since2004/04/25
僕は基本的に体力に自信はない。その代わり、体調の不安はいつもつきまとう。
それなのに何故だか、とある少年サッカークラブのコーチを引き受けてしまったのは、もう8年も前の話だ。
当時。小学3年生だった娘の学校を本拠地とするサッカークラブの指導者になった。
単に僕が自由業で平日時間が取れると言う事が理由だったのだろうか?
20数年前にサッカー専門誌「イレブン」に執筆してい、それなりの知識を有していると考えていたからであろうか?
今から思えば、若気の至りであったかも知れない。そもそも平日二日、週末二日練習と試合に帯同していては
生活そのものが成り立たなくなるのは必然で、結局2年半程で退いた。

その後、自宅を同じ市内の隣の学区に引っ越した。
そして息子が小学校入学と同時にサッカークラブに入れて、僕も単なる1コーチとして復活したのであった。
今度は、多数の経験豊富なスタッフがおり、生活を犠牲にするまではしなくて良いし、週末だけなので大変気持ちの上でも楽である。
今、息子は小学三年生。この学年のメンバーは14名である。おっと1名、NYにレンタル移籍しているので14+1である。
ちなみにチーム総勢では120名を超える。
6/21/試練

調布三年生大会(正味、2チームともボコ負け)/東京都9ブロック、チャイルド&ファミリー(ボコ負け)

我がチームの場合、目先の勝ち負けには徹底的に「こだわらない」
だからと言って、「負ける」ためにサッカーをしているわけではない。コーチの立場としても正直、不満の残る大会であった事は記録に残しておこう。
この「ボコ負け」の原因は、簡単に言えば、やる気の差が見え始めて来ている徴候である。と考える。つまり、サッカーが楽しくて楽しくて仕方がない子と、今まで同様、楽しくやれればそれでいいのさ。という子供との間に、「ボールへの執着心」「俺が俺が・・・」という気持ち、「ゴールへ向かう姿勢」などに歴然としたさが生まれて来てしまっていると言う事だ。簡単に説明するとすれば、「給食当番」が重い荷物を持っているのに「プリント当番」の彼は手伝わない。みたいなことなのかな?つまり、依存心に格段の差が生まれてしまっていると言う事である。チームとして、今、彼らに求めるのは、いつでも点を取れるFWでもないし、ゲームを組み立てるMFでもなく、最終ラインに鎮座して、号令をかけられるDFでもない。今、彼らがどんな技術や能力を持っていようと、彼らに求めるのは、常にボールサイドでの果敢なボールへの絡みなのである。
正直な話、ポジションへの目覚めも見えつつある。しかし、その目覚めが大人的な押し付けが見えてしまった時、子供は逆に困惑する。充分なスキルを持っていない所での、たとえば前張りは子供にとって負担にしかならない。今、彼らに最も伝えなければならないのは、彼らがピッチの中ではどこへでも行ける自由さである。同時にどこででも自分が主張出来るためのスキルの取得である。それをクリアしてからでないと次は難しい。前に張っていたって、それが自分なりの発見ならそれでいい。しかし、前に張るなら誰よりも得点にどん欲でなければならない。同時にどんなに前張りしていても戻る勇気と決断力がなければいけない。正直な話、今回のボコ負けの要因は、いくつか覚えのある事もあるが、まあ、これには触れずに置こう。

昨日、練習時、反省会で僕は久々に子供達にネジ巻いた。少々、怒り半分で話した。(いや、もちろん子供達にどんな言葉なら理解してもらえるか悩みに悩んだ結果であるが)
とにかく、自分なりの練習をしてこい!と伝えた。サッカーは習い事ではない。週一回の練習日に言われた通りに練習しているだけでは、絶対うまくならない。マチガイナイ!間違った練習法であったとしても自分なりに練習した時間は、決して裏切ったりしない。子供なんだからと大人的に分かった風な意見を言うより、子供には子供達なりの危機感と問題意識を与えるべきだと思う。そうしないと子供はいつもいつも&いつまでたっても受け身のそれから抜けだせはしないだろう。


