●朝食
ホテルの朝食はドイツ人老人団体ご一行様と一緒だった。ドイツ人御一行は勤勉にも朝7時半にはすでに朝食を食べ終わりそうな勢いだったから、おそらく相当早起きしたに違いない。●市民公園
8時ごろに我々が食事を終えるころにはすでに大勢ロビーに集まっていたから、まるで日本人農協ツアー様のような勤勉さだ。
朝食メニューは、パンや炒り卵、ソーセージ、チーズ、きゅうりのパプリカあえ、ヨーグルトなど、なかなか豪華だった。特にごまちはヨーグルトが気に入ったらしい。最初、何かジャムのような甘いものをつけないと食べないのでは、と思ったが、全然その必要はなく、プレーンヨーグルトをむしゃむしゃ食べていた。さすがにブルガリアに近いだけあって、ヨーグルトは濃厚でとてもおいしかった。
それから、お母ちゃんが気に入ったのは、ケーキの数々。洋なしのケーキがおいしいのはもちろんのこと、揚げドーナツの様なかたちをした、ココナツ味のずっしりしたお菓子も不思議な味でおいしかった。お父ちゃんはパプリカ味のキュウリに感動していたが、お母ちゃんは嫌いな食べ物ナンバー1のキュウリは結局食べずじまいだった。
今回の旅行中は食べまくりだったが、結局いつもデザートを食べれずじまいで、この朝食の時にたべたケーキが唯一ハンガリーのお菓子を食べた経験になった。
英雄広場。この奥が市民公園。温泉もある。
さて、まずは車で出発。市街地をざっと把握したのち、電車で移動するつもりである。
最初に向かったのはセーチェニ温泉のある市民公園のある付近である。
道はえらく混雑しており、駐車スペースを探すのに一苦労。そして、やっと停めて公園内を散策。公園の入り口は大きな広場になっていて、英雄広場というの名前だそうだ。
トイレを探しているうちに、メトロの駅もみつけた。
まるでトイレの入り口のような雰囲気の階段をおりていくといきなり駅のホームなのだ。改札口などはなく、切符にはんこを押す器械が設置されているだけ。我々は地下鉄にのるわけではないが、鉄道おたくのごまちが大喜びするのでホームに入ってくる地下鉄を写真におさめた。背が低くてこぢんまりとした、音の響くタイプの地下鉄で、まるで炭坑などで使われるトロッコ電車のようだった。これが世界最古の地下鉄らしい。今も現役で市民の足なのだからたいしたもんである。
公園はやや雑然とした雰囲気があるものの、近くに動物園などもあったりして市民のいこいの場である。
移動屋台のジュースや風船やアイスクリームを売っているお店があり、ジュースを購入。まだハンガリーの通過フォリントに慣れていないため、相場がよくわからない。ペットボトル1本250円ぐらいだったと記憶しているが、結構高くてがっかり。この分だと、ハンガリーの物価は高いに違いない。
目的の温泉は動物園のすぐ近くにあった。道路の方からみると何の変哲もない集会場のようにみえる建物。学生風の人達や家族連れがどんどん入っていくので、ついていってみると中は探していた温泉の入り口だった。内部がとってもゴージャスだ。まるで映画にでてくるような、コロナールが窓ごしにみえてステキステキ!とても天気のよい日で、窓越しにきらきら光る水面と優雅に泳ぐ人がみえた。
まるで屋外プールのよう。ごまちは早速「ぷーるはいる。」と大騒ぎをはじめた。お母ちゃんはそんなこともあろうかと、水着一式を持ってきていたが、残念ながら車の中だったのでまた後でということになった。「ぷーるはいりたいのー。」と泣き叫ぶごまちをだましだまし、ようやく温泉から引きはがして車を停めた公園入り口まで公園の中を歩いた。
途中とってもステキなお城や池もあり、散歩したり写真をとったりしていると、ベビーカーをおした家族づれ数組とすれ違った。1才ぐらいのよちよち歩きのかわいい女の子で、ごまちもご挨拶。やっぱり子供連れだとどこの国でもお互いなごやかに会話できる空気がある。ただし、残念ながら共通言語がないのでどちらもにこにこ目で挨拶するのみだったが。
