
●関空で
関空に着いてすぐにオーストリア航空のカウンターに直行。●機内で
関空発ウイーン行きは、オーストリア航空と全日空との共同運行らしい。
いつもながら個人で航空券のみ購入しての旅行なので、続きの席がとれるかどうかどきどきしながらチェックイン。
今回利用する飛行機は窓側2列中央4列とのこと。3人並んで座るには中央の席がいいのだろうけど、結局窓側2席と通路をはさんだ席をお願いした。
これがよかったかどうかわからない。ごまちは飛行機に乗るなり窓にはりついて他の飛行機や空港で走っている車に夢中でみいっていたから、やはり窓側でよかったかも。
機内は予想以上にオーストリー風。
何しろスチュワーデスさんが上から下まで真っ赤っか。帽子やストッキング、バックまでも赤いのでびっくりした。これが帰りの飛行機では同じ制服がかっこよくみえたのだから不思議だ。しばらくいるうちに外人の派手な感覚もうつってしまうのかしら。
機内アナウンスはまずドイツ語、英語、そして時々日本語だった。
(なんと日本語に訳してくれないアナウンスもあった!)離陸のアナウンスがあり、ごまちをなだめすかしてシートベルトをさせると、お約束のようにごまちの「おしっこ」というせりふがでた。
ぎぇー!
すでに「あと数分で離陸」のアナウンスがあったばかり。かなりあせったが最近のごまちはしばらくなら我慢できるはず。離陸後10分ほどでシートベルトサインがきえるはずだから、それまで我慢するように必死で言い聞かせた。ごまちは意外に素直に「我慢しゅる。」とけなげにがんばる姿勢。しかし、意に反して飛行機はなかなか出発しない。腹をくくり、もらしてしまったときのためにごまちのお尻の下にタオルをしいた。
ああ、おむつを持ってくればよかった。お母ちゃんは激しく後悔したがあとのまつり。
結果から言うと、このときごまちはなんと離陸後シートベルト着用サインが消えるまで我慢しとおしたのだ。えらいぞ、ごまち。旅行をとおしてごまちは何度かおしっこを失敗した。
そのうち2回は飛行機内。
それも離着陸の時ではなく、機内トイレの異常な混雑のため並んでいる間のおもらしだった。他はおねしょ2回と、パンツを下げるのが間に合わなくてズボンにかかってしまったことが数回あったぐらいだ。おねしょも家ではほとんどしなくなっていたが、旅行中はやはり疲れていたのだろう。パンツを下げるのが間に合わなかったのも親の責任だから、ごまち自身としてはなかなか健闘したといえよう。
おもらしは本人もショックをうけるので、もう少し配慮してあげればよかったと後悔している。オーストリー航空を評価するとすると、中、かな。
座席の並びが運悪くあまりよくなかったのは仕方ないとしても、食事はあまり日本人の口にはあわないと思う。お母ちゃんは嫌いではないけどね。全体に、脂っこくて、甘すぎる印象だった。
ごまちのおもちゃも去年のブリティッシュエアウエイズの方がよかったなあ。
オーストリー航空のはシールブックとパズルと色鉛筆とぬりえ。
評価できるのは、食後のパンが食べ放題でとてもおいしかったこと。においもとてもよくてほどよくあたためてあって、ほっとする味だった。
それからウイーンのビールもおいしかったしワインもおいしかった。
しかし、朝食デザートにバナナ一本をどーんとのっけただけというのはいただけなかったなあ。。。ごまちは喜んでいたけど。
●ウイーンの空港にて
さて、11時間のフライトに堪え忍んだあと、いよいよウイーンに到着!