5/22/無我夢中

AM10:00〜2試合観戦

先週からの大会の続きなのである。しかし、先週とは気温が違い過ぎるよ。サムイヨ〜〜〜!
息子は今回この一学年上の大会にはあえて、選出しなかった。まあ、正直いえば、選ばれるだけの努力もしているし、技術、意識も有しているのだが、ただ能力別で毎回選手を派遣していたのでは、同じ学年内に大きな差が出てしまうだけで、結局良い事ないジャン。という発想の元、順当な息子とR君をあえてはずして、最近伸び盛りのユーキとタクを派遣したのであった。この二人以外に3人。これはまあ、順当というか、少しでも上のレヴェルで経験を積ませてあげたい子たちである。
裏事情はこんなものなのだが、子供達の中では微妙に受け止め方に違いがある。たとえば、今回は順当に選ばれているユータローであるが、彼は以前、同じように一学年上に派遣を依頼された時に、たまたま上の学年のコーチが覚えていた三年生の選手を選んだために選出されなかった事があった。
彼の受けたショックは想像以上の物で、しばらく御飯を食べる元気もなかったそうだ。彼はその事があって以降、自分の出場したゲームの日誌を克明に記録し、自分の見たJリーグなどの観戦記も克明に書き記している。さて、今回の息子もユータローほどではないが、ショックであったようだ。そして一昨日、自分で今回派遣されている選手達に直接連絡を取り、応援に行く事を自分で決めた。そして昨日、我が家の誰よりも早起きをして、応援に行くのになぜかユニを着て、意気揚々と「応援」に出かけて行った。息子が行くのに僕が行かないのはいかがなものかと思い、病み上がりの体にムチ打って、寒空の中を原チャリで試合会場に向かう木村であった。
一試合目vs上ノ原
この相手、以前、僕が見ていたチームである。もちろん選手は入れ代わっているから知っている顔もいないが、ユニフォームは当時僕がデザインしたものであった。ムムムなんとも複雑。前半は攻守共に今一つ、ドリブルするにしてもシュートするにしても今一つ工夫が足りない。お互いに一点ずつを取り合って終了。後半開始前、後半から出る。三年生の選手に広く使えと檄を飛ばす。うなずくD。後半開始直後から怒濤の攻撃。中心は四年のレオとDだ。立続けにレオが得点する。その得点を生んだ裏の功労者はDだ。一年の時からどんなにダンゴ状態であってもガツガツやってきたんだから、一人ずつボールを取りにきたってちょっとやそっとじゃ、奪われない。ボディバランスが取れてるもん。こうなると必然サイドを走るDにデフェンスは集まり、中にいたレオへのプレスは緩くなる。一点目はその典型。二点目もDの突破からのこぼれ玉がレオの前に・・・。難なく決めてリードを取る。レオの二点目が決まった後、Dに言いました。
「次はオマエの番!」そういう事に律儀に応えるDです。エライ!(さすが名前が僕と同じ?)ちなみにこのD、生まれつき両方の足、手が使えるという両利きなんですね。しかしながらサッカーするまでそれに気がつかなかったってのもスゴイよね。最初のボールけらせる時に「得意な方でいいよ」って言ったら悩んでいた事を思い出します。さて、余談はこのくらいで、Dの得点は混線でお互いに見あったボールをつっかけて、追いすがるあいてデフェンダー三人右足で躱し、最後は左足でネットに突き刺す素晴らしいゴールでした。結局この後も得点を重ね、相手には得点を与えず、このリーグ二勝目をゲットした訳です。
さて、この後二試合間を空けて、リーグ最終戦。勝てば決勝トーナメント負ければフレンドリー戦になります。どうせなら勝ってしまえよ!
2試合目vs飛田給B
ちなみにこの四年生チームにもポジションはありません。ボールサイドが選手のポジションです。しかしながらもう一チームの方には、どこで覚えてしまったのか、ポジションにこだわる選手も見受けられました。今の時点で「気がつく子」ならばいいのですが、彼の場合は明らかに「楽ちん」を目的にしているものと見られました。それは現時点では認められません。下にも書きましたが、いま戦うべき相手は「自分自身」です。自分で自分を甘やかしては向上できません。まあ、低学年時のルール上のあまり良くない癖が残っているんだと思います。実はこの癖、他の選手にもうっすら残っている所が見受けられます。それでもコーチの指示通り、少しずつピッチ全体が自分のポジションだと気が付きはじめていたりします。その一人がヤスです。彼は凄いパワーを秘めていながら、今まで、「点を取るポジション」にこだわっていました。仲間の事には文句を言うのに自分がボールを奪われても追いませんでした。それを現在彼ら担当のアツシや僕らコーチ陣にこっぴどく突っ込まれました。その結果、少なくとも奪われたボールに対しての執着する気持ちだけは持てるようになって来ました。しかし、ポジショニングする場所は、いまだ前目です。それを突き通すなら「点取ってこい!」昨日はそんな風にプレッシャーをかけてみました。そうしたら、檄が効を奏したのでしょうか?いや、そうでもないと思うのだけれど、Dが打ったシュートがキーパーの目前を強く通り過ぎてヤスの前に、ヤスはどちらかと言えばシュートを打つと言うより「よけた」のですが、ボールの勢いと場所がよかったせいで、ヘナチョコながらゴール。そこで何を勘違いしたのか、次の得点もヤスでした。これもいわゆる「ゴッツアンゴール」でしたが、試合後、胸を張り「点取って来たよ!」と大いばりです。まあ、いいよ。一応得点は得点ですから、ちゃんとホメちゃいました。まあ、そのうち気が付くでしょう。
試合そのものは開始早々、得点を入れられてしまったものの、即行で追い付き、上記のように得点を重ねやっぱりDも得点を決めて、結果7-1で勝ちました。
そんな訳で、決勝トーナメント進出です。ユーキとタクも言われた通り、疲れてもボールサイドに追い付き出来る限りボールに触れ、少しでも前にドリブルしようとトライしていました。この四年生と三年生の混合チームにとって、混ざっている三年生たちのモチベーションと姿勢は確実に四年生に刺激を与えているように思います。良い経験をしていると思います。他のチームの状況を見れば、決勝トーナメントで勝ち進むのは簡単ではないでしょう。しかし、三年生たちが経験する事も、また四年生に「大事な事」を思い出させるのにも良い大会になりそうです。