ところで、1昨年チェコに行った時に感じた生活水準の差は、ハンガリーではあまり強くは感じなかった。2年が経過しているためでもあろうし、今回の旅行では観光地といわれる地域にしか行っていないからかもしれない。
しかし、やはり公園などで地もとの人達が歩いている姿は決して裕福そうではなかったし、他人に対する警戒心が強いように思われた。この警戒心のようなものはチェコでも感じたが、それでもチェコではその奥底にチェコ人の人のよさがはにかみながら見え隠れしていた。旧社会主義国だから警戒心が強いのは仕方ないと思いつつ、ハンガリーではやや抜け目のない雰囲気を感じた。これはあくまで私個人の印象である。(チェコは初めて行った旧東側だし、とっても印象がよかったので贔屓目にみているのかも。今回の旅行で最後にチェコにちょっとだけ行ったが、少しだけ印象は違った。そのご報告は後ほど。)
更に余談ながら、生活水準の差を実感することが今回の旅行ではたびたびあった。アジアのリゾート地に行くと、現地の人と観光客は全く違う生活なので悲しくなることがある。日本やアメリカから来た観光客がお金にあかせて好き放題する姿がとてもいやだし、でも、現地の人からみたら私もその一人なんだと思うととてもさびしい。豪華な休日を送りたいわけではなくて、単に珍しいものを見たり食べたりしたいだけなのに、そういう地域に行くことそのものがストレスになってしまう。
それと同じ違和感を旧東側諸国でほんの少し感じた。しかしアジアの国と違うところは、強烈なプライドを隠そうとしないところだ。アメリカ人やドイツ人のお金持ちの観光客の姿がたびたびみられ、現地の人が軽蔑しながらも商売していることが傍目にわかった。そのことが、ほんの少しだけ旅行のすばらしさに水をさした。
すごい電線!網の目のように張り巡らされたトラムの様子がわかりますよねー。
さて、車にもどってブタペスト市内を車で少しドライブしたのち、午後からは車をホテルに置いて歩いてでかけようということになった。車だとお酒がのめないもんね。
ホテルに車をおいて、バスにのってさあ出発。
まずは、エリザベート橋をわたってヴァーツイ通りへ。
少しおしゃれなお店やレストランが並ぶ。でもやっぱり観光地の雰囲気には違いなく、ちょっと緊張しながら歩いた。そろそろお腹がすいてきたので、何軒か物色したのち、タイ料理のお店にはいることにした。なぜハンガリーにきてタイ料理?と思われるだろうが、意外に、ヨーロッパで食べるアジア料理はおもしろい。アジア料理であってアジア料理ではなく微妙にヨーロッパ人が好むように変化しているからだ。この日食べたタイ料理も、微妙にパプリカがまぶしてありハンガリー風であった。
お父ちゃんは鴨の照り焼き、ごまちは焼きそば。この焼きそばは日本円で150円ぐらいだったと思う。日本の焼きそばとよく似ている。鴨は少し甘めだったが、日本の中華街で食べるようなちょっとおおざっぱな味。いずれも日本で食べる中華料理といったおもむきであったので、意外だった。だって、もっとヨーロッパナイズされた味を予想していたのだもの。。。
オープンテラスで食べたのだが、とおりすがりのアメリカ人やドイツ人とおぼしき観光客たちから我々が注目をあびているところが不思議だった。お父ちゃん曰く、「日本人観光客のはいるお店はおいしいという定評があるらしい」とのこと。日本人は下調べを入念にしてガイドブックのとおりの旅行をするため、日本人のはいるお店はたいていがガイドブックで名の知れたお店ということになるらしい。本当かいな?と思ったが、イギリス人との付き合いの長いお父ちゃんの言うことなので、ふむふむときいていた。