にんぎょう劇のピチチ・プロデュース

ピチチ5
『吐くな!飲み込め!甦れ!』
07.9月14日〜9月18日
下北沢駅前劇場



出演:

植田裕一(蜜)
碓井清喜
オマンサタバサ(ゴキブリコンビナート)
竹井亮介(親族代表)
中西広和(温泉きのこ)
三浦竜一
三土幸敏(くねくねし)
吉見匡雄 
山下純(こどもとあそぶ)
大西智子(あなざーわーくす)

作・演出:

福原充則


スタッフ:

舞台監督:中西隆雄、舞台美術:稲田美智子、大道具:岩田暁、演出助手:新野彩子、照明:河上賢一(la sens)、兼子慎平(la sens)、音響:中村嘉宏、宣伝美術:岡屋出海、写真:斎藤ジン
制作:三村里奈(MRco.)製作:ピチチ5





第一話「フォークの神様」

「隣の芝生は青いけど、昔の芝生も青いよね…」
それなりに輝かしい過去を持つフォーク歌手とその妻。小さな栄光のかけらに、夫婦二人で必死にしがみついている。
夫は愛する妻のため、悪魔に魂を売って再びスポットライトを浴びようとする嫌な話。


一言:演出家なので毎ステージ、一応観るわけですけど。これは嫌な話でね。観てて全然楽しくありませんでした。もうやりたくないです、こんな話は。



第二話「俺よ、さらば」

「小田急線も京王線も俺達の死体で運休させてやろうじゃないか!」
モテない男に彼女が出来た!冴えない友人とどうしようもない友人が、男の彼女、そしてその子供のために世界を愛で満たそうとする感動的嫌な話。


一言:ピチチにはほぼ毎回登場する「上村と呼ばれる男」の話です。石井隆の「村木」みたいなって欲しいな、上村は。
ものすごく暗いトーンで同調したアンケートを書かれた方々、元気でいてください。



第三話「2007年霧中の旅」

「狂ってもいい、夢見がちで育って欲しい」
孫請け零細工場の親子、いじわる下請け工場、マイペースな見習い、ブラジル人、帰って来た片腕のない男。
貧しくも清く生きる人々のお涙頂戴風嫌な話。


一言:最初は宇宙人やロボット、アンドロイドも出て来る話だったんですがねぇ。稽古場でさんざん宇宙人の稽古させられてた大西さんは怒ってるのかなぁ…。



第四話「独裁ミー!」

「私なんかはもう、自転車の一部で構わない!」
資本主義も言論の自由ももういらない、と次々と北朝鮮へ旅立つ男達と自転車になる男の嫌な話。


一言:(観て頂いた方にしかわからない話ですが)ファミレスでラストシーン書いてたら煮詰まって、ノートPCの充電も切れ、仕方なくコンセント付き席のあるマックに行ったら、あぁ強引なラストをなんとかしてくれるキャラを思いついた。チーズバーガー、マンセー!