5/16/闘う志

AM9:40〜/四年生A&Bチーム各二試合

なぜ、下で「闘う志」なんて話になったのか?と言うと、大人の練習と平行して隣のグラウンドでは、4年生大会が行われ、僕が担当の三年生も数名ヘルプに出しており、さらにこの日は4年生担当コーチのアツシが学校の授業だったので、コーチ陣みなで持ち回りで、ベンチ入りしたからなのである。
正直言うと、木村「切れてしまった」前記にもあるように「試合の勝ち負け」なんて、正味どうでもいいのである。しかし、この日の四年生、誰も闘っていなかった。挑んでいなかった。やる気のひとかけらも感じられなかった。ヘルプに入ったわが教え子の3年生の方がはるかに挑んでいた。闘っていた。この違いは何なのか?ちょっと愕然としてしまった。悔しかった。

元々、彼らは「自分で勝負しなさい!」という事を常々コーチから口を酸っぱくして言われているのである。押してみてダメなら引いてみろ!ひいてダメなら横に動かせ!と工夫するヒントもいやと言う程、聞かされて、教え込まれて来たのである。 それが何なんだ。工夫もしやしない。ただの「球蹴り」になっている。「声」も出やしない。
ぼくらはベンチ入りしても大きな声を張り上げたりしない。ポジションの指示も出さない。「ノーコーチング」が基本でやっている。しかし、昨日、僕は一回だけ大きな声を出した。我慢ができなかったからだ。 どんなに彼らとシンクロしようと試みても彼らとはシンクロできなかった。とてもメズラシイことでもある。
本当なら、今日の練習日、学年違いながら話したいと思っていたのだけれど、本日は雨で中止になった。とにかく彼らには、自分達の考えている事を一度全部忘れてもらって出直してもらうしかないと思う。彼らが数年培って来たこだわりもあるだろう、信念もあるだろう。しかし、彼らがそのこだわりを捨てない限り、進歩は望めない。
まず最初に自分と「闘う志」を持ってほしい。


5/16/闘う志

AM6:00〜11:00(ずうううっとミニゲーム)

