11月30日木曜日
黄落や人ぞれぞれの杖を突き
一度、
食したいものと横目で見ていた。いつも行くスーパーの出入り口。焼き芋を売っているのである。紙の袋に入れられお値段は微妙に異なっている。おおむね一つ150円ほど。夕べ 僕の歩く道 で 輝明 が焼き芋をほおばっていた。園長さんも。
ちょっと気恥ずかしいけど買ったのだった。うーーん、ストーブの上に←一台は芯の上げ下げする円筒型なのである、焼き芋はできるし薬缶のお湯も沸く。煮炊きもできる。重宝なのである。アルミ箔でくるみ思い出したように焼くこともあるが、ストーブのほうが美味いなあ。皮は硬直し中もぱさぱさ。もう、横目で見ることはあるまい。気になることは片付けておく。生活を快適にこなす極意である。それほとのことでもないか。
長い整理休館していた図書館が始まる。ひとまず借りていた本とCDの返却に出向く。もう一冊ありますが、念を入れて持って来たはずなのに一冊持ち忘れる。夕方、認知症の隠しカメラの映像があった。お昼の弁当の食べ残した隙間に タワシ をつめて冷蔵庫に入れている。同じタワシをこんどは居間に持って行きお皿に載せてそのまま冷蔵庫に入れている。嫁が気配を感じて冷蔵庫を開け、タワシを取り出す。生ゴミの一つをごみ袋からつまみ出し、袋に入れなおしたら冷蔵庫に入れている。タワシ には思わず噴出したが、笑いごとではないぞ。写真など何枚も同じ画像を取り込んでいる。プリントすればしまってあった同じプリントが出てくる。コンビニで振込みをするつもりが山と重たい買い物をしてしまい、振込みを忘れて帰ってきてしまう今日である。認知症のはしりをやっている。ぞ。
健康ハイランドアイレクスで、入るときシューズボックスの鍵を渡される。何番であったか、帰る時覚えているかどうかのトレーニングを毎日している。いまのところ、これは問題ない。それでもゴーグルは忘れる、剃刀は忘れる、キャップは忘れる、元、海軍通信兵のフジタさんは、きちんと畳んだシャツやパンツをバッグから取り出している。畳んで入れると忘れることが防げるそうだ。いい加減に丸めて詰め込んでいるため、くしゃくしゃになったタオルが4枚も出てきたり、昨日のシャツが出てきたり、タオルが1枚もなく仕方ないので脱いだパンツで顔を拭く羽目になったりさんざんである。
厨房メモ コンビーフ缶の片付け方 ポテトのおやき
コンビーフ じゃが芋 片栗粉 青ネギ 青海苔
じゃが芋はすりおろす コンビーフと片栗粉をじゃが芋に加入 あればほっとプレート、なければフライパン で薄く伸ばして焼く 青ネギ 青海苔と醤油で食する。
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11月29日水曜日
色葉散る町に呑気な烏かな
田中美佐子って、
口もとと、目が、江利チエミに似てないか。見てると鼻も似てるような気がしてくる。
ガイドヘルパーではないか、色目がねのおッさんが腕をつかまれて危なげに歩いている。どうにも怪しいおッさんではある。車椅子に乗って奥さんであろう押していたのだが、押すどころか走ってた。あの夫婦らしき今日の片割れである。いつしか車椅子はやめてずっと自転車であった。なにして車椅子に座るヒトが自転車に乗れるのか。それが今日はガイドヘルパーに腕を預け危なげに歩いている。いつかバレるぞ。おッさん。
駐車場になんと先客がいる。アタクシのスペースだ。一度あったからまたか、とは思ったが面倒である。ひとまずアタクシの停めるスペースはない。駐禁とでも書いてワイパーに挟んでおこうと紙を探すが、まさかのこんなときには適当な紙も大書するサインペンもない。仕方がないから、たまたま探り当てた香典袋←何があるやらわからない、
用意がいいのである。祝儀袋は持ち合わせない。にボールペンで 駐禁である108号 と書いて車に近づいたらヒトが寝ている。仮眠中であられるか、ならば起こせばよい。なにせアタシャ車を入れたい。午後の一時である。一時ではあるが先を急いでいる。ドカドカとドアを叩く、男がびっくりして起き上がる。寝ぼけマナコである。熟睡していたのであろう。窓に香典袋を押し付ける。なんやら何が起きたかわからないようだ。おまけにアタシャ坊主である。袈裟は着てないが坊主が香典袋を窓に押し付けている。ご存知の方もいらっしゃるであろうがアタクシ、相当の悪筆である。しょっちゅう己の書いた字の読解に苦慮する。時に触れ真理子に判読してもらうことのもあった。
男は尚も何が起こったかわからないようだ。香典袋の字を読んでいる。読めないか。窓が開けられる。アタクシは黙って立っている。やっと目が覚めたのか、スイマセンと言いつつ、男は車を出したのであった。
しかし、お気の毒。香典袋にはびっくりしたであろうな。駐車場の一番奥の奥がアタクシの駐車スペースである。奥の角のためちょっと広い。停める場所を探し当て、ここならよかろう と考えつくに値する格好のスペースがこうした災いを招く。
コースにはどなたも入ってこない。健康ハイランドアイレクスである。お二階筋トレを済ませ、何ゆえにか体が重かったが、1キロバタフライと、30分の残りの5分バックでこなして上がってくる。
厨房メモ ベーコンとたっぷりキャベツだけの簡単お好み焼き
ベーコン たっぷりキャベツ コショウ 豚カツソース マヨネーズ おかか
ベーコンとたっぷりキャベツはザク切り フライパンを熱し いためる 皿に移し豚カツソース以下をかけあわせる。カロリーは高いがマヨネーズソースはおいしいね。
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11月28日火曜日
秋の朝沈みそこねた月もをり
ブルンブルンとヘリの音が長く聞こえていた。
昨日は急ぎの時間が迫っていたのでそのまま出かけてしまった。今日もヘリの音が鳴り響いている。松林を透かして見ると、飛び立つ気配がないヘリがホバリングしている。国有地の自衛隊である。訓練であることは見てとれる。カメラを持って出向く。ヘリから綱を伝わって自衛隊員が降りる訓練中であった。昨夜のテレビでジェット戦闘機のパイロット訓練を見た。通りがったオバサンが すごいねえ と言っている。それにしてもヘリコプターの爆音というのはけっこう凄い。重低音で国有地の外へと飛び出している。けっこう見ごたえのある出し物なのに見るヒトはアタクシと通りがかったオバサン一人であった。フェンスにもたれかかったまではいいのだがアメリカ・センダングサが生い茂っている。剥がすのに難儀する。
なんで、タシロサンは出なかったの? と金Dさん。日曜にマスターズが開かれていたのである。どうやら金Dさん、100バタで自己記録を更新したようだ。45秒台というのはアタクシ、逆立ちしても出せない。自己記録成立の金Dさんは終始にこやかであった。おつかれさま。
川べりのウォーキングに出あうヒトはない。寒くなったせいか。クリスマスイルミネーションの賑やかなお家に出あう。しばらく見とれる。
厨房メモ 蕪と油揚げのさっと煮
蕪 油揚げ 市販のだし 醤油 酒。砂糖
油揚げは熱湯をかけて油抜きする 鍋にだし以下を投入 煮付ける 蕪の葉っぱも捨てることはない 最後にさっとひと煮する。
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11月27日月曜日
黄烏は天から順に熟れてゆき
両手一杯の買い物を済ませ外に出たら、
雨が降っている。なんだこれは。観天望気が働いて大抵は予測できるのに、まったく予想外の雨であった。しばらく様子をみる。夕立ではない止む気配もない。たまたまフードのついているジャンパーを着ていた。フードを被りよろよろと降りしきる雨の中に突撃。自転車である。
店内で子どもがぶつかってきた。ゴメンナサイとお母さんの声。ふんにゃどう致しましてと顔を見たら、スギモトくんである。匹Tさんといったらいよいか。匹Tさんだものな。5才という子どもの大きさにびっくり。まあ、なんと大きな5才。ヒコーキはただじゃ乗れないぞ。新幹線や電車は何歳まで幼児に含まれるのか。まだ、学校上がってないよねーーと確認してしまう。お母さんのスギモトくんはたしかにちょっと大型である。ちよっとであって見上げるほどではない。だっこ、と甘えられて抱き上げてキスをされてるが妙な光景である。大きいもの。小学3年生には見える。見ていてなんか楽しくなってくる。おっきい。スギモトくんとは20年くらい前に知己を得ているのではあるまいか。成人式で着物を着ていたのを覚えている。自宅まで送った。その自宅の前をプール帰りで毎日通過する。ほっそりとしていて清潔そうな美人だった。むろん、今も変わりはない。一時期 孑孑 で作品を発表していた。古いかつての同人であって当店のお客でもあった。二児の母とはね。
