マリア様が・・・

Written by MASS




木枯らしも吹きはじめて、手袋とマフラーが恋しくなりはじめる季節。
廊下の窓ガラスの向こうで揺れる木の葉を眺めながら、歩くと走るの中間で福沢祐巳はリリアン女学園高等部生徒会――――――山百合会本部、通称「薔薇の館」へ向かうべく急いでいた。

別に、差し迫った行事がある訳じゃ無いからそんなに急ぐ必要はないのだが、やっぱり少しでも長くお姉さまのお側でそのお顔を眺めていたい。
学園中を巻き込んだ大騒動の末に、めでたく姉妹の契りを交わした祐巳のお姉さまは、学園で知らぬ人など居ない天下の小笠原祥子様。
最近は「お姉さま」って呼んでも、妙な照れも感じなくなってきた。順調に「紅薔薇のつぼみの妹」街道をひた走ってるって感じで御機嫌だから、思わず鼻歌だって出てきてしまう。


ふんふんふんふんふんふんふんふん ふんふんふんふん ふーんっふふん  
ふんふんふんふんふんふんふんふん ふんふんふんふん ふーんっふっふん



歌はいいね。歌は心を潤してくれる。リリンが生んだ文化の極みだよ、そうは思わないかい?
ってナニ言ってるんだろう、って言うかその前に誰に訊いてるんだろう私? 独りでボケた上にツッコミまで入れてしまう。
まぁ、いいや。問題ない、スケジュールは5%も遅れていないんだし。
なんと言っても、もうじき「お姉さまに逢える」んだからって事で、細かいことは気にしない事にした。

目の前を歩いている生徒を、ヒョイとかわしてなおも先を急ぐ。
(あれ?)
一度立ち止まってから、身体全体で振り返って確認する。


「ごきげんよう、由乃さん」
「ごきげんよう、祐巳さん」


可愛らしく小首を傾げて祐巳に微笑んでみせるのは、同じ一年生で黄薔薇の蕾の妹の島津由乃さん、その人。黄薔薇革命の時に、ホントは由乃さんて結構過激な性格なんだって知ったんだけど、こうして見ているとそうは見えないんだから人って見かけによらない。


「なぁに、祐巳さん? 人に言えない事でも思い出してるの?」
「え! べ、別に・・・」
「目は口ほどにモノを言うって言うけど、祐巳さんの場合は目や口よりも表情の方が雄弁よね」


そう言って、クスッと可愛らしく笑う。


「わ、私、また百面相してた?」
「祐巳さんとポーカーしたら絶対に負け知らずよね」


って事はやっぱりしてたんだ。
最近、美少女の前で恥じかいてばかりだ。思わず落ち込みそうになる祐巳に慰めのつもりか由乃さんがフォローを入れてくれる。


「良いじゃない。
 嘘が付けないなんて、聖書の教えに忠実なんだから。リリアンの生徒の鏡よ。
 そうは思わない、祐巳さん?」
「由乃さん、それフォローになって無い」


祐巳の抗議を、しかし由乃さんは笑って別の話題にすり替えてしまった。


「ところで、随分急いでいたみたいだけど、祐巳さんなにか用事があったんじゃないの?」
「別に。
 薔薇の館に行こうとしていただけだから。由乃さんもそうだったんでしょ?
 御一緒しましょう」


別に変な事は言ってない筈なんだけど由乃さんの顔色が、さぁっと蒼くなった。
心臓はこの前手術して、その手術は成功したって聞いたんだけどもしかして再発したんだろうか?心配になった祐巳が「大丈夫?」って訊こうとする前に由乃さんが弱々しく応えた。


「きょ、今日はこのまま家に帰ろうかなって・・・
 祐巳さんも帰らない?」
「あ、令さまと待ち合わせ? それじゃお邪魔虫になっちゃうから御遠慮するわ」


そうすると由乃さんの顔色は、ますます蒼くなってしまった。


「れ、令ちゃんとは別に約束してないわ。
 ねぇ、今日はこのまま真っ直ぐ帰らない? そうしましょう。
 毎年この時期は、不味いの。詳しくは言えないけど、そうした方が良いって私のゴーストも囁いてるわ」


思わず、プライベートな呼び方をした上に、なんだか訳の判らない事まで口走っている。そしてそんな事にも気が付かない位、由乃さんは動揺している。


「でも、志摩子さんも今日は環境整備委員会だそうだし。
 やっぱり、特別な事情もなく一年生が一人も来ないって言うのは不味いんじゃぁ・・・」
「志摩子さん、夏で経験したから上手いこと逃げたわね・・・」
「え? 今何か言った?」