やはり寒い。小雨混じりのウイーンはまだ夕方4時頃で明るかった。トイレをすませてキャッシュディスペンサーで現金を手にいれてもたもたしているうちに、あたりに日本人乗客の姿はみえなくなってしまった。
遅れて到着した他の東洋系(おそらく韓国)の乗客達と一緒になり入国審査。パスポートの写真を見比べる係官に向かってごまちを抱き上げて顔をみせてやると、ほほえましく思ったのかくすりと笑われてしまった。ごまちの顔は生後5ヶ月で初めてパスポートをとった時の赤ちゃんの顔とは全く異なっている。こちらもくすりと笑ってしまった。
さて、難なくパスポートコントロールを通過したのち、荷物のピックアップ。
荷物カートを利用しようとすると早速ユーロのコインが必要となった。
ヨーロッパのカートはショッピングカートも空港のカートもほとんどがコイン式。コインを入れるとカートをつなげる鎖からはずれるようになっている。使用し終わったらカート置き場の鎖につなげるとコインが帰ってくる仕組み。
この方式だとカートを放置する人がいなくなるのでいいアイディアだと思うが、外国から到着したばかりの我々がユーロのコインをもっているはずもない。東洋系の航路から到着した乗客を迎えるにあたって思いやりがないんだから、まったく。。。
しかしそこはお父ちゃん。以前イギリスのショッピングセンターでやはり1ポンドコインがなくて日本の10円玉をいれたら使えたことがあったため、今回も10円玉をいれてみた。なんと鎖が見事にはずれてカートを利用することができたのだ。カートを利用し終わってからカートをもどすと、ちゃんとその10円玉の回収もできた。前回空港でレンタカーを借りるのに手間取ったため、今回はお父ちゃんがあらかじめレンタカーを予約しておいてくれた。空港で借りることと、国をまたいで走ることになると、それぞれ追加料金がかかるとのこと。
お父ちゃんはかなりな出費をぶつぶつ言っていた。
今回かりたのは赤のフォードフォーカス。
以前ベルギーでも同じ車の緑を借りた。やはりアメリカ資本の会社だからかしら。せっかくヨーロッパにきたのでヨーロッパ車がよかったなあ、とちょっとだけがっかりしたけど、そんなことはたいした問題ではない。
さすが予約を入れていただけあって、すごくスムーズに手続きできてほとんど時間のロスがなく空港をあとにすることができた。空港の本屋さんでヨーロッパの道路地図を手にいれ、さあ、しゅっぱーつ!
●ウイーンからブタペストへ
さて、ウイーンの空港を後にした我々は、一路東に向かった。めざすはドナウの真珠、ブタペスト。ウイーンからは高速道路で約2時間の距離にある。1時間もしないうちに国境である。まもなく国境の渋滞がはじまった。右のトラックレーンがえんえんと2kmほど渋滞している。乗用車は左の追い越し車線を走るようだ。前の車に続いて追い越し車線を走っていると間もなく国境のゲートがみえてきた。
国境はまるで昔の映画でみるような国境だった。一昨年EUの中でベルギー、オランダ、ドイツを車で国境越えしたときにはゲートすらなかったところもあったのに。EU圏外、かつての鉄のカーテンの向こう側に行くのだ、とひしひしと実感した。特に、オーストリアとハンガリーの国境といえば最前線であったろう。
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右のトラックレーンからは運転手さんたちが停車中のトラックから降りてたばこを吸ったりおしゃべりしてりしていた。いつ進むともしれない国境の検問の渋滞でみんなうんざりした顔だった。後にわかったが、トラックは検閲というより積み荷の関税の書類に時間がかかっていたようだ。(そのことは後に身にしみることとなる。。。)
我々は乗用車の列だったのであっけないほどあっさりスムーズにパスポートにはんを押してもらって通りすぎた。それでも、ハンガリーナンバーの前の車よりも時間はかかったが。そして。これで国境は越え終わったつもりになっていたら、500mほどして再び国境のゲートがあった。さっきのはオーストリーの出国審査だけだったことを理解した。そして今度はハンガリーの入国審査なのだ。
そして、さっきまでの旧西側先進国の安心感は薄れた。いきなり英語もドイツ語も片言しか通じない世界に入っていくのだということを実感した。係官は後部座席で眠りこけているごまちの顔をパスポートの写真をみあわせ確認した後、マニュアルをめくり、おそらく、ハンガリー入国の日本人がビザがいらないことを確認して、パスポートにはんこをおしてくれた。少し緊張したがスムーズにハンガリー入国。
国境直前でお父ちゃんが、「国境をこっそりビデオで撮って置いたら?きっとばれないよ。」と言っていたが、そんなことしないでいてよかったと思った。予想していたより厳重な国境で、銃を持った兵隊さん達がいる国境だったからだ。さて、ハンガリーに入国してから高速道路の舗装の質が少し落ちたものの、快適にドライブが続いた。ハンガリー平原の地平線に続く真っ平らな道だった。のどかな平原ではあるが、イギリスのような牧草地ではないようだ。羊も馬も牛もみあたらなかった。ずっと同じ様な畑の景色で、パプリカ畑かと思っていたら、よくみればとうもろこし畑であった。
ハンガリーのとうもろこし料理って?こんなにもとうもろこし畑をたくさんみたのに、結局一度もとうもろこし料理を食べることはなかった。
あのとうもろこしたちはどのように消費されているのかしら。。。ともかく、夜7時ごろにブタペストに到着した。高速道路が自然に一般道になり、市街地にはいっていき、谷間に突如現れた巨大な街がブタペストだった。そのうち道路に路面電車がみえはじめ、市中心部に向かっていることがわかった。しばらく道に迷いながら中心部をめざすと、突然視界が開け、大きな河を渡った。ドナウ川だ!
