DIARY TOPへ


2002/JUNE


6/07/そして彼等はやってきた
何と言ってもWカップなのである。空席は目立つし、ここへ来て「チッケット買ってくれない?」なんて電話もかかってきている我が家なのだが、今大会はそのチケットの売り方にも問題があったりして、ウムムムと唸り、結局、試合は見に行かない。その代わりスカパーで見る。と決めた我が家なのである。チューナー&アンテナセットをヤフオクで¥10000で購入。どうやらキャッシュバックは適用されそうだし、これで-¥5000。新規加入料が¥2800、Wカップは無料ページで見れるので、変なパックには入らず、月/¥390。これで全試合が見れるのである。しかも成人指定の証明書も提出したので、合間合間にはHなプレビューもちょこっと見れちゃうのである。さらに加入2週間は、一部のChを除き、色々見れちゃうので子供も大喜びである。ウフフである。
しかし、ここへ来て一日三試合、真剣に見ているとさすがに疲れるね。僕の場合、試合に勝った負けただけで見ている訳でなく、かなりの部分 情報収集であったり、取材活動の一貫であったりするので、まるで試合に出ているように疲れる。目は底の方が痛くなるし、胃も痛くなる。楽しんで見ているのだけれど、入り込み過ぎているのである。
ウ〜〜ム、ちょっとお腹いっぱいになって来たぞ。でも本番はこれからなのだ。こんな経験はもうそんなにないだろう。ちょっとリスキーな気もするが、この一ヶ月はこれでいいのだ。ちなみに今回ビデオは録画していない。だってフランス大会全試合いまだ一回も見てないんだもん。タンスのこやしになるだけでしょう。
えっ、仕事ですか?ええ、ちゃんと朝5:00から起きてやっています。午後3:20まで。それから三試合見るとグッタリしちゃって寝てしまいます。ある意味リズム感のある生活です。ハハハハ
超独断的Wカップ観戦記始めます(期間限定)

そんなわけで、全試合見ております。今日がもう6/07ですから、各試合に関して細かい事忘れてしまっていたり、あくまで僕個人的な独断と偏見に彩られた観戦記を期間限定日記として、始めたいと思います。できるだけお母さんやお子さんに分りやすく、何が起きたのかも伝えて行きたいと思いますので、よかったら覗いて下さい。尚、あらかじめお伝えしておきますが、独断と偏見に満ちた感想です。よって、御批判の方もおられると思いますが、御批判のメールおよび迷惑メールはお断りします。御賛同のメールは拝受いたします。


6/10/青い阪神ファン

超独断的Wカップ観戦記なんですが、まだ書いている途中です。随時更新します。
それなのに昨日、我がジャパンは、あのロシアに勝ってしまいました。モストボイの欠場、イズマイロフの早めの交代、試合序盤のイエローカードなどなど、日本にとってラッキーな状況が揃った事が勝因の一つでしょう。でもセンターバックの宮本君は無得点だったものの不安が残ります。彼が下手だと言ってるのではありません。デフェンダーとしてはそれなりに優秀なのです。でも残念ながら、ボールに目が行ってしまう事、特に危機を感じるセンターバックが詰めるべきでない所へ詰めてしまう(しかも自分の後ろの相手選手をほったらかして・・・)少年サッカーでも、子供達に何度も口を酸っぱくして言っている事。「マークをはずすな!」「回りを見ろ!」という基本的な事ができていないのには、ちょっと閉口してしまいます。特に、次戦のチェニジアは、地中海に面したヨーロッパ的なサッカーをしますが、個々の選手は、いわゆるアフリカの優れた身体能力を持ち、ボールを自分で運べる選手たちが多いチームです。これは今までの2チームよりむしろ日本が苦手とするタイプですし、中途半端なラインコントロールに付け込む事の巧いチームです。決して楽観は出来ません。

さて、何かとお騒がせのフーリガンですが、結局、昨日のジャパンの勝利で分かった事は、最もタチの悪いフーリガンは、日本人だったんですねえ。六本木でも新宿でも道頓堀でも、ウ〜〜ム、なんだかね青い服着た阪神ファンの大集合な感じですね。感情的になるのは仕方がないことなのですけれどなんだかなあ。人生には他にも大事な事があるのになあ。まあ、しょうがないのかなあ?