ニギスの開き6尾入りのパックを5パック全部買い占める。30尾、明日の仕事だ。わらび餅を売り歩きながら何故かニギスも天婦羅にする。ちょっと小骨があるがキスより肉厚で柔かい。天婦羅には最適の魚である。豆腐のハンバーグなんてのも明日の料理である。ひき肉に豆腐を入れてパン粉をつなぎに並べて焼くだけのことだ。居眠りしながらでもできる。したことはないが。今日はがんもどきと長芋を煮ふくめた。むろん圧力鍋で。大成功。
相方が1月に実施される介護福祉士の試験の準備で、日曜ごとに受けている講習に目を回している。がんばれ。わらび餅を売りさばいているだけのアタクシには、この国家資格を得るための受験資格を閉ざされている。とうにあきらめた。
雨の中を突撃したせいかどことなく体の中に寒気が入り込む。今年初めてのストーブを点火する。灯油です。しかもヤカンを載せておけばお湯も沸く。
厨房メモ 長芋とがんもどきの煮ふくめ
長芋 がんもどき 市販のだし 砂糖 塩 彩りにニンジン
長芋 がんもどきは適当にカット ニンジンは薄切りに だし、砂糖 塩で調味あとはことこと煮る 圧力鍋だと 材料にひたひたの水を加える 圧3分 自然放置 。
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11月26日(日曜日)
プラタナスは小学校の庭に落ち
雨が来る前にと本宮山へ。
9時10分登山口。まあ皆さんのおいでになる早いこと。下山してくる人の絶え間がない。なにしてこんな雨模様の天気にと思ったら、本宮山まつり ののぼりが立ち並んでいる。まつり か。まつりといっても山車があるわけでもない。屋台もない。花火もない。人だけたくさんいる。なんだ。
相変わらず持ち上げる体は難儀だが、63キロの難儀を持ち上げながら登る。上がって降りるまでの3時間、何にも考えない空間が心地よいのかもしれない。難儀をひたすら持ち上げている間は世間の瑣事は思いつかない。降りるときは降りるときで、滑らない、転ばない、ひたすら安全だけに神経が集中する。晩秋の本宮山は まつり というせいか、かなりのにぎわいであった。なにしてヒトはこんな難儀を味わいにやってくるのか。
下山の途中でもの凄いパワーを見る。たぶんまだ1歳くらいではなかろうか。これがまた体の大きな見るからに逞しいお父さんがベビーキャリアを背負いぐいぐい登ってくるのだった。うおーー、と思わず叫んだらお若いお母さんが笑っている。子どもはキャリアーの上でぐらんぐらん揺れている。個人情報保護法という由々しき法律ができて、カメラを向けにくい。拝見するだけである。
登る途中で出会ったカンさんに 今日は上で甘酒が飲めるよーーと言われたが、なるほどこれか、←写真 本宮山まつり か。お変わりをどうぞ、と勧められるが一杯でいい。おにぎり一個分ほどのカロリーを頂いたか。
正午には下山。快調なペースである。奥の院で本宮山の顔である南Gさんと原Dさんに出あう。南Gさんは会社を止め大学に通っていると聞かされる。大学ですか。京都の大学、それって京都大学ですか? とお聞きしたら笑っていた。哲学を専攻したようだ。はあ、南Gさんはおいくつであられたか。たしか教員で退職されたはずである。おなじく教頭で退職された原Dは2度転倒して再起不能と噂されていたが、死んだと思われているようで、とお元気であられる。たくさん、いろんなヒトが登っていて、たくさんの色んな生活がある。ウォーキングセンターで どういった心境の変化なの? と問われる。この方も本宮山の顔。アタクシの長髪しか知らない。問われて、長い髪を縛っていたことをすでにすっかり忘れていたアタクシであった。マリコとここへ再び来ることはあるまい。歩きながらマリコの幻影が目の前を過ぎる。まさかマリコが登ってくることもあるまいに。
電話がどっかで鳴っている。テレビではないな。はあどこだ。ケータイの呼び出し音を黒電話に設定してあったこともすでにして忘れているアタクシであった。明日は母の老健たんぽぽの支払日。月の終わりの月曜にしたのだ。
厨房メモ レンコンのツナわかめサラダ
レンコン ツナ ワカメ レタス 市販のコールスロー レンコンはゆでる ワカメもさっと、ツナを加入しドレッシングで合える。
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11月25日土曜日
身支度に冬バージョンねと言われたり
あなた、エライはねえ、
とは行きつけのスーパー、総菜屋のオバサンから言われる。所望した てんかす←商品名は揚げ玉 を、これくらいでいいかと言いつつ、続けて 子供さんに作ってるのご飯? 天ぷら買わないで、このところ毎日てんかすを買っている。よっぽどか貧乏していててんかすしか買えないとでも思われているのだった。それにしてもアタクシの歳で子供さんとなれば、40前後でしょう。てんかすを入れた袋の口を縛りつつ手渡してくれたオバサンを見れば、50くらいでしょう。アタシャ何歳に見られているのか。そうです、
と言っておけばいいことであるけれど、奥さんに逃げられて、残された子どものご飯を毎日作っている貧乏で派手目なオジサン。と位置づけられてしまう。当たってないこともないが、別れた子どもの一人は所帯をすでに持ち一人はわからないが、成人している。だいたい毎日カゴいっぱいの買い物の量である。何人の子供がいるというのか。仕事ですよ、仕事。と言っておく。くだけた雰囲気のスーパーで若いレジ打ちのお嬢さんの格好は上下のジャージである。制服なんて定めてない。そろっているのは被っている三角巾だけである。かろうじてチェックの水玉、白けりゃそのまま幽霊である。通路のいたるところに棚に置ききれなかった商品。ときどき蹴飛ばしてしまう。知らないところで勝手に物語りはつくられていく。
1キロ快調にバタフライ。こっちはほんもの。フジワラさんが子どもスクールのトイレタイム、パンツを脱がせている。上がったアタクシも並ぶが相手にされない。何ヶ月ぶりかでウォーキングのコースを変えて歩いていたら、なんといつの間にか広大な駐車場ができていた。コニカミノルタとある。畑だったか人家があったのか更地になると記憶にない。かつて毎日通っていたのに。
厨房メモ ツナとナスの炒め煮
ツナ ナス ごま油 砂糖 醤油 豆板醤
中華なべでナスをごま油でいためる ツナを汁ごと投入 砂糖以下で調味。
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11月24日金曜日
降り下りる紅葉団塊の世代にも
ポリのゴミ箱と、
カメラを持った男がうろうろ。きょろきょろ。やおら塀にゴミ箱を逆さに立てかけその上に立ち、中を覗き込んでいる。日曜祭日ともなれば日常的に目撃される情景でもある。塀の中は電車製造会社。日本車輌。けっこうな成人が塀越しに電車を撮っている。この塀が無粋な塀で、しっかりと中を遮蔽している。アタクシ踏み切りは関心があるのだけれど電車は乗るものと思っているものだから撮ったこともない。見ればなるほど妙なデザインの電車である。急いでたので帰りにでも撮りましょうと思っていたのに帰りにはすでにして電車のことなど忘れている。今日見たらもういなかった。電車です。男じゃない。緑色の車体で POKKA とドアの上に書いてあったような気がしたけれと、間違いか。POKKA なら黄色だものな。黄烏瓜だ。
歯医者さん。20分で筋トレを済ませ、20分で風呂に入って頭を剃って、10分で予約の2時半に歯医者さんへ飛び込む。という手はずだったのに健康ハイランドを出た途端 フジワラ さん。ちょっと顔を見てなかったのでついつい立ち話になってしまう。歯医者さんに7分遅れ。歯垢のへばりつきが如何にして歯周病を促進させるかの講義を聞きつつ歯のお掃除。月一回の予約。たぶんお掃除が終わるころは夏を迎えることであろう。歯垢をかりかり取ってくださったいつものお嬢さんに、今日は何も飲んでも食べてもいけません。と宣言されたような。ぐりぐりぐりとフッ素であろうかと思うのだが歯に塗りつけるのである。でも、お腹は空くし、ちょっと呑みたいし、ブリの照り焼き 煮込みうどん かぼちゃ煮 生野菜 ポテトサラダ 筑前煮 大根煮 ご飯 ターキーシングル一杯 ぜんぶちよっとずつだが食してしまう。ご馳走様でした。
白バイが信号無視した車輌にサイレンを鳴らして捕まえるのを目撃。帰りの街道である。その信号ではいつも待機している白バイを見ている。信号無視は罪であるぞ。片側が海の小さな丁字の交差点なのである。心理として突っ切りたい。白バイもそこをちゃんと読んでいる。いつもの市内の横断歩道にも白バイが待機。ここも心理をついている。町はどんどん秋色に染まっていく。
