favorite tunes and albums*6
ストーンズのレコードはみんないいんだけれど、ぼくの一枚はこれだ。 もちろん、Let It Bleed だって絶対聞き飽きない傑作なのだけれど、この「ヤギの頭のスープ」を聞くと、ちょっと頭が溶けそうになる。 ぼくの感覚では、腰で聞く音楽というのがあるのだが、ぼくの腰に一番なじむのがストーンズで、そのなかで一番淫靡に来るのがこのアルバムなのだ。 なんとなく荒れて枯れた雰囲気なのだが、特殊な液体に浸されているような、独特の湿り気があって、直接触ることはできないのだけれど、間にはさまった半透明の膜を通して、現実にはありえないような生々しさで、本当はずっと遠くにある幻に抱かれてしまうような、そういう音楽。 なかでも"Dancing with Mr.D"と"100 years ago"が好み。これぞロック系セクシー。 ああ、でもほかの作品も・・・となるときりがないのでこの辺で。(13.Juni.02)
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