川沿いに並ぶ建物の美しさとライトアップされた橋の美しさに思わず息をのんだ。有名なくさり橋もみえた。さすがドナウの真珠。そして、市街地中心部を確認したのち、やや郊外にむかって宿探し。車があるのでもっと郊外でもいいのだが、せっかく都市に泊まるのだし今夜は街にでて飲みたい感じである。宿が集まっている地域を探したのだがなかなかみつからず、何度もドナウ川を渡るはめに。。。その間に美しい街並みや川沿いの景色を堪能。しかし、お父ちゃんは初めての街でしかも左ハンドルの都市部にかなり緊張気味。お母ちゃんもかろうじて持っているかなり大ざっぱな市街地図を酔いそうになりながら一生懸命ながめてホテルのありそうな地域を探した。
ここで今までのお父ちゃんとの体力勝負旅行で培ったヨーロッパの田舎の宿探しのコツを伝授しよう。イギリスならばホテルは都市中心部からやや離れたところや駅の裏側にかたまっているもの。隣どおしお互いに競い合っているから、時間があれば数件たずねてそれぞれ部屋をみせてもらってから最終的にきめるとよい。田舎のB&Bは大きな街道沿いにも散在している。パブの2階が宿になっているところもある。夜中に到着して明かりのついているB&Bがみつからない場合には、夜遅くまで営業しているパブを訪ね歩けばよい。空き部屋がないといわれたらどこか空いていそうなところはないかきいてみる。田舎町などは町全体がお知り合いなのでたいてい次に行くべき場所を教えてくれる。うまくいけば電話して空いているかどうかきいてみてくれることもある。
というわけで今回も、宿のかたまっていそうな場所を探したが、全然検討がつかない。今度は宿もやっていそうなレストランを探すことにした。やや郊外で一軒みつけ、きいてみるとそこは宿はやっていないとのこと。しかし、やたら親切なおやじさんが、流ちょうな英語で近くのホテルの場所を教えてくれた。言われたとおり行ってみると数件ホテルがみつかった。最初にみつかったホテルにまずトライ。意外とあっさりと空き部屋がみつかった。フロントの人も比較的親切で、英語も問題なく通じた。宿泊を決める前に部屋を2カ所みせてくれた。3ツ星の部屋は60ユーロ。2ツ星の部屋は40ユーロだそうだ。同じホテル内で星が違うなんて初めて。両方みせてもらったが、その差は大きく、ついつい60ユーロの方にしてしまった。ハンガリーのような旧東側の国のホテルではいまだに旧共産党が使用していた名残があって、改装がすすんでいるが同じホテル内に昔の雰囲気のところと新しいところが混在していることもある、とガイドブックには書いてあった。確かに2ツ星の方の部屋は、旧共産主義時代っぽい無機質な感じの部屋だった。入り口からくねくねと長い道のりを階段を何段も登っていかなければならないことがごまち連れの我々にはつらかったのが最も大きな理由だった。
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割合ときれいで機能的な部屋。テレビも冷蔵庫もある。普通のビジネスホテル風。3ツ星だけのことはある。
駐車場は地下にあり、動物園の入り口のような鉄格子のゲートを係の人に頼んで開けてもらった。そして地下駐車場もまた、まるでドイツの恐怖映画にでてくるような、無機質な暗い感じの場所であった。裸電球と打ちっ放しのコンクリートが更に恐怖感をそそった。その昔、この場所からも闇に葬られた人がいたに違いない、と思わせる雰囲気であった。(旧東側に対する偏見?だって、本当に恐かったのだもの。。。)
この時点で夜8時。我々にとってはまだまだ宵の口。関西空港からぶっ続けでやってきたにもかかわらずまだまだ元気だったので、これから街に飲みにでかけることにした。
宿の人にきいたら、市街地に出るにはバスで5分くらいとのこと。
ブタペスト市街地のバスの切符はあらかじめ買っておかなければならないらしく、お父ちゃんがホテルの人から購入してくれた。(これは後にやや高額であったことが判明。しかし、この場合、他にバスの切符が購入できる場所がなかったので仕方ない。)
ホテルから最寄りの繁華街で降りて少し散策。今日は何がなんでもハンガリー料理を食べるぞー!