厨房メモ ぶりのサイコロステーキ
ぶり ネギ 大根おろし みりん 醤油 酒 味噌 砂糖
ぶりはサイコロ切り ネギはぶつ切り フライパンにみりん以下を投入混交する 煮立ったらブリを入れネギを加える フライパンを揺すりながら煮ましょう。食するときには大根おろし。
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11月23日木曜日
黄洛や押す乳母車杖となり
目が覚めたら鼻炎が始まっていた。ヘンだヘンだと思いながらそのままお昼に。クシャミも連発である。風邪か。相方にうつされた可能性がでてきた。きんのう、おとついと一緒であった。仕事、仕事。ひとまずクシャミと鼻がむずかゆいことだけである。グレープフルーツにレモンを絞って混成、焼酎を割る。ビタミンCが一番。葛根湯は特番。
クズノさんに電話。どうやら書き込みはできたようである。インデックスプリントなど簡単である。エプソンから入っていって探しなさい。
職場の駐車場の横が荒地になっていてカラスウリ らしき実がぶら下がっている。よそで見るカラスウリとは幾分違う。瓜々してでかいのだ。しかもまだ青い。どうやらこれはキカラス瓜ではないかと手繰り寄せて断ち割ってみた。これがなんとけっこう絵になるのである。種を探り出して見てみたら種に帯がない。キカラスだ。しかも美味そうだ。アタシャ、カラスか。もしかして。
祭日の触感がない。今年の正月までは正月の触感もなかった。年中無休がうりでやってきていた。月の中で家賃の支払日だけが肝である。一月は十三月。二月の確定申告が無事済ませた日が、たぶん 商いを続けている人たちと思うことは一緒、ようやく向かえるお正月であった。これからはどうやら遅まきながらお正月は迎えることができそうである。年末から年始まで、仕事をしてきて始めて味わう休暇である。んだども、祭日は、ないな。気がつくと祭日で、駐車場は車がしん、としていて一杯。動いてない。
サンデスクのメディア読み取り器のランプが苦になる。ビニールテープを貼って光を消す。
厨房メモ ベーコンの卵とじ
ベーコン 玉葱 卵 醤油 あったら酒
ベーコンは小口切り 玉葱は薄切りカット 中華なべでもありあわせフライパンでも まずベーコンを炒める 玉葱を炒める 醤油 酒 卵を廻しいれ、卵が半熟になったころあいで火を落とす。
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11月22日水曜日
キカラスはまだ青くあり駐車場
けたたましく、
白バイであった。町中である。ときどき白バイが様子を窺って待機しているのは知っていた。アタクシは自転車。白バイは、自転車は追いかけない。追いかけたら早すぎて追い抜いちゃう。仕事にならない。
2トントラックが掴ってコンビニの駐車場に入れられてた。トラックの運転手は開けられた運転席から、白バイを降りて見上げているお巡りさんを睥睨している。いえ、そんな風に見えたのだった。被告人が上段に構えて、検事は下にいる。状況が悪い。裁判所を見なさい。ヒトを平等に扱ってない構造のままである。人権は尊重するのに構造に異議を唱えるオンブズマンはまだ出てこない。脱線。運転席を見上げてなにやらお巡りさんは捕まえた理由を説明している。トラックの運転手は納得できない顔をしてお巡りさんを睥睨している、ようにみえたのだった。
追いかけた瞬間を見ている。信号機のない横断歩道を歩行者が渡りかけていた。突っ切ったのだトラックが。たぶん歩行者は一歩足を踏み出していた。法令など忘れているがたぶん、進行中の車輌は停止しなければならない。白バイは小さな違反であっても突っ切ったトラックを確認して追いかけたのだろう。問題は、道路である。広い道路で二車線である。歩行者が一歩踏み出したくらいでは差し掛かった車輌は止まらない。流れでそのまま突っ切るのが普通かもしれない。だいたい白バイが様子を窺って待機しているような場所ではない。運が悪かったと諦めるしかないであろう。白バイである。睥睨してても切符は切られる。仕事だから。
待機していた白バイは2台いた。この場所は妙な場所なのによく待機している白バイを見かける。2車線あるから違反車輌を見つけたら追いかけやすい。隠れる場所の真ん前に横断歩道が敷かれている。違反車輌を見つけて追いかけるには最適である。たぶん新米の白バイお巡りさんの実務研修に使っているのではなかろうか。そんなところで掴る方も捕まえる方もごくろうさま。
注射を打った腕がちょっと重い。触れば痛い。それでも泳げる、筋トレもできる。健康ハイランドアイレクスは明日休館日である。お二階筋トレを済ませ、下のプールへ。タシロサン、キック2度打ちは違反にならない? 歯医者の奥さまアオヤギさんである。違反になるか、白バイか。キック2度打ちは諦める。泳いだあと掴りたくはない。200メートルの背泳でターンを違反して一度掴ったことがある。ちょっと口惜しかったし。
錆びた線路の新しい踏切。学校帰りの小学生も遊んでいる。電車が通ったら崩れるかも。
厨房メモ お安い鶏肉ムネのかりかり焼き
鶏肉ムネ カレー粉 小麦粉 塩コショウ
ムネ肉は半分の厚さに削ぎ切る カレー粉以下をまぶし フライパンで焼いてみる。カリカリになるまで 歯の丈夫なお若い方の貧乏レシピ。
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11月21日火曜日
秋の声着信音をそれらしく
インフルエンザワクチン、
を打つ。集団接種。お昼ごはんが終われば帰れるところ足止め。ワクチン到着の2時まで、車を磨いたり、黒い実になりつつあるジュズダマをスケッチしたりで時間を浪費する。ピンクの白衣 ピンクの白衣 と産科看護婦のマリコはよく言っていた。の看護婦さんがしずしずとワクチンをささげ持って2時過ぎに到着。トップに接種していただく。なにせ女性の職場である。さっさと出るに限る。狭い休憩室にいろとりどりの女性ばかりが20人ほど詰め掛けている。男性はひとまずアタクシとお医者さんだけ。悶絶しそうである。この一ヶ月の間に病気をしましたかの問診に下痢おうと。と記入。おうとの漢字が書けない。エイコさんは生活習慣病も 病気 かなあと天井を見上げている。病気でしょう。腰痛なんかも病気かなあ と元バスガイドのビイコさん。勝手にしなさい。切れ痔なんかも病気だよ申告しなさいな正直に。
よく揉んでおいてください。だけだったので、よく揉みながらそのまま運転しつつ健康ハイランドアイレクスへ。いいであろうかとちょっと迷ったが、よく揉んでおいてください。だけだったのでプール。揉みながらは泳げない、揉むのは中断。500でほどほどやめておこうかと思ったが、ついでがついでになって1キロバタフライをこなしている。サウナから出てきた男が水風呂でもぐりこんで頭を洗っている。注射の痕からなんぞかうつりそうな気配がただよう、この男のあとはやめておく。
クズノさんは昨日教えた写真の取り込みができたであろうか。
小さな新しい踏み切りに最後のバーが付いた。電車が走らないのだから決して閉ることのない、小さな新しい奇妙な踏切の誕生である。
関西テレビ製作 僕の歩く道 を見る。静かなストーリーで好感が持てる。
厨房メモ 手羽先と蕪のスープ煮
手羽先 蕪 ニンジン 固形ブイヨン バター 塩コショウ
バターで焼色が付くまで手羽先をいためる ブイヨン 水で煮込む カットしたニンジン 蕪わ投入 塩コショウ
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11月20日(月曜日)
もどきでもヤブムラサキは式部色
タシロ、
フォト教室、である。タコのサラダにタコのチヂミを食しながら、
呑める人は呑んでいただく。そうでない人はお茶。少数精鋭主義。人と同じ写真はやめましょう。絵葉書写真はやめましょう。工夫しましょう。これだけで写真が違ってくる。年開けての、二月にある市民展に標準をあわせる。4名しかいない生徒の1名が欠席。休むな。
朝から眠いのがずっと続いている。寝ます。
厨房メモ ホウレン草の卵和え
ホウレン草 卵 市販の中華味
ホウレン草は硬めにゆでておく。適当にカット。フライパンで下味のつけた卵をスクランブルエッグ状にいためる ここへゆでたホウレン草を参加。
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11月19日日曜日
マラソンは尚子一色雨の秋
2時間26分15、
