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よもやまdansk

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2005年はアンデルセン生誕200周年

みなさん,アンデルセン(Hans Christian Andersen)という名前はもちろん聞いたことがありますよね.そう,あの『人魚姫』や『みにくいあひるの子』,『マッチ売りの少女』といった数々の童話を生み出した世界的にも有名な作家です.彼は1805年4月2日,デンマークのオーゼンセという町の貧しい靴屋に生まれました.

2005年はアンデルセンの200周年記念ということで,デンマークではもちろん,日本でも数々のイベントや企画が進行中のようです.彼の童話は200年経った今でも,文化や世代を超えて多くの人々に愛されています.その魅力とは一体何なのでしょうか?

アンデルセン童話は子どもには理解することが難しいとよく言われます.確かにどこか切なく哀しい結末の多い彼の童話は時として読者の涙を誘います.しかし,時としてそれは人間くさく,ユーモアに富んだものに変化し,また時として美しくみずみずしい表現で私たちの心を惹きつけます.彼の童話の魅力はそういった多彩さにあるのではないでしょうか.アンデルセンの言葉はまるで私たちの心に語りかけるようにいつの時代でも生き生きとしているのです.

私が読書好きになったのは,幼い頃,母が夜寝る前にアンデルセン童話を読んでくれたからです.アンデルセン童話には確かに子どもには難しいものもありますが,だからといって子どもがそれを読んで何も理解しない,感じない,というわけでは決してないのです.ここでは,今後アンデルセンのいくつかの童話を紹介しながら,その作品を通して彼が何を意図し,表現しようと試みたのかを分かりやすく解釈していきます.同時にデンマークのアンデルセン情報なども紹介していきたいと思っておりますので,お楽しみに!

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