F(大人チーム)の練習だったのである。前回の練習でも感じたが、早朝6:00から体力に自信のない成人男子が練習するのは、はたして正しいのかどうか?しかし、ここで練習しておくのとしておかずに老化の一途を甘んじて享受してしまうのでは、この後の数年間に大きな違いが出るような気がして、原チャリで向かうのである。さて、この日も中二の卒業生たちが自転車に乗ってやってきた。この間の練習には来ていなかった、前クラブ時の教え子が増えていた。本当、サッカーを続けてくれている事が オジサンはうれしいよ。上手下手は別にしてね・・・。
そうなのである。前クラブのサッカーは、僕が教えていた当時から今にいたるまで、小学生ながらシステムサッカーを導入している。いわゆるポジションと役割分担のあるサッカーなのだ。 僕は現クラブに来るまで、それはそれで正しい考え方だと信じていたし、今でも高学年には、ポジション別の役割はおおまかにで良いから教えておきたいと考えている。しかし、今、現クラブの卒業生たちと前クラブの卒業生をくらべてみると、そこに非常な違いが生じている事に気がつく。現クラブの卒業生たちは、徹底して個人のスキルを鍛練されているので、ポジションにこだわらず、どこへでも自由に動く事に何の違和感も持っていない。それに加え、たとえ、対戦相手が大人であっても、自分のテクニックを持って、果敢に勝負に出るのである。これにくらべ、前クラブの子供達は、キック力や蹴り方は習得しつつあるものの、自身のテクニックに今一つ自信が持てないから、素早く誰かにパスしようとする。簡単に言えば、「取られるよりは誰かにパスしちゃえ!」という感じなのだ。ウムム、
実は、 現クラブに来て、つぶさに練習やそれをこなす子供達を観察するうちにそれまで僕を支えていた「サッカー感」の一部はもろくも崩れ去ってしまった。しかも卒業生たちのこの違いを見るに当たり、ますます、確信を増してしまう自分がそこにいる。
「原小キッズ」ではそれまで「勝ち」を知らなかったチームをほんのちょっとの意識改革とシステム改革で「勝ち」に導く話を描いている。事実、今でも「ポジションと意識改革」だけで、一時的に弱小チームに「勝ち」の味を知ってもらう事はできると確信する。しかし、それはあくまで一時的なもので、彼らがサッカーを続けて行く事を前提として長期の考え方を思考すれば、明らかに「最良の方法ではなかった(間違っていたわけではないけれどね)」としか言い様がない。つまり、小学生低学年時から始まる彼らの最初にサッカーを知る段階において、最も大事な事は、個人のスキル、テクニックである。極端な話、ボールを奪ったら、自身の力のみで相手ゴールの中にドリブルで運び込める力さえ極めればいい。この段階で「チームワーク」も「パスコンビネーション」も教え込もうとしても大人からのお仕着せになるだけで、あまり意味はなさないと考える(と言うか説明しても理解できないだろう)もう一つ大事な事は、何かが出来る様になった「新しい自分の発見」である。3回しかできなかったリフティングが5回出来るようになった事に気付くだけでも「大発見」だと思う。そうして再び新しい自分を発見するために「自分の限界」に挑み、その限界と闘う気持ちさえあればいい。「闘う気持ち」というのは「相手チーム」に勝つ事じゃない(その意味で試合の結果なんてどうでもいいんだ)相手はあくまで「自分自身」であって、今のチンマイ「勝ち負け」にこだわることは「無駄」に等しい。

僕が43にもなって早朝6:00からの練習にヒイヒイ言いながらも通うのは、やっぱり自分自身へ闘いを挑んでいるからと言って良い。まあ、正味、最近「負けっぱなし」なんであるが・・・。


