの敵は踏んだらダメだからね。
ま:見たらわかるよ! そこまでバカじゃないし。……いやああぁ! 危ないって。やめろー。そんなに落とさないで〜。うおぉぉぉー。スレスレだ〜。うぎゃあ!
(直撃しそうになるパイポに驚いて、ジャンプでよけるも足元にトゲゾーが刺さり、ジ・エンド)
――言ってるそばから踏んでる。
ま:イヤイヤ。マジ今のは違うから。たまたま飛んだら足元にいたの! もう、おかしいべ、このトゲ。マリオ、スパイクはけ!
――そのトゲトゲの名前は知ってる?
ま:トゲッピー?
――もうちょっと渋い名前だよ。
ま:それじゃあ、カニ!
――はぁ? カニ?
ま:だってオレンジ色だよ。毛ガニとか、知ってる? すごいよ、トゲが。食べると痛いし。
――知ってますけど。
ま:……よぉし、もう怒った。こんなヤツら無視して走ればいいんじゃん? オレについてこれるかな? うりゃあぁぁぁぁー! ……イヤ〜! ついてきてるよ。速ぇな、コイツ。
――でも、その作戦正解。
ま:イェーイ、振り切った! ゴ〜ル〜。なんだ、走ればいいんだね。っていうか、このゲーム、今までわかってなかったけど、敵とかどんどん無視するゲームだね。あと、コインとか取ろうとしてるとやられるし。
――確かにそうかも。
ま:だって、頑張って100枚集めているうちに、普通にひとりくらい死ぬし。それに、お金あったら服とか靴とか買いたい……。
――それ、まるやきくんの望みでしょ。
ま:どうせ金庫からコイン取るなら、もっといいものに使いたい。
――……金庫とは?
ま:だってさぁ、土管の中って、クッパの金庫でしょう? そこからマリオが取っちゃってるんでしょ? せっかく貯めたのに。
――クッパ側の発言?
ま:そうじゃないけど。それ以外に考えられないべ。
(なんだかんだいいつつ4−2へ)
ま:怖ぇ。変な風に穴空けるな! これムリ。
――いいから早く飛んで。
ま:だって怖いもん。せーの! ……うおぉぉぉ、あっぶねぇ! 行けたよ。自分に勝った! 
――どんどん先に進んで。
ま:うしゃ、行くぜ! うおおおおぉ!
――はい、ストップ!
ま:ええっ!?
――そのギリギリの端に立ってジャンプして!
ま:なにもないよ。ジャンプ〜! チャリーン。……ウッソォ、奇跡的にコインが出たぞぉ。これ何? 奇跡?
――その隣の隣もジャンプして、ブロックを出して!
ま:すげぇ! こういうの全部覚えてんの? マニアじゃん!
――ファミコン世代だったら、みんな覚えてるよ。
ま:すごいね。オレなんか、日本史全然覚えられないぞぉ。またすごい点取っちゃった。
――テストの愚痴はいいから。
ま:おおおっ、なんか草が伸びたー。ここ、どこの世界? デカいキノコがいっぱい生えてるぞぉ。
――ここは隠しワープゾーン。
ま:キノコにいっぱい囲まれてたら、マリオも幸せだね。
――そうなの?
ま:えっ? なに? すげぇ〜! これ、もう8面に行けるってこと?
――すごいでしょう。
ま:ズルいべ。これだから昔のゲームっておかしいよ。無敵とかワープとか。これじゃ、5とか6とかやる人ゼロだべ。せっかく作ったのに、もったいない!
――確かに。ワールド6とか、記憶が薄い。
ま:ほらね! 作った人に失礼だぞ。
――でも、作った人はこのワープゾーンも作ってるから。
ま:そっか、じゃあしょうがないね……。
(こうしてまるやきくんのワールド8への挑戦が始まった)

――次回、まるやきくん ヘルプつきスーパーマリオブラザーズ(下)へ続く。

このサイトのトップへ