花の絵13.不安感の真の原因について


13.不安感の真の原因について


 不安感の真の原因は、やらねばならない仕事が溜まってしまうことにある。たくさんの仕事に追われて、どれから手を着けて良いか分からなくなり、パニックになる。こういう場合は、紙に今やらねばならない仕事を書き出して、それに優先順位をつけて一つずつこなすと良い。また、その仕事をする前に、頭の中できちんと段取りを決めてから仕事にかかると動きやすい。仕事がたまる原因として、過去に学校の宿題や、受験勉強などが、心が追われないとできなかったことが挙げられる。一日延ばしの作戦は、非常に精神疲労と不安を招くので、不安感に追われたくなければ、きちんと早めに仕事にかかる癖をつけなければならない。仕事がたまることによる不安の原因は、過去に受けた学校教育にあると思われる。宿題ができなければ、また、勉強ができなければ落ちこぼれるという不安や、落ちこぼれたものには未来がないという間違った価値観に、大人になっても束縛されているのではないか。もっと自由な学校教育が行われたならば、追われることなく勉強や仕事をこなすことができたということに気づく必要がある。
 追われてしまうときは、追われる心にまかせて一気に動かずに、無理をしないで一つずつ仕事をこなすこと。また、自分は別に追われなくても良いことで追われてしまっていることに気づくこと。その仕事が早く上手にできなくても、死ぬわけではなく、友人をなくすわけでもない。追われてイライラしている方が、かえって友人をなくすことに気づくこと。仕事を上手に完璧にこなせなくなると地位や名誉を失うかもしれないが、そのようなものは水物で長く手に納めておくことは難しいものであり、それに執着して自分を過酷な環境に置く必要はない。実際、地位や名誉があっても、死んでしまえば、その葬儀は義理で参列する者であふれるだけで、淡々としたものである。それに、たとえその功績が長く語り継がれたとしても、将来人類が滅亡すれば、そこで消えてしまうものである。
 自分の天職とは、自分が夢中になってできる仕事であり、天職の結果として地位や名誉がついてくる。だから地位と名誉を目標に頑張るのは本末転倒である。後世まで名を残したいと強く望むのはなぜか。自分が一体何に執着しているのか。その執着が自分を苦しめていないか。その執着が自分の人生を苦しいものにしてしまっていないか、よく振り返ってみること。
 追われて仕事が手に着かないときに、気分転換を理由に趣味や他のことに走ると、落ち着くどころか逆に不安感がつのってしまうので、とりあえず仕事にかかるほうが良い。しかし、全部できないのであれば、きりのいいところで残りの仕事は明日にまわすこと。「頑張れば今日中にできる」と考えると、できなかったときに自分を責めてしまい、不安感になってしまう。そこまで頑張らなくて良いし、きりのいいところで仕事をやめて趣味などをしてくつろいで、明日にまわせる仕事は明日にまわすと良い。ただし、今日できるようであれば、気分転換などやめて、しっかりとやってしまうこと。その方がはるかに精神的に良い。そして、仕事を終えたときは、「よくやった、満足」という気持ちを持つこと。
 また、とても忙しく無理をしなければならない状態が毎日続くような仕事に現在就いているのであれば、そのような仕事は早く辞めて、休養を取って、もっとのんびりとした仕事に移ること。自分が会社の役員の場合は、その地位を早く人に譲って楽になるか、もしくは早めに長期の休養を取ること。「そんなことできるわけがない」と思う前に、治りたいなら辞めなさい。そして、辞めて楽になって、解放された落ち着いた環境が整ったら、自分が何に怯えているのかを、ゆっくりと探ること。怯えの原因として一般的なものは、過去に受けた心の傷と、他の人間と、自分の将来に対しての怯えである。


関連項目:プレッシャーへの対処について

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