5/09/コーチはある意味「教祖」である。
本日のメニュー
ウォームアップ>切り返しバリエーション>不明>ゲーム>クールダウン

本日、居住している住宅の今年度役員による打ち合わせがあったので、朝一でグラウンドに行って、10:00に一時帰宅し、さらに会合後、再度グラウンドに行ったので、途中のメニューは不明なのだ。ともあれ、グラウンドにもどると当該学年の三年生はゲーム中だったので、コーチ手薄な二年生を見た。二年生のお父さんコーチは本人の息子がサッカーに今一つ乗り気になれなくて、今、とても微妙な立場にいる。彼はとてもやさしいお父さんコーチなのだけれど、なかなか子供達がまとまらなくて、大変苦労していたのである。そんな彼を見ていて、僕はこんなアドバイスをした(エラソーなのだけれど・・・)
「お父さんコーチであろうがOBコーチであろうが、子供達をまとめ一つ方向に持って行くためには『カリスマ』になりなさい!」と・・・。本当に後から考えてもエラソーなのであるが、ある意味「これは正しい」とも思う。
別に『カリスマ』って言ったって、ダンボールに寝かせたり、学校に行かせないようにしたり、はたまた、マインドコントロールしちゃう訳ではない。でも特に低学年の場合、コーチ対選手は「個々の関係」であって、この時期に「チームワーク」なんて必要無い。「チームワーク」の名の元にチームをまとめようとしてもこの時代には「よくわからない」のであって、それよりも「自分にとって逆らえない誰か」になってあげる事が必要なのだと思う。ここで間違ってほしくないのは「カリスマ」は専制君主ではなく、全員に平等に子供の目線で感覚で「ヒントを出してくれる信頼できる人」でなければいけないということだ。
まずファーストインプレッションとしては、各人の名前、個性を出来るだけ早く把握し、練習中には出来た事出来なかった事にかかわらず、名前を呼び、出来た事は誉めて、出来なかった時には答えを教えず、ヒントを出してやる。これが子供達の『カリスマ』になるための第一歩である。
この関係は考えてみると、カルトの『カリスマ』と『信者』のソレによく似ていると思う。重ねて言うが僕は危険人物ではないし、なんだか妖しい方向に子供達に埋め込んだりする意図はまったくない。
まあ、簡単に説明するとすれば、それは「親子の関係」に近い。子供にとって親はある時期絶対の存在であり(だんだん崩れて行くんだけれどさ)盲目的に言う事を聞いてくれる。言わば「師父」である。この時代にひねまがった思想を埋め込んでしまうのでなく、違う意味の「種」をまく。その種が真正であればあるほど、子供達は経験を重ねる度に「実感」を持ち、植えられた「種」が間違いでない事に気付き、そうしてまた新しい「種」を要求してくるようになる。
つまり、これは、どのスポーツ、武道、技術系のすべての師弟関係でも同様だと思うのだけれど、入門当初の指導者は「チームの主」というよりは、「個々の親」になるべきであって、「集団の重要性」はあまり必然性を持たないと言う事である。
今日の二年生のミニゲームでも当初は「原始的な蹴り合い」に近い気がした。そこでチームの半分を休ませ、より責任を持たせると同時に、ボールに触る機会を増やしてみた。するとこちらの要求通り、ドリブルを試みる選手が増え、かつ人数が少ないので、名前も呼びやすい。ほんのちょっとの工夫なんだけれど、「みんなが主役」にしてやる努力がスゴク大事に感じた。子供達の「やる気」を出させるには「ただのお父さん」では正直「ダメ」なのだ。子供の考える世界を超えた「超人間的発想」を常に考えている必要がある。でもそれは、子供達にとっては大変な「裏ワザ」であっても、お父さんたちには「小さな工夫」で済むのである。今、二年生にとって一番大きな問題は「誰をカリスマとして推戴するべきか」という事のような気がする。今の二年お父さんコーチがいつも来てくれれば、何も問題はないんだろうけれどねえ。まあ、難しい問題なので、僕としては何も言えないが、僕にとって当該学年の三年生たちは誰が何と言おうが、皆、「僕の愛すべき 子供達」であり、僕が当該学年以外を見ている時も彼らは間違いなく同様の存在である。


