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「無用の人」 のHP改め、 
    「プータロー老人の俗物日記」
のはじまりです

とりあえず、手を抜いて、古いHPの緒言から。。。。

2020年に定年退職し、晴れて無用人になりました。社会から逸脱して、徒然なるままにボエーっと時を過ごしています。
海外で10年ほど暮らしたことは、日本社会では全く役に立たず(と思っているのは表向きで本当のところは長期の海外経験=日本では忌み嫌われる、というのが実態かな?)、持ち前の個人主義と”海外で磨きのかかった”言いたい放題'で、やたらと周りからの風当たりの強い人生でした。本人はいたってのんきで、出世もず世間体も悪い中、英語での授業とかも喜んで引き受け、好きなことだけ楽しんできましたから、ここまでの人生は「生きててよかった」と思えるものです。若いころから体が丈夫なほうではなかったので、偉い先生方と同じような管理激務に追われていたら、間違いなく定年前に死んでいたと思います。定年を機に、ますます不精な無用の人になり、これからも命ある限り、努力もせず、恨みもせず、褒められもせず、ニュースも見ず、のんべんだらりンと過ごしていきます。 とはいっても、聖人ではないので生きている限り煩悩だけは捨てきれるものではなく、55を過ぎてできた子供と24歳年下の家内にいじめられながら、耐えて草の庵で「心に移り行くよしなしこと」を書き綴っていきます。わたくし同様に暇で煩悩を捨てきれないな方々にお付き合いいただければ幸いです。



何冊かの著書があります。日本人があまり語らない内容で、理論化学を独学したい人におすすめの成書(専門書)と、一般的な内容の書下ろし専門書/訳書です。興味のある方はお探しください。もちろん、これらが売れても少ない年金収入の足しにはなりませんので〔子供のおもちゃ代くらいにはなります〕、ご購入いただく必要はございません。単なる自己顕示とお考えいただいて結構です。私にとっては学術論文以外の数少ない足跡ですので、あえて載せておきました。
 最近、個人情報がどうのこうのとうるさいようですので、個人の特定が可能そうな部分は削除する方向で編集しています。そのため、実際の著作物名/車の写真などを削除しました。ご容赦ください。おかげで、jpegファイルが減りこのサイトの容量も随分小さくなっています。



無用者の語源

  唐木順三〔1904−1980)は 昭和の一時期に好まれた文芸評論家であるが、今ではその名前を知る若者は少ない。著書『無用者の系譜』では在原業平をはじめとした『都を出て漂泊の旅に出た有名人「用なき人」』たちの生き方を論じている。取り上げられているのは在原業平、一遍上人、永井荷風、西行、芭蕉など、デカダンの徒のにおいがする人物たちである。唐木順三はフランス世紀末のデカダンを単に頽廃と考えてはならず、頽廃において美しく、無頼において倫理的であると考え、その思想が既に9世紀の日本に現れていたと解釈している。
  かくいう私は極度の昆虫嫌いであるため、虫が飛び交い体にまとわりつくような恐ろしい田舎旅は御免こうむりたいし倫理観も月並みなので、唐木順三の言う意味でのデカダンな人間には遠く及ばない。普通の意味で『社会的に無用の人間』であるにすぎないので、まだ生きていることを日々感謝しつつ、欲望と堕落と持病を友として、『頭の中の』 漂泊の旅を楽しんでいるだけである。彼らと私に共通するのは「自由人であること」くらいであろう。

 
 
 などと、勝手なことを書いて始めたのが、2.3年年前ですが、その後、煩悩が首をもたげ始め、さらに若干俗物化しました。昨年(2023)の末、終の棲家を購入し、家具もそろわないままに、新春を迎えております。今日の午後、ようやく昇降式ダイニングテーブルが届くということで、ついに夢にまで見た人並みの生活が始まります。お家探しをしているときの笑えない話など、順次掲載していく予定ですので、お楽しみください。

御用とお急ぎでない人は、以下の二つの部屋を尋ねてみてください。何か感じとれるものがあれば幸いです。



煩悩多かりし頃の管理人のお部屋


2020年4月以降の管理人のお部屋