別に、一年生が誰か必ず行って雑用をしておかなくちゃいけないって決まりがある訳じゃないけど、それ位が今出来るお姉さま方への精一杯のお手伝いだから。お姉さまの少しでも役に立ちたいと思ったから十字架を受け取ったんだし、それをしないって事は祐巳にとって存在価値そのものを問われてしまう。
なおも一緒に帰ろうと勧める由乃さんに、一度薔薇の館に顔を出してからにすると告げると由乃さんはバツが悪いと言う表情で眼を逸らしてしまった。


「そう・・・そこまで言うなら・・・伝聞じゃなくて実際に体験しないと身に付かない事も有るって言うし・・・」


いつもは、その外見とは正反対の愛読書―――池波正太郎の剣豪小説に出てくるお侍さんの太刀筋の様に真っ直ぐで明快な由乃さんだけど、今は煮え切らない言動を繰り返していて、全く”らしく”ない。


「隠密同心は、『死して屍拾う者無し』って言うけど、せめて骨は拾ってあげるから・・・」


物騒な事を言う。別に、桶狭間や関ヶ原に行く訳じゃないのに。腰が引けてしまって、思わず「一緒に帰る」と言いかけてたけどギリギリの所でその言葉を飲み込んだ。


「あ、ありがとう。」


一体何があるんだろう?


「それじゃ、祐巳さん。ごきげんよう」


由乃さんの姿が廊下の角に消えても、暫くその場に立ち尽くす。
ぼんやりと考える。
あれは、一体どういう意味なんだろう?


〜*〜*〜*〜

随分、日が暮れるのも早くなってきたなぁ。
窓がら差し込む穏やかと言うより弱々しい日差しを見ながら薔薇の館の傾斜の急な階段を上って行く。
出来るだけ天板を軋ませない様に、慎重に。
別に泥棒の真似事してる訳ではなくて、祥子様を見習って、せめてあの半分も優雅に歩ける様に、と言うのを祐巳は密かな目標にしていた。

「百里を行く者は、九十九里を半ばとする」って言うけど、じゃぁ千里の道の一歩目は何分の一なんだろう。階段をようやく登り切った所で、前向きなんだか後ろ向きなんだかよく判らないことを考える。目標達成までの道のりを考えると、気が遠くなって挫けそうになる。
だけど、何事も最初に諦めてしまってはそこから先には進めない。出来ないなら、足りないなら、それを補えるように努力すれば良い。十字架を受け取った、あの時の気持ちを思い出せ!
廊下の突き当たりにある、扉くらいの大きさの填めガラスの向こうに沈む夕陽に向かって拳を握りしめ、自分を奮い立たせる。
なんたって、「いけません黒魔術士殿! 諦めは、愚か者の選択ですぞ!!」って有名な格言もあるし。

(あれ?)

その時、ようやく薔薇の館がいつもの雰囲気とチョットだけ違うことに気が付いた。
薔薇の館に出入りするようになったのは祥子様の妹になる少しだけ前の文化祭の準備期間中からだから、そんなに経験がある訳じゃないけど、やっぱり何処かいつもと違う。
いつもなら、絶対間違う筈の無い大好きなお姉さまの声が微かに聞こえるし、そうじゃなくてもこの時間なら絶対誰かの声が聞こえているはずだ。
薔薇の館は、まるで無人の廃墟の静けさを保っている。
ホラー映画の主人公になった気分がしてきたけど、この学校はマリア様に守られているんだから大丈夫って、祐巳は自分に言い聞かせて勇気を奮い起こす。

その時、微かに人の声が聞こえた。声って言うより、あれは―――――

(歌? このメロディはベートーベンの第九?”喜びの歌”?  誰だろう、鼻歌なんて歌っているのは?)

山百合会幹部の顔を順番に思い出して、――――― やっぱり、白薔薇さまかなぁ。
デパートのマネキンの様に、少しだけエキゾチックで彫りの深い美人。でも、本当は抱きつき魔のオヤジ仕様の謎の人。白薔薇さまだったらどんなことでも、「あの方なら、やりそうな事ね」ですまされちゃう。だから鼻歌を歌うぐらい当たり前って思ってしまうし、思われている。
妹の、白薔薇のつぼみの志摩子さんとは似ても似つかない。一口に、姉妹と言っても千差万別なのだ。

自分の世界に囚われていたせいで気が付かなかったけれど、いつもはきちんと閉まっている”ビスケットの様な”扉がホンの僅か開いている。
さっきの鼻歌は、そこから聞こえてきたらしい。

祐巳は、その僅かな隙間から中を覗き込む。別に悪いことをしている訳でもないし、立入禁止って訳でもないんだから堂々と入っていけば良いんだけど、こう言う時にそーっと覗き込んでしまうのは人間の本能みたいなモノで仕方がない。

覗き込んだ先でこちらに背を向け椅子に腰掛けているのは――――
――――― 黄薔薇さま? )
黄薔薇さまは、紙やペンの文房具を散らかした会議卓に向かい、薄いノートの様なモノ眺めている。