5/04/自主練習だから遊んじゃえ!
本日のメニュー
ウォームアップ>ゲーム>フットサル>ゲーム>クールダウン

GWと言えど、みんながみんなお出かけしている訳ではないのである。今日はそんな奴ら全員集合で自主練習である。普段から僕らのクラブでは、クラブ員でなくとも基本的にサッカ−やりたい子は「みんなおいで!」なのである。だから同じ住宅のマナブも誘ってしまった。
ちなみに息子は午前中に帰宅した。ぼくもどうやら歩ける。いやあ、アシモくんよりスムーズな歩行は難しいが・・・。
今迄、学校のグラウンドは、こういう国民の休日の場合、なかなか貸してもらえなかった。それは各学校の管理者の裁量によるものなのだが、この春、管理者が交代したので、今年からはおおらかに貸していただける事になったのである。良かった。
おっと、コ−チ連中もイラクからの帰還兵のように皆妖しい歩き方ながら集まって来た。さらにこの日は中学生も大挙やって来た。一昨年卒業したメンバーたちは、前日、都大会進出を決めるゲームに勝利した御褒美にお休みをもらったのだそうだ。何もそんな日にサッカーしに来なくてもいいじゃない。とも思うが、彼らに言わせると、やっぱり「このグラウンドで行われるサッカーは別物で楽しい」のだそうだ。いやあ、言ってくれるじゃないか。ムムム
さて、集まった子たちは、さすがに各学年フルメンバーではなく、その数もバラバラである。こんな日にいつも同様スモールサイドゲームなどしてもしょうがないので、ゲームコートとフットサルコートを作って、ウォ−ムアップ終了後、イキナリゲームなのである。ゲームコートでは上級生+卒業生で二チームに分けてゲーム。息子たち3年生は2年生とチ−ムを作り、女子+一年生のカイ(この子は上手)とミニゲームとする。僕は審判しながら女子+カイチームのヘルプに入った。いやしかし、歩行困難な大人が入っても、却って迷惑か?それでも和気あいあいとゲームは進む。こんな日のこんなゲームなので勝ち負けはなし。どっちが何点入れたかなんざ、知った事ではないよ。得点する迄のプロセスを楽しめればいい。楽しければそれでいいのだ。
さて、2ゲームほどしたら、ゲームコートからお呼びがかかった。大人対卒業生+上級生のゲ−ムをするのだと言う。ウヒャア、動けるのか?
しかし、目の前をボールが動き始めると、不思議な事に体は動く。昨日のお酒も抜けて来ている。ムム細胞が活性化された感じ。いいぞいいぞ。しかし、やっぱり人間と言う動物は「勘違い」で生きている事に間違いはなかった。一進一退の展開を経て、試合終了後、僕の体は「僕のもの」ではなくなっていた。昭和30年代の開発中のロボットみたい。一つ一つの動きに合わせて体中の間接から「ギシギシ」という音が聞こえる。ダメダ、コリャ!
それでもゲームデイは続く。昨日の呑み会で今度は「フットサル」の大会に出ようじゃないの。という意見が出され、酔いに任せて全員一致で決議してしまったので、正しいフットサルルールの習得のため、卒業生たちとフットサルする羽目に・・・。ただでさえ、ロボトミーな状態で小技足技を使うフットサルは、かなりキツイ。交代自由のはずなのだが、交代要員となるべき「オジサン軍団」は見て見ぬ振りで、それぞれにマッタリしている。もう、ずるいんだからあ。それでも30〜40分はやってたかなあ。「もうちょっと無理」な感じで、相手チームの交代要員と交代。はあ、よかったあ。
結局、この日、2時間位はゲームしていた。不思議な事に筋肉痛は、朝より楽になっている。ある意味、動かす方が大事だったのかも知れない。それでもまだアシモ君より不自由である。
帰宅後、お米研いで、風呂入れて、入浴し、米炊いて、ハンバーグ作る。気がつけば今日はパン一枚しか食ってなかった。腹減るわけだわな。メシ食ったら異常な睡魔に襲われて、早々に寝る。ウウウム、サッカーだらけのGWであった。でも結構充実である。呑み会がなければ、さほどお金も使わなかったんじゃない?こんな過ごし方もアリだと思う。ちなみに明日/05も自主練習の予定であるが、多分雨なので中止だろう。そうだね、明日はJでもみながらマッタリ過ごそう。


5/02/大人の試合/KickersFvsヤヨイSC&vs PAPAS

/vsヤヨイSC(3-1)&vsPAPAS(4-1)思わぬ2連勝!