というのは東京マラソン、3時間というのは平均的なアタクシの本宮登山の登り降り。東京マラソンに匹敵する2時間30分を切ったのは5年前までのこと。加齢とともに時間はどんどん縮んでいるのに歩行時間は延びている。雨模様であったが山に入る。しばらく歩くうち耳が寒い。耳あてを忘れている。半ばあたりで かんさん に出あう。かんさんは前歯の一本に欠損がある。見慣れてくると歯が一本欠損しているのがあたり前になってくるから慣性というのは不思議である。
ボーイスカウトと、ライオンズクラブというのは似たり寄ったり、どちらもかまびすしい。カウボーイハットとキンピカのチョッキなど着て、映画で見るアメリカの将軍のようにバッヂかいくつもぶら下がっている。ワインを飲んでチゲ鍋をつつき天ぷらを注文しているような、金持ちだが頭の悪い節操の欠いた奴らである。バスで着ている。そんなものをやりすごし下山。
おばあちゃんと孫娘二人という組み合わせが、孫娘二人の方が行くーーと、はしゃいでいる。いってらっしゃーいと声をかけたが、雨が降ってきてたのだ。あのあとどうしたろう。行ってらっしゃいではなかった。いくらなんでも戻ったであろうな。
お昼には戻っていたのでタカハシを見る。フジワラさんから、5キロを走って膝が痛いとメールが入る。これはシティマラソン。トウキョウはタカハシ、トヨカワはフジワラ。走る女子においてはにんげんとしての重さは同じ歳も同じ。拍手。
足は完璧に山の足に戻った。下山は時に走る。慢心をせず。
厨房メモ 豚肉薄切りのとろけるチーズ 豚薄切り とろけるチーズ 塩 コショウ ケチャップ 小ぶりのフライパンで薄切り肉を炒め塩コショウ 火を落としとろけるチーズを載せる。むろんホウレン草など添えてね。
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11月18日土曜日
下り坂明日の天気さ鰯雲
雨か。夕闇から、
雨になる。走らないけど明日はシティマラソンである。おととしの明日、車の横でフンをされて、フンでしまったのに気がつかず玄関マットがフンだらけになって、ハラがたって捨てた。住宅は陸の孤島で近辺にはコンビニもスーパーもない。ランナーがこっそり車の影に隠れてフンをしたのだとずっと疑っている。去年の明日は警戒した。フンはしてなかった。明日は雨だ、走るのか。10時からお昼まで通行止めで車の出入りができない。出損なったらこのまんま、出るならその前に出なければ、厄介な日である。
日が暮れるのが早くなっている。毎日どんどん早くなっている。健康ハイランドへ入ったのがちょっと遅くなったら、帰りにはもう暗い。クリスマスのイルミネーションなんだろう。最近は商店というより普通の家が、電飾をほどこしてきんきらきんきら賑やかしい。大変ですねえ一ヶ月つづくのだ。お客さんからいただいたクリスマスツリーが何故か捨てきれずまだあるはずだ。飾る気などないのにある場所を知っている。
間違えてお二階で筋トレを始めたら、待てよ、昨日やっていたことを思い出す。やだね、そうか土曜日だ。急遽プールへ。土曜のプールは空いている。のんびりと一キロバタフライをこなす。ダウンにバック。たぶん一キロのバタフライは近所迷惑であろうな。バックを始めたら一人二人とコースに入ってくる。
雨がおさまっている。シティマラソンはできる。かも。
厨房メモ 薄切り豚肉の空揚げ
薄切り豚肉 醤油 酒 小麦粉 卵
豚肉は醤油と酒で下味をつける ボウルに 味をつけた豚肉と小麦粉卵と攪拌し ゆっくり静かに1枚ずつカラっと揚げてみる。昔、一度だけ二度目の妻がこれをやった。それいらいしてない。
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11月17日金曜日
ストックを突いて今生の秋の山
黒部節子さん、
というかたもいらしたのだった。日本地図的にはお近く在住の詩人であった黒部さん。
黒部さんにも、いちどだけお会いしている。正しくはお会いしたというよりお姿を拝見したという程度の出会いである。黒部さんの出版記念会ではなかったか。今思うと奇蹟の再生をした直後の黒部さんであったろうか。黒部さんの不思議な詩に興味がそそられ出かけたのであった。そんなに広くない会場とされた部屋の中央に、黒部さんは静かに影のごとく椅子に座ってらした。詩集にある 本星崎 という地名が実在の地名であったことをずっと後で知る。いまでも、名古屋へ入る道筋の信号機に 本星崎 とあるのを見るたびに、知っていたというだけの黒部さんを思い浮かべる。
出版記念会には数人の威圧するような人たちが会場の後ろに立っていた。あとで知ったが 菊屋 の連中 と言われた、菊屋 の人たちだった。この菊屋には、アタクシもあとで連中の一人になる。黒部さんの起こした詩誌アルファは 脈々とまだとどけらている。黒部さんが死んで3年になる。
100年経てばこの世に生きている人間はみんな死んじまってる。昨夜見ていた映画の科白である。虚無的だが当たっている。アタクシなどたっぷりお釣りがもらえる距離である。一日は長くて短いが。
筋トレエリアで筋トレに励む。スズキサンがアタシンちの店に写真を飾ってくれないか、という申し出。た易いことではあるが搬入搬出の手間を考えると二の足を踏む。とてもそんな時間は捻出できない。無下には断りきれず、さりとて承諾の返事はせず、あいまいもこのまま笑顔だけで応対する。
焼酎を、絞ったグレープフルーツと合体して飲んでいる。
厨房メモ ご飯においしい 豚肉とキムチの炒めあわせ
豚肉うすぎり キムチ
炒める。
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11月16日木曜日 団欒(だんらん)という名が列に秋の山
そうか、
山根研一さんは亡くなっていたのだった。餐 という薄い同人誌がひっきりなしに届けられていた。アタクシは返礼をしていただろうか。山根さんとは一度だけ会っている。新橋かそこいらで開催された詩人の集まりであった。新川和江さんがメインの講演をされた。アタクシと山根さんとは前座みたいなポジションで10分だけ語ってくださいという依頼だった。もう一方いらしたがお名前を失念している。確かアタクシはアルコール依存症とアルコール中毒の違いについてなんかを語った覚えがある。狭い会場は詩人で一杯だった。その詩人を前にである。新川さんには関西のお笑い人と揶揄された。20年は昔である。
アタクシが終わった。会場の後ろから突如。ワンワンワンと奇声が起こった。イヌの帽子をかぶった男が飛び込んできた。しっかりとびっくりした。むろんそれは計算に計算尽くした登場であったが充分に計算したとおりのうけかただった。登場が奇抜で何を語ってくださったか覚えがない。それが山根さんだった。たぶんそのあと話をしたのだろうか。それから、個人詩だったろうか、餐 が届き始めた。そこで山根さんが宝石のブローカーだったことを知った。ブローカーではなかったかもしれない。なににしても宝石屋さんであったことは確かである。宝石か、ゴージャスな人であると認識した 餐 である。山根さんの訃報は詩人会の会報で知ったはずだ。ずっと山根さんのことは忘れていた。小柳玲子さんから、ちょっと、詩 が届けられた。小柳さんの語る暖かい山根さんの記述を見つけた。そうだ、山根さん。死んでいたのだ。
溜まっていた詩集の返礼をする。大した詩人をやっているわけでもないのに詩集が溜まる。たんびたんびに返礼を書いていた習慣がだんだんおろそかになる。溜まり始めるともうごちゃごちゃ。後先がわからなくなる。もしかするといただいてから半年はないだろうが2ヶ月くらいは経っているのではなかろうか。半年になるとあまりに失礼で返礼は書かない。厄介なのは思潮社刊である。住所がない。封筒などとっく廃棄している。もうしわけないが貰いっぱなしになる。せめて 謹呈 とある栞にご自分の住所を記すくらいの礼節は 勝手に、あえて勝手にと申し上げる。土足とまではいえない。送りつけてくるのである。ごめんくださいまし、と言っているのである。あってしかるべきではあるまいか。
厨房メモ 圧力鍋でスペアリブの生姜煮
スペアリブ豚 生姜 サラダオイル 醤油 砂糖 みりん 塩コショウ コンソメ
フライパンでスペアリブを焦がすように焼き付ける 圧力鍋に醤油以下を投入 水を被るくらいひたひたにし加圧、おもりが揺れて15分細火 取り出す 煮汁はそのまま煮詰めてスペアリブにかける。圧力鍋の定番。発泡酒がすすみます。
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11月15日水曜日
昨日今日裸木になりゆく銀杏かな
烈風を突いて、
