鹿事件前編

-某年初秋



いつものスチャラカ4人組が結成されて間もない頃だった。
夏には4人でTC2000の走行には行ったのだが公道に走りに行く機会は無かったのだが…



とある金曜日、クソ忙しい一週間を終えようとしていた。
次の日には会社のボーリング大会があるのでいつも実家に帰る33R氏は今夜会社の寮に残る。


そこで大人しくしている4人ではない(^^;



さてどこに走りに行くかという話になった。
私は神奈川県に引越してきて一年くらいでこの辺の地理に詳しくない。






結局33R氏の勧めで富士山に行くことにした。
なんでももう1ヶ月もすると雪の為、閉山になるとかで行くなら今しかないと…


7時前に仕事を終わらせそそくさと帰宅。
集合場所は足柄SAとした。



足柄SAに4人とも無事集合。夕食をSAで済ませ、いざ出発!






東名を御殿場で降り246へ。
246から某県道をひた走りいよいよ






日本一の山!富士山へ




走行順は案内役の33R氏を先頭に、私、し〜ぐる氏、エボマチャ氏の順で走る。



当たりは真っ暗で富士っぽい景色は何も見えない、
たしか22時くらいだった気が…当たり前か(^^;




しばらく長い直線とダラダラと曲がる大きなカーブが続き
中腹の駐車場、ここでトイレ休憩。



駐車場は走りは防止の為か、シャコタン撃滅のトラップがいくつも作られていた。
休憩を済ませさらに上を目指す。





そんでここからが本番。走行順は変わりなくペースを上げて走る。


普通の私が知っているような峠とは違い
3速のコーナーが主体でアベレージ速度が高い。


さらに怖いのがガードレールがないし、
道路脇の白線が無いのでコーナーのRや道幅が読めない(汗)



前を走る33R氏に喰らいついて行かなければ一気に離される!
しばらくして後ろを確認するとし〜ぐる氏、エボマチャ氏はすでについてこれていない。(^^;



ここのコースはダラダラと3速で曲がる左右のコーナーがひたすら続く。



もっとメリハリのあるコースなら自分でペースを作れるのだが、
こういったところは苦手で前を走る33R氏についていくしかない(^^;


33R氏は首都高育ちなのでこういったところは得意なのだ。




どのくらい上ったのだろうか…


同じようなコーナーに
『もうええわ!』


と富士山に突っ込みを入れたくなった頃


なにか嫌だと感じ、アクセルから足を離し33R氏と間を空ける…



あっ踏まなきゃと思いアクセルを踏み足すが時すでに遅く33R氏が離れていった。
『しょうがない、無理しないで自分のペースで行こう』



そう思い直し次のコーナーを抜けたらすぐに33R氏がいた。
その後33R氏のペースはまるで上がらなかった。


さらにコースは6号付近になると2速を使うタイトコーナーになっていき
33R氏を煽り倒す私(^^;
(なんでも33R氏は私が離れた直後スピンしかかって精神的に凹んだらしい)



そのまま5号目の駐車場へ。


夜22時をまわる時間だというのに一般車が多い。

その理由はすぐに分かった。
車を降りるとそこには星空と雲が見える。




雲を見下ろしている景色は初めてでチョット感動(^^)
周りの方々はこの星空が目当てで訪れているようだ。



しばらく頭上一面に広がる星空の下ダベる。
まだ初秋だと言うのに半袖では身震いするほど寒い(--;


車中へ逃げ込んだりなんだりでいつの間にか1時間ほど経過した。
そろそろ下ろうということになった。


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