ヘーゲルを読む会

第3年度会員募集中

ヘーゲルを読む会は、福田静夫日本福祉大学名誉教授を講師に迎え、ヘーゲルの著作を
その初期のものから最後のものまで読み通すことを目標にして、2002年6月に発足しました。


福田静夫先生からのメッセージ

       最初の2002年度は、ヘーゲルの初期の代表作「キリスト教の運命と精神」、就職論文「惑星軌道論」、最初の政治論文「ドイツ憲法論」
      を読みました。
       第2年度の2003年からは、いよいよヘーゲル哲学の発酵期ともいうべきイエーナ期(1801〜7年)に本格的にとりかかることになりまし
      た。「フィヒテ哲学体系とシェリング哲学体系との差異」、「自然法の学的取り扱いについて」を読み終え、今年4月から、「信仰と知」を読
      み始めています。
       このイエーナ期は、1801年、ヘーゲルの学会デヴィユー論文「フィヒテ哲学体系とシェリング哲学体系との差異」に始まり、シェリングと共
      同で発行した「批判的哲学雑誌」やイエーナ大学での諸講義を経て、1807年あまりにも有名な、「精神現象学」によって終わりを画される
      時期です。このイエーナ期におけるヘーゲルの作品には、若い哲学的情熱が溢れかえっていて、難解さの隙間から洩れてくるその魅力
      はじつに思想研究の醍醐味もきわまれりといった感じです。
       さて今年度は、第3年度に入ります。引き続きイエーナ期のヘーゲルの諸著作を読んでいきますが、まだ「精神現象学」にいたるまでに
      は時間がかかります。
       とくに今年は、カント没後200年ということで、国際的にもカントとヘーゲルの関係を中心に、さまざまな論議が展開されそうなので、それ
      にも注目しながら、焦らずにじっくりとヘーゲルを読んでいきます。
       おかげで昨年は会員も増え、専門に哲学をやってきた人達も加わっていただけましたので今年はさらに質の高い活発な読みが期待で
      きそうです。
       若干の修正が必要かもしれませんが、さしあたり、以下の作品を読む予定です。
        (1)「信仰と知」(久保 訳 公論社 / 上妻 訳 岩波書店  B・ヤコービ哲学から)
        (2)「懐疑主義と哲学との関係」(角倉・加藤・奥谷 訳 未来社)
        (3)「人倫の体系」(上妻精 訳 以文社)


                                    会員募集要項
                                             
                             例 会:毎月第1日曜日 午後2時〜5時
                    講 師:福田静夫日本福祉大学名誉教授
        会 費:24000円(年会費 12回分)
        定 員:20人
        会 場:三井ビル北舘3階集会室(名古屋駅前)
       申込先:書店大地 TEL・FAX(052)712−0706  
                       e-mail daichi@aaa.email.ne.jp
      電話またはFAXあるいはemailにて大地までお申し込みください

トップページに戻る

次回例会のご案内

例会日時:10月3日(日) 午後2時〜5時
テキスト :「懐疑主義と哲学との関係」 第1章
会   場:三井ビル北館3階集会室(名古屋駅前)