灰色の自転車軍団がよろよろ、よろよろ。あぶなっかしいったらありゃしない。どうしたのよ。と思ったとたん、そうか、げんき広場だ。みなさん自転車の前カゴにひらひらひらひらと同じビニールの袋。今日の出し物はなんだったんだろう。見損なっていた。信号で止まることがない限りわき目はアブナイ、そのまま突っ切ってしまう。
まったく今日の風も意地悪な風であった。止むことがないひっきりなしに吹きすさぶ。ヒトなら途中で息継ぎという一呼吸になるもんだが、はあ、気象は容赦しない。吹きっ放し。自転車軍団を見ているときは車の中であったが、下りて自転車に乗っている。
今日もメイドパンツ穿いてるの? 色ちがいかなんかで。うーーん、と答えない。穴でも開いてんのか。結婚して20年。なんとか活性化を試みようと努力してるのに怒れてきちゃう、とわらび餅売り場の相方。セクシャル・ハラスメントにならない職場である。だいたいが、あらーー、床屋さん行ったの? と声をかけるヒトもいて。リキまる←中日新聞、じゃないのである。リキまるはまだいい。毛が一本ある。アタクシは無毛。座っても床屋さんが困るであろう。
じゃが芋、玉葱、ホウレン草、豆腐にうどんに ニンジン ナスに小麦粉。まだあるバナナとグレープフルーツ。うどんの玉など25個である。これを自転車で運んでくる。運びながら毎日感心する。自転車ってそうそうパンクはしないものだ。自転車で運ぶには恥ずかしいほどの荷であった。毎日だが。
厨房メモ 豚肉とキムチの炒めあわせ
豚肉うすぎり キムチ ごま油 白ゴマ
豚肉はカット キムチは絞る カット ごま油で豚肉を炒めキムチをくわえてさっと炒め合わせる。ゴマを振る
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11月14日火曜日
サンクスもチビ太のおでんの幟揺れ
気温が下がると、
スーパーでおでん種が売れる。味のしみた大根など格別である。大根を柔かくするまで今まではことことひたすら煮るしかなかった。おでん種の中で唯一火の通りの悪いものが大根である。ここで圧力鍋の出番。カットした大根を入れる。一人じゃ淋しかろうとニンジンも一緒に入れてやる。じゃがいもなんかもいいか。愛情だ。10分ほどで圧がかかる。おもりが揺れ出す。そのまま3分間細火にして火を止める。圧が下がるまで放置。その間にからしを溶いたり、こんにゃくを切ったり、はんぺんを曲げたり、竹輪に人差し指を突っ込んだり、一杯飲んだり遊ぶ。10分ほどで圧が下がる。下ごしらえの完了。だしを入れ、遊んだ具を入れ普通にことこと煮る。
さつまいもをふかしてみた。中に入れるふかし用の仕切りが付いてなかったので、アイストーン←氷をつかむステンレスのハサミ。これを入れてその上にさつま芋を載せる。簡単大成功。塩を振って皮ごと食す。お友達と圧力鍋レシピの情報交換をしてるのよーー、と先だって娘のパンツともども下着ドロに遭ったわらび餅売り場の相方。あのねタシロサン、メイドカフェって知ってる? はあ、情報として噂では一応。行ってみたいなあと思って、仕事を変えるのかい? ちーーがうわよーー。遊びに行ってみたいとおっしゃる相方。今日メイドのパンツ穿いてるのよー。ほら、とご亭主に見せたそうだ。フリフリの付いたパンツ。ご亭主一言。興味が無い。アタシにゃ見せていただけなかった。
電池交換ができておりますからの電話で、カーマに腕時計を取りに。高度計の付いたカシオのプロトレック。バンドが汗でよれよれになりプツンと切れる。高度計も大雑把である。皮に似せてた合成の皮。いい加減なものであるが欲しくて買ったものであった。デジタル、アナログとそれも二つも。
今年は手が荒れてくる。ワセリンを塗る。手荒れにはワセリン一番、電話は二番。巡査長が強盗。金銭に窮していたというが、家のローンねえ。悲しくはないか。たぶんあるだろう家族とか家庭とかを考えてしまう。人さまのことだが。巡査長が強盗ねえ。悲しくはないか。
快調に泳ぎ飛ばす。わらび採りのツチヤさんは熱心である。オバサン軍団のなかでコーチに専念している。一コースが毎日ツチヤコースになっている。
厨房メモ 豚肉とホウレン草の 唐辛子味噌←コチジャン炒め
豚肉 ホウレン草 は適当にカット 炒め合わせる。
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11月13日月曜日
冷まじや便座も強に切り替えて
25年くらいは、
使い続けているのではなかろうか。我が家の温水トイレシャワレである。この間三度故障してちゃんと直ってる不具合は無い。松下電工は素晴らしい。不具合はアタクシのお尻のほうだ。お客にも一人いた。ヤクザな客であったが用をたすのにしゃがむことだけは自宅でしかできない、と。突然の来訪ということを除けばアタクシもしゃがむ用だけは出先することは あまり ない。かみさんは行き当たりばったり、呑み屋のトイレでも平気で用をたしていたが、これはできない。なんでもしゃがんだら出るのだそうだが。アタクシ的感覚ではそれは節操がない、という。
この頃のシャワレは温水の勢いがおおむね優しすぎないか。勢いというもに欠ける気がする。我が家の松下電工25年のレアものは、もともと勢いがいい上に ターボ なんていう選択肢もある。さすがにこれだけはいまだ使ったことは無いが、たぶん飛び上がるであろう。こわくて押せない。三日も下痢が続いていたつい先だってもどんなに松下電工に感謝したことか。立派な建物でトイレが普通だとがっかりする。立派な建物の所有者は外見だけでなくトイレにも気を配っていただきたい。極論から言えば、一番大切な部分ではなかろうかと考えたりする。でもさすがに新幹線は付いてないな。構造的に無理があるのであろうか、のぞみは知らないが。
圧力鍋で 豚バラ肉の角煮 に挑む。一発勝負である。時間的にやり直しはきかない。圧をかけて試行すること二回、放置しふたを開けて驚く。この間約一時間、大成功。見た目ですでにして柔かい。歯のないお年寄りも苦なく食せる。煮汁で大根を煮なおせばほっとする秋の夜長のお惣菜となれり。
健康ハイランドアイレクスはお二階筋トレ。スイミングハイにもなっている。終わって泳ぐ。1キロバタフライに200のバック。
わらび餅売り場の相方から のだめカンタービレ がおーーもろいよ、と耳打ちされる。見てみる。ダメだ。一分でテレビを消す。のだめ ってなに? と聞いたら 野中のダメ子とかなんとか言ってがすでにして忘れている。アタクシ的かんかくでは のぐそ である。溜めて出すのであろう。呑み屋で会話が下ネタになったらおしまい、とよく注意された。
厨房メモ 豚肉のポン酢焼
豚肉うすぎり ポン酢 サラダ油 大根おろし 薬味のネギ
ポン酢で豚肉を浸しておく これをフライパンで焼く ポン酢を入れた大根おろしで食する。簡単。
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11月12日日曜日
登りも風下りも風の秋の山
烈風寒気、ベスト一枚、シャツ一枚。
寒気に身を晒すというのは気持ちがいいものである。体の毒素があたかも抜けていくような気分にもなれる。
珍しく顔見知りに一人も会わない。鈍足のため次々と追い越される。小学生の男の子とお母さんも早い。ほとんど駆け足状態。窮屈な登山靴は靴の中敷きを外すことで解決。中敷きが足全体を押し上げていた。ゆるくはなったがどのみち皮は硬く重い。暖ったかいけどね。
相変わらずお賽銭を忘れて借金。遭難は無いものと仮定して食料も持たず。水だけ。登りきって久しぶりに富士山を遠望。指先がかじかんで感覚がない。おせっかいオバサンがはしゃぎまわってやたらと双眼鏡を貸し与えている。転倒に気をつけて下山。帰ってから胸のポケットを探ると拾い集めたはずの 森のエビフライ が失せいる。はあ? どこで落とした。本宮山のリスは貪欲である。尻尾の一つも無いエビフライであったが。おかしい。入れた場所を間違えたか。ポケットの外とか、アタクシのことだ。寒かった。
早朝登山の予定が普通登山になっていた、秋の寒い本宮山である。
図書館が3週間の休みになる。CDを借りに自転車で。
厨房メモ 豚肉と大根の炒め煮
豚バラ肉塊 大根 サラダ油 砂糖 酒 醤油
豚バラは2cmほどの角切り 大根も同様 豚バラ角切りは熱湯でしゃきっとさせる 中華鍋で両者を炒める 調味。
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11月11日土曜日
をどかすも猫身じろぎもせず秋麗
検便、