6/13/名優の相次ぐ脱落
フランスがウルグアイが、そして昨日あのアルゼンチンまで消えてしまった。彼等の最も悩まされた敵は、たぶん気候なんだと思う。特に湿度だ。ヨーロッパの選手には、この温度と湿度の関係は、メチャメチャ答えたんではないかと思う。特にフランスチーム、最終戦、後半はもうあきらめムードなのか、あのリザラスでさえ、動きが完全に止まっていた。しかしジダンが傷んでたとは言え、あまりにあまりな不出来な前大会のチャンピオンの所業ではないか?もちろん彼等にもそれなりの理由はある。
前大会のチャンピオンには、開催国同様、予選が免除される。しかもWカップ直前は、欧州は、カップ戦、リーグ戦の最終盤である。代表チームでプレゲームを組もうと思っても、選手が集まらないのだ。所属チームが許さないのだ。しかもカップ戦やリーグ戦は、直接生活に響いて来る、言わば、本職の部分である。長期間のすごい緊張感から解放されたばかりで、この大会に向けて、急ピッチで仕上げなければいけなかったのである。当然の事ながら、アルゼンチンの選手もこの欧州のチームに所属している選手がほとんどである。今、崖ップチのイタリアだって同様である。もちろん、そんな事は前から分かっていた事なのであるが、それでも今までの大会なら、予選トーナメントは、8部の力で勝てたのだ。
しかし、今回は違う。老舗が強いとは限らないのだ。だいたい、セネガルの選手にしてもその大半はフランスリーグに所属している。所属チームでは控えの選手も多いが、だから、代表チームに出してもらえる。他のアフリカの選手も同様である。元々身体的能力の高いアフリカの選手たちに近代サッカーの組織が加わったら、そりゃあ、強いでしょう。
日本国内では、かつて埼玉と静岡がサッカーの聖地であった。今の日本を観てくれ。どこのチームもそれなりに強いし、むしろ静岡、埼玉は選手を集めなければならないくらいになっている。これはある意味、世界の縮図である。
世界のサッカー地図が変わって来ている以上、Wカップも開催時期や準備期間なども考え直すべき時代になって来ているんじゃないだろうか?日本は、明日チュニジア戦を迎える。このまま上手く行けば、決勝トーナメント一戦目はコスタリカかトルコ、2戦目はスウェーデンではなかろうか?正直言って、勝てない相手ではない。するとベスト4まで見えて来ちゃうのである。見えて来ちゃうのだが、フランス、アルゼンチンなど名優がいない舞台で、いきなりスポットライトを浴びても、なんとなく心から喜ぶ気には成れないような気がするなあ。
まあ、まだ分からんけれどねえ。

6/17/ベッカマーだと???
やたらとベッカムの髪型を真似する若者、いや若者だけでなく、いろんな世代の人が真似している訳だけれど、どう考えても、無理のある人の方が多いような気がする。あれはさ、あの髪型の下にベッカムの端正な顔があるから成立する訳で、真似してるオールモストオールの方々のそれは、どちらかと言えば、ちびまる子に出て来る長沢君的な単なるタマネギ頭状態になっているような気がするのだがいかがなものだろうか?
ともあれ、Wカップは大盛り上がりである。これもそれもあれも 沸いて出て来たにわかファンのお陰である。ぼくはこのにわかファンの出現を大歓迎する。色々な問題があるのも否めないのであるが、たとえば、まあチケットの販売方法にも問題があったからだろうけれど、ブーイングの仕方もダメ、相手の国歌の時にブーイングするバカモノもいるし、相手のエンドに入っただけで大歓声になってしまったりしているのを見ると、思わず苦笑いをしてしまう程なのだが、それでもスタジアムを青く染めて、相手にプレッシャーをかけ、審判にプレッシャーをかけている事は間違いのない事実である。特に審判に与えるプレッシャーはスゴイ物があると思うよ。
日本のサポーターは決してそんな事にはならないと思うけれど、南米やアフリカ諸国や欧州のサッカーなんかでは、そのジャッジひとつで観客が怒りだし、ピッチになだれ込んで、審判半殺しなんて事件が今までの歴史の中で多々あった話なのである。重ねて言うが日本のサポーターは、お願いだからそんな事しないでね。と切に願うし、非現実的な話であるけれど、審判の側から見れば、その恐怖感は、彼等にとってあまりに現実的なモノであると思うのである。
さて、この大会が終わった後、果たして何%のにわかサポーターが、継続してサポーターでいてくれる事やら・・・。
僕がサッカーを観に行き始めた頃は、国立に1000人のお客がいない事も多々あった。西が丘サッカ−場では、試合が終われば、ピッチになだれ込みサインをもらい、そのまま何となくロッカールームまで入り込んじゃって、シンガードや手袋やストッキングなんかももらっちゃたりしていたのである。一緒にシャワ−浴びちゃったことさえあるのだ。その後、僕はサッカ−の雑誌の仕事をすることになり、今度はル−ル違反でなく、記者証を持ってロッカールームまで入れるようになったけれどね(あのね、当時の記者証って安全ピンにリボンが付いているだけのものだったよ)その後、僕はサッカー観戦から少しずつ離れて行ったんだ。いや、スタジアム観戦からと言う事で、TVでは観ていたんだけれどね。これは実は野球も同様なのね。それはなぜかと言うと、画一的な応援を強制されるようになったからなんだ。僕みたいな変わり者は、自分の贔屓のチームでも凡プレーやミスを冒したら、野次ったりブーイングしたいのだ。相手チームでも素晴らしいプレーなら拍手してやりたい。でも、そういう事が(ある種当たり前の事だと思うんだけれどね)許されない環境になって来たんだね。それで行かなくなった。