なにか、見てはいけないモノを見た、立ち入ってはいけない領域に足を踏み入れてしまった。そんな気がして、そのまま立ち去ろうとした時、不意に第九の調べが途切れる。


「歌は良いわね。歌は心を潤してくれる。ヒトが生み出した文化の極みよね。そうは思わない? 祐巳ちゃん」


悲鳴を上げなかったのは、ひとえに努力した結果ではなく、単に声が上げられないくらいビックリしたからに過ぎない。
ホントはこの場で廻れ右して一目散に逃げ出したいけれど、薔薇さまにお声をかけられて挨拶無しなんてリリアンで許される行為ではない。仕方なく、扉を開けて黄薔薇さまに御挨拶する。


「ご、ごきげんよう黄薔薇さま」
「ごきげんよう祐巳ちゃん。お一人?」
「はい」
「そう、祥子や由乃ちゃんは一緒じゃないのね?」
「はい。祥子様は存じませんけど、由乃さんは用事があるとかで帰りました。
 あと、志摩子さんは環境整備委員会の会議とか・・・」


今まで背中で会話していた黄薔薇さまが椅子に腰掛けたまま、器用に身体を回転させてこちらを向いた。


「困ったわね、この押している時期に誰も来れないなんて・・・その為の妹だというのに」


すくい上げる様な、いつもと違う視線を向けられて、思わず身体が竦んでしまう。


「大丈夫ですよ。こうして、祐巳ちゃんが来てくれたんだから」


いきなり、なんの前触れもなく背後に現れた気配が会話に割り込んできた。


「れ、令様! いきなり背後に現れないで下さいよぉ」


お家が剣道の道場をしていて、自分も2段の位をもつ武道家だから気配を消すことくらいなんでもないんだろうか?とっても心臓に悪い。由乃さんじゃなくても病気になりそうだ。
しかし、令様は祐巳に何も答えず、さりげなく、後ろからその両肩に手を置いた。
白薔薇さまなら、「ガバッ」って抱きつくところだけど由乃さんべったりの令様が祐巳にそんなことをするとも思えない。
今まで見たこともない妖しい表情と雰囲気を湛えている黄薔薇の姉妹を見ていて、不意に悟った。
この体勢からじゃ、逃げられない。


「さて、続きをはじめましょう、令」


え? 一体何を再開するの?
令様は黄薔薇さまに向かって軽く頷くと、パニックを起こしかけている祐巳の手を引いて、空いている椅子に座らせた。


「祐巳ちゃんは手伝ってくれるよね? 私達を」
「い、一体何をですか?」
「簡単な事だから心配しなくても大丈夫。ちょっと線を引いたり、カッターでモノ切ったりするだけだから」


その時、ようやく目の前の机の上に広げられている紙の内容に気が付いた。
え? え? ええっ!!!!
これって、何? 男の人同士が裸で抱き合って―――――!!!


「あぁ、ビックリした? 内容は気にしないで。
 お願いしたところに、こういった模様の入ったビニールのシールを切って張り付けていくだけだから。
 出来上がったら、祐巳ちゃんにも御褒美として一冊上げるからね」


令様は、祐巳の背後をがっちり固めながら、優しく言い含める。
目の前の紙には、鉛筆でなにやらタイトルらしき文字まで見てとれる。


「 花寺からのシ者 III 」


机の向こう側で、行儀悪く肘を突いて指を顔の前で組みながら、黄薔薇さまが見てる。その前にはさっきのノート。そこに書かれている文字は「 花寺からのシ者 II 」。

世の中に、そう言う趣味の人が居るって言うのは、桂さんとかから聞いて知ってはいるけど、まさかこんな間近に居て、しかも自分が目の当たりにするとは思ってもいなかった。
出来れば、今すぐ逃げ出したい。
文化祭の時、なんであれだけ黄薔薇さまが柏木さんに入れ込んでいたのか、その理由がこんなところでハッキリしてもちっとも嬉しくなかった。


「無理です。
 マンガを描くなんて、そんなの今まで見たこともやったこともありません!
 無理に決まってます!!」


表面上は優しく微笑んでいる令様に向かって抗議すると、今まで黙っていた黄薔薇さまが答えた。


「説明を受けて」
「そんな! 出来ません。私、不器用なんですってば!」


こうなったら、ごねまくって時間切れ引き分けを狙おうと決めた祐巳に向かって、再び黄薔薇さまの声が飛ぶ。


「どうしたの祐巳ちゃん。手伝うなら早くして、でなければ―――


でなければ、帰してくれるんだろうか?
淡い期待を祐巳が抱いたその瞬間、百面相に現れてしまったのだろう。
顔の前で組んだ手のかげ、黄薔薇さまの口元が微かに歪むのがハッキリ見えた。
いうなれば、悪代官と大店(おおだな)の「がっはっはっはっはっ」って笑いじゃなくて、半角カタカナで「ニヤリ(/ー\)」って感じの笑いだ。


