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    英語の理解を困難にする学校文法の時制(tense)の説明

    時制と相

    もくじ

    1. 過去形は距離感を表す
    2. to不定詞(完了相)
    3. 完了相-toなし不定詞
    4. 現在分詞(未完了相)
    5. 過去分詞
    6. 節を従える
    7. 句動詞

    動詞群における拡充-完了相と未完了相

    「tried to do it」や「having tried to do it」のように動詞が二つ並ぶ形式を動詞群と呼び、最初の動詞(tried)を一次群と呼び、 次の動詞(to do)を二次群と呼ぶ。

    一次群は、定的(法助動詞を含む)であっても非定的(法助動詞を含まない)であってもよいが、 二次群は、一次群に依存しているので常に非定的(法助動詞を含まない)である。

    時制の機能を担うのは、一次群であり、完了相か未完了相かと言う動詞の相の機能を担うのが、二次群である。

    つまり、動詞群の形式は、時制を表す動詞(一次群)+相を表す動詞(二次群)と言う構成になっている。

    英語の時制には現在時制と過去時制しかなく、過去時制は話し手と現実・時間・相手との距離感を示している。

    英語の相には、完了相と未完了相の二つがあり、二次群の動詞で示される動作や行為が完了したかどうかを示している。

    学校英文法は、上記の英語のメカニズムをキッチり教えてくれないまま、 時制と相をゴッチャにした説明を延々とやるものだから、 素人には訳が分からないものになっている。

    時制(tense)は、時の制度にあらず

    「現在時制」や「過去時制」と言う名前が良くない

    学校文法では、「動詞の時制」と称して、 「現在時制」「過去時制」から始まり「完了形」「進行形」「未来形」などが組合され、 延々と「時の制度」についての説明がある。

    しかし、「現在時制」「過去時制」は、現在の行為や過去の行為を表す訳ではないのだ。 だから、時制と相(動詞の活用形)を組合せて表を作って、延々と「時の制度」についての説明をしても、 あまり意味はないのじゃよ。

    「現在時制」「過去時制」と言うのは、「時の制度」ではなく「緊張感(tense)のレベル」を表現しているのじゃよ。 そもそも、「tense」とは「緊張感」と言う意味じゃ。

    もちろん、話者の「緊張感のレベル」を表現しているのじゃ(主語の「緊張感のレベル」じゃないですぞ)。

    「現在時制」は、話者にとって「緊張感のレベル」が高く、 「過去時制」は、話者にとって「緊張感のレベル」が低いと言うことを表している。

    まあ、「過去時制」は、話者がセピア色の写真を見ながら回想しているようなものじゃ。 葉巻をくゆらせ(スタイルが古いか)、ウィスキーでも飲みながらね。

    だから、「過去時制」は、緊張感のない過去を表すだけでなく、 「非現実(仮定法)」や「丁寧語」として使うのじゃ。

    つまり、「現在時制」や「過去時制」と言う「時の制度」しか思い浮かばせない古い英文法の名前が良くないのじゃ。

    「過去分詞」も「過去」とは関係なく「〜しちゃった状態」表現の形容詞

    「過去分詞(past participle)」も「過去」の意味は何もないのに、 過去と関係あるかのような 不適切な名前がついている。

    「過去分詞」は、「動きや主体性のない状態」を表しており、完了や受身の意味で使用される。 つまり「過去分詞-ed」は、「〜してしまった状態」を表すのだ。

    「過去分詞」は、過去より、むしろ未来への橋渡しを行う働きがある。

    I seem to have gotton a little tispy.
    

    と女の子から言われたら、あなたは希望(期待)に燃えて、次のように答えるであろう。

    Don't worry, I'll take you home.
    

    「過去分詞」は、過去どころか、現在から未来への思惑を表現している。

    「have+過去分詞」と言う現在完了形(緊張感の継続)で、「ちょっと、酔っ払っちゃったあ〜」ではなく、 単なる過去形(緊張感の断絶)で「酔っ払っている」ことを伝えられたなら、あなたには夢も希望もない。

    主体性が乏しい「〜しちゃった状態」表現の「過去分詞」は、 暗に「これから先は、あなたの好きなようにして〜」を表しているから、 貴方は希望(期待)に燃えるのだ。

    動詞の相(aspect)は、動詞が表す出来事の完成度を表す

    動詞の相(aspect)とは何か

    相(aspect)とは、言語学、文法学上の用語で、動詞の文法カテゴリーの一つであり、 動詞が表す出来事の完成度の違いを記述する文法形式のことを言う。

    相(aspect)は、出来事を完結したまとまりのあるものと捉えるか、 未完結の広がりのあるものと捉えるかによる語形交替などを言う。

    また出来事が瞬間的なのか、継続的か、断続的か、反覆するのか、やがて終わるのかといった 全過程のどの局面にあるのかと面に着目して区別を行うことをも言う。

    動詞の完了相

    動詞の完了相は、「(to-)do」と言う形式で「非現実」を表す。

    No 種類 具体的形式
    1 様子(appearance) seems to know
    2 実現に繋がる様子(appearance leading to realization) turns out to know
    3 始発状態(initial state) starts to win
    4 活動開始(activating) begins to work
    5 目的(goal) try to relax
    6 意図(intension) decides to write
    7 提言(proposal) would like to paint
    8 成功に繋がる試み(attempt leading to sccess) managed to open

     

    動詞の非完了相

    動詞の完了相は、「at,inの意味の(a-)doing」と言う形式で「現実」を表す。

    No 種類 具体的形式
    1 現実(reality) 特定の形式なし
    2 様子に続く実現(realization following appearance) turns out knowing
    3 最終状態(final state) ends up winning
    4 活動持続(maintaining) keeps working
    5 手段(means) try relaxing
    6 行為(action) gets down to writing
    7 命題(proposition) likes painting
    8 試みに続く成功(success following attempt) suceeded in opening

     

    動詞の原形とは何か

    そもそも動詞は「名詞」だったから、 その「名詞」の形を原形と言うのじゃよ。

    つまり、動詞の原形は、「現在時制」や「過去時制」でもない、 混沌とした「未確定な状態」を表す。

    動詞の原形は、名詞だったから前置詞「to」が付いて、 「to不定詞」なるものができた。

    また、「to」が付からない名詞のままの動詞の原形を、 「toなし不定詞」と呼んだ。

    つまり、「to不定詞」も「toなし不定詞」も動詞が名詞であった名残りなのじゃ。

    「to不定詞」は未来を示す

    未来を表す前置詞「to」が付いた「to不定詞」は当然のことながら未来を示す。

    「toなし不定詞」は「未確定な状態」を示す

    未来を表す前置詞「to」が付かない「toなし不定詞」は「未確定な状態」を表す。

    「toなし不定詞」は、元来、動詞の原形なのであるが、 だんだん現在形と混同されるようになった。

    未来を表す前置詞「to」が付かない「toなし不定詞」は「未確定な状態」を表す。

    「toなし不定詞」は、「未確定な状態」を表す。 これが「仮定法現在」なんて呼ばれている奴じゃよ。

    「to不定詞」も「toなし不定詞」も動詞の原形と考えれば簡単

    学校文法の五文型文法では、「to不定詞」や「toなし不定詞」の用法が、 うまく説明できないことは有名である。

    しかし、「to不定詞」も「toなし不定詞」も動詞の原形(名詞)と考えれば、 話は簡単なのじゃ。

    以上