ロスに展覧会で行った時、プロデューサーの計らいでメジャーの試合を観に行ったんだ。そこには、ほとんど理想的な観戦状況があった。一球一球投手が投げる度に、6万人近い観客が入っているにもかかわらず、一瞬の静寂が訪れる。そして次には大歓声。自分達の贔屓のチームでも下手なプレーをすれば、容赦ないブ−イングが起きるし、相手チームのスタ−選手が、長いブランクから復帰したと聞けば、スタンド全員がスタンディングオベーションで迎える。
日本の現在のサポーターは、まだ成熟の域には、遥かに遠い所にあると思う。願わくば、今Wカップでにわかファンになった人も、すでに今までサポーターで、でも画一的な贔屓ベッタリの応援しか出来ない人達も少しずつでいいから成熟して行って欲しいと思うのであった。

6/19/日本、トルコに濡れて散る。
韓国はベスト8入りを決めて、日本はトルコに負けた。その違いはいったいなんだろう?
韓国のサポーターは、ある意味、国家主義を想像してしまう程、団結していて、しかも熱い。
日本のサポーターみたいに、高いレプリカシャツを着ている訳ではなく、単なる赤いTシャツである。今、韓国は赤いTシャツが不足していて、赤い布からTシャツ作っていたら間に合わないので、白いTシャツを赤い染料で後染めしているんだそうである。一枚大体¥800、日本の1/10の価格である。ともかくスゴイ!スタジアムはもちろんのこと、広場と言う広場、街と言う街、道と言う道すべてトウガラシを撒いたように真っ赤かである。こんな状況で試合をするのは名誉な事ではあるが、そのプレッシャーは、選手の胃をねじってしまう程ではないかと思う。しかし、選手もよくやっている。プレッシャーを闘争心に置き換え、それこそ「代表」というに相応しい戦いをしている。
それでは日本はどうだったのだろうか?善戦と言えば、善戦。もっと行けたのじゃないの?と言えばその通りだろう。でも、ここまででも僕は充分だと思うよ。もっと上にいける千載一遇のチャンスであった事は間違いない事なんだけれど、でもここまで。韓国と比べてしまうのは、あまりに可哀想だと思います。韓国はこれまで5回の出場をしている。日本は前大会に続き、たったの二回目なんだから・・・。
さて、じゃあ、この後どうなるの?と言うと、たぶん日本のサッカー関係者は、色んな監督候補者にオファーをかけて、断られ続けているのではないかと推測してしまう。目標はたしかに4年後なんだろうけれど、この四年後には、今の所何の保証もないのである。しかし、多分時期監督に求められる目標はベスト16以上になるだろうしね。僕個人の意見としては、お隣がどうなるか見極めてからでないとなんとも言えないけれど、現韓国監督、ヒディング監督の招聘が最も良いのではないかと思う。アーセン・ベンゲルという考え方もあるけれど、彼は上記の条件なら受けないと思うんだな。後ね、チュニジア前監督。彼が引き受ける時は条件付きだろう。暫くの間、トルシェが顧問もしくはアドバイザーとして付く事。たぶん二転三転後、西野さん当たりに一度落ち着いて、再び招聘問題が起きると言う展開に1000点。

