・Photoshop7.0とPainter9を使用した、自分なりの絵を描く流れです。
・紹介した絵の完成版は、adv81v.jpgになります。
→ReturN
ちなみにライトボックスなどは持っていないので、1の下書きを見ながら描き写していきます。
だいたいきれいになったところで、まだ残っているゴミを範囲選択>削除や消しゴムツールで消したり、修正が必要なところをペンツールと消しゴムツールで、左右反転を使いながら直します(最近は左右反転しても、それほどおかしいものを描くことは少なくなったのですが)。
まぁ、あんまり大きなとこは、修正液なんかで直したり、めんどいと最初っからPC上の修正をアテにしちゃうんですが、今回は手持ちの修正液がなかったので、ひどいはみ出しなどはPC上でのみ修正しています。
(そういう意味では、版権キャラものは、ここで自分的には楽できるってとこでしょうか)
基本的には、肌や髪の毛のあたりはエアブラシ、服や小物などはフェルトペンを使ってぐりぐり塗り分けて行きます。色は5で決めた色をスポイトで拾い、そこから彩度を主に見て明暗というか立体感を付け、それで足らないところを明度を調整して作っています。
それで塗って、もしも濃すぎたりするようであれば、その塗ったところから再度スポイトして、色を再調整したり、筆圧などを効かせて塗った部分の、中間部分をスポイトして塗り重ねたりしてます。
つまり色を予め作成して、パレットに配置し、そこから使うようなことはしてないんですよね。その場限りで色を、毎度毎度作ってます(筆というか、ペン先も同様で、その都度調整しています。その為、固定のパレットというものは筆にしても色にしても、自分は持っていません)。
まず色のレイヤー表示をオフにし、地平線を決めます(今回は水平線ですが)。
そして、このレイヤーのブレンドを「スクリーン」に変えると、直接背景などに描画させなくても、逆光部分をレイヤー化して、好きなレイヤー順に移動させることが出来るようになります。
レイヤーを一枚、線画と色の間に作成します。その後、まず線画の部分で竜の肌の部分を範囲選択し、新規で作ったレイヤーに、予めパターン定義しておいたテクスチャで塗りつぶします。元のテクスチャの状態がモノクロなので、[イメージ]−[色調補正]から「カラーバランス」を実行して、少し色をつけます。
キャラの色レイヤーを複製し、ぼかしをかけてキャラの抜きを作成します。これを色レイヤーの下に入れます。
1.元絵の試行錯誤
A4コピー用紙に0.5mmのシャープペンで、どんな絵を描くかな〜っと、ざっくりと描きます。この段階では、どんなに紙が汚れてもいいので、大体の完成イメージが固まるよう、いろいろと描き入れていきます。
2.取込み用原画作成
A4の漫画原稿用紙(上質紙135kg)に3mmのロットリングで下書きし、Gペン+証券用インクでペン入れします。背景はPainterあたりで直描きするつもりなので、この段階ではキャラだけ描きます。
3.原画をPCに取り込んで調整・修正
Photoshopにてグレースケール400dpiで取込みます。そして、[イメージ]−[色調補正]−[レベル補正]で、大まかなゴミや余計な線を飛ばします。そして画像サイズを、最近決めた自分の作業サイズ、3200x4400ピクセルに設定します。
4.色塗りの下準備
Photoshopで予め作っておいたレイヤー化アクションを使用して、線画をレイヤー化します。この時アクションで[線画]−[色]−[背景]の三つを自動的に作成します。
5.色決め
Painterで色を塗り分けます。木炭ツールを使って、大体の色を塗りわけます。ここでオリジナルものは、色を決めるのですが、ある意味、楽しいとこでもあり、苦しいとこでもあります…。
6.色塗り
Painterで色を塗り進めます。
ということで、↑のような感じになるまでぐりぐり塗っていきます。これで一旦キャラは完成。
7.背景描き
Painterで直に描きます。
背景を地平線とキャラの線画を見ながら描きます(作業のやりやすさに応じて、都度、線画をオフにします)。この時点で、1の構想と違ってますが、まぁ気にしない方向で。
で、描き上がった背景は、こんな感じです。雲だけはレイヤーを分けて描いてます。
8.特殊効果
ちょっと動きみたいのを入れたいなぁってことで、Photoshopにて少し効果を。まず下地になる部分を別レイヤーでおこします。
フィルタの「ぼかし」や「ぼかし(移動)」を使ってならし、レイヤーのブレンド方法を変え、透明度もいじくって、あまり目立ちすぎないよう調整します。
フレア効果を出す為に、一枚レイヤーを作り、真っ黒に塗ったくったとこに、フィルタの「描画」から「逆光」をかけます。
同じような感じで、効果を少し足し、調整して背景は完成。
9.飛竜にテクスチャ
Photoshopにて作業します。
そしてテクスチャを入れたレイヤーのブレンドを変え、透明度を調整します(縮小によるつぶれと、Jpegの圧縮ノイズで、↑の例ではよくわかりませんけども)。
10.仕上げ
Photoshopで作業します。
最後に枠、WebページのURL、タイトルにハンコを入れて完成です。公開版は、横幅600ピクセルに設定して、等比率で[イメージ]−[画像解像度]にて縮小をかけてます。
※.最終的なレイヤー構造は、横幅300ピクセルに縮小したPSDファイルとして、ここに公開しておきます。