朝八:00に学校に集合して杉並区にあるグラウンドに向かう。本日の構成メンバーは若手4人+おじさんたち10人+5年生二人である。それでいいのか?いいんだもん。
さて、グラウンド到着。「オオオオ、全面芝じゃん。キレイじゃん!」それだけで感動してしまうオジサンたちである。しかしこのグラウンド、ゴール前を除いてコンデションは素晴らしい。まあ、たぶんこれはこのグラウウンドが隣接する東京都のゴミ集積場中継基地に起因すると思われている杉並病への抗議を巧みに躱すためにあつらえられた政治工作のような気もするんだけれど・・・。まあいいか、とにかくウォーミングアップなのである。普段動いていないのは皆同じだから、ウォーミングアップは念入りにするのである。一応この手の事は習得している木村であるから皆に指導しながらウォーミングアップを進めるが、ムム痛い!昨日の朝の練習が体に残っている。アイタタタタ。メンバーを見ると諸条件は違う物の皆唸っている。まあ、しょうがないか(笑)
ともかく試合開始なのである。相手は、ヤヨイSCというチーム。ウン、雰囲気的には明らかに僕らのチームより若い感じだね。なんとなくフットサルのイメージがするチームだ。さて、こちら側と言えば若手は4名皆出たけれど、それ以外のおじさんたちはいわゆる「ホントにオジサン」な人ばかりである。(むろん、僕を含めてだが・・・)まあ、案の定と言うかなんと言うか、そこかしこにおじさんたちの異様な叫び声が聞こえる。ドヒャ〜〜〜とかウエェエエとかそんな感じ。それでもなんとか凌ぐ。フヤアハアアハアハハアアア・・・・。僕も前日の練習での「抜けちゃった事」が災いして、周りをよく見れていない。ボールを迎えに行かない。ありゃりゃ、これみんな「原小キッズ」に自分で書いてるじゃない。ダメじゃん!とまあ、そんな感じで前半終了。そして後半、元気な四十代に代わる。つまり今も一応現役でやってるもんね。という人たちである。この人たちだってややもすれば衰えている所は見えて来てるんだけれど、それはそれ「昔とった篠塚」で3-1で試合終了。オッとこのチームでの初勝利じゃない。イェイ!!所が喜ぶ間もなく10分の休憩後、次の試合の開始である。相手はうちのクラブと合宿も一緒に行う小金井のチームである。このチーム年齢的にはうちのチームとたいして変わりはないが、毎週練習しているとあって、今迄勝った事がない。
それでもうちのチームの特性上、別段勝ちにこだわるでなく、前の試合と同様に最初は普通のおじさん軍団で闘う。しかも若手が「疲れた・・・」などとのたまわって、3人お休み。ありかよソレ?それでもおじさんたちは必死に堪えました。堪えただけでなく、なんと1-1で前半終了。僕も二本シュートを打ったけれど、一つはスライディングでブロックされてCK。もう一本はこぼれ球を遠目から打ったんだけれど、バーの15cm上を通り過ぎる。ムムム僕は前の試合ではこのチームから点取ってるんだけれどなあ。とにかくGKの人はプロレスラーみたいんなだもん。GKと競るなんて無謀な事はできません。壊れますハッキリ言って・・・。さて、後半開始。ここはバテバテであまり観ていなかったので割愛。ただし、若手のヤスが右サイドからリーガに出てきそうな、エライ回転のかかったスンバラシイFKを決めて、結局勝ってしまいました。パチパチパチ。帰りの車では、車の揺れが腰に響いてしまう木村であります。ところが、僕だけかと思って口に出したら、運転していたGK柏崎さん(同学年)も「アッ、オレも!」なんて感じで皆、多少の違いはあるものの解散場所の学校についた時に車からおりた姿は悲しい人たちばかりと言う有り様でございました。
翌日、チームのメンバーでもあるシェフ岡下氏のイタリア料理店でお疲れさん会。
シェフの心配りで、かつおのタタキ地中海風にはオクラが入っていたり、シーフードサラダの底にはヤマイモの薄切りが・・・。疲労回復に良いだろうと言う気持ちがうれしいジャン。しかし、メンバーはみな歩き方がおかしいくらい、筋肉痛でロボットダンス状態であった。昔はもっとひどい筋肉痛になった記憶があるんだけれど、今はもうそれほど動いてないんだろうねえ。それよりも訳の分からない所が痛かったりする。なぜ?なぜ??
みんな疲れた体にワインガブ飲み状態で濁った目をしながら二次会へ。気がついたら二時過ぎ迄飲んでました。いやあ、久しぶり。およそ2kmを酔い冷まししながら歩いて帰宅。風呂は入る元気もなく就寝。まいっか、シャワー浴びたし・・・。さて、明日は息子も帰ってくる。そしてGW自主練習が午後から予定されている。歩けるかなあオレ?


4/29/GWだから・・・?
本日の息子のメニュー(プライベートレッスン)
インサイド&アウトサイドの切り返しを使ったドリブル>切り返しした後のスピードコントロール>アナログサッカーゲーム

世の中GWと言えど、関係ないジャン、木村家である。が、何もしないと何ですからねえ。住宅下のプライベートグラウンドでミツルコーチから出された宿題のインサイド&アウトサイドの切り返しとそのバリエーションを復習した。息子の場合、タッパが120cmに満たないチビっ子なのだが、意外とフェイントのキレはいい。教えた後、試合に実地で使ってみて実際に抜けると言う事を体感してくれてから「次は何?」「その次は?」という感じで、聞いてくれるのでバカ親としては面目躍如であれもこれも教えてしまうのである(まあ、本当、バカ親喜ばす術を知っているねえ。エライネエ!)
ちなみに今彼のお気に入りは、カズが良く使っていたボールをまたいで逆方向に運ぶトリックである。習得段階では上手に躱されてやらなければならない。これが意外に難しい。だって、彼はフェイントかけても僕の重心はそんなに動かないんだもん(だって、チビっ子だからね)
宿題に出されているインサイドで押し出してアウトサイドで抜き切るトリックは、彼の体がすでに知っているトリックのせいか、素直に表現しきれないようだ。早くやろうとするとアウトサイド>アウトサイドになってしまう。まあ、こっちの方が実際にやってみると早く躱せるんだもんな。シャアナイカ!とにかくチビっ子ゆえ、躱してもストライドがストライドだから躱しきれなかったりするけれど、まあ、楽しんだろう。子供達だけで遊んでいる時も熱心に使っている。そうそう、そうして遊びの中で自分らしいトリックを作れば良いんだ。
さて、実地はそのくらいにして、今度はアナログサッカーゲームである。僕はこの手のアナログ物は昔から3つ上の兄貴と壮絶なバトルを繰り返してきているので得意中の得意なのである。特にこんなゲームであってもサイドからのセンタリングをトップが押し込む技は磨き込まれている、ハハハ。
息子と言えど容赦はしないもんね。結局50-23で勝った。彼は早速明日の再戦を申し込んで来たので、ハンデ20点を与えて明日もう一度試合をすることにした。GWと言ってもこんなことしかないもんな。まあ、しゃあないか。