6/19/ニュ−スの順番
世の中がWカップで盛り上がっている隙に、とうとうあの人が捕まった。きっともっと早く逮捕も出来ちゃったんだろうけれど、あえて、Wカップの合間を待つなんて、ちょっとねえ。大会前なら逮捕される方も納得が言っただろうけれど、捕まったら試合見れないだろうしねえ。
でも、まあロシアも負けちゃったし。VIP席でアフリカ諸国の試合も見れないだろうし、諦めもつくかなあ。
それよりも新聞各紙があわてて、「鈴木宗男一発レッド!」とか「真紀子二年出場停止」とかの見出しにしなかったのは、残念な話でもあったりするね。それくらいのジョークが効いていないと、Wカップの合間のニュースとしては、なんだかねえつまらないよ。そんな事言っちゃダメか?ここ迄毎日サッカー漬けになっていると、そんな言葉の方が素直に聞けちゃうというのもあるんだけれど、どこかの国の馬主さん兼サッカーチームオーナーみたいに訳の分からない発言しちゃう方が、妙にそのバックボーンが見えて来たりして可笑しいんだけれどね。

要するにあの人は、多分、多額の賭けに負けたんだね。きっと・・・。その金額は、その選手に支払っているよりずっとずっと高額のものだったのではないかと思うんだよ。だから感情的になった。きっとそう言う事でしょう。でも彼が日本に売ったサラブレッドの種が彼をあれだけごう慢な人間にした事を日本人は知っているのだろうか?日本の競馬界で彼の売った種の子孫は物凄く多いし、活躍してるんだよねえ。関係ないと言えば関係ないし、あると言えばある話なんだな。これが・・・・。

6/29/監督考
ジャパンは早くも次の監督選考に取りかかっているようだけれど、リストアップされた人間を見てみると、ウ〜〜〜〜ムである。前フランス監督のジャケさんなら分からないでもないけれど、やっぱりウ〜〜〜ムである。次にベンゲルさん。来ないよ。きっと・・・。
さらにジーコさん。僕はこの人では、日本は強くならないと思います。嫌いな訳では決してありませんが、「違う」と思うのです。ボラ・ミルチノビッチさん。優秀な方だと思うのですが、今のジャパンにとって、さらに新しい息ふきを彼が吹き込んでくれるとは思えません。メツさん。彼は未知数です。セネガルをよくおおらかに見て来たとは思うのですが、ジャパンとの相性はいかがなものでしょうか?さて、日本人で名前が上がっているのは岡ちゃんと西野さんですが、岡ちゃんは、絶対ないです。ダメです。勝てません。良い人だとは思いますが、反対です!西野さんは、浦和西の時代から見ていますし、早稲田の時代も、日立の時代も練習まで見に行っていましたから、大ファンですが、今回のジャパンの監督としては、首をかしげます。
僕としては、ヒディングさんが最高だと思いますが、韓国が離してくれないでしょうし、
そうなると、なかなか、世の中には人材が少なく思うのですが、あえて、ジャパンを一度弱くしても良いから四年後を目指すなら、クライフ、フォクツ、ティガナ、フリット辺りはいかがでしょうか?その中でもお勧めはクライフ監督です。彼は現役時代に素晴らしい選手だった事は誰もが認める事でしょうが、監督としてもバルセロナなどを名門の域まで引き上げたらつ腕です。どうなんでしょうかねえ。僕は未だにジャパンが目指して然るべきなのは、74年のWカップ時のオランダチームのトータルサッカーの思想だと思っているんですよ。
フェイエノールトに小野が、あれだけ短時間で馴染めたのも、実はオランダサッカーの思想が日本人に理解しやすいからではないかと思うのです。
この考え方を導入すると間違いなくジャパンは一時的に弱くなります。なぜなら今までの考え方と、相反する部分が多々ありすぎるからです。
でも、その時期を我慢出来るのであれば、そのオランダのトータルサッカーの上にもう一つ上のシステムが構築出来るのではないかと思うのです。
フェイエノールトでは、時に彼等の思想にないトップ下に小野を入れると言う、システムを試していたりします。ジャパンでも小野をトップ下に 入れよ!と言う事ではありません。
オランダ独自の4-4-2のシステムを少しずつ変革して行って、トップ下を置くようなシステムが出来上がれば、これは世界でも新しいサッカーのシステムになります。フラット3のように短期決戦型のシステムでなく、長期をも見据えたシステムが出来る事になります。

ベル
ギー