という社会の仕組みがある。ついでに検便の採取方法について話してみた。じゃが芋の皮を剥いている。今はキャップを抜いてそのまま匙なっている部分ですくい取る。キャップをもどしパチンと締めて終わりだ。アタシラの子供の頃はマッチ箱、だったけどどう? 聞いたのだ。この相方は40の半ばである。深あーーいマッチ箱でぎっしり詰めて、押し込むときはみ出たりして、じゃが芋の皮むきは三つ目に遷移している。なんか教室中臭ったなあ。朝一番の話題ではないが、今日提出した検便が早すぎたということから始まったのだった。検便は来週の金曜日からの受付になっている。ちょっと早すぎた紅葉である。タシロサン、それって腐るかも。腐るか。冷蔵庫か、と思ったが冷凍庫に保存したのだった。こんなもの冷凍保存したのは検便歴45年、初めてである。どこの冷凍庫か、それは言えない。壁に耳あり障子に目あり。
隣り町の市民展出品の搬入を済ます。
帰りにそのまま健康ハイランドアイレクスへ。ちょっと泳いでみる。昨日したたかに手を付いた弾みで肩が痛い。無理であるかと一掻き腕をまわしたらなんなく廻る。バタフライの新しい泳法1ストローク2キック。さっそくアタクシの編み出した泳法を試みる。キックを一つ続けて打つことでより1キック分前進する。ただし水中に顔が浸かっている時間が長くなるので、タイミングを正しく取っておかないと呼吸が苦しくなる。一つ間違えると水を飲む。リスクは大きいが慣れていくことで克服する。泳げてなんなる、と言った人もいたが泳ぐことはけっこう楽しい。泳いでるうちは無心になれる。何も考えてない。泳ぎながら献立など考えようと試みたこともあったが、考えることなどできない。水泳はひたすら泳ぐだけに終始する。ようだ。ランニングも同じかもしれない。
古い週刊誌が出てきた。古本屋で買ったものだ。面白いのでしばらく載っていた広告のアップをしてみる。夜に至りて風がものすごい。換気口がひゅうひゅう音を立てている。明日は早朝本宮山。の予定。
厨房メモ えのきのさっと煮 えのき キクラゲ サラダミズナ だし 醤油 みりん キクラゲはもどす 材料を分断し さっと煮あげる。火が通ってよし。煮すぎないこと。
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11月10日金曜日
秋麗や地球に足掛け猫眠り
おーーーーい、まりこちゃん。
つまづき、転倒。平地のそれも職場の通用口である。
転倒するメカニズムを歩きながらの再現試みるも難しい。あっという間にすっ転んだのだった。繰り出した右足が躓き、支えの左足は後方に残ったまま、前方にはなにも無い。とっさに手は付いたものの砂利状態の着地面。したたかに打ち付けた掌は見る見る紫色に。右足の膝も引き続き災難が降りかかる。擦りキズで血が吹き出す。しばらく流水で冷やす。メガネもカツンと音がしたがかろうじて顔の打撲は免れる。損傷は左の掌と右足の膝小僧下。帰りかけたときであったのでキズバンを貼ってそのまま帰宅。体をしたたかに打ちつけたのか、夜に至りてお尻のあたりが痛む。肩も痛て。
この前の転倒は冬での自転車だった。ハンドルを切りそこね体が宙に舞っていた。自転車ではすでに4回放り出されている。自転車での店頭は不思議にこれまで怪我は無い。今日の傷も明日あたりには治るであろう。うーーん、傷口がぺろんと顔を覗かせていたので水泳は控えてみた。参った。生傷の絶えない体である。しばらく安寧の状態は続くが災難が降りかかる。世界だ。
朝はサラダ油で、帰りがけに見たら豆乳だった。豆乳はお高いのか100円持参とある。ここも難儀であるなあ、一日三部制で夕方の時間も書いてある。年寄りもそんなには暇ではなかろう。ちよっと欲張り過ぎないか。急いては事をし損ずる。ぞ。
空を切り裂くようなヒコーキ雲。明日は雨模様。隣り町の市民展へ応募する写真の搬入。一年一回一枚。選別に苦慮する。人様の写真は即断できるものの。
厨房メモ 肉じゃが圧力鍋
じゃが芋メークイン 牛肉 お安いバラ肉 玉葱 人参 醤油 砂糖 みりん 塩
ふつうに 肉じゃがを作るごとく調味 材料を炒める 醤油以下を入れる 錘が作動して細火で3分、そのまま放置 この間20分くらいか、ほかにいろいろ行動を続けている 付ききっきりにはなれない。お見事、ほかほか肉じゃがの完成。用心してメークインを使用。男爵でも可。
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11月9日金曜日
秋うらら番いで飛び立つ鳥もをり
被害はひとまず免れた。パンを囮のキャッチセールのばあちゃんではない、
昨夜のうちに一台車上狙いに見舞われたのだった。アタクシの車の数台おいた隣である。おそるおそる自分の車を覗く。覗いてホッとする。どうやらカーナビを狙われたようだった。運転席の小窓が割られカーナビが引きずり出されている。構造はわからないがどうやら引きずり出したまま諦めたらしい、もってってないのであった。コードを切断せず取ろうとしたのはいいのだが、そのコード配線があまりに複雑で断念した、と言ったふうの荒らし方であった。昨夜は他の駐車場でも被害届けが出されているようだ。見るとカーナビ搭載の車は他にもある。おちおち安眠もできないだろうが、夜中見張っているわけにもいかない。
えーーー、うちは大丈夫だろうか。
被害者を前にして、ついわが身の心配を口に出してしまった。配慮がたりないではないか。車上狙いは二件目である。これでカーナビを取り付けるのは断念する。後付のカーナビなど、もってってくださいとドアを開け晒してあるようなものだ。一応、防犯ブザーは取り付けてある。異常な振動をキャッチすると音が鳴るだけのものである。よしんば鳴ったって聞こえない。陸の孤島の住宅のそのまた奥の駐車場である。抑止力に頼るだけの防犯ブザーである。金目のものは置いてない。保険料は高いが車両保険には加入してある。
公園を横切って図書館へ出向く。うららである。ベンチで寝ている人がいる。ベンチで寝ている人というのはももの凄く貧乏しているか、ゆとりのできている人と見る。中途半端なアタクシにはベンチを昼寝で独占するゆとりは持ち合わせてない。イトウくんがにっと笑っている。このイトウくん。まだ若いのに定職についてない。余程の金持ちなのであろうか。壊したバイクを新調できなく自転車に乗っているから金持ちとも思えないが、わからない。会話はしたくないのでそのままそっと通り過ぎる。
圧力鍋でホワイトカレーを作る。鶏肉がくたくたに柔かい。圧力鍋で切り干し大根を煮る。切り干し大根がくたくたに柔かい。さつま芋と生揚げを普通の鍋で煮る。柔かく煮えたはずだったのにさつま芋がちょっと硬い。
厨房メモ ツナ簡単マカロニグラタン
ツナ←鶏肉ももに変えても たまねぎ シメジ マカロニ バター 小麦粉 牛乳 塩コショウ とろけるチーズ
材料を炒める ここへ小麦粉を投入 小麦粉が透き通ってくるまで炒める←ここがコツ 小麦粉の白い部分が消えたら少ーーしずつ牛乳をそそぎいれる 塩コショウ 耐熱皿に移しとろけるチーズを乗せ焼く。相方のひとりはこよなくホワイトソースがお好きなようである。毎日でもいいのだそうな。アタシャ大匙一杯でもう充分。写真は赤い蕎麦の花と柿の木。秋うらら。
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11月7日火曜日
冬近し真っ逆さまに落ちる鳥
秋深き歯医者へ、
歯を折ったのは真夏であった。カチンカチンに凍った井村屋のあずきアイスを齧ったのである。意地汚いといえば意地汚い、見苦しいといえば見苦しい。前歯の横の歯。もともと虫歯で治療してあった。いわば死んでた歯である。死んだ歯はもろいから井村屋のあずきバーは気ーーつけなさいよーー、なんて一度も言わなかった歯医者である。20年通ってるのだよ。少しは親身になって欲しい。冠、とあった。被せたわけであろう。違和感はまったく無い。銀色の歯なんぞ一本くらい欲しかった。ちょうどいい。裏側が銀色になっている。本日の治療費5860円。保険が利くのだそうな。歯を挿入して下さっていたお嬢さん。屈むたびに御髪がはらはらと当たるのである。いい気持ちになってうっかり寝てしまう。
自転車が止まるほどの猛烈な風が吹く。東海木枯らし一番である。ハラが立ってくるほどの向かい風である。おやおや、女子高性の短いスカートが弾みで顔にまでめくれ上がっている。ごちそうさま。
二週間泳いでないとさすがに泳ぎ始めの一掻きが重い。一掻き一掻きと、水に潜る。重い一掻き一掻きで重い1キロをこなす。二週間くらいで十六年鍛えた泳ぎは衰えませぬ。
げんき館と幟にある。今朝は異常に寒かった。お年寄りが風に吹き飛ばされそうになって群がっている。ひとまず元気なお年寄り連である。げんき館はお年寄りを食い物にする健康器具俄か販売所であろう。空き店舗に突如出現する。騙されても騙されてもお年寄りはパンに釣られて群がってくる。騙しても騙してもげんき館は飽きることは騙し続ける。お金もある元気なお年寄り連である。別に問題はなかろう。げんき館とお年寄り連は危ない均衡を保ちながら継続していく。家族の立ち入る隙間は無いようだ。