「令、予備が使えなくなったわ。祥子を呼びだして」
「はい、お姉さま」


ええっ! お姉様をこんな事の為に呼び出すなんて。
やりたくない。やりたくないけど、ここは妹の私が身体を張って喰い止めないと。
逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ・・・


「やります。私にやらせて下さい、黄薔薇さま!」


そう叫んだ時の、黄薔薇さまの会心の「ニヤリ」を、祐巳は一生忘れられないだろうと思った。




10月下旬。別名、神無月。




”ベタ塗り”とか”トーン削り”、”金髪線”なんて用語とワザのレクチャーを大急ぎでうけたあと、泣きそうな気分で、でもこれもお姉さまを守る為なんだと自分に言い聞かせて、祐巳は机に向かっている。


「祐巳ちゃん、ベタ終わった?」
「はい!」
「ここのトーンにゴム入れて、少し掠れ入れておいてくれる?」
「こんな感じで良いですか?」


いつ果てるとも知れない作業の繰り返し。
マリア様、貴方の下僕が困難に直面しています。ちゃんと見ていて下さっていますか?
見えているなら、この部屋の有様をなんとかして下さい。

ついついマリア様に救いを求めてしまう。


「祐巳ちゃん、手が止まってる!」
「はい!!」



引き戻されるのは、――――――――― 目を背けたくなる様な現実。



会議室の窓ガラスの向こう。

銀杏並木の途切れたところに、リリアン女学園の正門があり、そこにはマリア様がいらして―――――――――
そして、そこから慈愛に満ちたその視線を学園全体に投げかけてくださっている筈だ。
でも、この部屋からでは角度が急過ぎて、横向きのお顔しか見えない。


それは、まるで・・・

嗚呼。
マリア様も、 ――――――――― 目を逸らしてる 。

†(Amen)




あとがき

「リリアン(*)は良いねぇ。 リリーが生み出した文化の極みだよ。そうは思わないかい?」

(*)リリアン女学園の意。転じて「マリア様が見てる」シリーズを指す。


ごきげんよう、皆様。
おそらく、99.9999999%の方にとっては、はじめまして。 MASSと申します。
「新世紀エヴァンゲリオン」のファンノベルズのサイトの幾つかで細々と活動しています。

「マリア様〜」とは、丁度「いばらの森」が発売された日に何処かのサイトのLINKを辿り辿ってファンサイトの一つにやってきたのが最初の出会いでした。何処をどう辿って来たのか、今となってはさっぱり思い出せません。まぁ、「マリア様の御導き」とでも(笑)


今回、こちらで紫姫さんとチャットした時に「黄薔薇さまは見た」のCGの逆バージョンの話になり、その時に「描いて」ってお願いしたら・・・「じゃぁSSはお願いね(ニッコリ)」と言う事になって──こう言うモノが出来上がった次第です。(ホントに書くんだもんナァ(爆))


ネタ的には、よくある壊れ系「黄薔薇さま&つぼみ」の”やおい”ものに属します。
最初にチャットでの「マリア様も目を背けてる」と言うタイトル(主題?)からイメージを膨らませて、いばらの森で書かれた最近の少女小説に対する解説と、少々の経験から得た多大なる偏見(笑)の結合の結果がこれです。
#目を背けてる───手が出せない。もしくは、出したくないものetcetcetc

膨らませたので、部分的に構造密度が下がっているところもあるでしょうし、なにより初の「マリア様が見てる」SSですので、そう言うところ(”アラ”と呼ぶ人も居ますが、ここは一つ未来への可能性とでも(笑))にはマリア様の様な大きな心で接して下さいm(_ _)m
文体は、原作風を目指してみましたが・・・無謀でした(^^;
要、修行。今後の課題ですね。

10月じゃぁ、ちっとも「押して」無いじゃないかという御意見もあるかと思いますが、何事にも余裕をもって事に当たる黄薔薇さまの一側面の演出で、割引の効く時期の限度という事です。
一度で良いから、そう言う進行をしたかった(笑)それに、じゃないと神無月って言葉が使えないし(本音はそっちか!☆ν(ーー;ツッコミ

拙作は、ケーキバイキングを食べ慣れた皆様方のお口に合いましたでしょうか?
感想など戴けましたら、幸いです。
御意見・ご感想は・・・
自サイト建設予定地はこちら(笑)

紫姫こめんと

MASSさんありがとうございました!!
黄薔薇ファミリーおたく説。好きなんですよねー。
そのうち由乃もはまっちゃうんじゃないですか?時間の問題?
さて、お約束のイラストはこちらです。

祐巳は見た!?(+α)


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