「俺の母校は創立120周年を迎えたんだよ」。
この言葉が同僚と飲むときの私の母校自慢の決まり文句です。もちろんわが母校が全国有数の
伝統校であることは現役時代から知っていました。しかしながら受験を控えた当時の我われに
とってはそんな事は如何でもいいことであって普段何も意識するものでもありませんでした。
故郷を離れ約40年、齢六十間近で多少人生に余裕(やる事が無い)も出、同窓会活動の 手伝いをさせて頂いているとノストラジックになるのかも知れません。
私は05年度から前会長の南野 徹様の後任として東京支部長を勤めさせていただいています。全国で一番若造の支部長かと思います。 就任に当たりある先輩に言われました。「同窓会活動を支えているのはノストラジィーなんだ
」と。私もそう思っています。同窓会というものは、普段は何の利害も無い人達が「出身校が同じで ある」というただ一つの共通点だけで酒を飲み交わし人生を語り合える唯一の場ではないかと思います。
そういう意味で本会の「次世代への継承」と「更なる繁栄」は私に課 せられた大きな責務であると強く認識しています。
去る05年10月22日(土)私の実質的な初仕事であった第22回の
大村高校東京同窓会をアルカディア市谷に於いて170名を超える出席者のもと盛大に開催することが出来
ましたが、そのなかでも55回生が重要な役割を演じてくれました。55回生とは高校卒業3年目の
二十歳前後の諸君たちです。ともすれば年配者がリードしがちな同窓会に若者らしい斬新なアイデアと
行動力で新風を吹き込んでくれ、之までとは趣を変えた会とすることが出来ました。このように若い世代が
積極的に参加してくれる事は「次世代への継承」の
大きな礎になったと嬉しく感じています。
最後に東京支部で取り組んでいる「東京賞」についてご紹介したいと思います。この賞は母校に 在学中の後輩の育成を目的とし、学内外あるいは社会に おける活動で優れた業績を挙げた個人団体を顕彰する制度です。昨年度で14回目を迎えました。 毎年卒業式時の同窓会入会式に支部代表が母校を訪問し賞状及び副賞の 贈呈を行っています。もちろん受賞者の方がたからは感謝と感激の言葉を頂いていますが、 一番感激しているのは数(?)十年振りに母校の卒業式に参列した支部代表の授与者の面々です。
これからもこのような活動を通して母校・本部及び各支部との繋がりを
強めて行きたいと考えています。
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