立冬である。
厨房メモ 牛肉柳川
牛肉 牛蒡 卵 醤油 砂糖 みりん あったら三つ葉
牛蒡はささがき 鍋に醤油 砂糖 みりん を入れて煮立てる ここへ牛蒡 牛肉 火が通ったら卵を廻しいれ 三つ葉。
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11月6日月曜日
うっかりと柿とろけ出す闇夜かな
職人技であるな、マットを広げる。
斜め切りのカッターを延長上に置き切り込むこと数回。これを両サイド。見事に両サイド合わせて4センチマットが広がる。全紙用のマットがあったのだが若干両サイドに無駄があり広げたのだった。写真を収める黒枠のマットである。バックシートは前回使用した写真の裏側にスプレーのりを噴きかけ写真を貼り付ける。額にはめ込み完成。土曜搬入の用意であった。カメラのキタムラの女の子が タシロサンの写真はどこか視点が違ってて いいです。 とほめてくださる。ありがとう。根性と忍耐力が欠けているので風景写真はほとんど無いタシロサンであった。
健康ハイランドアイレスクの筋トレが遅くなる。あら、もう4時半なのですか。この時間になるとさすがに励む人はまばらである。肩の筋肉に難儀をきたしているホシさんが19日のシティマラソンに出るのだと難儀な肩を振り回している。マラソンに挑む人を尊敬する。走ればいいだけのことだが、あれでなかなかやってみると走るという筋肉運動に意識が連動しない。ウォーキングのついでにちょっと走って見ましょうと、走ってみたりするのだが、走りながら自重で体が地べたにもぐりこんでいてへたりこんでいる。アタクシは走れない。ととうに諦めた。甲高偏平足外反母趾である。よくぞこんな奇天烈な足をくれたものだご先祖様。兵役検査があれば真っ先に撥ねられる。お国のために戦いたいのに。
チビ太のおでん の幟がはためいている。おでんがあれば毎日でもいい。という二児の母が職場にいらっしゃる。母はいいけど子供がねーー。そうそう付いて来れますか毎日のおでんに。均一の味でくるまれてただハラを膨らませるだけのおでんというしょくもつは、ずっと昔から好きになれないが明日はおでんを作らねばならない。わらび餅を売りながらおでんも時に売り歩く。売る分にはいい。売るだけだから。
眠ったまま歩くことができるフジワラ先生、は今朝である。エレベーターから出てきた人にぶつかりそうになって目が覚めた。
厨房メモ ニンジンとカブのクリーム煮
ニンジン カブ バター 小麦粉 牛乳 コンソメ 塩
ニンジンはゆでておく 蕪はてきとうにカット 鍋にバターを溶かし 蕪を炒める ニンジンを投入 小麦粉を加え炒める 牛乳を加え混ぜ合わせる コンソメを入れて味をつける お腹にやさしいクリーム煮。
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11月5日(日曜日)
晩秋やムラサキの実をそっと添え
朝の6時に起きなきゃならないなんて、
イヤに決まっていますが、起きねばなるまい。約束は約束である。自分から申し出たことだ。ちょっと寝ぼけていたか朝が暖かかったか、現着で気が付くと夏のシャツを着ている。慌てて車にとって帰り雨具を引きずり出して羽織る。山の雨具は軽くて暖かい。畳んで収納するのが厄介なので数年前の木曽駒が岳雨以来着てなかった。
山のボランティア一人、地元人のガイド一人、かりだされたアタクシら森林インストラクター一人、10人の班組みであるから7人が自由参加者。10班組んであるからおよそ70名が森の危機に関心を持って集まったという計算になる。呼びかけても人はなかなか集まってくれないのは商い四十年身に染みて感じている。よくぞ集まったと言いたい。女子大生が70人であるかとわくわくしていたら、あそこここにぽつりぽつり。集会場所が北側で差し込む陽も無くやたら寒い。早くも帰りたいがそうもいくまい。充俊さんの奥さんお子さんとつい三日前のアタクシになっているようだ。下痢と嘔吐。はあ? ここで驚く。嘔吐は おうと であるか、おうど ではないの? まったく同じ症状である。充俊さんこそ、気が気ではあるまいこんなところにいて。アタクシの嵐は通過した。
信長の棺 が興味があったので傍らで見始めているが、はあ? ホンの長坂秀佳はアタクシの友人である。喜多見の四畳半で同居した。しばらく会ってない。しばらくぶりがこんなとこで出あうとは。
森の健康診断が終わってから振舞われた豚汁を食したのはいいのだが、おかわりどうぞでついつい2杯食したのが災いする。そのまんま胃が固まる。夕食が食えない。参った。豚汁ごときで。なににしてもひたすらくたびれる。止まったまんまの山歩きはどうにも苦手である。名古屋から参加という二人の学生の爽やかさに乾杯。いい若者がいるではないか。ニッポンの森は少しよくなるかもしれない。
これは↓本宮山の500M地点。日本の山の現状である。今日調査した山と顔はまったく同じにしている。
厨房メモ みぞれ汁
豆腐 大根 ネギ 市販のだし 醤油 片栗粉
豆腐は荒切り 大根はすりおろしておく ネギは小口切り スープを作る 豆腐を入れる 水溶き片栗粉でとろみをつけて大根おろし ネギ
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11月4日土曜日
熟し柿好んで食べる人もをり
先日一緒に森を歩いた生徒から感想文を、
いただいた。小学五年生の野外体験授業で5班だったようだ。5班の10人。ピンクのリュックをしょったインストラクターさんへ、という手紙が3通あった。ピンクの小さなリュックを背負っていたのである。なぜ? ピンク。と問われた。うーーんと返事に迷ってたら、何ンか似合う と声があった。考え見ればおっさん、ピンクは可笑しいか。山の鉄則、つけるものは派手なものにしなさい。遠くからでもわかる。そうか、滝を見たことがないという子供もいるのである。アタクシを振り返る。滝か、小学生の頃たぶん、滝には出会ってない。
感動の一文があった。一番楽しかったのはカニを一緒にみつけたことです。そう、どんぐりを拾い、エビフライを拾い、ムカゴを食べて、水切りをして、丸太切りをして、どれも楽しかった中で、一番楽しかったことは カニを一緒にみつけたこと だったのである。一人のおんなの子とカニを探した。その地点は引き返し地点で、カニ探しが終わりすでにみんな帰りかけていた。しばらく歩いたのだ。確認しながら歩くので当然アタクシは最後尾。一人の女の子が カニが欲しい と訴えたのである。今になって? ここで? 今までみんなして獲ってたではないか、行かないとどんどん遅れる。マズイな、一瞬迷ったが、おいで、と引き返して急いで川に降りたのだった。おんなの子も駆け下りてきた。いそいで石をひっくり返した。いくらでもいるサワガニだがタンポポを摘むようにはいかない。時間にすれば5分程度のものであったろうか。見つけたサワガニをその子に捕まえさせて、最後尾の最後尾をまた急いだのだった。それだけのことである。ダメっと言ってそのまま歩いていたら、おんなの子はちょっと無念で、ちょっとかなしい思いをしたかもしれない。たぶん、みんなで捕まえていたときはカニが恐くて見ていただけの子だったのかもしれない。或は捕まえられなかったのかも。
子供の頃の体験はいつでも不意なところから根が生えてくる。こんなことで自然が好きになってくれればいいではないか。5時間この子達と行動を共にした。全員の顔は覚えていたのにどの顔も思い出せない。そういえば、おいで、と声をかけたとき一瞬その子の顔がぱあっと明るく輝いたことは思いだしている。その子は帰り道、大きなホウの葉を拾い捕えたカニをその上に乗せて次に出合った川に放した。アタクシはこのほうが感動的であった。持ってっても途中で死んじゃうから。わかっているのである。小学校の先生ならなっても良かったな、今になってちょっと悔いている。いえ、小学校の先生になるべきだった。今になってちょっと悔いている。 厨房メモ ささみと豆腐のとろとろスープ
ささみ 絹ごし豆腐 あったら竹の子←水煮 はるさめでも可 干ししいたけ 三つ葉 卵 市販の鶏がらスープ 塩 コショー しょうが汁 片栗粉 ごちゃごちゃ書いてあるけどたいしたことはないありあわせのものでけっこう ささみ以下食材はすべて細切りにする 鍋にスープを入れささみを加入 アクは取りましょう 細切りすべてを投下 豆腐を加え塩コショウ しょうが汁 水溶き片栗粉でとろみを付け 溶き卵を参入 三つ葉を散らす。