4/25/少欲知足でいいのである。
本日の3年生のメニュー
ウォームアップ>各自リフティング&ボールコントロール(クーバー)>インサイド&アウトサイドの切り返しを使ったドリブル>リフティングテスト>3対3による4ゴールゲーム>1対1ボールの受け取るタイミングとコール>クールダウン

息子の加入しているキッカーズには、大勢のコーチがいる。全体を統括しているのは、僕がまだ隣の小学校のクラブで指導していた頃、すでにこのチームの指導者だったから、ずいぶん昔からの顔見知りだった。とても良い人である。それ以外のコ−チ陣のほとんどは、子供がこのクラブチームを経験して行き、卒業した後もコーチとして残っていてくれている人たちである。さらにこのチ−ムの場合、卒業して行った子供達がそれ相応の年令になってもOBとしてコーチングに来てくれている。これはある意味、前クラブで僕が理想としていた環境で、とても素晴らしい。そのコーチたちは、大体各学年に振り分けられている。OBお父さんコーチ1名+OBお兄ちゃんコーチ1名+お父さんコーチ数名である。(これは今年度から実施された)
その中で、息子の学年はとても恵まれている。OBお父さんコ−チは僕も旧知の人であったから非常に話安いし、問題点を見抜く力も優れている。何より二人の子供をこのクラブで卒業させているから、すごくおおらかに物事が見れる。そして若手OBコーチは、実は僕が前のクラブで教えはじめた時に5年生だった子で、僕の教え子とも同級生だったりする。さらに現役お父さんコーチは、昨年まで僕以外に二人いたのだけれど、うち一人はNYに転勤になってしまったので、僕ともうひとりである。彼はとても温厚だし、思慮深いし、僕に足りない物をたくさん持っている。僕はと言えば、80人相手にしていたから声がでかい。下手っぴだったから、下手っぴの苦しみは良く知っている。名前を早く覚える。位の事だろうか。多少はお役に立てていると自負しているが・・・・。
さてさて、初回なので前振りが長い長い。本題は今日の練習なのだ。
以前から普段の日記には書いてあるが、息子たちに今ポジションはない。GKも交代で全員が担当する。今彼らに必要なのは、ポジショニングやシステムでなく、個人のスキルだけである。それゆえ、他の運動も多々やらせてしまう。色々な事をやった方が良いに決まっているジャン。そして何よりサッカーが好きになってほしい。それだけである。ゲームに於いてもダンゴサッカーそのものである。今はそれでいいのだ。その中でコーチが選手にするアドバイスは「ボールに触りに行け!」と言う事だけである。ボールから離れたところで砂遊びしている子なんてのもたまにいる。彼らの世代はそれもありかな?とも思う。(まあ、怒るけれどね)で、今、三年生が取り組んでいるのは、リフティングである。好きな子は好きだから自分で自主的にやってくる。それでも「テスト」と言われると、緊張しちゃうみたいだね。いつもの回数はそう簡単には出来ないようだ。今の段階では、ワンバウンドでも良いと言ってある。それでも自主的に練習している子たちは「ノーバウンド」と宣言してトライする。チャレンジは3回まで。結局一番出来た子でも20回に達しなかった。彼の自分的ハイアベレージは50回を超えるのにね。息子は自宅でやっている。ハイアベレージは26回。でも緊張してしまったのかテストでは8回が精一杯だった。この手の事は、地道に行くしかないが、地道に続ければ確実に出来るようになる。今年度、彼らに科してある。最終目標はノーバウンドで100回全員達成である。最初から100回出来る奴なんてそういない。子供達にはこう言ってある。今3回しか出来ない子が明日5回出来れば、それでいい。その次は10回を目標にすれば良い。小さい目標を設定して、満足しながら、そして課題を少しずつ伸ばして行く。「少欲知足」でいいのである。


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