レストラン街とおぼしき通りもあったが、かなり観光地化されていて呼び込みの人が立っているので近寄りづらい。一軒だけ少し離れた場所で呼び込みのいなかったレストランに入った。
店内はやや照明を落としたいい雰囲気。ハンガリーの民族楽器の生演奏をしている。何という楽器か知らないがピアノのように弦をはった楽器の上を鍵盤のような棒で木琴のようにたたいて音を出している。ほっとするような音色である。さて、この日のメニューは。。。
Hideg Gyumolcsleves
さくらんぼのスープ。ハンガリーでしかたべられないとガイドブックには書いてあったので、絶対注文しようと楽しみにしていた料理。注文したら、店員さんは、困った顔をして、「ちょっと甘いよ」とそれでもよいか確認された。文句をいわれるかもと思ったらしい。確かに料理として注文するには苦しい品かも。デザートみたい。甘くて、冷たくって、サクランボの香りがしてお母ちゃんは好きだ。このスープの名前は忘れた。ハンガリーの代表的なスープのグヤーシュの名前 がついていたかどうか。。。やはりパプリカがたっぷりで複雑な味のスープだった。いろいろな野菜がはいっている。こくがあっておいしい。 粟でつくったぷちぷちした生地の甘くないパンケーキみたいなものの上に牛肉の煮込みがのっかっている。もちろんパプリカ風味ぎんぎん。牛肉は日本でいえば牛すじ煮込みみたいな感じ。洗練されていない田舎くさい味だけど、お母ちゃんは結構好きだ。ぷちぷちのパンケーキもなかなかよかった。
お父ちゃんによれば、これはむしろルーマニア料理らしい。Piritott libamaj
出ました本日の最大の目的、フォアグラのソテー。ハンガリーはフォアグラの産地として有名とのことで、安く食べられるとのこと。この一皿は日本円で確か1000円ぐらいだったと記憶している。ビールも堪能。残念ながらこのお店にはウイーンのビールしかおいてなかった。
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ハンガリーのビールは旅行中あまり飲む機会がなく、どちらかというとウイーンやチェコのビールばかりだったかも。ハンガリーは、有名な世界三大貴腐ワインのTokaji aszuの産地とのことで、この日も早速トライ。ややお酒がまわってきて疲れがでてきたころなので、ボトルではなく、レストランのハウスワインをグラスで注文した。甘ーくて香りが濃厚。すごく甘いので辛党の人には向かないかもしれないが、おかあちゃんは好きな味だった。ドイツのワインににているかなあ。。。
ながーい一日が終わり、ホテルでばたんきゅーと眠った。
このホテルは快適でとてもぐっすり眠れた。
普通日本からヨーロッパに行くと早朝に目覚めてしまい眠れなくなってしまうのだが、家族全員明るくなるまでぐーすか眠りこけていた。初日から(ごまちでさえ)時差ボケなし、である。あなおそろしや。
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