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11月3日(金曜日)
このあひだ見た名月にまた出会い
フウセンカズラを撮りに出る。
朝陽のあるうちと出た8時に戻ったら9時を20分も過ぎていた。居合わせた持ち主と話をしたり、ついでにとスケッチをしたり、すぐそこだと思っていたのが思いのほか遠かったり、風の止まるのを待ったりで、だいたい花の撮影は1時間かかる。とにかく止まってくれない。フウセンカズラの種をいただく。持ち主もバラバラと播いている。夏の花なのにもう一箇所あったはずと考えても出てこない。いつも見る場所には違いないのに。あら、絵もお描きになるの、一枚差し上げる。
バスルームの掃除を思い立つ。こんな時にでもやらないとたぶん年を越しそうである。入居して ははは 始めて着手する。入居、9月で2年を越した。その間一度もしてない、だってきれいだもんねーー。さふいふ問題ではないであろうが、入居して2年くらいはほとんど使ってない。健康ハイランドアイレクスで済ませてしまう。夏場にシャワーを浴びるだけのバスルームである。このところ生意気にも健康ハイランドが週一の休館日を設けた。失礼な事業所である。それでもタブの中でシャワーを使うだけのことである。そうはいってもさすがにも窓から入り来る埃はフロアを汚してはいた。ああ、すのこを上げてさっぱり。ボティーソープなんぞ変色するものである。2年もほっとくと。ついでにリンスやらシャンプーを捨てる。多少からだのそこここに、それらしきものは見るもののどうやったって坊主にゃ用がない。
パトカーに自転車ドロとまちがえられちゃって、とこのヒト、株でもうけたり資産があったり相当のお金持ちなのにうらぶれてる。自転車のライトは毀れてぶら下がっている、自転車もいったいいつのシロモノか真っ黒に汚れてる、だいたいご本人真っ黒けのサングラスにぼさぼさ頭。よれよれのジャンパーすりっぱ履きである。止められないほうがおかしい。ヒトの身なりは様々である。フェンスを見ると、わっ、フウセンカズラが揺れている。ここだったのか。種を採取し持ち帰る。言われたとおりいただいた種をさっそく播いてはみたが、どうやら春に播くと本にある。本に習う。明日は三日ぶりの出勤。日曜日がいささかつらい。せっかくの休みなのにつまらない仕事 失礼。で8時にまで現場に行かねばならない。
厨房メモ トマトのクリームスープ
トマト 玉葱 コンソメ バター 小麦粉 牛乳 塩コショウ はるさめ
玉葱 トマトをバターでいためる コンソメで味付ける ここへ牛乳を投入 ついで小麦粉を加える 小麦粉 牛乳これを繰り返す ← 簡単ホワイトソースの出来上がり たまにはだまもできるが ほっとけ 茹でたはるさめを加えてできあがり。
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11月2日木曜日
新涼や点滴で見る窓の外
始めて点滴を受けるヒトは、
おおむね落ちている点滴を飽きずに眺めている。ぽとりぽとり、少なくなったらどうしよう。終わったらあのまま空気が入っちゃうのではないかしらん。お隣のベットのオバサンが、点滴を見たいからカーテンを開けて明るくしてくんなましと、看護婦を呼んでいる。大丈夫ですよ、終わっても点滴は止まるようにできてますからね、空気は入りませーーーん。看護婦も心得たものである。
寝なさい。アタクシみたいに。靴下も新しいのにした。パンツも取り替え肌着も取替えトレーナーも取り替えた。むろんジャージのパンツも。なのに昨日の気立てのよさそうな看護婦さんの姿が無い。なーーんだ。あなたが、できたら明日も来なさい、といったから来たんではないか。帰りかけたがま、事のついでである。点滴を受ける。これが一時間、長いのだ。きんのうはすぐ寝ちゃって、はいっと声があったときは終わってた。もったいないの一時間である。壁に極小胃カメラの案内が貼ってある。そうであったか。医術は進化していることを忘れていた。もう10年は胃カメラを飲んでない。
本日の点滴は690円なり。
快方に向かっているような気がする。昼にどろどろのお粥を食して、食したあとで仰天、砕いて入れた梅干しの賞味期限が04年になっていた。おやまあ。少し迷って捨てる。封が切ってないのだ。迷います。ついでに冷蔵庫のあれやこれやの整理。捨てるものばかりである。土佐渡差捨ててそれが終わって図書館へ10冊の重い本を抱えて行く途中で、はて、菌を殺すという薬と下痢を止めるという整腸剤を服用したかな。覚えがないのである。この時点ですでに快方に向かっている。と確信する。アタクシは案外薬が好きである。難儀にぶち当たるとせっせと服む。服めば治ると直截的に信じている直截人間のせいもある。それを服み忘れたのだ たぶん。
図書館で本の探しものをしているうち気が遠くなりかける。暖房が早くも入っているうえ、梅干し一個しか食してない。1時間ほど横になって職場からの電話で起こされる。もう一日どうしましょうというお伺いである。それはそうであろう。ひとまずアタクシはバイキンマンであることは疑いない。出て行ってバイキンを撒き散らしたら大事である。ことのついでというものもある。もう一日休むことを申告。
ふうせんカズラを探しに町内へ。どこで見たのか。アタシャ病人である。寝ていたほうがいいのか。わからない。貧乏性でじっとしていられないのである。
出て行った看護婦の妻はよく言ってた。少しはじっとしてたら。じっとできないの?
厨房メモ ささみとホウレン草のさっと炒め
ささみ ホウレン草 砂糖 塩コショウ オリーブオイル
ささみは包丁の背でたたいて平たくする ホウレン草は軽く茹でておく 両者をオリーブオイルで炒める 塩コショウと砂糖 甘蔗に飢えている ついでに市販の鶏ガラスープのもとで ゆでた春雨とついでのホウレン草のスープ。じゃが芋と玉葱を甘く煮て 04年の梅干しは捨てちゃったからそのまんまの白いご飯をいただく。ご馳走様でした。うっかり酒を呑みかけて思いとどまりアクエリアスにする。
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11月1日水曜日
くたばってみるか一度は秋簾
激動霍乱の二日間が、
ようよう終焉に近づいている。ようだ。いつもは何らかの酒の置き場所に熱いお茶が置いてある。夕方横になったらそのまんま或は死んでいたのかも。気が付いたら11時を廻っていた。その間熟睡である。こりゃそうとうくたびれている。遠くの雷のようにお腹のあちこぢでゴロゴロ鳴るものがある。そう、なをさん、人間二日や三日何も食さなくとも生きていられますか。その前に食欲が失せている。好物のエイのヒレなど要りませぬ。好物のキムチなど要りませぬ。好物の豚カツなど要りませぬ。好物の唐揚げなど要りませぬ。好物のナスの肉そぼろなど要りませぬ。それでも煮賭けうどんのつゆ等買い求めに出向いたスーパーで焼酎に目が行っている。卑しいが要りませぬ。とんでもない時に寝入ってしまい、とんでもない時間に目が覚めているものだからこのあとの時間の処理に困惑する。
何も食べれないようでしたら明日も点滴にいらしてくださいと、点滴の管をはずす気立てのよさそうな看護婦さんの左手の手の薬指には指輪が光ってた。新しい看護婦さんのようだ。ここのチームの全員は知っている。隣接してある開業医であったこともあり店のお客さんであった。マスターと呼ばれていたのがタシロサーーンになっている。たぶん店をやめて始めて知ったタシロサンであろう。お客としていらしていた時分には一度もお世話にはならなかった開業医である。それだけにアタクシも歳を重ねてきて、器官のあれこれくが確実にたばってきているのかもしれないという実感を味わう。ナニキンだかわからないが、ちょっとキンが入ったくらいでくたばるなんて。この間、発熱が無かったことだけは幸せであった。5'6分平熱のアタシャ熱に弱い。今の体温計には赤い線が引けないが、水銀の体温計の赤い線に熱が上がったとたん、見ただけでいつも倒れていた。こんな時にハミガキコ←粉ではないな、終わりあたらしいく封を切るが、馴染めない。口の中も敏感になっているようだ。それではおやすみなさい。
厨房メモ 里芋のピリ辛痛め
痛いのです 里芋 油揚げ こんにゃく 長ネギ にんにく 豆板醤 市販の中華スープのもと 片栗粉 各種調味料
湯を沸かしてサラダ油おおさじ1を加えて 里芋 油揚げ こんにゃく をゆでる 中華なべでネギ ニンニクを炒める 豆板醤を参入様々な調味料を同化 中華スープでひたひたにし煮汁がなくなるまで炒め煮する。水溶き片栗粉で仕上げる。
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